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神殺しのリュシア (f-Clan文庫)

国に恩恵をもたらす竜が消えて7年。
栄華を誇るクラウス国を陥落しユークス大陸をふたたびユド神国の、ひいては竜の支配下におけば竜は蘇りこの国は再び豊かになると信じられていた。そうして戦争が始まったが敗色は濃い。また一段と冬が早くなり、休戦となった。リュシアは戦いに勝てば竜が蘇ると信じ18歳にしては幼く、しかも死なない体で傭兵として戦場にいた。

リュシアはこれでよく狂わないなっていう。強いことは強い、でも痛覚はちゃんとあるし手酷い死に方をする。
でも死なない。死ねない。自分の意思とは無関係に理不尽な道を行く冬の旅路。
そういう話です。
楽園までが好きならあるいは、という感じ。
色々詰まっています。

禁書庫の六使徒 (f-Clan文庫)

関東の人に「試験販売が発見されたら送ってください(゚д゚)人」って言ってたら3月末だったか4月頭だかにもう発見されて、4月下旬ごろに出る本を4月はじめに読み終わる不思議。

2巻はアレシュの家にいるメイドのハナの話です。百塔街に謎の大穴が空きます。
アレシュの野郎は相変わらず悪い男です。アレシュのくせに仕事をしています。今回のアレシュはなんかすごいです。アレシュのくせに!!!!!! ぶよぶよになれ!!!!!!!! ほんとにほんとにゴミですね!

クレメンテがほんとうに、狂気ライクなものが抜けて可愛いやつになってもう、P157とか死ねますね。
無駄にきらきらしてますね。ここで死ぬのがまどマギのマミさん。いいところをもぎ取った上で生きてるのがクレメンテ。

花嫁の金属板の前とか色々いい感じに不気味で適度に気持ち悪くていいと思います。
今回は割と全体的にはっちゃけてて、全般的にそんな感じなのにあっちこっちが愛の話なので、もう!!!! 結婚しよう!!!!! とおもった。

プラネット・サファリ 百獣王の双子 (f-Clan文庫)

はじめての桑原水菜作品。

惑星KB117の第5惑星、母星から2万光年離れた通称惑星サファリ。この惑星はかつて実験場だった。過酷な惑星開拓作業に耐えられるような「人間改良」が進められ「獣人」が産まれた。その後獣人はクーデターを起こし何世代もかけて有毒物質を必要栄養素とし、この捨てられた惑星の主となった。ここでは捕食関係がそのまま社会のヒエラルキーになっている。
人探しのため母星からやってきたオルト・コバヤシは猫獣人のブルーと出会う。何でも屋を名乗るブルーにオルトは「白山羊のゴードン」を探してくれと頼む。オルトの探す双子へ繋がる手がかりを握っているとされる人物だ。オルトは「ツイン・ゴッデス」を母星に連れ帰らなければならない。

これに関しては続き物前提のようだった。でも1巻がまるごとプロローグでもなかった。
獣の惑星に舞い降りたたった1人の人間、人探し、奇病、被食と捕食、トーナメント、惑星。
私が考えたSFっぽい要素はすごい勢いで満たしている。過去編楽しみだなあ。

カイザー養成学園 君は嵐を巻き起こす。 (f-Clan文庫)

この帯を見ていると「世界を革命する力をー!」という声が聞こえてくるようである。
ピンドラは見てませんがウテナは欠かさずみていました。まあカイザーはどっちかというと黒の預言書だよね。
間違ってる! そんな論理は間違ってるんだ! たった一羽風に向かう白鴉のように!

そんなf-clan初の「シリーズ2冊目」
カイザー養成学園。近未来で全世界的に災害に襲われ生態系ガタガタ死者多数、奇病の発生とそれによる迫害。
世界統一国家を作りその帝王を選出しようというのが孤島カナリアに作られた学園で、そこに集められた皇嗣の物語です。最初は対話で、重圧に耐えかね戦いによる決着を選んだ皇嗣たち。
カナリアに新たなにやってきたライデンは「こんなのは間違っている!」と変革を求めたのだったがー。

ライデンとスタンレー・ムサラディンの悪友化が半端ない。あの人たち何殴り合って分かり合っているんだ。おかわりをようきゅうしますー。シオンは小悪魔っていうか子悪魔系ヤンデレですね! トラウマというのはつまりあれですか。レーベルが変わるのであれですが。チェス中の鈴蘭がまじやばい。ギャップ萌え。
学園サバイバルがまじサバイバルで、その選択肢は予想外だったなー。
アルクス・ケインは今回も眼鏡をかけさせて割りたいキャラでした。

若き検死官の肖像 (f-Clan文庫)

イギリスっぽい感じの異世界が舞台。というかロンドラってなんかでも見たなあ。貴族探偵エドワードかな。
主人公は助手としての修行を終えて検死官になったサイラス・クレイトン27歳。検死官として赴任することになったのはギルドフォード自治区という、自ら膝を折り併合される代わりにある程度の自治を許された土地だ。

赴任したはいいものの、この土地では検死官がまったく必要とされていない。
事件が起こりにくい鄙びた地域ということもあるが、ここにはネクロマンサーがいる。死者の弔いも事件捜査も彼に委ねられている。暗に帰れといわれつつもサイラスはこの土地に居残りネクロマンサーと相対する。
そんな死者をめぐる物語。なんだライトな鬼籍通覧にガーベラじゃねーの。

男性バディものでnotニアホモです。検死官とネクロマンサーのバディじゃなくて1基本は検死官と検死官を拾った薬師の話です。殺人事件もおきます。それの謎解きだな。
「死体は語る」とかつて検死のえらい人はいいましたがネクロマンサーが入るので本当に「死体が喋る」のです。
「俺はあいつに殺されたー」って言うのです。でもそれではお話にならないのでもう1回転します。

いやしかしこの表紙はメディアワークス文庫感で溢れている。

  1. その要素もあるにはあるけど []

お帰りください、勇者さま (f‐Clan文庫)

干ばつによる食糧危機と魔物の侵攻という災厄に見舞われ滅亡に瀕している国は勇者を召喚することにした。
そして異世界から若き青年が召喚されてきた。武器はもってなくてちょっと予想と違ったが召喚がうまくいってよかった。ダークスーツを身にまとい黒髪に眼鏡、7:3にわけた髪型、あれこそが24時間働ける「キギョウセンシ」!
企業戦士とかそんなのとっくに親父が若かった世代の話だよ。俺これから入社式あるんすけどここどこですかなんですか。

そんな感じのかなりライトでコメディな勇者が世界を救う話でした。
この勇者、わがままが多いだけのだめ勇者じゃないか……! と召喚してしまったがゆえに色々気苦労を背負い込む神官の話でもあります。結界を張りなおすための必要条件には勇者が必要なんだ! みたいな。
日帰りクエストとかあったころの昔のスニーカーっぽい懐かしい雰囲気で逆に新しい感はあるのですが、なんせ雰囲気がとてもライトです。面白いけど物足りない、そんな感じです。

なりそこない (f-Clan文庫)

休暇を山中のコテージで過ごそうと、野菜やハムを買い込んで向かってみたらそこには既に先客がいた。
コテージには5人の男、1人の赤子、1匹のシェパード。自分の足で来られずはずもなく身元の知れない赤子はここにいる誰かが誘拐したのではないか? 最早終バスも行ってしまい疑心暗鬼の中5人は一晩を過ごすことになる。個人情報は明かしたくないとなるとさしあたっての名前をつけるのみ。25才から45歳まで5歳刻みで揃っていることから、それぞれ「ニコ」「ミレイ」「サンゴ」「シオ」「ヨソジ」と自称することにした。

疑心暗鬼にはじまるけどそれなりに打ち解けるのでそんなにギスギスした関係は続かない。
女はいない1けど不思議と「華がない」と感じることはなかったな。もともと華が不要な内容ではあるんだけど、この場に女キャラがいたらヒスるとかプライバシーの保護とか面倒だもんな。同性しかいない気安さがある。というか女がいたらニコが大変だ。
やがて5人はぽろりと心情を漏らすようになる、と。

高里さんが講談社以外で小説書いてるからびっくりした。漫画原作はしているけどデビュー作からずっと講談社だもんなあ。

  1. 強いていうなら赤子が女児なのですがニコが可愛いだけで特に影響はない []

妓楼には鍵の姫が住まう −死人視の男−

事前の想像では吉原夜伽帳とGOSCIKのヴィクトリカが仲良くしてる感じだったんだけど、読み終わってみればレンタルマギカとあまつきも足し算することになった。

黒船が来航し開国して文明開化はしたものの未だ幕府による治世が続いている日本。
一時は倒幕だの攘夷だの他国からの圧力だの、国は荒れに荒れたがある時から海外諸国の態度は急に軟化した。その理由について一般人に語られることはなかったが、異国人のもとに天狗や入道が現れたとか各地で百鬼夜行を見られたという話から「この国は今化け物に守られている」というのが多く聞かれた話だった。

妙に浮世離れした風貌の「死人視」誠二と吉原で暮らす「鍵姫」紅羽の物語。
誠二はその過去と現状から生きている実感を持てず、家では「守り神」扱いでなにもしなくていいと言われ美しいまがいものが揃っている吉原を好んでいたが、深夜の妓楼で美青年を従えた高慢な少女と出会う。その後紅羽は楼主を介して誠二に文を送りつけてきた。「やることがないなら仕事をくれてやろう。わらわの下僕となって働け」と。その頃街では殺人事件が起こっていた。

殺人事件です。方向的にはしゃばけとか吉原夜伽帳とかあまつきの最初のほうを連想するといいかと思う。
「守り神」という名前で腫れ物に触るようにして扱われる2人の男女。
誠二は赤子のころ1回死んだ。子どもの死を嘆いた母は稲荷神社に祈りを捧げた。その願いを聞いたのは何だったのか、通夜の晩に誠二は灰色にくすんだ目を持って黄泉がえった。以降三好屋は狐がついているのではいわれるぐらい幸運に恵まれあっという間に大店になった。紅羽は吉原に住んでいるけど花魁ではなくて、もともと禿だったけどその生まれの特殊さから今は天井裏に一室を与えられて本に囲まれて生活している。

あとな、知ってるけどわたし「生きることに対する偏差値」低い男好きすぎだろっていう。
しんみり切ない系と生きるってなんだーっていうのと殺人事件の謎。「この謎を解くにはまだ鍵が足りぬ」みたいなことをいってて混沌の再構成かよ! と脳内でヴィクトリカが走っていった。
f-clan11月刊の中で出るけどひとつ限定。選べるとしたらどれがいい? って言われたらこれかなあ。
とても好きです。

廃王国の六使徒

呪われた町で生きている人々の話。
でもそんな健気な感じじゃなくて「人間のクズ」レベルが高い人が多くて、基本呪われた人とか魔族の人が多くて死人も多くて、ノワールである。

悪人が集まって現状を維持するために色々頑張っちゃう感じでゴッスゴスである。
世界中の呪いが集まるこの街で育ったアレシュはその美貌と父が遺した魔香水を駆使しながら愛を謳歌していた。アレシュが引き渡した死体が不良品だったと、葬儀屋が訪ねてくる。

アレシュを愛人にしたい。
そんなただれた感想からはじまりますが生きることに対する偏差値が低そうな男子が好きなんですよ。
ミランは可愛い。あほのこは超可愛い。でもP209のミランの挿絵はな、「私の氷はちょっぴりコールド!」って脳内でブルーローズがしゃべり出しておいやめろ! っておもった。いやでもこの挿絵ちゃんとクレメンテの手があってすごい。
いやもう本当にふだんはそんなに挿絵はじっくり見ないんですけど今回はなめるように挿絵を見た。
細部までの描き込まれ感がやばい。二次元への扉が開く。

今回は全体的においやめろ! っていうぐらいもえのかたまりだった。
「もえしぬと思ったら本を閉じろ」にしたがって何回か閉じて色んな衝動と戦った。だからこの本はふつうに文庫本1冊読むのより2倍ぐらい時間かけてすごく贅沢に読みましたよ! いろんなものをごっそりもっていかれた。
もうエピローグだろうとたかをくくって読んでたら甘えさせてくれてもいいんじゃないかでぽぽぽぽーん! ってなった。その後のミランの返しもなんなのかあのひとたちほんとうになんなのか! 長髪の胸ありでお願いします! そしてクレメンテの顛末に本当しぬかとおもったなんだあれは!!!

カルラとハナが可愛くて、カルラは美人なところがハナはアレシュ好きなところが好きなんだ。
サーシャは補完された! とかおもった。もしくは人体練成された!

「ああ、貴様は基本的に人間のクズだ。いいのは顔だけ、あとは女遊びしか真面目にやらん! 大体貴様は俺を助けに来るのが遅すぎるのだ。一体俺を誰だと思っている」
「僕の下僕」
「違う! 俺は兄貴、貴様の兄貴分だ! 何度言ったら分かるのだ」
「僕はひとりで生まれたし、ひとりで死ぬよ。兄も弟も必要ない。それにしても今日も下僕は元気だねえ。ついさっきまで本気で死にかけてたのに、こりないの?」

(P18)

クレメンスはこの世界にいるからボスっぽいチートキャラだけど聖☆おにいさんの世界にいっても生きていけそうな気がするねえ。

相棒とわたし (f-Clan文庫)

広い意味で学園モノです。軍隊系学校。
海上のミスティアとかも軍な学校ですが、近く感じる作品としては富士見ファンタジアの東京レイヴンズ。
あっちは現代こっちは異世界ですがあんな感じです。だって大人組かっこいい。

スノリ準軍学校では人類が生み出した災厄「核獣」対策のための各専門職を養成する学校で、核獣から加工されるエネルギー資源「核石」を生み出す・利用する・過酷な状況でも生き残る術を学ぶところだ。約500人の入学生のうち卒業できるのは200人程度であとは留年や後遺症を伴う怪我・死亡・挫折などで退学していく。

冒頭がなんだかEGコンバットを思い出す懐かしい系で、教官が「身分も血筋も家柄も関係ない! 今私の目の前にいる諸君らは等しくウジ虫である!」とか言ってて思わず「アイ、サー!」って聞こえてきた。

金髪=旧貴族=偉大とされている世界で、旧貴族でありながら黒髪のエッドは幼馴染みで親友の相棒のラッセと一緒にスノリ準学校に入学した。エッドはラッセとずっと一緒にいたいと思ってて、依存や執着にも似た感情が自分の中にあると分かってて、今は硬く封して「相棒以外の関係なんて望まない」と言っている。
男女で幼馴染み! フラグ!

いい意味で超展開というか話の転がり方がすごい。派手にバトルしてる。
瑞山さんのはもうばりばりばりばりバトってるからわたしとても好き。
もうね、2人一組なあたりが大変もえます。漢字は「燃」8割「萌」2割でお願いします。
「俺の」邪魔するなじゃなくて「俺ら」の邪魔するななんですよ。相棒なんですよ。行くぜ相棒! なんですよ。大事なことなので2回書きました。

エッドとラッセだったらエッド(女子)のほうが背が高くて、いろいろ女の子らしくないことを気にしている。こうなっていれば自分はもっと「自分の性別」を受け入れられたんだろうけど、ラッセが相棒じゃないなら嫌だみたいな。カップルじゃないし家族でもないけど一番近いふたりだよね。しかしラッセは可愛い。かわいくて格好いい子だ。

エッドとマリアの女の子の友情美味しいです! バイレのブランカとリリアナは女の子同士である以前に主従なので、これはこれで!!! あとオールバックの眼鏡は反則だと思います。

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