ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)

魔山を追放された魔女、所属を失った軍人、「普通の女の子」になりたい娘、亡国の姫君。
居場所を失った4人の少女が呼び寄せられた古城ホテル「マルグリット」で女主人を目指す物語。
現主人リュシエンヌの審査に叶わなければマルグリットからも出て行かなければならない。
4人はそれぞれ与えられた塔で客をもてなすという試験に挑むことになる。

最初はばらばらで剣呑な雰囲気だったのが一致団結しだしたあたりでとてもほんわかする。
フェノンのところに来た客は千と千尋の川の神様っぽい。
まあ一推しはジゼットですよジゼット! 悪いがお祈りは心の中ですませてくれっていうあのイケメンぶりな。
あとマネーロンダリング笑った。

「あたくしはもうなにからも逃げない。そしてもうなにも諦めない」
彼女には力はなかった。国も、味方も、なにひとつ。それでも彼女は、強い瞳で今と未来を見据えてこう言った。
「戦うわ」

(P112)