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f-clan文庫で刊行された相棒とわたしの同人誌版の新刊です。

惚れて通えば千里も一里 大阪インテありがとうございました〜!!!

とらとか通販をしてるみたいです。なんか全3巻となるようで、え、まだ続きあるんだ!? ってなった。
商業出版は絶版になってもブックオフっていう手があるけど今回は同人だし重版はまずないと思って、気になる人はとりあえず買って積んでおきましょうね。
とりあえずフォルク推しなんですけど。読んでてぎゃあ! きゃあ! ってなった。
最近「ずっとこのままでいたい」と「このままじゃいられない」と「もう1歩先へ進みたい」が私の中でとても流行っているんですけどまさにそんなかんじでしたごちそうさまです。

幼なじみは前世で魔王! ~エヒト・サーガ~ (ビーズログ文庫)

だいたいタイトルの通り。
前世の記憶を持ったまま現代に転生した元魔王を元聖女が溺愛することで平和が保たれていた世界で、軽率に聖地巡礼の旅に出たことで元勇者やら元盗賊やら賢者(死んでない)と出会ってすったもんだーします。瑞山さんなのでバトルありです。
幼なじみでラブコメですが元聖女ミアは無自覚で元魔王フィンは大好きだけど通じてない。付き合ってないけどやってることはバカップルそのものなので周りはそれを見てよそでやれええええと叫びます。
割と意外だったのが同性愛に関してファミ通文庫レベルで寛容。ビズログでは割と久しぶりに読んだ気がする。具体的には「あの人だったら私女の人でもいけるわ!」っていう感じの。

暁は闇に恋をする (ビーズログ文庫)

人間と異種族の恋愛、所属する工房への依頼、疑惑。

フィーネは6歳で別れた半妖魔のアレスが好きだった。封石師だった両親が亡くなったことによりアレスが封じられた石は協会本部で保管されることになる。いくらアレスを封じたのが赤子だったフィーネとはいえ一般人が封石を持つことは許されていない。フィーネはアレスと再会するために封石師への道を歩んだ。
そして16歳になったころ、フィーネは無事封石師になった。

あとがきにヤンデレばかりの物語っていう一文があるんですがそんなにヤンデレいたっけと本編に戻ったほど。
フィーネとか素直ないい子ですよね。発想的にはベイビィ・LOVE 1のせあらだと思う。
あとは「ヤンデレキャラ」がいそうな作品とは思えない程度には世界とか背景とかが明るい。
フィーネはトリスタンを師匠と仰ぎ一人前を目指して依頼を受けていく。

冒頭のほうは社会保険とか貸付の話があって魔王をプロデュースとかはたらく魔王さまみたいな地に足がついてる話だなーと思ってたんですが話が進むとあーファンタジーだなーと。

眠れない悪魔と鳥籠の歌姫 (一迅社文庫アイリス)

盗賊団「白鴉」が壊滅させられ白鴉の守護者・歌姫・金糸雀などと呼ばれていた精霊使いのニーナは闇オークションにかけられこれから売られるところだった。中央治安軍が踏み込んできたことによりニーナはアルドというやけに顔色の悪い、美しい男に連れ出される。
アルドの中には悪魔が眠っている。アルドが眠ることで主導権は悪魔に移るのだが、ニーナが歌うことで悪魔を眠らせることができる。もう5日も寝てないので自分が眠れるように子守歌を唄ってくれという。

桂Romanの赤ローランとシエルを思い出すなあと思いました。
あと添い寝的にシマシマ。

この悪魔憑きのアルドがすごくプライドが高くて皮肉屋でツンデレなんですよ。時々脳内でトキヤ1が走ってくる。アルドまじ悪い男。ニーナはマギの魔法使いのエメリィと同じカテゴリかなあと思う。
後は軍関係者に狙われたりバトルがあったりは瑞山さんなのでいつものあれです。
とにかくこの男のツンデレがすばらしくドツボでした。

読書メーターみてたら「イラストで!」って割と見てそういえばイラスト買いは随分としてないなと思う。
とりわけ少女向けは購入動機にはならないし買わない理由にもならない。

  1. うたのプリンスさま []

相棒とわたし (f-Clan文庫)

広い意味で学園モノです。軍隊系学校。
海上のミスティアとかも軍な学校ですが、近く感じる作品としては富士見ファンタジアの東京レイヴンズ。
あっちは現代こっちは異世界ですがあんな感じです。だって大人組かっこいい。

スノリ準軍学校では人類が生み出した災厄「核獣」対策のための各専門職を養成する学校で、核獣から加工されるエネルギー資源「核石」を生み出す・利用する・過酷な状況でも生き残る術を学ぶところだ。約500人の入学生のうち卒業できるのは200人程度であとは留年や後遺症を伴う怪我・死亡・挫折などで退学していく。

冒頭がなんだかEGコンバットを思い出す懐かしい系で、教官が「身分も血筋も家柄も関係ない! 今私の目の前にいる諸君らは等しくウジ虫である!」とか言ってて思わず「アイ、サー!」って聞こえてきた。

金髪=旧貴族=偉大とされている世界で、旧貴族でありながら黒髪のエッドは幼馴染みで親友の相棒のラッセと一緒にスノリ準学校に入学した。エッドはラッセとずっと一緒にいたいと思ってて、依存や執着にも似た感情が自分の中にあると分かってて、今は硬く封して「相棒以外の関係なんて望まない」と言っている。
男女で幼馴染み! フラグ!

いい意味で超展開というか話の転がり方がすごい。派手にバトルしてる。
瑞山さんのはもうばりばりばりばりバトってるからわたしとても好き。
もうね、2人一組なあたりが大変もえます。漢字は「燃」8割「萌」2割でお願いします。
「俺の」邪魔するなじゃなくて「俺ら」の邪魔するななんですよ。相棒なんですよ。行くぜ相棒! なんですよ。大事なことなので2回書きました。

エッドとラッセだったらエッド(女子)のほうが背が高くて、いろいろ女の子らしくないことを気にしている。こうなっていれば自分はもっと「自分の性別」を受け入れられたんだろうけど、ラッセが相棒じゃないなら嫌だみたいな。カップルじゃないし家族でもないけど一番近いふたりだよね。しかしラッセは可愛い。かわいくて格好いい子だ。

エッドとマリアの女の子の友情美味しいです! バイレのブランカとリリアナは女の子同士である以前に主従なので、これはこれで!!! あとオールバックの眼鏡は反則だと思います。

エージェント・コード〜恋の陰謀は執筆のあとで〜 (一迅社文庫アイリス)

ちょっと昔のイギリスが舞台で、現実のイギリスでもないけど架空過ぎるわけでもないよという舞台。
売れっ子作家×スパイの卵。
あらすじを見ると作家のほうが主人公のように見えなくもないけど主な視点はスパイ女子のほう。

アークライド伯爵家のライザは10歳まではサーカスの軽業師として暮らしていた。ドレスを着る生活に馴染めず政略結婚の駒になることもできず、帝国防衛委員会の幹部である父の助けとして諜報員としてなら自分もできるのではないかとライザは諜報員への道を歩み始める。
最初の任務としてエリファス地下に存在する秘密結社の支部へと潜入し「賢者の石」の回収を命じられ、任務を済ませると美術館(2F)から脱出しボンネットの長い車に降りたった。「降りて」と運転手に告げたものの彼は「こんなネタになりそうな面白そうなこと逃すわけには行かないよ!」と運転を続行した。
ライザも知っているレベルのベストセラー作家・カルヴィン・ストーンは「空から降ってきた得体の知れない女を車に乗せ」かつ「その謎の女を追ってきた謎の男どもをライフルで撃ち抜く(※車を運転しながら)」やはり得体の知れない男だった。作家ゆえか観察眼に優れ、ライザがわずかに漏らした情報から身元を割りだした。

これはあらたなネタになるぜ! とカルはライザに同行しネタ集めをしている。
ライザはカルを巻き込んで申し訳ないみたいなところもあるけど、実際のところは「好奇心、スパイを手のひらで転がす」の勢いで全力でライザを利用しまくっているのである。僕を夢中にさせるライザが悪いんですよ。こんなところで逃がすわけないでしょ? とかそんな感じである。

冒険活劇萌え! というあれである。

白と黒のバイレ    鳴らせ、再幕のブレリア (角川ビーンズ文庫)

最後の短編集。
ザビ掲載の二作に加えてがっつり書き下ろし。書下ろしにはリリアナとブランカの出会いとか、3巻の後の3人とか子ども達編とかも読めます。やばいっす。賞扉がなんか立体感があってとりあえず触ったりした。

ザビ分については既読。しかしあれですねセロは乙女ですね。
マリッジブルーだったり「好きな人の苗字と自分の苗字をくっつけて結婚後の名前を呟く」とかまじ乙女。なにそれかわいい。

リリアナがかっこいいのは子ども時代からでした。

子ども達編はおいしい。親となった3人にときめく。マルディシオンが寂しくないのはいいことだ。

「終幕のデクララルセ」が真・エピローグだと思います。
よい物語だった。ごちそうさまでした。

白と黒のバイレ  踊れ、終演のカンテと共に (角川ビーンズ文庫)

お、終わった……
リリアナが素敵。あとレオノーラが好き。レオノーラの終わりについてはとても満足でした。
マルディシオンはこのまま光源氏ルートを歩めばいいのにと思います。
あとこの剣と命はオラシオ様のために! のところは「全軍突撃 我に続け」っぽくてかっこいい。白銀の甲冑(?゚д゚)? 

白と黒のバイレ 黒き、呪いの舞台にて (角川ビーンズ文庫)

前巻から時間が流れ、若返りの呪いがかかっているブランカは19歳の精神に11歳の体となっていた。

今回もリリアナは強いです。目次を見てな、なんだと! と思ったのは言うまでもなく1リリアナの婚約者が非常に胡散臭いですね。しかしそれを越えて好みを突っ走るのはブランカの妹姫・レオノーラ。

優秀な姉を持ち自身は王族としては比較的劣っているものの健気ないい子だったのだが、1回キレて思うが侭に口走り突っ走り帰るところが分からなくなった、そんな非常にときめく子です。とても妹です。

あと展開がスピーディーだなあと思う。圧縮展開だなあとは思わないんだけど、あれもうそこ? みたいな。
とりあえず中身はどうあれ見た目的にセロがロリコンまっしぐらにならない程度になんとかなってほしいものです。

ペルドゥラルとレオノーラはデュラララの誠二と美香から中二だったりヤンデレ成分を引いて代わりにそんなに甘くないものを突っ込んだ感じだ。ブランカがセルティである。

「ご安心ください。死体さえ見つからなければ完全犯罪は成立します」

(P29)
  1. 1章のタイトルはリリアナの婚約者 なのである。 []

ビーンズ文庫の新シリーズとして「白と黒のバイレ」という作品が発売されました。
この本は挿絵周りがちょっと斬新な感じだったんですが、それも感想エントリと一緒に書いてたら自分でもちょっと引くぐらい長くなったので別のエントリになりました。ちなみに感想エントリはこちらです
要約すると「リリアナというすごい侍女がいる。わたしはリリアナが好きだ!」ということです。

ここが違うよ1:挿絵の配置

挿絵の配置がすごく変則的です。
見開きでどんと挿絵が来たり、見開き上部2/3を挿絵で1/3が文だったり、つばさ文庫版少年陰陽師みたいに1ページの縦半分に挿絵が入ったり、見開き両端1に挿絵が入ったりする。従来どおりの1ページものもあります。
個人的にP46はすんごいうまいと思いました。めくったときちょーどきっとした。物語のどきどき感増幅装置として挿絵がすごくいい仕事している。文庫だけど雑誌読んでる気分になるので新鮮で楽しい。

変則的に挿絵が入ったりするのは、これまでフォーチュンクエストやデュアンサークなんかの深沢美潮作品2や高殿円の銃姫で時おり見かけたんだけどビーンズでは多分初めてだと思うんだ。3

ここが違うよ2:登場人物紹介ページ

恐ろしく重箱の隅なんですが、おそらくレーベル初の試みその2。
「イラスト付登場人物紹介ページ」がない。今回は目次ページの下、小さなスペースでテキストのみでした。
少年向けラノベではカラーページでフォローされたりそもそも存在しなかったりする登場人物紹介ページ。
ビーンズ文庫でよくあるパターンとして
・表紙やザ・ビーンズ4で使われたイラストにテキストがつく。
・本文中挿絵からピックアップしてテキストつけて登場人物紹介ページへ
こんな感じがあげられます。1ページで収まるものから複数ページに渡るものもあります。
ページ数が足りなかったのではという可能性はあるんだけど、「おお、何か普段と違うぞ!」という新鮮な感じがした。なんだろうこの「いつもとちょっと違う感」というのはとてもいい。

というか少女小説全般ではイラスト付登場人物紹介ページがないというのは珍しいと思う。5

新しき試みに挑戦する作り手に幸いあれー。こういう新鮮な風はとても応援したいです。6

白と黒のバイレ  白き、時の流れにのせて (角川ビーンズ文庫)

  1. 1ページの半分 []
  2. モンスターポケットミニ図鑑にときめいたのはわたしだけではあるまい []
  3. なにかしら前例がありましたら突っ込みのほどよろしくお願いします(゚д゚)人 []
  4. 雑誌 []
  5. ウィングス文庫とホワイトハートはあったりなかったりする。そしてアイリスは紹介ページがとても手厚い。登場人物紹介というか登場人物プロフィールみたいになっているときがある。 []
  6. 応援するっていってもこんな風に書くこと以外にできることありませんが []
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