夜の虹 (コバルト文庫)

19世紀帝政ロシアという触れ込みが気になって読んでみた。
ロシアが舞台の作品は凄く縁がないのだ。なのでこれを機に……
知ってるけどロシアの人名はすごく独特で中々覚えにくい。メインどころはオリガ・ロジオン・レオニードとすっきりしているけど「フィルサーノフ」とか「ミハイル・イワノーヴィチ」とかすごくロシアだ。
わたしのロシア人名の引き出しはアレクセイ・ズヴォリンスキーとエイレーネとミーチャぐらいなのでむむむとなる。

表紙の左側にいるのがオリガ(主人公・父の死をきっかけに死者の姿が見えるようになった)で
右側にいるのがロジオン(近衛連隊の新米で中尉だったが色々あって警察署の副署長に就任する)です。
甘味はあんまりありません。死者の謎とかはあります。食べ物の描写は結構あります。おいしそうです。

オリガは死者が見えるその能力で子どもの遺体を発見する。そしてなしくずしのままに別件の失踪事件に関わることとなる。名前はよく見ていたけど毛利作品を読むのはこれが初めてです。おもしろいなあ。

悪魔のソネット  永遠の扉は二人のために (角川ビーンズ文庫)

完結巻。
ミセリアいいよね。いや悪魔全般軽くていいね。享楽的だ。
ルーナエが「2人の仲を認めたがらない親を説得する世話焼きモード」だったりレクスが可愛かったりエルデンが普通にいいヤツだったりして悪魔陣が全体的に愛いなあと思いました。
ジャスティンとレクスもよかったです。よかったです。幸せなのはよい。

環状列石(つまりストーンヘンジか!)+門=KAREN と聞いて(ガラッ という脳内ツッコミが入った。
あとランズエンドは藤谷先生が旅行中と聞いてとか思った。とてもミシェルモード1だった

あと今回の表紙が共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 4とか大体のケータイ小説みたいな感じのクリアカバーみたいに見えてびっくりした(ので触った)。なんだろうこの錯覚。背景効果?

よき物語でした。ごちそうさまでした。

「くっ! ものすごくそそられるんだけど、俺には心に誓った人がいるんだよなあ!」
「えっ、嘘! 悪魔が操を捧げてるの!? 何、それ、いいじゃない! こっちこそますますそそられるじゃない!  あんた、詳しく聞かせなさいよ!」

(P73)
  1. 現実と幻想の境界を認識できていない類の言動を繰り返し行動にも尋常ならざる点が多々見受けられた []

少ないながらもとても楽しみな作品が多いです。

今月読んだ本は46冊(ラノベ31冊・単行本12冊・新書2冊・文庫1冊)でした。
いつになくラノベフィーバーしているのは銃姫完結後パルメニア方面を読みまくるというのにすごくはまっていたからでした。

面白かった本

リテイク・シックスティーンラインマーカーズ?The Best of Homura Hiroshi

リテイクシックスティーンは王道の青春が好きな人はぜひとも読むべきです。(→感想
そしてラインマーカーズは短歌集なのですがとても胸キュンでした……

金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)悪魔のソネット  永遠の扉は二人のために (角川ビーンズ文庫)デュラララ!!×7 (電撃文庫)

続きが楽しみなのは金星特急。季刊とはいえ連載がベースなので確実に2巻が出る、という安心があります。2月新刊ですがもう読み終わったので入れますが、シアラン編完結の身代わり伯爵・シリーズ完結の悪魔のソネットもごちでした。面白かった。

Pixivのデイリーランキングがデュラララ無双です。凄いです。一時期のヘタリア+ロマヘタのようです。DR300位のうち100ぐらいはデュラララじゃないかと思うぐらい凄いです。
みんな自動販売機と臨也とシズちゃんばっかりなので乙女のハートを握りつぶしたんではないでしょうか。

ああでも本当にびっくりするほどパルメニア読みまくってる。
おかげで積読がまるで減りませんでした。楽しいのでよい。でもラノサイ杯に投票しそうな本がまだ未読なのでこれを読んでから投票することにします。

今月は去年10月にあったマチアソビの縮小版がvol2としてやってました。ジャンフェスでやってたリボーン+トリコが1時間上映されたりコスプレイベントとかアニメ・グルメイベントがとても多かったです。
来月は末からジブリレイアウト展がはじまるので3月になったら見に行こうと思います。開催地辺鄙だよー。

神様のカルテ

信州にある一般診療から救急医療まで幅広く行う基幹病院「本庄病院」の内科医として勤務する(あと夏目漱石に傾倒する)栗原一止の忙しき日々の話。短編集で200ページ程度の薄めの本だけど3編収録されている。

医者として患者を看取ったり翻弄されたり徹夜続きの激務に追われる一方で、変人や半ば世捨て人のような人が住む築20年の幽霊屋敷のようなアパート御嶽荘で過ごす妻1や住人との日々。
個人的には医療方面より御嶽荘の生活をもっと読みたいなあと思いました。というのもわたしはこういうアパート同居モノがとても好きだからです。

そんなわけで一番好きなのは門出の桜。
それぞれ「ドクトル」「男爵殿」「学士殿」と呼び合っているのが好きだ。

ちなみに脳外科の教科書によると脳には痛覚神経はないらしい。だから仮に麻酔なしで脳みそをぐちゃぐちゃにスプーンでかきまわしても、人は痛みを感じない。もちろん実際試した人はいないし、試してから「痛いですか?」と聞いて返事ができたら、それは人間ではない。
いずれにしてもこの頭のど真ん中ががんがんする頭痛を感じるたびに、私には、凡人にはない特殊な痛覚神経が脳の中を走っているのだということを革新するのだ。

(P14)

思わずされ竜のアナピヤ周辺とひぐらしの皆殺し編か祭囃子編かのコミカライズを思い出す。

ところでわたしカスヤナガトと中村佑介の区別がつきません。
こっちは「あ、植物図鑑と似てる」と思ったので間違ってはないのですが。

御嶽荘は不思議な空間である。
まるで世の中に適合しきれなくなった人々が、さまよい歩いた先に見つけた駆け込み寺のような様相が確かにある。だが、寺と大きく違うことは、訪れた人々はけして世を儚んで出家などせぬということだ。彼らは再び世の中という大海原に向けて船を出す。難破を恐れて孤島に閉じこもる人ではない。生きにくい世の中に自分の居場所を見つけるために何度でも旅立つ人々だ。

(P93)
  1. 漱石かぶれの栗原は地の文では彼女のことを細君と呼ぶ []

身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)

短編集こみ11冊の末ゴールイン。とても転がれました。
読みながらじったんばったんするぐらいリヒャルト全開であったけどわたしが好きなのはフレッド周りです。

ようやく2人の関係が落ち着くべきところに落ち着いたんだし一難去ってまた一難ちっくに終わらなくても! とかはやく続きが読める1のはよいことだけどそんなに急がなくてもいいのよと思う。

感想として書き残しておきたいことがとてもありません。ようやく落ち着いたの一言に尽きる。
あれは読んでる過程が楽しい本だな。

「……お転婆で泣き虫な、ぼくの妹」
眉をつり上げて怒られるのも、ぶつくさ文句をつけられるのも、たまに首を絞められたりするのも、みんなみんな大好きだった。愛情は素直に向けられるより、ひねくれた形でのほうが真実味を感じる性質だから??こんなことを言ったら、また「変態!」と罵られるんだろうけれども、そんな最高の褒め言葉かつ愛情表現を、今すぐにでも浴びせられたい気分だ。
「--------きみの『一番』でなくなる日がくるなんて、悲しいね……」

(P257)

これを読んだ後うっかり「ハーレクイン化」っていう電波が飛んできて、わたしハーレクインそのものは読んだことないんですがtwitterのBOTに日夜触れあい以前の活字倶楽部のインタビューは読んだことあってそれ読み返してみたらびっくりしましたうん。

読者さんの声を聞いていて思うのは、皆さん、お姫さまになりたいんだなと。リージェンシー2のヒロインたちはきらびやかなドレスを着ているので、読者さんはお姫さま気分に浸りながら、夢の世界に行けるんです。

活字倶楽部'06夏号 ハーレクインに挑戦! 特集内のインタビューより

どこでも人気だな。ハーレクインはジャンル・シチュ・パターンが超豊富3で凄いので少女小説も姫嫁以外がもっと増えてくださいお願いします。いや別に少女小説にハーレクイン化してほしいわけではないのですが。

  1. 6月に続きがでる []
  2. 様々な時代が舞台の「ハーレクイン・ヒストリカル」のうち最も人気のある19世紀初頭の優雅で華やかなイギリスが舞台の話 []
  3. 中世スカンジナビア半島が舞台でバイキングに連れ去られたタフなヒロインが自分の居場所を作り上げていく。あとモテる。とかそういう感じのを見たときにはなんだそれ! と思った。 []

黎明に向かって翔べ (角川ビーンズ文庫)

中華ファンタジー。
思ってたより硬かった。初期の彩雲国だと思ったら十二国記だった、みたいな。
いやわたしの中華ファンタジーの引き出しが非常に狭いだけで似てるとかそういう話ではありません。

時代的にはパルメニア・遠征王あたりとリンクしてます。
動物大好きへメロス=ソーンダイクが東の大陸にいたときの話がこれ。珊瑚が時々キトリに見えてくる不思議。

これとか遠征王とか昔のビーンズはこういうのも出てたんだなあとしみじみします。
私少女向けラノベでえろいのは遠征王程度でいいです。もうちょっと濃くてもいいんですが、そこに至るまでの話は嫌なんですあくまでもそれは通過点であるべき(゚д゚)

今年の予定とかのあれです。敬称略で。

やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)

L25でやっていたエッセイ。
この連載をやっているということでL25読みたかったんだけど首都圏のみとか無理だし取り寄せできるみたいだったけど送料はんぱねーという感じだったのでハンカチを噛んでいた覚え。

この本は今までになかった「彼氏」の話が初めて出てくる。しかしこの本の最後のほうにはもうぱきっと心が折れた感じで彼氏とは別れるし作家業は休業して秋田の実家に引っ込むこととなる。

底辺女子高生に出てきた放課後自習の恋の話、1人称「オラ→あたし」と引き換えに失ったKくんの話がちらりとあったりする。

「日記はロマンです」「その桜がきれいな理由」「ほやほや」の章が好きだ。

GOSICKの角川文庫での再刊行が始まり13巻の発売も間近です。イラスト付GOSICKは出ることは確定しているけどいまだレーベルは不明だったのですが今朝twitter見てたら続報を発見する。

桜庭一樹『GOSICK』シリーズのイラスト付きバージョンはビーンズ文庫で? - CAXの日記

ソースは活字倶楽部冬号の作家大アンケートだと思われます。こちらでは明日発売です……
移動先はビーンズ文庫のようです。個人的予想では富士ミス作品が多く移籍している富士見ファンタジア文庫か「GOSICKは小学生からのファンレターが多い」と桜庭一樹日記とか読書日記とかインタビューとかで見たので、もしかしたら角川つばさ文庫から出ても不思議ではないと思っていたのでこの展開は予想外でした。

2月刊からビーンズは新人賞受賞作が続々と発売されるのですが、2月新刊の「つぼみの魔女*アナベル」はこげとんぼ*さんが挿絵としてビーンズに初登場します。
表紙がなんか「なかよし」でありそうな感じです。とてもロリっとしてます。これも予告が出たときにはとても驚いたのですがもしかしたらビーンズはさらに若い読者へ裾野を広げていくのかもしれません。

今朝ビーンズへ行くニュースを見て思った移籍最大のデメリットは「ビーンズは表紙以外のカラーがない」ということでした。絵師は武田日向のままか変更はまだわかりませんが2もし変更なしならカラーを見る機会が減るのは残念……。

挿絵的に追加するならばレーベル的に「主人公ピンの表紙」というのはあまり考えつきません。
基本的に主人公+主人公に近しい人物もしくはその巻のメインキャラという感じです。

本の旅人のインタビュー曰く新作は3冊前後で終了ということだったのですが、新作は2レーベルでどのぐらい刊行が空くのかそれとも同時刊行なのかなあという疑問。
同じく2レーベルにまたがっている十二国記は講談社文庫で先行し1ヵ月後ホワイトハートで、ということでした3。3レーベルにまたがっている鬼籍通覧は講談社ノベルスが親でホワイトハートでまず文庫になり翌年講談社文庫でも文庫化されました。講談社ノベルス版最新刊はいずれの文庫レーベルでも未刊です。

絵師変更は大抵いつもそんなに気にしてないのですがGOSICKに関しては武田日向ヴィクトリカのイメージが強い×イラストなしの角川文庫版の存在もあるので、武田日向氏で確定でないのなら角川文庫版で買い揃えようと思います。

余談ですがビーンズの少年向けレーベルからの輸入は私が知っている限りは津守時生「やさしい竜の殺し方」以来2作目です。

  1. 公式の日記によれば結構増刷されているようです []
  2. 明日かつくら買うのでその辺はまた明日に…… []
  3. 新刊マダー []
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