VTR買ったらなんかすごくラノベめいたチラシが入っていたので更新。

4月上旬から講談社ノベルスと電撃文庫がなんかすごいことをやるようです。

「謎の覆面作家 越前魔太郎が闇を駆ける!!」
ということで2010年4月より講談社ノベルスと電撃文庫の両レーベルから新作をリリースとのこと。
とりあえず現在告知されているもので

4月上旬 魔界探偵 冥王星0 ヴァイオリンのV (講談社ノベルス)
4月上旬 魔界探偵 冥王星0 ウォーキングのW (電撃文庫)

6月上旬 魔界探偵 冥王星0 ミッキーのM (講談社ノベルス)
6月下旬 魔界探偵 冥王星0 シリーズ新作 (電撃文庫)
8月上旬 and more.....

私読んでないんですがオイレン・スプライトシュピーゲルを思い出しました。

ていうか「越前魔太郎」って最初ふつうに舞城王太郎のことだと思いました。だめだこいつ。
なんか今のジャンプ本誌バクマンの新妻エイジみたいですね。エイジ可愛いよエイジ。でも今週のエイジは格好良かったよ。

2010/4/8追記:

GWに講談社ノベルス・電撃文庫双方の担当編集によるトークイベントがあるんですがそれの告知によれば
>芥川賞候補作家・舞城王太郎より生まれた、小説レーベルのコラボ企画『冥王星O』シリーズ。
だそうです。

メフィスト賞と日日日

あと43回メフィスト賞受賞作
キョウカンカクは上遠野浩平が帯推薦文を書いているようです。

あと日日日の「私の優しくない先輩」の川島海荷・はんにゃ金田の写真がどんとありました。
川島海荷はあの表紙の女の子みたいな髪型でした。

新装版については「新装版単行本 奇跡の復活!」とあるだけでいつ発売されるのかは不明ですが、映画が夏公開なのでまあ夏ぐらいには出るんでしょう。ていうか監督ってハルヒとからきすたの人なんですね。

私の優しくない先輩

コラボコラボ

そして裏面ひっくり返してみたらなんか超格好いい表紙がいっぱい載ってました。
豪華著者×人気絵師強力コラボということらしいです。

幻人ダンテ 三田誠×副島成樹
V.T.R 辻村深月×倉花千夏
幻獣坐 三雲岳人×片岡人生・近藤一馬

辻村深月新作のV.T.Rですがこれに「辻村深月の本」と称して超可愛いペーパーもついてきました。
この可愛さはやばい。

V.T.R. (講談社ノベルス ツI- 10)

3/7追記

公式を見たら刊行予定が変更されていた。

4月上旬
『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』(講談社ノベルス)
『魔界探偵 冥王星O ウォーキングのW』(電撃文庫)

6月上旬
『魔界探偵 冥王星O ホーマーのH』(講談社ノベルス)
『魔界探偵 冥王星O フィータスのF』(電撃文庫MAGAZINE)

6月下旬
『魔界探偵 冥王星O ペインのP』(メディアワークス文庫)
『魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ(仮)』(講談社ノベルス)

8月上旬 『魔界探偵 冥王星O トイボックスのT』(メディアワークス文庫)

うちのなかでも地味ーに人気があるエントリであるところの最近の胸キュンマンガの第2弾です(゚д゚)ノ

投票エントリです。文字リンクは過去の感想に繋がってますが、既存作品分についてはネタバレ注意ということでご注意ください。

新規

クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)キスからはじまる契約魔法 少年魔法人形 (一迅社文庫 アイリス わ 1-1)白と黒のバイレ  白き、時の流れにのせて (角川ビーンズ文庫)夜の虹 (コバルト文庫)

クロノ×セクス×コンプレックス(1)(司書!)
少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法(ツンデレ×ツンデレ!)
白と黒のバイレ 白き、時の流れにのせて (有能侍女と幼馴染みもえ)
夜の虹(帝政ロシアより)

既存

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)SH@PPLE—しゃっぷる—(7) (富士見ファンタジア文庫)さよならピアノソナタ—encore pieces (電撃文庫)バカとテストと召喚獣 6.5 (ファミ通文庫)死神姫の再婚—孤高なる悪食大公 (B’s‐LOG文庫)

銃姫 (10) Little Recurring circle(エル姉ちゃん!)
SH@PPLE —しゃっぷる— (7) (そろそろ完結の予感)
バカとテストと召喚獣6.5 (6.5のヒロインは雄二でいい)
さよならピアノソナタ encore pieces(はじめて親世代以上にときめいた記念に)
死神姫の再婚 —孤高なる悪食大公—(めろめろだ)

12歳からの読書案内とれたて!ベストセレクション 12歳からの読書案内

この本すごくね?
タイトルは12歳?ですが中高生が読むと楽しいかもしれないよブックガイドです。
それより上の年代でも十分楽しめるのではないでしょうか(わたしはがっつり読みたい本が増えました)
同じく中高生向けのブックガイドといえばcolorful - 勝てる読書/豊崎由美とかもあるんですけど、こちらは翻訳メインで「え、この本を10代で?」っていう本が結構多いです。

わたし中学生ぐらいでこんな本あったら丸呑みする勢いで読んでいったと思う。今の子いいなあ!
ていうかこのラノ読んでるあたりの「ラノベ好きなんだけどラノベ以外もちょっと読みたくて、でも何が面白いの」っていう10代20代は読めばいいんじゃねと思った。

1冊目が発行されたのが2005年、2冊目が発行されたのが2009年。1冊目はこんな感じではじまる。

YA物は売れなかったのだ。それがこの10年ほどでがらっと変わった。(略)とくに国内では、江國香織、佐藤多佳子、あさのあつこ、梨木香歩、上橋菜穂子、荻原規子、伊藤たかみ、乙一、嶽本野ばら、などなど、あげればきりがないしこれにライトノベルを加えると、その数はさらに増える。

そしてセンスのよい本読みに自分の好きな本を紹介してもらった、というのがこの本である。
さらに2冊目は2000年以降に発行された本に限定されている。太宰治とか文豪作品とかはまったく載っていない。古典は古典で素晴らしいものだけど、読めばいいなと思ってくれるかもしれないけどこの本はあえて「新しいもの」「若々しくて新鮮なもの」を選んでもらったということだ。

絵本・YA作品・ノンフィクション・ライトノベル・短歌・10代にもオススメの一般文芸色々掲載されている。

いやもう1冊目「調理場という戦場」からはじまるし2冊目「夜市」とかもあってさあ!
ハッピーアイスクリームと笹公人が一緒にいる!とかさあ! 
一言で言うと「あの本とこの本が一緒にブックガイドに載ってるってすごくね?」っていう話だと思う。

あとラノベのセレクトもすごい。
禁書とかとらドラとかBBBとかシャナとか戯言・化物語とかラノベ的にメジャー作品はあまりない。
何が載っているかというと1冊目は「キノ」「君にしか聞こえない」「吉永さんちのガーゴイル」「霧の日にはラノンが見える」「銃姫」「Missing」「りすか」「イリヤの空」「ムシウタ」
2冊目は「人類は衰退しました」「魔女の結婚」「バカテス」「狂乱家族日記」「いちごタルト事件」「砂糖菓子」「ミミズク」「オペラ・エテルニタ」「七姫物語」「狼と香辛料」「円環少女」「ぼくらは虚空に夜を視る」
あと新書レーベルから「煌夜祭」「ドラゴンキラーあります」 

このカオスっぷりすげえ!

ていうか2冊目は随分とラノベレーベルが幅を利かせていた気がするな。ちなみにこのラノベリスト選んだの誰や! すごいな! と思って巻末の書評者プロフィールを見たらLNF実行委員の人が2人いました。
2冊目が既読率が高いこともあり読みたい本チェックが多かったのは1冊目。
このリストやべえ! とより思ったのは2冊目。

この本はふらふらと児童室@図書館に入った時に目にしたものですがすごくときめいた。
児童室は宝庫だな! あっちにも足を運ばねばなるまい!

ていうかわたしこういう本作りたい。作りたいといっても同人ではなくもちろん商業でもなく自分で製本1。ブログからいくつか抜き出してだな! タイトルはクマーだな!

ちなみに既読率は1冊目17/100 2冊目30/100 でした。

  1. 最近また高まっている製本熱 []

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)

現代で女子高生4人組それぞれの視点による4つの物語。
「少女」の物語というとよく桜庭一樹を連想するんだけどこれは三浦しをんの秘密の花園を思い出した。

好きなのは1章エカの話「春の繭」・4章シバの話「ガーデン・ロスト」
春の繭は読みながらだれかと文通したいと思った。エカの文通相手の話はなんかで読んだことあるなあ。桜庭一樹のエッセイだった気はする。そっちは筆跡変えてたようだけど。そういうのは割とあることなんだろうか。わたしもかつては文通相手を探してよく手紙を送ったりしたものです。でも大抵はほとんど続かなかったなあ。

ガーデン・ロストはシバ母の怒り方がとてもうちの母似で……。
いや進路とかそういう人生レベルで重大なことじゃなくてもっと心の底からどうでもいいことなんですが。

地の文は痛い+切ない感じですが会話は明るい方向なのでそんなに重くない話だなあと思います。

犯罪でもいい。病気だっていい。
笑わないで。いじめないで。軽蔑しないで。そのどれも構わないけれど、壊さないで。消さないで。せめて私達の意識の中から。
そして、ただ、愛させて。

(P66)

夜の虹 (コバルト文庫)

19世紀帝政ロシアという触れ込みが気になって読んでみた。
ロシアが舞台の作品は凄く縁がないのだ。なのでこれを機に……
知ってるけどロシアの人名はすごく独特で中々覚えにくい。メインどころはオリガ・ロジオン・レオニードとすっきりしているけど「フィルサーノフ」とか「ミハイル・イワノーヴィチ」とかすごくロシアだ。
わたしのロシア人名の引き出しはアレクセイ・ズヴォリンスキーとエイレーネとミーチャぐらいなのでむむむとなる。

表紙の左側にいるのがオリガ(主人公・父の死をきっかけに死者の姿が見えるようになった)で
右側にいるのがロジオン(近衛連隊の新米で中尉だったが色々あって警察署の副署長に就任する)です。
甘味はあんまりありません。死者の謎とかはあります。食べ物の描写は結構あります。おいしそうです。

オリガは死者が見えるその能力で子どもの遺体を発見する。そしてなしくずしのままに別件の失踪事件に関わることとなる。名前はよく見ていたけど毛利作品を読むのはこれが初めてです。おもしろいなあ。

悪魔のソネット  永遠の扉は二人のために (角川ビーンズ文庫)

完結巻。
ミセリアいいよね。いや悪魔全般軽くていいね。享楽的だ。
ルーナエが「2人の仲を認めたがらない親を説得する世話焼きモード」だったりレクスが可愛かったりエルデンが普通にいいヤツだったりして悪魔陣が全体的に愛いなあと思いました。
ジャスティンとレクスもよかったです。よかったです。幸せなのはよい。

環状列石(つまりストーンヘンジか!)+門=KAREN と聞いて(ガラッ という脳内ツッコミが入った。
あとランズエンドは藤谷先生が旅行中と聞いてとか思った。とてもミシェルモード1だった

あと今回の表紙が共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 4とか大体のケータイ小説みたいな感じのクリアカバーみたいに見えてびっくりした(ので触った)。なんだろうこの錯覚。背景効果?

よき物語でした。ごちそうさまでした。

「くっ! ものすごくそそられるんだけど、俺には心に誓った人がいるんだよなあ!」
「えっ、嘘! 悪魔が操を捧げてるの!? 何、それ、いいじゃない! こっちこそますますそそられるじゃない!  あんた、詳しく聞かせなさいよ!」

(P73)
  1. 現実と幻想の境界を認識できていない類の言動を繰り返し行動にも尋常ならざる点が多々見受けられた []

少ないながらもとても楽しみな作品が多いです。

今月読んだ本は46冊(ラノベ31冊・単行本12冊・新書2冊・文庫1冊)でした。
いつになくラノベフィーバーしているのは銃姫完結後パルメニア方面を読みまくるというのにすごくはまっていたからでした。

面白かった本

リテイク・シックスティーンラインマーカーズ?The Best of Homura Hiroshi

リテイクシックスティーンは王道の青春が好きな人はぜひとも読むべきです。(→感想
そしてラインマーカーズは短歌集なのですがとても胸キュンでした……

金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)悪魔のソネット  永遠の扉は二人のために (角川ビーンズ文庫)デュラララ!!×7 (電撃文庫)

続きが楽しみなのは金星特急。季刊とはいえ連載がベースなので確実に2巻が出る、という安心があります。2月新刊ですがもう読み終わったので入れますが、シアラン編完結の身代わり伯爵・シリーズ完結の悪魔のソネットもごちでした。面白かった。

Pixivのデイリーランキングがデュラララ無双です。凄いです。一時期のヘタリア+ロマヘタのようです。DR300位のうち100ぐらいはデュラララじゃないかと思うぐらい凄いです。
みんな自動販売機と臨也とシズちゃんばっかりなので乙女のハートを握りつぶしたんではないでしょうか。

ああでも本当にびっくりするほどパルメニア読みまくってる。
おかげで積読がまるで減りませんでした。楽しいのでよい。でもラノサイ杯に投票しそうな本がまだ未読なのでこれを読んでから投票することにします。

今月は去年10月にあったマチアソビの縮小版がvol2としてやってました。ジャンフェスでやってたリボーン+トリコが1時間上映されたりコスプレイベントとかアニメ・グルメイベントがとても多かったです。
来月は末からジブリレイアウト展がはじまるので3月になったら見に行こうと思います。開催地辺鄙だよー。

神様のカルテ

信州にある一般診療から救急医療まで幅広く行う基幹病院「本庄病院」の内科医として勤務する(あと夏目漱石に傾倒する)栗原一止の忙しき日々の話。短編集で200ページ程度の薄めの本だけど3編収録されている。

医者として患者を看取ったり翻弄されたり徹夜続きの激務に追われる一方で、変人や半ば世捨て人のような人が住む築20年の幽霊屋敷のようなアパート御嶽荘で過ごす妻1や住人との日々。
個人的には医療方面より御嶽荘の生活をもっと読みたいなあと思いました。というのもわたしはこういうアパート同居モノがとても好きだからです。

そんなわけで一番好きなのは門出の桜。
それぞれ「ドクトル」「男爵殿」「学士殿」と呼び合っているのが好きだ。

ちなみに脳外科の教科書によると脳には痛覚神経はないらしい。だから仮に麻酔なしで脳みそをぐちゃぐちゃにスプーンでかきまわしても、人は痛みを感じない。もちろん実際試した人はいないし、試してから「痛いですか?」と聞いて返事ができたら、それは人間ではない。
いずれにしてもこの頭のど真ん中ががんがんする頭痛を感じるたびに、私には、凡人にはない特殊な痛覚神経が脳の中を走っているのだということを革新するのだ。

(P14)

思わずされ竜のアナピヤ周辺とひぐらしの皆殺し編か祭囃子編かのコミカライズを思い出す。

ところでわたしカスヤナガトと中村佑介の区別がつきません。
こっちは「あ、植物図鑑と似てる」と思ったので間違ってはないのですが。

御嶽荘は不思議な空間である。
まるで世の中に適合しきれなくなった人々が、さまよい歩いた先に見つけた駆け込み寺のような様相が確かにある。だが、寺と大きく違うことは、訪れた人々はけして世を儚んで出家などせぬということだ。彼らは再び世の中という大海原に向けて船を出す。難破を恐れて孤島に閉じこもる人ではない。生きにくい世の中に自分の居場所を見つけるために何度でも旅立つ人々だ。

(P93)
  1. 漱石かぶれの栗原は地の文では彼女のことを細君と呼ぶ []
PAGE TOP