雪蟷螂 (電撃文庫)

極寒の山脈で戦争を続けていた部族があった。
30年にわたり続けて、ついに停戦しフェルビエとミルデは和平の証に婚礼をあげることとなった。
愛したものを喰らうという「雪蟷螂」蛮族フェルビエ族長のアルテシア
死体を神の依代とする「死人狂い」狂人ミルデ族長のオウガ
婚礼といっても先代によって決められたこと。和やかにすむものではなかった。

今の話より先代+魔女のパートが好き過ぎた。
ガルヤとロージアとかときめきすぎだろう……! もっと詳しく!っておもった。

あと最近グラハー再読祭をしてたせいか時々若木未生を思い出す文体だった。

(俺の永遠を)

開くはずのない扉。
ミルデの永遠。
恋い焦がれた、私の命。

(お前にやろう)

(P224)

この辺が。

これが最後の人喰い物語。
これまでの3作で順番をつけるならミミズク>雪蟷螂>MAMAかなあと。

「目を覚まし、そして立て。その熱が命、その血こそがフェルビエの宝である。生きて剣を持て、誇り高き雪蟷螂。絶望にその血を凍らせてはならない」

(P17)