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2巻だ! 2巻だよ!
身代わり花嫁の続編。よくある身代わり婚と違うのは「白い結婚」と呼ばれるままごとの婚姻期間にこっぴどく嫌われて離婚してきなさい。そのときは報酬として金貨をはずみましょうといわれていること。その2巻。
離婚したいフェル(シレイネ姫)VS離婚など絶対しない毒竜公クロウ。
俺に勝ったら離婚してやるただし負けた場合はそこまでして離婚したいと思う理由を洗いざらいしゃべってもらおうか、賭けが2人の間で始まる。冬至までの10日間の物語。
冬至の風物詩といえば特別市と聖職者たちの”試練”。試練とは無礼講にかこつけて領民の不満を代行して領主に直接ぶつける擬似戦だ。暗愚な領主ほど"試練"は数多く、試練に打ち勝った者の望みはかなえなければならない。クロウの土地は安定していたが久しぶりの試練に訪れた吟遊詩人がいた。
今回はフェルの養い親ガウェイン院長登場。
わたしこういうひと超好きなんですけど! あの過去の話が! ただのとどめ!
離婚できれば一攫千金→賭けに打ち勝てば離婚成立→離婚ができないなら戦争勃発 ←イマココ!
壁ドンとか「笑うと雰囲気が変わる」とか相変わらず屋台をドレス姿で蹴り上げるフェルとかやばいですね。
結構なものですね! できたらこのままあと3冊4冊読みたいものです。
不倫の話ではありません。浮気中の男性は出てきます。
社会的地位も家族の人数も容姿も違う、共通点は35歳夫あり、心から愛してやまないのはディセンバー事務所所属のスノーホワイツというアイドル。要するにジャニオタの話です。
ジャニーのせいか本来巻末にある「この物語はフィクションです」からはじまるあれが目次の前に登場。
彼女らはJrの時代から自分が好きな子を見出して、「メジャーデビューする前のアイドルグループ」に愛とお金を注いでいる。
「全通」とか「うちわに書かれた3秒見つめて」とか「5連うちわ」とか「名義貸して」とかすごい。
ライブ中の様子もあるんですが携帯サイトで更新されるナマモノBLとかWEB拍手とそのレスとかパスワード制とかすごく笑えた。
わたしジャニオタではないんですがローランでスタオタなので、いつもは特に意識したこともなかった「共感」とかが今回やばかった。まあなんですかST☆RISHこじらせてるひとは読むといいと思います。
べつにそれではなくても、それなりの年齢になってからオタク的に新しいものにはまってこじらせてえらいことになっているひとは読むといいと思います。大人になってのはしかは命取りなんやで!
--------今、この幸せな気持ちのまま死んでしまえればいい。
(P58)
こんなこと確か今月は2回ぐらい喋った。
具体例的には去年の10月のSH名古屋が神セトリすぎて4曲目ぐらいでわたし死んでもいいわ1だった。
代々木体育館と書かれればわたしの脳内はSHの生誕際当夜祭に飛んでいくし、「アイドルのコンサート」になれば今年の8月のパシフィコに飛んでいくし、ファンサうちわの「バーンして2」は音也があざとすぎて死ぬほど似合うとおもった。
コンサート映像のカメラはドームを埋め尽くした観客を一巡し、メインステージへ固定される。特効の花火がどおんと大きな音を立ててあがり、観客は耳を劈かんばかりの歓声を上げる。
(P105)
「でも、寂しくない? 結局実在しないんじゃん」
益子はくい下がってきた。
「ならあなたは、実在する夫と息子がいるだけで、満足?」(P177)
「夢のようなコンサートの余韻」は何度でも思いだせる。幕が下りて皆で国歌歌ったあとのあの感じ。
死ぬほどサプライズだったクリスマスHiver。あまりにもなっちゃんすぎたGO×2ジェットコースター。
あとtwitterで作者の宮木あや子さんをfollowしているのですが「じたん君」をずっとジタン君と変換していて、この前「自担」じゃねえか! と気づきました。○○担、使うけど気づかなかった。
ジャニオタあるある。何かに呼ばれたように買ったこれは面白かった。
用語とか生態とかインタビューとかあった。ファンサとかはこの本で知った……。
表紙の翔くんが櫻井だと分かっていても来栖にしか変換できなかった。
もう結構な回数見てるけどいまだに光と闇の童話は流し見ができない。
そして割と見るたびに新しい発見がある。
この本がどう見ても「向こうの次元」から届いた本で、ふつうにライブレポがある。
何でこのライブ行かなかったんだろうとか思う。
そんなわけで次回は来月横浜アリーナ、久しぶりにホームである陛下のライブですがはじめてのフルオケです。
辺境の島迷子島で海女兼観光ガイドとして働くミリアは泳ぐことと食べることが好きで、幼馴染で無愛想な料理人ライの料理がとても好きでレストランに入り浸っていた。
いつものように海に潜っていると妙に生ぬるく、塩分濃度が異常に高い桃色をした水が広がっている現場にいきあたる。ミリアはここで採取した水をライの元へ持ち込むと豆腐花に料理されて出てきた。それを食べてから島民のミリアに対する反応がおかしい。お子様扱いしかされていなかったミリアを可愛い美しいともてはやすのだ。
一方ライのレストラン《夕暮れ亭》でごはんを食べているとライの友人を名乗るフレドリックがたずねてくる。
すごい町萌えです。路地裏萌えです。公衆電話みたいなのが町のあちこちに400箇所あって、全部が内線電話で交換手がそれらを束ねているっていう。この交換手ベル・カンパネルラさんが吉田篤弘の小説に出てきそうな人です。なんかむこうでは交換手じゃなくて深夜のラジオ番組でDJとかしてそうな。
2皿目の、妖精の食事ショーがびっくりするほどえろい。ごはん食べてるだけどあれはえろい。
なんかすごく映像的で。えろい。でもそのあとのえびかち割って食べてるところは美味そう。あれやりたい。
あとがきの海女のエクソシストはtwitter出現場を見ていたけどもこれはやばい。
「良妻賢母」が常識の大正時代、良家の令嬢であれば10歳そこそこで婚約、20歳を待たず嫁いでいくのは珍しいことではない。17歳になる橋本有栖も例にもれず結婚を決められてしまった。相手は5つ上の従兄の春日要だ。彼は春日家の嫡男であり頭も切れるが実に放蕩に、いつ勘当されてもおかしくない程度に自由に育った。
有栖は子どものときから彼に散々な目を合わせられつつも走りよっていくのをやめなかった。
だけど結婚といわれては話が別である。おてんば娘有栖は春日家に乗り込んでいった。
ちょっとミステリちょっとラブコメ大正ロマンという。
おてんばなお嬢様と軽口をたたいて従妹をからかうのが何より好きなイケメンという、そういう話です。
異能・異種族はなし。女学生に人気の少女小説や今をときめく帝劇でのオペラとか。
波多野一人(ひとりと書いてかずとと読む。でも通称ヒトリである)と女たちの話。
出張ホストみたいなことをやっているときもあるしブランド物をまとったホームレスをしているときもあるし家族をしていることもある。まあ要するに(※ただしイケメンに限る)でいろんなことが許されている。
めんどくさい女と関係を持っていい感じによしよししていなくなる男ヒトリ。
好きな話は「東京タイガーリリー」
一躍有名人となった母の目をこちらに向けるため狂言誘拐を仕組んだ女の子の話。
そのヒトリが語り部になった「屋根裏のピーターパン」はスーパーマンとかどこにもいませんと思うような、ヒトリもふつうの男なんだなあという感じの話でした。
短編集で割と後味は悪い系でにやっとする。たまには読了感としてのたうつようほど苦いものを読みたいときだってある。割とどの短編も「誰かの特別だと思っていた/なりたかった」「残された人」の話でした。何気なく言われたことをほめ言葉としていつまでも大事にしまっておくような、中にはそれをこじらせたような人の話も。
「芹葉大学の夢と殺人」はあのメッキ感。夢は夢だった。夢は見るのは自由だけど実現しようという気がなければただの絵に描いたもちだった。
読んでるとだんだん削られるんだけど不思議に吸引力が強い。なのでごっそり削られる。
どうしようもなくなったところで手を振り払われる感じ。ザ・絶望感。
たった一つ。自分以外の者に執着すればいい。夢以外に失うのが嫌な、大事な何かを作れば、誰かを愛しさえすれば、幸せを感じることができる。
それは、私じゃダメだったのか。(P176)
青春で部活で音楽でバンドの話。
ドイツから交換留学でやってきたエヴァの夢は日本でアニソンバンドを結成することだった。
わたしアニソンはそんなに詳しくはなくて登場楽曲一覧に出てるのだけでも、ちゃんと聞いてるのはFly me to the moonとコネクトともってけセーラー服ぐらいですが面白かったです。周りのアニソン好きかつラノベ読みはこれはやばいこれはやばいと転がっていたので多分思い入れがあったら3倍増しみたいな。
物語は王道で「音楽が好き」「アニソンが好き」っていう感じでできていました。
館陽高校には軽音部はあってもアニソンバンドはないのでエヴァが1人ずつメンバーを集めていくんですが、割と「アニソン好きあるある」もあります。
オンラインでも短編があるんですがこのライトノベルがすごい!文庫 スペシャルブログ : エヴァ・ワグナーのアニソン三昧!【8】きたー! と思ったのはこの回です。