「今日も旦那の帰りが遅い」話。日記と狂気と人妻と。
妻・坂田三津子30歳、世田谷区の一戸建て(借家・マッチ箱程度の広さ)に住む専業主婦。
夫・坂田忠春34歳、一流と呼ばれる企業に勤め出世もしている1が残業休出が度重なっている

三津子は今日もごはんを作って春さんの帰りを待つ。23時を過ぎたけどまだ帰らない。日記を書く。
世界は自分と春さんでほぼ閉じている。ある時は通い猫がいたけどいなくなってしまった。
日記と現実の描写が交互に来る。徐々に精神面に変調をきたしていることは日記の記述で窺える。
再会した友人の紹介で春さんの薦めもありラジオ局へバイトに出る。2
「孤独」と「バイト先に届く読者はがき」で人知れず育つ狂気。

237ページがうわぁぁぁあああ(゚д゚;)となった。ページめくってさらに怖くなった。
全面的に文字が塗りつぶされている。機械的にべたっと塗りつぶすんじゃなくて書き損じをぐちゃぐちゃっと塗りつぶしたみたいに。不吉な微妙に文字が見える。うわぁあああ((((((゚д゚;)))))となる。

正直、9/21喧嘩後春さんは死亡しているものだと思った。
狂気と電波に彩られた三津子の地雷を春さんが踏む。三津子、春さんを殺す。
三津子はそのことを忘れて今日もごはんを作って帰ってくるはずのない春さんを待つ。
9/28の「下ごしらえの段階の夕食」は春さんバラしてる((チャイニーズスープの影響))。
おしまいの日は「殺したことを認識した日」「主に春さんでできている三津子の世界終了のお知らせ」
だからもう1枚めくって10/1に春さん視点があることにとても驚く。え! 何で生きてるの? みたいな。

にゃおんの体に群がる白い虫を想像して脳が死ぬかと思った。読み返してみたら確かににゃおんはここで死んだんだろう&死体回収という描写はあったけど半泣きでねずみを始末しているもんだと思っていた。

  1. 最年少課長 []
  2. この時点で相当病んでる []