我がホーム徳島県を舞台にした朝ドラマ「ウェルかめ」が終わりました。
ラスト付近は新聞にネタバレされる1とかいう展開もありましたが、ええ。
そんな感じにつらつら書いてみたりあと後半は写真がみっしりになってます。
あと関連:徳島観光ガイド(主にアクセスとごはんとか)
ストーリー
話がすごくゆっくりしているので1回ぐらい見逃したところでなんともありませんよっていう作りだったなあ。
あんまり頭も動いてない朝の15分なのであれぐらいがちょうどいいんだと思います。
日曜日にまとめて再放送してましたが、「つなぎのための30分」「つなぎの1週間」とかもあるわけで90分まとめてあれを見ろといわれたら少々厳しいものがあると思うんです。
波美と勝乃新のおつき合い開始?結婚後はなんかこう、少女漫画でしたね。点描トーンの世界。
バカップリャー。よく勝乃新がアイデアを出していましたが2有川浩さんちの旦那さんはこんな感じにアイデアを出すのかなーと思いました。
「生まれ育った町から出て行って、失業・挫折・人生の指針を定めた編集部との出会い・結婚・再度の失業・Uターン起業するに至るまでの経過を辿る」話に「観光誘致」とか「地域医療」とか「漁師の後継問題」とか色んなものを混ぜたなあという感じでした。
地元ですので否が応でも現実と比べることになるんですが、ゾメキトキメキ出版はよくもったなあと思います。
県内のタウン情報誌発行出版社は2系統あってその片割れ、メディコム発行の2冊3は実売数公表してたりするんですが、売れてないほうのCUが5000部ぐらい4。作中で言われたのが2000部切るぐらいだったので、どんだけー、あの薄さであの値段たけーとか思ってました。
ぱっと見ではHOSSINはあわわ・後発のTOKUJYOはタウトクていう気がします。わたしは誌面づくり的な点ではメディコムのほうが好きなんですが、あれも時々悪い意味で妙な雑誌を作るところです5
なにそれこわい 本当は遠い美波町
あと京都の人が京都を舞台にしたドラマで「あのお寺さんからそこまでその時間でいけるのはおかしい」という感じのことを言っているのを聞きますが、もれなくあれを何度も体験しました。
徳島-美波町の距離感フリーダムっぷりは異常。
・徳島-日和佐(美波町薬王寺方面最寄)へ特急で1時間6・普通列車で2時間かかります。
・日和佐方面へ行く汽車は普通列車が上り下り各10本程度+特急が上り下り各3本程度です。
・そのため「仕事終わって実家に帰って顔出して、後から旦那が追いかけてきてその日のうちに再び徳島へ」は無理です。あれはドラマだからできることです。「徳島市在住、美波町でバイトしています」は交通費的にファンタジー以外の何者でもありません。
距離感としては徳島市内から高速バスで大阪梅田へ行くぐらいの時間とお金が必要となります。
所要時間だけで言うなら新幹線で東京-大阪と同じぐらいかかります。
もし「観光したい」いう方居ましたらその辺お気をつけください……。
観光目的で南下するなら泊前提のほうがいいと思います。
あとわたるが進学した「水産高校」ですが2009年4月1日に他校と統合され廃校となりました。
「徳島工科大学」は存在しません。おそらくベースは徳島大学工学部。
これもドラママジック。
地元民的に気になる方言の話
波美さん以外は割と上手いなあと思いました。
浜本両親とゾメキトキメキの編集長はなんかオリジナル言語になってるほうが多かったですが、あれはあれでいい味だった。連理のすだちの木のおばあちゃんは早口すぎたと思う。
倉科カナさんはなんかかなり東のことばだったと思います。一番よく聞くから一番気になる。
細かいイントネーションまではまず無理だろうとは思っていたけど要所要所が残念。
例えばベタに「徳島」の発音。とく(↑)しまはかなり標準語寄りだと思うんですよ。平べったいどこも上がらず下がらずなのが田舎風。台詞は阿波弁で喋り方は東風と方言風が混ざって時々気持ち悪い感じに……。
ずばり「主人公の阿波弁が気持ち悪すぎてウェルかめ見れん」という人が何人か。
すげーうまいなと思ったのは若い人で一平。ていうか美波町の若衆は基本上手かったですね。
年上となると三平・波美の爺ちゃん・果歩の爺ちゃん・原田のおばちゃん あたりがすげえ! と思った。
というか特に原田のおばちゃん役の人は「日和佐のロケ地あたりに住んでる人出したんでは」と思うぐらいのナチュラルさでした。びっくり。
徳島ってこんなところ・主に徳島市内編
そして花の写真を撮るついでにロケ地写真を撮ってみたらなんだかふつうに「おらがまちの自慢」エントリになりました。
そんなわけで平常時+阿波踊り時+新興イベントマチアソビ関連+その他の観光地の写真について
書き綴ってみました。
とりあえず無難に駅前スタート。
そういえば汽車に飛び乗るシーンは1度ありましたが駅構内は1度も出ませんでしたね。
はいここで出る「汽車」。徳島の線路は電化されていません。よって走っているのは電車ではありません。
あれを見て「電車」というのはほぼ県外出身者です。
また「気動車なんですよね」というのはトリビアを知っているだけの県外出身者です。
「電車」と呼ぶ声に対して「汽車じゃ」と突っ込むのが県内人です。
夏冬一定期間はドアが手動になるのですが7それを知らずに最前列に立っているとイラッとされてますね。
ずんずんと新町に向かいます。
通町にかかる。なんかへんなものが見えます。
想像ですが、これ多分笹です。この奥に事代主神社があります。要するにえべっさんです。
商売繁盛で笹もってこいです。1月上旬はこの辺交通規制が行われて露店が出たり狭い神社に入場規制が敷かれたりします。
通りの入り口にもこういうのがあります。
中には入ったことないんですがこの通りに医学書を扱っている本屋があるのですが、そこがウェルかめで波美が最初に納本した書店ではないかと踏んでいる私です。
ちなみに後から登場した本屋は駅前の本屋です。こっちは確実で、「倉科カナさんが来店されましたポスター」も貼られてました。今後数年はあれが貼られっぱなしになるのだろうなと思います。
はい橋を渡ります。
新町川公園です。正式にはもうちょっと方角名が入ってましたがとりあえずこれで。
ウェルかめでは波美さんが亀の着ぐるみをかぶってHOSSINを配っていました。
ドラマ中ではここは鴨川河川敷かというぐらい人が座ってましたが平常時はほとんどそんなことはありません。
小さいステージがありますが、ここもイベントごととなれば色んなことに活用されます。
マチアソビイベントではここでライブしたり公開録音されたりしてましたし
阿波踊りのときはこうなりますし阪神が優勝するかどうか瀬戸際なときは、ここにスクリーンが設置されて
トランペット吹く人が現れて甲子園出張版となります。
ええこんな感じに。
今年はここで六甲おろしが歌いたいです(写真は約5年前の優勝したときのものです)
公園を横切りまして……
はいボードウォーク。毎週パラソルショップが出ている(らしいところ)8です。
この右側がカプリチョーザなんですが、5月のマチアソビはヘタリア・テイルズ寄せということで食べ物系イベントをやるのならここがイタリアなんじゃないかむしろロマーノなんじゃないかと思うなど。
ここがufotable cafe tokushimaが入ってるビル。マチアソビの主催しているところ、という認識。
正直あのイベント一連は「徳島どこへ行こうとしてるんだ」と思いますが、衰退しつつある商店街及び中心市街地に人が集まりかつお金が落ちるということはよいことだと思いますよ。
かつて東新町籠屋町に映画館があった時に家族で遊びにいったりしていたので今の寂れっぷりは寂しいし、西新町再開発とか時々ニュースになりますが具体的な話になるのはいつのことかさえも見えないので。
「阿波踊りばかりに頼らない市街地での大型イベント」というのは大事だと思います。
個人的には応援したいところです。でもレポとか書くのは支援ではなくただの趣味です。
ちなみにここもしっかりウェルかめに登場しました。そのときは「喫茶アババイ」っていう店でした。
あばばいというのは阿波弁で眩しいという意味ですが、正直私の周りのひとは年配若年含め使わないなあ、という感じ。
これらの写真の一部は花の写真を撮りに行ったときのもので、撮っている最中9ボートがばばばばと走っていきました。
これ新町橋の北詰のところに大きく看板が出ている割にいまいちに認識されていないのですが、遊覧船的なあれです。ひょうたん島クルーズとかそんな感じの名前がついていたかと思います。
新町橋を渡らないで左側へいくと小さな船着場があってそこから乗れます。無料です。
一応傷害保険みたいなので100円必要なのですが、桟橋っぽいのに募金箱みたいなのがくくりつけてあってそこに入れます。
これが意外とテンション上がります。多分これからの時期だったら気持ちいいんではと思います。
所要時間は20分ぐらいです。中心市街地は元島だったのであちこちに橋がかかっていて、そこをぐるりと回ります。「ひょうたん島」という呼称についてはLEDアートフェスティバルの開催地MAPを見ていただけるとその意味ががお分かりいただけるかと思いますー。
余談ですが途中でマックの近くを通るので非常にフライドポテトくさいです。
5月のマチアソビでは橋の下にエヴァが描かれるそうなんですが
あれはつまりこういうところに書かれるんだと思います。
この船上からの写真はわたしがはじめて船に乗ったとき10に撮った写真なんですが、なんでこんな角度で写真撮ったのか意味が分かりません。動画もいくつか残されていました……
これで奥に映ってるのが末広大橋という橋で、こいつが台風とか暴風とかで通行禁止になると徳島の交通は超麻痺します。死ぬほど渋滞します。普段10分20分程度で到着する道が2時間とか余裕でかかります。
向こうまで行くともう河口で海です。遊覧船はそちらまでは近づきません。
ちなみに別の角度から見るとこういう風になります。
これも船からも風景。駅のすぐ裏側でこんな光景とかシュールすぎますから。
終点付近の県庁前ヨットハーバー。12月になったらイルミネーションがあったりします。
右側に見えているのは眉山です。
まあそれはさておき新町に戻ります。ufotable cafeのあたりに橋があるのでそれをわたることにします。
ウェルかめの極々初期に波美子ども時代が阿波踊りをやってるシーンがあったと思うんですがあれは多分ここ。
「あんな狭いところでようやるわ」って思った記憶があるので。
この橋夜になると光るんです。
こんな感じに。
橋からの風景など。
ちなみに川挟んで駅側は水際公園として整備されてます。親水公園?
なんかこの辺は「公園」を冠する場所が多くてよく分かりません。
阿波踊りのときはこんな感じになります。通路のあちこちに水路が引き込まれてて、阿波踊りのときとかは特に人通りも多いしで時々子どもがふざけてて落ちたり自ら水路に突入したりしてます。
これも阿波踊りのときの。
続きまして中央公園までのほのほと歩きます。
ウェルかめで競歩大会のスタートとなったのはここだと思うんです。
正確にはこれの道路側。「鷲の門前広場」と呼ばれているところで、4月末にある「とくしまマラソン」もここがスタートです。細い2車線の道路なんですが5000人ぐらいがここからスタートするそうです。
中央公園内部。四国他県は○○城というのが現存するのですが徳島は跡地があるのみです。
「市民の憩いの場として親しまれている」というと急に市の広報誌的文章ちっくになるんですが実際そんな感じです。
春はお花見・夏は阿波踊りの各連集合所・秋は紅葉とか?
普通に通り道になっていたりしますし、この辺ぐるっとウォーキングコースになっているようです。
今の時期夜桜用ライトアップがなされてます。花見用です。
公園をずんずんと進むと庭園的に整備されてて、薔薇園とかもあります。
この辺は急にファンタジーな世界に舞い込んだような気もします。4月末とか超綺麗です。
池あり遊歩道あり山あり。色んなものがあります。
ウェルかめの競歩大会ではこの辺で撮影されたりしてました。
この辺ウォーキングコースです。さっきのひょうたん島クルーズはこの横を流れる川を通ります。
美波町方面は合併する前、日和佐町だった時に薬王寺へ初詣へ行ったりしてたんですがなんせ遠いし帰り明るいうちに特急で帰ろうと思ったら滞在時間3時間程度で帰らないといけないしで、大層なんです。
今年は友達に「ダイビングやらないか?」と持ちかけているので今年は行くかもしれません。
阿波踊り!
徳島といえば阿波踊りです。年の半分ぐらいは阿波踊りを中心に回ってるんじゃね? と思う。
オススメの有料演舞場は南内町演舞場の第2部ですよ!
ラストの総踊りはまさに圧巻。
三味線が100人ぐらいいるんじゃないかって思うあの演舞場幅ぎりぎりに広がる踊り子がたまらんです。
今年も行きます。
無料演舞場では両国演舞場が好きです。超長い通りです。熱気がやばいです。
ここ数年は踊り広場にいること多いのですが、よんでん踊り広場が毎年のスタートの地です。
とっぱちが三味線グループによる演奏なんです。凄く好き。
演舞場よりさらに間近で有名連の踊りが見られるのがポイントです。踊り広場はボードウォーク沿いに2つあります。踊り広場は大学連やら奇妙な創作ダンスを踊る連が来ない、というのが私にとって最大のメリットなんです。県内私大連以外の大学連は本当に滅びたらいいのねと思います。
長き余談
その他の観光地など。
鳴門の海は超静かです。波とかあんまり立たないので湖みたいな感じにみえます。
渦の道。ガラスの上に乗れたりしてテンション上がること請け合い。
大歩危の辺り? JRで高知へ向かう道中に見られます。
高知に限らず高松へ向かう最中も凄い谷底を線路が通っています。まさに秘境。
うだつの町並み脇町。しかし最寄り駅から町並みまでは距離が相当離れており、かつバスが2時間に1本とかのレベルでしかないのでなかなか苦労します。
- クランクアップの記事でドイツ留学の話をされる、のところ [↩]
- 雑誌やればええねん、みたいな [↩]
- タウトク・CU [↩]
- フルカラーで280円 [↩]
- 高校生向けかと思ったらAVランキングやらパチンコの特集が同じ号にあったりする。あと徳大生まじださいんですけど吊るしあげ企画。あれはびっくりした。もう何年もたつけどまだ覚えてる [↩]
- 作中では90分言ってましたが、90分乗っていたらお隣海陽町まで行ってしまいます。ちなみに一般的な通勤時間帯に日和佐方面へ行く特急は走っておりません [↩]
- 一部ボタンを押して開閉するタイプもあります [↩]
- 日曜開催なので行ったことはない [↩]
- ちなみに3/21 [↩]
- 去年の4月末です。 [↩]
素晴らしい観光ガイドですね?(拍手)
ドラマを見る度に「このヒロインは車を持ってないよね・・・?」と首を傾げていました。
出版社が潰れて就職活動のために神戸に行っていたときも、帰ってきていたのが早かったので「何時の高速バスに乗って帰ってきたの?」と疑問を感じていました。
交通事情に関しては、現実では無理な設定がたくさんあったように思います。
方言に関しては、ドラマだしーということで、細かいところは気になるものの、スルーして見ていました。
「そこはそんな風に言わないよ!」と思っても「日和佐ではこんな風に言うのかもいしれない・・・そういうことにしておこう・・・」と思ったり。
でも、美波町組は確かにかなり上手かったです。
最後はゆるーく終わりましたが・・・ストーリー重視のドラマではなかったので、まぁいいかなという感じです( ̄∇ ̄)
ありがとうございます。ございます。
交通関係のファンタジーっぽさは本当にすごかったですね。高速バスに土日ダイヤがあるとか。作中の美波町はきっと阿南ぐらいにあるに違いないと専らの評判でした(主に我が家において)
元々徳島で出版の仕事を探すというのも無理がある設定でしたが、「ドラマという名前のファンタジーです」で押し流しました。
しかし方言はどうしても気になったので見たあと脳内で添削したりしてましたね。
これ本当に終わるのー? とかいうてたら終わりましたね。ゆるゆるでした。