身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)

短編集こみ11冊の末ゴールイン。とても転がれました。
読みながらじったんばったんするぐらいリヒャルト全開であったけどわたしが好きなのはフレッド周りです。

ようやく2人の関係が落ち着くべきところに落ち着いたんだし一難去ってまた一難ちっくに終わらなくても! とかはやく続きが読める1のはよいことだけどそんなに急がなくてもいいのよと思う。

感想として書き残しておきたいことがとてもありません。ようやく落ち着いたの一言に尽きる。
あれは読んでる過程が楽しい本だな。

「……お転婆で泣き虫な、ぼくの妹」
眉をつり上げて怒られるのも、ぶつくさ文句をつけられるのも、たまに首を絞められたりするのも、みんなみんな大好きだった。愛情は素直に向けられるより、ひねくれた形でのほうが真実味を感じる性質だから??こんなことを言ったら、また「変態!」と罵られるんだろうけれども、そんな最高の褒め言葉かつ愛情表現を、今すぐにでも浴びせられたい気分だ。
「--------きみの『一番』でなくなる日がくるなんて、悲しいね……」

(P257)

これを読んだ後うっかり「ハーレクイン化」っていう電波が飛んできて、わたしハーレクインそのものは読んだことないんですがtwitterのBOTに日夜触れあい以前の活字倶楽部のインタビューは読んだことあってそれ読み返してみたらびっくりしましたうん。

読者さんの声を聞いていて思うのは、皆さん、お姫さまになりたいんだなと。リージェンシー2のヒロインたちはきらびやかなドレスを着ているので、読者さんはお姫さま気分に浸りながら、夢の世界に行けるんです。

活字倶楽部'06夏号 ハーレクインに挑戦! 特集内のインタビューより

どこでも人気だな。ハーレクインはジャンル・シチュ・パターンが超豊富3で凄いので少女小説も姫嫁以外がもっと増えてくださいお願いします。いや別に少女小説にハーレクイン化してほしいわけではないのですが。

  1. 6月に続きがでる []
  2. 様々な時代が舞台の「ハーレクイン・ヒストリカル」のうち最も人気のある19世紀初頭の優雅で華やかなイギリスが舞台の話 []
  3. 中世スカンジナビア半島が舞台でバイキングに連れ去られたタフなヒロインが自分の居場所を作り上げていく。あとモテる。とかそういう感じのを見たときにはなんだそれ! と思った。 []

黎明に向かって翔べ (角川ビーンズ文庫)

中華ファンタジー。
思ってたより硬かった。初期の彩雲国だと思ったら十二国記だった、みたいな。
いやわたしの中華ファンタジーの引き出しが非常に狭いだけで似てるとかそういう話ではありません。

時代的にはパルメニア・遠征王あたりとリンクしてます。
動物大好きへメロス=ソーンダイクが東の大陸にいたときの話がこれ。珊瑚が時々キトリに見えてくる不思議。

これとか遠征王とか昔のビーンズはこういうのも出てたんだなあとしみじみします。
私少女向けラノベでえろいのは遠征王程度でいいです。もうちょっと濃くてもいいんですが、そこに至るまでの話は嫌なんですあくまでもそれは通過点であるべき(゚д゚)

今年の予定とかのあれです。敬称略で。

やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)

L25でやっていたエッセイ。
この連載をやっているということでL25読みたかったんだけど首都圏のみとか無理だし取り寄せできるみたいだったけど送料はんぱねーという感じだったのでハンカチを噛んでいた覚え。

この本は今までになかった「彼氏」の話が初めて出てくる。しかしこの本の最後のほうにはもうぱきっと心が折れた感じで彼氏とは別れるし作家業は休業して秋田の実家に引っ込むこととなる。

底辺女子高生に出てきた放課後自習の恋の話、1人称「オラ→あたし」と引き換えに失ったKくんの話がちらりとあったりする。

「日記はロマンです」「その桜がきれいな理由」「ほやほや」の章が好きだ。

GOSICKの角川文庫での再刊行が始まり13巻の発売も間近です。イラスト付GOSICKは出ることは確定しているけどいまだレーベルは不明だったのですが今朝twitter見てたら続報を発見する。

桜庭一樹『GOSICK』シリーズのイラスト付きバージョンはビーンズ文庫で? - CAXの日記

ソースは活字倶楽部冬号の作家大アンケートだと思われます。こちらでは明日発売です……
移動先はビーンズ文庫のようです。個人的予想では富士ミス作品が多く移籍している富士見ファンタジア文庫か「GOSICKは小学生からのファンレターが多い」と桜庭一樹日記とか読書日記とかインタビューとかで見たので、もしかしたら角川つばさ文庫から出ても不思議ではないと思っていたのでこの展開は予想外でした。

2月刊からビーンズは新人賞受賞作が続々と発売されるのですが、2月新刊の「つぼみの魔女*アナベル」はこげとんぼ*さんが挿絵としてビーンズに初登場します。
表紙がなんか「なかよし」でありそうな感じです。とてもロリっとしてます。これも予告が出たときにはとても驚いたのですがもしかしたらビーンズはさらに若い読者へ裾野を広げていくのかもしれません。

今朝ビーンズへ行くニュースを見て思った移籍最大のデメリットは「ビーンズは表紙以外のカラーがない」ということでした。絵師は武田日向のままか変更はまだわかりませんが2もし変更なしならカラーを見る機会が減るのは残念……。

挿絵的に追加するならばレーベル的に「主人公ピンの表紙」というのはあまり考えつきません。
基本的に主人公+主人公に近しい人物もしくはその巻のメインキャラという感じです。

本の旅人のインタビュー曰く新作は3冊前後で終了ということだったのですが、新作は2レーベルでどのぐらい刊行が空くのかそれとも同時刊行なのかなあという疑問。
同じく2レーベルにまたがっている十二国記は講談社文庫で先行し1ヵ月後ホワイトハートで、ということでした3。3レーベルにまたがっている鬼籍通覧は講談社ノベルスが親でホワイトハートでまず文庫になり翌年講談社文庫でも文庫化されました。講談社ノベルス版最新刊はいずれの文庫レーベルでも未刊です。

絵師変更は大抵いつもそんなに気にしてないのですがGOSICKに関しては武田日向ヴィクトリカのイメージが強い×イラストなしの角川文庫版の存在もあるので、武田日向氏で確定でないのなら角川文庫版で買い揃えようと思います。

余談ですがビーンズの少年向けレーベルからの輸入は私が知っている限りは津守時生「やさしい竜の殺し方」以来2作目です。

  1. 公式の日記によれば結構増刷されているようです []
  2. 明日かつくら買うのでその辺はまた明日に…… []
  3. 新刊マダー []

これの続き。普通に日記です。

トリコにうっかり熱中したので急いで本日のメイン開場に移動する。

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東新町ににもぶらさがるこれ。帰り(21時ぐらい)は超無人でしたが19時ぐらいはまだ人がそこそこ歩いてました。アーケード街とはいえ若干風は防げるとはいえすぐ路地なのでコスプレイベント1は寒かったのでは……とか思う。

東新町から銀座商店街に抜け両国橋を渡る。
両国の公園で三味線を弾いている人がいた。すごくよかった。時間があったらもうちょっとゆっくり聞きたかった。よしこのの三味線パートではなく津軽三味線弾いてる人が大抵弾いてる曲名知らないけど有名なやつやってた。

今日行ったのはTabelattaというところです。席数20ぐらいの小さいところです。
煙草は割とフリーダムな感じでした(基本的に女性が多い店で灰皿は据え置きではなく要望があれば出すって感じでした。隣の席の人がもらってた。)パーティコースで2人なので飲み放題なし。
カクテルが多めだったけどないのも多かったです。ズブロッカとかあったけど切らしてますといわれた。
ロングランドアイスティーが懐かしくなる。PBCのあれ。
あと「ボンベイブルー・サファイア」が気になってたら友達にこれ飲んだら? と指差される。見透かされた!

全体的に美味かったです。エビチリフォンデュとパスタとピザうめー。
デザートはホールケーキか追加料金でチョコファウンテンかが選べたんですがチョコファウンテンに。
最初はちょっと足りないかと思ったけど最後まで行くととても満腹になりました。
チョコファウンテンがわたしは「テレビで見たことはあるけどやったことはない」友達が「全く知らない」で、じゃチョコファウンテンにしよう、と。思えば我ら「食べたことないものを食べに行こう」というのをよくやっている気がします。ていうかわたしフォンデュ系も初めてだし外でパスタ食べるのも下手したら初めてな気がする2
友達がめっちゃ喜んでくれたので幹事冥利につきました。

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帰りにufotable cafeここよーデザート系多いよーとボードウォーク経由で駅前へ。
カラオケに行きました。ジャンフェスショップでワンピの歌を超聞いたのでmemories→RUN! RUN! RUN! →share the world→ウィーアー! という流れ。「ストローハット早く終わればいいのに」「ヘキサゴンは番組内で完結してればいいのに」「タイアップとかしたらあかんよ」「share the world格好良かったよな」という話をしていた。share the world以外は当時のOPなりEDなりが流れてました。share the worldは東方神起のPVが流れてました。あと久しぶりにArkとか歌ったよ。

  1. マチアソビイベントの一環。朝から夕方まで []
  2. フォーク使えんからパスタ嫌っていう。おはし使えばいいやないかというけどそこまで優先順位高くないし店選びするのは大抵わたしなのでパスタ系ははなっから選ばない。 []

友達の体調不良により延期されたごはんを食べよう会開催。
ちょうどマチ☆アソビvol.21をやっていたのでそれも込みでいくことにする。

図書館に行きたかったので途中分離して30分後ぐらいに合流する。
ヴィレッジヴァンガードで裏側にタタリ神ちっくなピンクのモップがついたリラックマとか

リラックマ ビック抱きまくら MD01801 長い胴のリラックマとかマイメロよろしくピンクの全身タイツ着用のリラックマとかにとても笑う。

とりあえず別の本屋へと移動する。

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今度はここも横断幕があった。

本屋に入るといつもよりかなり人が多かった。
10代の女の子の集団とかなんかこの店にあまりいない感じのそこそこ年のいったスーツ軍団がうろうろしていて業界人なのかーと思う。
とりあえず友達に封殺鬼の最終巻が(大分前に)出てることをいいかつくらもうじきよーとかいう。

レジのところに「懐かしのアニメポスター展示!」とか書いてあったので1Fの普段休憩所になってるところへ行く。結構すごいことになってました。漫画家・小説家・アニメーター・声優のサイン色紙がどどーんとあった。
余裕で20年前のとかあった。もう結構黄ばんでいる。
今は亡き塩沢兼人氏のがあって友達と一緒におおおおとかいってた。小説方面は何故か田口仙年堂さんとか榊一郎さんとかがあった。
懐かしのアニメポスター展示っていうのが主な催し物です。
スラムダンクとかドラゴンボールとか、男塾とかどれみとかセーラームーンとか。
とても懐かしかったです。

ではそろそろーとかいって阿波踊り会館へ移動する。ジャンフェスショップ出張店があるのだ。

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18時すぎてこっちにくるのはとても珍しい。
vol2のイベント会場はここと東新町とポッポ街とufotable cafe tokushimaでほとんどです。

ちなみに1Fで既にリボーンとトリコが出迎えられた。マチアソビ期間中はジャンフェスで上映されたリボーンとトリコのアニメが1日2回上演されているのだ2

ここなん? とかいいながら階段を上がる。2階はひととおりジャンプ祭りでした。すごい。
なんかテニプリの原画が展示されてたり一部手に取れるようになっていた。
あと笑ったのが銀魂のジャスタウェイが漫画から抜け出て来た姿で並んでいた3。めっちゃ気になるけどいるかいらんかって言われたらいらん! とかいう話をしていた。

奥に進むとモザイクタイル状のナルトとチョッパー4があった。びびった。そしてよく見るとひとつひとつの四角はジャンプ作品のイラストとか漫画の一部でできていた。古いのから新しいのまで。見てたらヤコとアヤがすぐ見つかったのでネウロ探しをするなどした。

ピンバッジがすごく気になったり泣けるハンカチを買おうかどうかとても悩む。
泣けるハンカチはワンピのメリーが沈むところのシーンがそのままハンカチに印刷されているのである。やばい。レジに近いほうの売り場はずっとワンピの歌が流れていたので歌いたい! 歌いたい! という衝動にかられる5
あと真面目にピンバッジを選んでたらなんか隣でいきなり名刺交換が始まる。なにごとだ。

人が少ないと思ったら今上映中なんやなーとか思ってたら館内アナウンスが入る。
現在2Fホールで近藤隆さんがお越しになっております。どうぞごらんください。みたいな。

今回のイベントではトリコとかリボーンに出ているので近藤隆推しなのである。ロープウェーのアナウンスとかラジオの公開録音とかトークイベントとか1日駅長とか色々やっていた。
明日はアニメイトとかでもなんかやるようです。ポスターには「サプライズイベントあり」って書いてたけど「サプライズあり」って書いたら意味ないんじゃないかと思った。

ほとんど知らん人やけど見に行くー? とかいって見に行く。
近藤さんは緊張している感じでした。なんか質問とかありますかとかという声に客席6から「リボーン!」という声。「今日はトリコでっていうことで来てるのでリボーンの話したら集英社の人に怒られるんでごめんなさい」とかいってました。アニメ化したいですということを割と何度も言ってました。
舞台挨拶的なことが終わってピンバッジを買いにいく。

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これを買った。

その後もう1回ホールへいってリボーンとトリコを見た。
わたし漫画のほうは時々見てるんですがアニメリボーンは1回も見たことない7。今未来編とかでばたばたしてるけどジャンフェス版は久しぶりのドタバタコメディ的なあれでした。ボンゴレ式修学旅行。
バスの上に雲雀が乗ってたりボンゴレVSヴァリアーお湯かけ勝負@温泉8とかボンゴレ城となる名古屋城とか死ぬ気の炎で飛ぶバスとか。

20分で詰め込むだけ詰めました頑張りましたでもはみ出たのでEDスタッフロールに回しましたという感じ。
喋らなかったけどクロームがでてきた。あとビアンキが可愛かったです。

一言で言うならとてもカオスでした。

トリコのほうは1話をアニメ化っていう感じでした。
見終わった後予約している店に早歩きで移動中友達と話したことには
「思ったより熱中してしまった」「面白かったなあ」
「バトル要素のあるミスター味っ子」「グルメっていうかうまい! だけだったな」
「いや普通のグルメ番組でも美味い! とやわらかい! が言えたら大抵のことはなんとかなる」
「ED歌ってるのトリコのひとだったな。さっきの人が歌ってるのか」「凄い歌詞だったな」
「最後にたけし9でてきたよな」

続きはもう普通にごはん食べたりカラオケにいったりなので明日に続ける。

  1. 10月ぐらいに主なイベント会場眉山で開催されたやつの縮小版です []
  2. ちなみに無料である []
  3. 貯金箱だった []
  4. すごくでかい []
  5. ので2次会のカラオケはワンピを多く歌った []
  6. 10代半ばぐらいの女の子が多かったです。後ろの席には比較的年配の方もいました。 []
  7. リボーンの声は銀魂見てるときにCM流れるから知ってる []
  8. 装備はタオルのみの3/4裸 []
  9. 世紀末リーダー伝 []

都会のトム&ソーヤ〈7〉怪人は夢に舞う 理論編 (YA!ENTERTAINMENT)

段々分厚くなりつつあるような気がするトム&ソーヤ。前後編の前編のほう。
創也と内人作のR・RPG「怪人は夢に舞う」の脚本・宣伝・テストプレイの算段をつけはじめたがピエロという謎の横槍が入り始めたり、内人のもとに謎の美少女ユラが忽然と現れたり。
卓也さんの保育士にかける情熱とそれゆえのひっかかりやすさすげえ。

しかし「謎の美少女」というポジションへの胸の高鳴りがやばい。
続きが楽しみだ。続刊は(実践編)ということで「怪人は夢に舞う」のテストプレイ。

本格ミステリの王国

エッセイ。
以前のエッセイは割と日常寄りのものや阪神のエッセイなども収録されたりしていましたが、この本はミステリ特化です。選評なんかも多く載っているのですが、トリックの創り方と探偵視点の迷惑な犯人ベスト9にときめいた。

火村英生は女性読者に人気があるらしい、キャラ萌えとかなんとか、という話あり。
わたしも火村助教授すきーです。准教授という呼び名にはいまだ馴染まないので助教授です。いいじゃないですか助教授でも。助教授の過去はまだないらしい。でっちあげるのは可能だけどしっくりくるのはまだないらしい。

安楽椅子探偵の話もちらっとあった。主に番組制作の側面から。
ゴールデン枠に移して視聴率アップを狙ってみませんかっていう話もあったようだけど、マニアックなものは受け入れられない・どの時点から見ても楽しめるようにとかクリアすべきハードルが多くてプロデューサー側からやっぱり無理ですよねということになったらしい。いつかまた続編が放送されることを期待しておく……

29歳

8人の作家による「29歳女性」を主人公に置いたアンソロジー
最近30前女子がメインの小説を読むことが多いのでこれを読んでみた。
1人ぐらい満ち足りてる人がいてもよかったのではと思うぐらい仕事に悩んでる人と不倫してる人の話が多かった。仕事はともかく29歳なんでそんなに不倫するのか……

好きなのは宮木あや子「憧憬☆カトマンズ」と栗田有起「クーデター、やってみないか?」
あと書店員補正で山崎ナオコーラ「私の人生は56億7000万年」

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