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無花果とムーン

ある夏、地方のある町、お兄ちゃんが死んだ。「食べたら死ぬ」レベルのアレルギーの、周りからも気を使われていたアーモンドを食べて。

かなり砕けた口語文体の1人称。パープルアイ1でもらわれっ子の月夜と急逝した兄、奈落。
・地方
・大人にならないまま死んで行った下の兄
・地銀で働いている上の兄
・夏
・少女(複数)
・口語文体
ということで少女には向かない職業やら砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないを連想するなというのは到底無理な話なんですけど桜庭一樹の少女の話がまた読めるとはなーと。桜庭一樹発売日に買って積んでるんですけどもったいなくてなんか読めない……!
ピンク色のもやはここにもあって、月夜はもやの中に飛び込んだけど藻屑とか葵と違って周囲の手はちゃんと届いた。あとこれは幻想成分が強い。生者と死者なーーー。
UFOカフェとか出てくるからちょっとイリヤの空UFOの夏を思い出した。苺苺苺苺苺という命名はやばい。1×5かよ(゚д゚)
あと、乞食が表現的にアウトのようで乞*という表記になっててびっくりした。

  1. 何かの比喩ではなく本当に目の色が紫 []

GOSICK RED (単行本)

舞台はニューヨーク、新大陸でそれぞれ青年記者と私立探偵となった久城とヴィクトリカ。
グレイウルフ探偵社っていう灰色狼ヾ(:3ノシヾ)ノシ((└(:3」┌)┘))

GOSICK -ゴシック- VIII 上 ゴシック・神々の黄昏 (角川文庫)GOSICKVIII下‐ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫)

もったいなくて読めなかったGOSICKの完結巻を2011年の終わりと2012年のはじまりに読む。
作中時間と現実時間がいい感じにリンクしていた上巻。
クリスマスの村でヴィクトリカへのプレゼントに15個を謎を集めていた一弥は村の異変に気づく。それは二度目の嵐の前触れで日常の終わりを告げるものだった。

2人が引き離されて以降の展開が本当に惨状だった。
コルデリアはアルベールの直接対決のところが本当にすごかった。大人らしい格好良さだった。
たくさんのものを失いながら光のある方向へ走るヴィクトリカと、ずっと腫れ物に触るようだったグレヴィールの叱咤と、戦地から送る一弥の瑠璃への手紙がすごくせつなかった。風には勝てない。でも心ははなれない。
ヴィクトリカを置いてソヴュールを離れることになってしまったことが重くのしかかって、自分を許せないでいるあの手紙のところは好きだな。

グレヴィールがただのイケメンに戻っていてこれはなにごとだ……! とおもった。

「大切、すぎて。だって、君って人を失ったら、ぼくはどうしたらいいのかわからないよ。なんのために生きているのか。このさき、君以外の、いったいなにをうつくしいと信じて生きていけばいいのか。ぼくはなにもわからなくなっちゃうから……」

(上巻 P119)

「世界がどう変わろうとも、これきり、君と離れるものか」

(下巻 P217)

GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)

面白かったです。あとヴィクトリカが可愛かったです。
久城がベルゼブブ以降のヒーロー的な、ちゃんと成長した子でとてもたくましい。
コルデリア・ギャロの出番が多くてキャッキャウフフしていた。ヴィクトリカ出生の秘密、というか当時の事情である。
ヴィクトリカが生まれた頃のコルデリアの話はなんだかアナザー七竈のような気分で読んだ。
ていうかブライアン・ロスコーはふたりいるにとても動揺した。なんだかよくわからないが動揺した。

物語の舞台は王都ソヴレムでいまだ根強い人気を誇る10年前に亡くなった王妃ココ。彼女の死の真相である。
リヴィングチェスは今度出るGOSICKsのことだなあと思い、セシルとゾフィはなんかよくわからない女性になったなあと思い、ドリルはなんだか可愛くなった。

たびたび鳩が登場するので、うらら・こんこんに続きついに私も二次元に飛び込んだかと思った。

「ぼくは、君が巻き込まれるすべてのことにこれからかかわっていくんだ。君の父、ブロワ伯爵とも、海水に覆われていく<ベルゼブブの頭蓋>で話したし、灰色狼のブライアン・ロスコーとも学園の時計塔で対峙した。ぼくという男はもうとっくに、君という非凡な存在を巡る世界の因果の輪に囚われているし、そのことを怖がってもいない。ぼくはなによりも君が大事だから」
「でも、でもだめなのだ……」
「君は優しいね。それに、案外、臆病なんだ。毎日、ああやって書物の海を自在に泳いでみせるくせに、実際の出来事に身近な人を巻き込むのをすごく怖がっている」

(P100)

アニメ化してからこっち、GOSICK関連記事がとても火を噴いています。
どれもこれも1年とか結構前に書いたエントリばかりです。ビーンズ文庫版も週末には出ます。

GOSICK ‐ゴシック‐ (角川ビーンズ文庫)GOSICKII ‐ゴシック・その罪は名もなき‐ (角川ビーンズ文庫)

読むぜ読むぜ。

本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)

桜庭一樹読書日記第4巻。製鉄天使のサイン会とか伏とかばらばら死体の夜とか準備段階のGOSICKとか。
製鉄天使と伏はまだ未読である。発売日付近に買ったのに!
読書日記は毎月のお楽しみとして読んでいるけど雰囲気が変わってまた新鮮な気分……と思いながら読む。
がっつがっつと本を読んで暮らしたいものだ。

巻末付録の女子会を読みながらいいなあと指をくわえる。

桜庭 一つのジャンルを、がーっと読んで詳しくなるんじゃなくて、全体のバランスを取りながら、小説という文化全般をうっすらとよくわかりたい、というか。

(P292)

わたしも多分こっちだ……というかこっちでありたい。
ただし国内に限るなんですが。

<GOSICK>シリーズのアニメ放映が一月から始まります。新作長編が三月刊行予定です。

このミステリーがすごい! (P80)

GOSICKの新作は生首が飛ぶらしいです。ということで3月25日付近に注目だ。
あとは読書日記4が1月に出たりばらばら死体の夜が春に出たり青年のための読書クラブや荒野が文庫化。
とりあえずあさってはGOSICKsを読みます。野性時代今日発売だけどこっちの発売は週明けなんだよね。

道徳という名の少年

全体的に本のつくりがすごい。表紙の蔓草とか中扉のゴージャス感とか本文の飾り枠とか。
連作短編で、色んな雑誌に掲載されていたものがひとまとめになっている。「1、2、3、悠久!」と「地球で最後の日」は既読だったんだけどこんな感じだったっけ? とか思った。
単行本としてはかなり薄い部類に入る123ページ。でも内容はおそろしく濃い。酔う。くらくらするよ。 

GOSICKの角川文庫での再刊行が始まり13巻の発売も間近です。イラスト付GOSICKは出ることは確定しているけどいまだレーベルは不明だったのですが今朝twitter見てたら続報を発見する。

桜庭一樹『GOSICK』シリーズのイラスト付きバージョンはビーンズ文庫で? - CAXの日記

ソースは活字倶楽部冬号の作家大アンケートだと思われます。こちらでは明日発売です……
移動先はビーンズ文庫のようです。個人的予想では富士ミス作品が多く移籍している富士見ファンタジア文庫か「GOSICKは小学生からのファンレターが多い」と桜庭一樹日記とか読書日記とかインタビューとかで見たので、もしかしたら角川つばさ文庫から出ても不思議ではないと思っていたのでこの展開は予想外でした。

2月刊からビーンズは新人賞受賞作が続々と発売されるのですが、2月新刊の「つぼみの魔女*アナベル」はこげとんぼ*さんが挿絵としてビーンズに初登場します。
表紙がなんか「なかよし」でありそうな感じです。とてもロリっとしてます。これも予告が出たときにはとても驚いたのですがもしかしたらビーンズはさらに若い読者へ裾野を広げていくのかもしれません。

今朝ビーンズへ行くニュースを見て思った移籍最大のデメリットは「ビーンズは表紙以外のカラーがない」ということでした。絵師は武田日向のままか変更はまだわかりませんが2もし変更なしならカラーを見る機会が減るのは残念……。

挿絵的に追加するならばレーベル的に「主人公ピンの表紙」というのはあまり考えつきません。
基本的に主人公+主人公に近しい人物もしくはその巻のメインキャラという感じです。

本の旅人のインタビュー曰く新作は3冊前後で終了ということだったのですが、新作は2レーベルでどのぐらい刊行が空くのかそれとも同時刊行なのかなあという疑問。
同じく2レーベルにまたがっている十二国記は講談社文庫で先行し1ヵ月後ホワイトハートで、ということでした3。3レーベルにまたがっている鬼籍通覧は講談社ノベルスが親でホワイトハートでまず文庫になり翌年講談社文庫でも文庫化されました。講談社ノベルス版最新刊はいずれの文庫レーベルでも未刊です。

絵師変更は大抵いつもそんなに気にしてないのですがGOSICKに関しては武田日向ヴィクトリカのイメージが強い×イラストなしの角川文庫版の存在もあるので、武田日向氏で確定でないのなら角川文庫版で買い揃えようと思います。

余談ですがビーンズの少年向けレーベルからの輸入は私が知っている限りは津守時生「やさしい竜の殺し方」以来2作目です。

  1. 公式の日記によれば結構増刷されているようです []
  2. 明日かつくら買うのでその辺はまた明日に…… []
  3. 新刊マダー []

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

読書日記3冊目。
カバーの印刷の関係で刷り直し→入荷が年内には間に合わない本屋も多いという記述を見てAmazonで予約扱いでぽちっとした。うちは絶対年明けになるなと思ったので。

持ったときの感触からして既刊より分厚いと思ってたけど書店はタイムマシーンより50ページ程厚い。
あと注釈が全体的に多い。ページをまたがるのでこれはどこに注釈があるのか・これはどこに対する注釈なのかと探した。注釈の存在はありがたいんですがせめて同じ見開きにあってもらえるのが嬉しい……

ネットで一通り見ているはずなのに、「あれ、ここ読んだっけ?」というところが結構あってびっくりする。特に序盤。横書きマジックか記憶が悪いのか……
この巻でファミリーポートレイトとか製鉄天使とかを書いている。製鉄天使は余裕でまだ積んでいる。
発売日付近に買ったのに自分で買ったハードカバーの本は後回しオブ後回しにされる傾向がある。
一読永劫でアイルランドへ行ったときの記述を読んで懐かしくなる。これは本放送と再放送とあわせて2回見た。この年末も再放送やってたけどガキ使→紅白コンボを優先させたので見なかった。

この巻の終わりで結婚式をしていた。結婚の報を聞いたのは日記が先だったか読書日記が先だったかとにかくすごく驚いた。まえに桜庭一樹日記とか桃井かおり(だったと思う)と対談してたときとかに「結婚しないと思う」とか言ってたので余計にだった。いつぞやのメールマガジンでユヤタンの結婚が伝えられた時以来の衝撃だった。

らったったと本屋へ行ってPR誌をいただくことにする。
そういえば壁井さんがブログで「本の旅人に寄稿した」とかなんとか書いてたなーと思って手にとる。

インタビュー 桜庭一樹   Σ(゚д゚;)えっ

しかもGOSICKに関する話でした。カラーページ含む合計14ページでした。

・ソヴュールはフランス・イタリア・スイスに隣接。
・可愛い先生だったり元気な女の子だったりエンタメに必要な人を入れたら「格好いい男の子」がいないことを指摘されてはじめて気がついた。なのでドリルをおろしたイケメングレヴィールを入れた。その反動でドリルが二股になった。
・売れなかったら1冊で終わる予定だった。発売3-4日後に重版の知らせを聞いた。
・GOSICKは「これが売れなかったら次がない」という状態で書いた仕事を続けられるきっかけになった本。
・エンタメから外れて暗くなったり重くなったりしないように自制してたけど3巻まで書いて自分の中に溜まったものがあってそれが表に出たものが「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」

挿絵あり版についての言及はなし。

??さて、このシリーズの今後の展開は
桜庭 あと、二、三冊出したら終わりにしようと思っているのですが、今回こうして第一巻から新たに刊行が始まったばかりなので、執筆のスタートはもうちょっと先になりそうです。世界は変わっていくけれども、一人で世界と対峙するのではなく、子供同士ではあるけれど、助け合ったり信じあったりできる人がいるという状態で、いい方向に持っていきたい。ヴィクトリカの超人的な頭脳でというよりも、不安だけれども頑張る、大事な人がいるからもうひと頑張りするという、一弥が持っているような、普通の人の普通の要素で運命を変えられることができるはずだ、と思います。

刊行順は1月にGOSICK3 青い薔薇の下で 3月にGOSICKs春来たる死神
以降隔月にGOSICK4・5・s2・6・s3

(2011/1/26追記)
2011年3月 GOSICK7 5月 GOSICKs4(野性時代連載ベース+書き下ろし) 6月or 7月 GOSICK8 完結。

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