普通じゃない。—Extraordinary.

御厨しいなはイングリッシュガーデナーを目指す普通の女の子だった。
そろそろ就職の時期である。ある日突然植物の声が聞こえるようになった。
mixiで連載されてそれから本になった作品らしい。どおりで作中にmixiが結構出てくるはずだ。

紆余曲折があるわけでもなく挫折らしい挫折があるわけでもなくトントン拍子に話が進んでいく。
「流れに乗ったら行けるところまで行ってみたらこういうところに辿り着いた」という感じだった。
読みやすいのは読みやすい。でも「おっ」と思うところがなかった。

ラストの植物と話せなくなった理由に驚く。
社長の「資金さえあれば実現可能な妄想」と「植物が喋ることが妄想」と言われるのはまるで意味が違う。それは夢見がちな人か精神的に病を抱えている人ほど違う。植物が喋ることが幻想展開なのだからもうちょっとファンタジーな展開にしてほしかったなあと思う。

ところで妄想といえば87ページあたりは意味不明すぎる。mixiでやってるときになにか企画をやっていたのだろうか。「こういうのあったらいいなあっていうあなたの妄想をお待ちしております」みたいな。

フラメンコのすべて

フラメンコに関する起源・歴史など。歌(カンテ)・踊り(バイレ)・ギター・(トケ)にわけて語られる。
あとはフラメンコをとりまく世界とか衣装とか資料集とか。

親分とシャイタンに呼ばれて読んでみる。SH的にはレコンキスタ・コンキスタドールとかその辺が書かれている。ロマとモリスコ1の共生とかアンダルシアとか。カルメン・アマーヤの写真が載っていた。生きながらにフラメンコの伝説となった人とあった。白黒写真なのにすごく綺麗な人だった。

  1. レコンキスタのあたりでキリスト教に改宗したイスラム教徒 []

うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)

BOX版うみねこEp1。Ep1をやったのはもう遠い昔のようです。
実際かなり昔ですがその間にアニメとかコミカライズとか色々見てるのでその辺がもうごちゃ混ぜです。
ラストには「全面改稿し小説化したもの」となっていますが割とそのままのように思います。
わたしは原作ゲームを熱心に読み込んでいるわけではないので多少の修正レベルなら変わっていても分からないのですが、一目でわかる「見覚えのないシーンが追加されている」ということはないと思われます。

縁寿とかゴールドスミスとか雛見沢症候群的なあれがEp1時点で出ていることに驚くなどした。
ちなみに上巻は惨劇の直前までが収録されていた。

雑誌コーナーにおいてあった楽園Le Paradis 第1号っていうのが置いてあって、新創刊的ななにかなのかなーとか思いつつ表紙見てたらシギサワカヤがいた。びびった。最近色んな雑誌で見る気がする。心の中ではやきさんを呼ぶなどした。

ウィングスに坊主DAYSが移動していた。12月に単行本が出るらしい。めでたい。

アレン@Dグレはまた顔が変わっていた。

あなたの「サイト運営のポリシー」はなんですか?

ここ数年の方針は「特に目標を立てないこと」です。
具体的にいうと「毎日更新する」とか「アフィリエイトで○円稼ぐ」とか「ブログで友達100人できるかな」みたいなそういうことです。そういうのってもう面倒くさいんですよね。
サイトはじめて1年目とかは、毎日更新するぞー(゚д゚)ノとか実際毎日いじってた時もありましたが、そんなこんなもあってもうすぐ10周年です。もうガツガツする時期は過ぎたと思います。
毎日更新しようと意気込まなくても毎日続くときはあるし、今日は書くことないから更新しないよーという時もあっていいと思います。

ところで今はP3Pが面白いです。

ペルソナ3ポータブル

女主人公なので戦闘曲がベイベベイベじゃないのがしょんぼりです。

11月も欲しい本超少ないのだ。

11月の目玉は壁井ユカコの新作と、あと何をいっても約5年ぶりの渡瀬桂子の新作。
竹岡葉月・渡瀬桂子ときたら松井千尋作品ももう1度世に出ないかと思うんですが……

今月読んだ本は41冊でした(ラノベ23冊・文庫3冊・新書3冊・単行本12冊)
意外とラノベ超読んでいた。新刊はほとんど読んでないんだけど呼ばれて古いのを再読していた。

面白かった本

身代わり伯爵の告白 (角川ビーンズ文庫 64-10)死神姫の再婚-孤高なる悪食大公 (ビーズログ文庫 お 3-7)ネットワーク・フォックス・ハンティング (スーパーファンタジー文庫)さよならピアノソナタencore pieces (電撃文庫 す 9-12)

身代わり伯爵の告白/清家未森
死神姫の再婚 孤高なる悪食大公/小野上明夜
ネットワーク・フォックス・ハンティング/一条理希
さよならピアノソナタencore pieces/杉井光

読みながら転がりに転がった本。
ネットワークフォックスハンティングは古いですけど凄い本ですよ。

心と響き合う読書案内 (PHP新書)角川つばさ文庫版 サマーウォーズ読まず嫌い。野良女

心と響き合う読書案内/小川洋子
サマーウォーズ/蒔田陽平
おしまいの日/新井素子
読まず嫌い/千野帽子
野良女/宮木あや子

おすすめは読まず嫌いと「下ネタに対して寛容である」という前提の上で野良女です。

今月は呼ばれたように再読をしてました。
・twitterでSFの話をする1→とりあえず「食卓にビールを」読めばいいよ。でもうららさん的にはビールより駆逐が多分好きだと思うよ→自分も読みたくなる→駆逐とビールを読む。
・15×24が話題になる→ネットワークフォックスハンティングが読みたくなる
小林めぐみブログを見る→ジラ→世界の終末読みたい→キリがいいところで紋章の秘密から読む
・「夜明け前に闇深く」を読む→夜明けのブギーポップが読みたくなる

久々に読んだお捜し人はちょー面白かった。
必殺お捜し人とGOSICKと時載りリンネは「ちびっこが頑張る児童文学系ラノベ」だと思います(・ω・)

GOSICK新作のエントリでアクセスが爆発した。びびった。
精々twitterラノベ界隈とはてブぐらいだと思ったらニュースサイトに取り上げられてすごいことになりました
思わず記念SSを撮った。ニュースサイト以外もmixiとかばずったーとかあっちこっちから人が来ました。
中国語系の掲示板から「GOSICK新刊出るんだって! まじびびった! やべえ超嬉しい(雰囲気訳」ていうリンクのされ方もしました。

確か0時過ぎて30分ぐらいでもう1日の平均HIT数を突破したのを覚えています。ただ数字がひたすら増えていくだけなのにすごく圧迫感があった。とりあえずカウンタの桁増やして寝ました。
もし炎上とかしたらこの圧迫感に付け加えネガコメとかもあるんだなあと思ったら、そんなんプレッシャーで死ぬ! 即閉鎖する! とか思った。2

本以外のところでは眉山フェスタに行ったりしました。俺妹イベントとか見てきました。
「オタクパワーは凄い」というイベントでした。

  1. 確かクオリア関連 []
  2. ネットの隅っこのほうでひっそりと生きていきたいです []

「今日も旦那の帰りが遅い」話。日記と狂気と人妻と。
妻・坂田三津子30歳、世田谷区の一戸建て(借家・マッチ箱程度の広さ)に住む専業主婦。
夫・坂田忠春34歳、一流と呼ばれる企業に勤め出世もしている1が残業休出が度重なっている

三津子は今日もごはんを作って春さんの帰りを待つ。23時を過ぎたけどまだ帰らない。日記を書く。
世界は自分と春さんでほぼ閉じている。ある時は通い猫がいたけどいなくなってしまった。
日記と現実の描写が交互に来る。徐々に精神面に変調をきたしていることは日記の記述で窺える。
再会した友人の紹介で春さんの薦めもありラジオ局へバイトに出る。2
「孤独」と「バイト先に届く読者はがき」で人知れず育つ狂気。

237ページがうわぁぁぁあああ(゚д゚;)となった。ページめくってさらに怖くなった。
全面的に文字が塗りつぶされている。機械的にべたっと塗りつぶすんじゃなくて書き損じをぐちゃぐちゃっと塗りつぶしたみたいに。不吉な微妙に文字が見える。うわぁあああ((((((゚д゚;)))))となる。

正直、9/21喧嘩後春さんは死亡しているものだと思った。
狂気と電波に彩られた三津子の地雷を春さんが踏む。三津子、春さんを殺す。
三津子はそのことを忘れて今日もごはんを作って帰ってくるはずのない春さんを待つ。
9/28の「下ごしらえの段階の夕食」は春さんバラしてる((チャイニーズスープの影響))。
おしまいの日は「殺したことを認識した日」「主に春さんでできている三津子の世界終了のお知らせ」
だからもう1枚めくって10/1に春さん視点があることにとても驚く。え! 何で生きてるの? みたいな。

にゃおんの体に群がる白い虫を想像して脳が死ぬかと思った。読み返してみたら確かににゃおんはここで死んだんだろう&死体回収という描写はあったけど半泣きでねずみを始末しているもんだと思っていた。

  1. 最年少課長 []
  2. この時点で相当病んでる []

バカテスの4コマ漫画なコミカライズがファミ通コミッククリアではじまりました。
男子キャラ押しですよ。男子押し。しかも超おもろい。明久雄二好きあたりには相当美味しいと思う。

前ウンポコでやってた嬉野君さんの旅エッセイが旅に出ないと死んじゃう病がWEBウィングスではじまる。
変なテンションのバスツアーで爆笑する。英語分からなくて最初から酔っ払ってるイタリア人が死ぬほどツボった。
ウンポコのときから超好きだったんだ。これいずれ1冊にまとまるといい……(絶対買う

近刊予定をみていると気になったものがごろごろ出ているわけで。
新刊的に9/10/11とあんまりたいしたことなかったので、12月やばい。1

アイリスに野梨原花南が登場した……
女装王子と秘密の小鳥 (仮) 一迅社文庫アイリス
アイリス、少年巫子姫が出て次が王子の女装。地味に女装押しなんだろうか。
しかしこのタイトルは普通に男になったマダーとポムグラしか想像できない。
延期になったらしい野梨原花南新作「天使から100年」がもし12月に出るなら同日もしくはよく似た日に出るんじゃねっていう。鼻血噴くクリスマスプレゼント展開だなっていう。

あと吉原花魁が気になります。ていうかわたしは積んである吉原手引草を読めばいいと思う。

  1. ビーンズ全買いの予感とか []

あした咲く蕾

短編集。7編収録。
わくらば日記と似た感じの「普通とはちょっと違う異能の持ち主」が出てきたり「追憶する語り手」の話が多いです。時代設定はいくつは特定されており大体昭和30年代?60年代です。
最近ブギーポップ再読してるので「MPLSとわたし」とか思いました1

なかにはちょっとええ話で終わるのもありますが、しんみり物悲しい雰囲気の思い出話というのもあります。死別前提の話も含まれています。

好きなのは「カンカン軒怪異譚」「空のひと」
チャーハンおいしそうだった。空のひとはファミコンのシーンにときめいたので2

近くのボウルに入れてある卵を二つ取ると、彼女は片手で同時に割り、煙が立ち上り始めた油の中に放り込む。(略)油を吸った卵が膨れたところで刻みネギを入れ、さらに油を足して冷ゴハンを入れ、鉄のお玉で勢い欲炒め始めたのだが——そこからがまさしく彼女の独擅場だった。まるで片手に持った中華鍋が太鼓で、手にした鉄のお玉が撥であるかのように……あるいは中華鍋が親の仇で、お玉が復讐の棍棒でもあるかのように、カン! カン! カン! と打ち鳴らし始めたのだ。

(P82)

小学校低学年男子児童の腿くらいありそうな二の腕がブルンブルンと高速に上下し、火がつくほどの油は入ってないはずなのに、時おり中華鍋全体が炎に包まれる。

(P83)
  1. そしてわくらば日記はAlways 3丁目のMPLS []
  2. 接続部をフーッとするとか []
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