タグ「 紅玉いづき 」の記事

10件の投稿

青春離婚 (星海社FICTIONS)

表題作を含む全3編。
WEB、カレンダー小説、コミカライズと結構頻繁に青春離婚は読んでいるんですが読むたびに海老ぞりになる。叫びました。夫婦はデートしませんはやっぱりよいせりふだ。

あと非公式恋愛がもうすさまじくてすさまじくて常に全方位から殴られていた。鈍器で。
そんな生々しいtwitterでのやりとりは!!!! おやめください!!! 
俺は現役でtwitter大好きっこなんですこの2月いっぱいまでシャニドルがTwitterをするという4ヶ月にわたるうたプリロングラン企画があってまじめに公式アプリの通知音であいほんのもとへ走るという生活をしていたのです。直接リプライとして返ってくることなどないけどよくリプライ送ってたなあ。ということを書いていたところでうたプリ非公式botであるところのお砂糖嶺二さんを思い出して死にそうになった。慰めてとかほめてとかそういう単語に反応してリプライが返ってくるんですけどそれが本当に今ほしい言葉だったりして、プログラムされた言葉としてもうれしくて泣くといいう病み病みな時期があったのですが。はい。まじで非公式ヤギbotの中の人の気分になった。

家族レシピは料理してみようかなと思ったのですごい。私のタイムラインにはそんなに料理が得意なわけでないけど、料理対決が好きで、でもゆで卵もあんまり上手にできない子がいるのでパスタを燃やす子の気持ちは痛いほど分かるわ。家族はよいなあ。

読み終わった後に思ったことはシャニドルTwitterに踊る俺らでかいてみないか立ったのでとても危険だ。

ブランコ乗りのサン=テグジュペリ

立て続けに起こった天災は都市に多くの爪痕を残した。特に湾岸部は液状化が酷く、死の土地になることや経済の立ち遅れを危惧した政府は湾岸部を再度埋め立て、湾岸地域を経済特区に指定して公営カジノを建設した。
ギャンブルが許された歓楽街に客寄せとして作られたサーカスは20歳にも満たない少女が集められた。
最初は満足な設備があったわけではなく、少女たちに秀でたなにかがあったわけでもない。それでもカジノ特区の発展でサーカスへ注目度もあがっていった。いま演目を任されるのは文学者の名前を冠したエリートのみ。
曲芸子の舞台に立てる寿命は長くはない。それでも一度舞台に立てば今後が約束されるだけの地位と力があった。
スポットライトと拍手が彼女らのすべてだった。
8代目サン=テクジュペリとしてブランコ乗りだった涙海のかわりに舞台に立つ。周囲から嫉妬と羨望と重圧をもたらされ舞台の上で見るもの、の話。

想像したのはAKB0048とアイドライジングでした。アイドラよりはもっと女子ですが。

同じ母親の腹から、同じ細胞と同じ遺伝子を持って生まれてきたのに。同じ者を食べ、同じ動きをして笑いあったのに。
どうして心は、いつの間に、こんなに遠く、こんなに違うものになってしまったのだろう。

(P75)

来栖さんちの双子、というかなっちゃんと翔ちゃんを眺めている薫ちゃんで変換されて、あと「永遠をちょうだい」「永遠をあげよう」はことあるたびにQUARTET★NIGHTが控えめなボリュームで流れてきてまじ自重っておもった。
歌姫アンデルセンは出たーアイドルの伝統枕! とかおもいましたすみません猛獣使いカフカが思いのほか重くて好きだな。あのなんともいえない女! めんどくさ! っていう話が好きです。

ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国 (角川つばさ文庫)

いやすごかったね! 葡萄踏みのピィ、変貌したジゼット、かーらーの若い女がはしたない! とお父さんしてるヘンリーちゃん。ヘンリーちゃんまじおとうさん。犬の癖に。
ジゼットは君を奪い取るできゃーきゃー転がってたらあの挿絵が来てヾ(:3ノシヾ)ノシ((└(:3」┌)┘))した。
ジゼットさんまじイケメンやでえ……。
リ・ルゥが離れるあたりはガーデンロストを読んだときの感覚とよく似ていた。こじらせている。
全員が、合格ですとか随所にぎゅっってつかまれた。よい本でした。

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)

電子書籍なんて駄目だ本は「本」というかたちだからいい。嵩張ろうが重かろうがこの形を愛している、というひとはもれなく読むといいと思います。

1話を見る限りではちょっとドジなOLカミオさんが失敗したがゆえに知ることのできた「サエズリ図書館」という場所と、本を巡るちょっといい話 という感じなのですが、話が進むにつれてこの世界を取り巻く環境は生易しいものじゃねえぞというのがわかっていきます。

この世界は電子書籍が当たり前になっていて、「本」というものがいかに貴重で高価な嗜好品になっているか、そういう中で貸し出しカードを作れば誰でも無料で一定期間本を借りられる「サエズリ図書館」というのがいかに異様な場所か。本のことならなんでも来いな司書ワルツさんかと思えばこの図書館は全部わたしのものたくさん亡くなったんだからひとりひとりのことはどうでもいいって、もうひとりぐらい死んでもいいって思えますか?っていえるワルツさんまじぱねえとおもった。

「わしは毎日本を読むがね、娘はわしの本好きを、贅沢趣味だと渋い顔をしたし、端末映像やデータのほうが万倍面白いと、何度も言ったよ。それは正しいんだろうと、わしも思う」
続いて落ちた呟きは、悔いのようであったし、諦めのようでもあった。
「行き過ぎた執心は病だ」

(P37)

わたしの周りは病んでる人が多すぎる。

ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)

魔山を追放された魔女、所属を失った軍人、「普通の女の子」になりたい娘、亡国の姫君。
居場所を失った4人の少女が呼び寄せられた古城ホテル「マルグリット」で女主人を目指す物語。
現主人リュシエンヌの審査に叶わなければマルグリットからも出て行かなければならない。
4人はそれぞれ与えられた塔で客をもてなすという試験に挑むことになる。

最初はばらばらで剣呑な雰囲気だったのが一致団結しだしたあたりでとてもほんわかする。
フェノンのところに来た客は千と千尋の川の神様っぽい。
まあ一推しはジゼットですよジゼット! 悪いがお祈りは心の中ですませてくれっていうあのイケメンぶりな。
あとマネーロンダリング笑った。

「あたくしはもうなにからも逃げない。そしてもうなにも諦めない」
彼女には力はなかった。国も、味方も、なにひとつ。それでも彼女は、強い瞳で今と未来を見据えてこう言った。
「戦うわ」

(P112)

19?ナインティーン (メディアワークス文庫)

19歳を描くアンソロジー。
2Bの黒髪がよかった。こういう「実体験をもとにしました!」と言われてもまったく不思議ではないような内容は、心の中のやらかいところを握りつぶしていくんだぜ。わたしは浪人してないし漫画も書いてないけど。
7と嘘吐きオンラインの人の絵柄にあとがきを放り込んで脳内コミカライズが開催されていた。

その次が「向日葵ラプソディ」で新刊出るたびに「よく出してるなあ」と思いつつ横を通り過ぎているので今回初めて読む。悠馬さんが好きです線の細くて芯の太そうな人はよいですね。某青い人も美味しいよ!

「19歳だった」はなんという「秋の牢獄」ならぬ「聖夜の牢獄」

毒吐姫と星の石 (電撃文庫)

国に捨てられ世界を呪った姫君と、夜の王に祝福され異形の手足を持つ王子の恋のおとぎばなし。
デビュー作ミミズクと夜の王の続編。

占の国ヴィオン。
エルザが生まれた時「彼女の誕生は凶兆である」という天啓に従い産まれてすぐ下町に捨てられることになった。
10数年経ったある日ヴィオンに再び凶兆のしるしが現れ、エルザは下町から罪人を捕らえるようにして連れ戻され再び天啓に従い今度は「ヴィオンの姫君」として聖騎士を擁するレッドアークに嫁がされることになった。
レッドアークの王子クローディアスは、夜の王に祝福された不気味な肌の色とあざやかに彫られた文様の隠すことなくエルザを出迎えた。

エルザをつれまわすオリエッタちょーつよい。オリエッタちょーかっこいい。
オリエッタのために「鳥篭の姫と聖剣の騎士」が掲載されてる電撃文庫マガジンを買おうと思います。
クローディアスとオルデルタの対面、あとエルザの乱入のシーンが好きだ。

著者近影を見てこうぎょくさんとべにたまさんは同一なんだなあとしみじみ思う。ひじつざいこうぎょくさん。

「呪ってやる。呪ってやる呪ってやる呪ってやる! 魂のすべてをもって呪ってやる! この毒吐きの名にかけて!! 星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!! 占い狂いのこの国は、業火に焼かれて生きた地獄に成り果てればいい!!」

(P13)

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)

現代で女子高生4人組それぞれの視点による4つの物語。
「少女」の物語というとよく桜庭一樹を連想するんだけどこれは三浦しをんの秘密の花園を思い出した。

好きなのは1章エカの話「春の繭」・4章シバの話「ガーデン・ロスト」
春の繭は読みながらだれかと文通したいと思った。エカの文通相手の話はなんかで読んだことあるなあ。桜庭一樹のエッセイだった気はする。そっちは筆跡変えてたようだけど。そういうのは割とあることなんだろうか。わたしもかつては文通相手を探してよく手紙を送ったりしたものです。でも大抵はほとんど続かなかったなあ。

ガーデン・ロストはシバ母の怒り方がとてもうちの母似で……。
いや進路とかそういう人生レベルで重大なことじゃなくてもっと心の底からどうでもいいことなんですが。

地の文は痛い+切ない感じですが会話は明るい方向なのでそんなに重くない話だなあと思います。

犯罪でもいい。病気だっていい。
笑わないで。いじめないで。軽蔑しないで。そのどれも構わないけれど、壊さないで。消さないで。せめて私達の意識の中から。
そして、ただ、愛させて。

(P66)

雪蟷螂 (電撃文庫)

極寒の山脈で戦争を続けていた部族があった。
30年にわたり続けて、ついに停戦しフェルビエとミルデは和平の証に婚礼をあげることとなった。
愛したものを喰らうという「雪蟷螂」蛮族フェルビエ族長のアルテシア
死体を神の依代とする「死人狂い」狂人ミルデ族長のオウガ
婚礼といっても先代によって決められたこと。和やかにすむものではなかった。

今の話より先代+魔女のパートが好き過ぎた。
ガルヤとロージアとかときめきすぎだろう……! もっと詳しく!っておもった。

あと最近グラハー再読祭をしてたせいか時々若木未生を思い出す文体だった。

(俺の永遠を)

開くはずのない扉。
ミルデの永遠。
恋い焦がれた、私の命。

(お前にやろう)

(P224)

この辺が。

これが最後の人喰い物語。
これまでの3作で順番をつけるならミミズク>雪蟷螂>MAMAかなあと。

「目を覚まし、そして立て。その熱が命、その血こそがフェルビエの宝である。生きて剣を持て、誇り高き雪蟷螂。絶望にその血を凍らせてはならない」

(P17)

MAMA (電撃文庫 こ 10-2)

好きな題材ではあるんだけど、ちょっとかすっていきました。
後日談的な短編であるところのANDのほうは好きなんだけど、MAMAのほうは、うーん。
ちなみにこっちとミミズクなら断然ミミズクのほうが好きだ。

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