タグ「 犬村小六 」の記事

6件の投稿

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫) 

「とある飛空士への追憶」と直接繋がっている、海猫のライバル千々石を通して描かれる中央海戦争の顛末。

「機体にビーグル」に何か思い出すものがあって、なんだろう、と思ってかんがえてたら天翔けるバカだよ! っておもった。あっちは機体にヒヨコだったような。あと「マイ・ボニー」も思い出した。天バカと飛空士はまじ同じカテゴリだ。

千々石の生い立ちにはじまって、軍で飛ぶようになって、戦争が始まる。撃墜数をあげる。出世もする。
やがて死が量産され朝会った同士が夕にはもう死んでこの世にいないなんてことがはじまり。
杉松の最期のことばがもうなんなのかと思うぐらいしんみりした。

限界を超えてさらにぶつかり合う海猫とビーグルがね、もうすごすぎた。
すごかったんだけど、すごかったんだけどもうちょっとなんとかならなかったのか!(もうちょっと何人でもいい、生きて帰してほしかった)と思った。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

しみじみと面白いシリーズでした。
4巻の「わたし、あなたに恋してる」とかとてもきゅんきゅーんであった。正体を明かしたり悩みながらも再び戦いに出ざるを得なくなったり、バンデラス先生がすごかった。イグナはよいツンデレだった。
イスラの最期がまたすごくて、始終ため息だった。追憶よりは断然こっちのほうが好きだ。

とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)

創世神話にあり、ルイス率いる探索部隊により本当に実在することが確認された聖泉までついに到達した。
ここからは未探索地域であり神話への入り口である。
前半はまだ日常パートが続いていて、アリエルの料理パートはそろそろミスター味っ子的だった。
糸電話の顛末のカルエルはただのアホだ。

2章の終わり数ページ。これが本当に学園ラブコメならただのラブコメ的ワンシーンなんだけど、カルエルたちはただの学生じゃなくて戦闘訓練をしているいわば軍関係の人間で、今いるところは「空の一族」が支配するという領域。そして次々に現れる死亡フラグ。ここが日常の終わりなんだなと感じました。

思ってたよりずっと凄惨なんだけど、この絶望的な展開と焦燥感と悲壮感はよいものです。

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

恋歌2巻。
クレアの生い立ちにはじまりイスラの学生としてやってくるまでの話からはじまる。
この巻は全体的に日常パートというか、普通に学園ラブコメっぽい。アリーメンとかカレーとか大変美味そうだ。
食堂で雑魚寝しているシーンのカルエルは爆発すればいいと思った。ただでさえヘタレなのにあの末っ子気質はやばい。
元々「カール・ラ・イールは生きている」説は多かったけどそれはイスラでも止むことはなくて、今までと違いここには本物のカールがいて、別名ニナのクレアもいたりして、非常にややこしい。しかもクレアはまさかねーまさかねーとかいう感じだった。

着水のシーンはよい!

バンデラス先生が非常にメキシカン。むしろ南米系。

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

先月衝動的に夜想曲を買ってしまったので、じゃさかのぼって読もうぜということになり恋歌から。

「風の革命」ですべてを失うこととなる皇子カール・ラ・イール。
まだ9歳だった彼が革命後も生きのびることとなった理由とその後。
そして6年後、「カルエル」と名乗っている元皇子は空の果てを見つけるため空を飛ぶ島イスラに乗り込んでいた。
この船には風の革命の旗印、憎い仇敵ニナ・ヴィエントも同乗している。

おはなしのはじまりはじまり、という感じでとてもどきどきわくわくな1冊でした。
カルエルがヘタレマザコンナルシスト皇子様という、甘やかされ慣れしている子なので脱ヘタレぐらいはなるのかというが個人的な注目点です。

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫 い 2-4)

初めてのガガガ。あちらこちらで評判がとてもいいので読んでみることにした。
紅の豚とかラピュタの中盤が好きな人や身分違いの恋が好きな人はいいのではないかと。あと「自分」をもたないように育てられた女の子が強い女性へ生まれ変わる話でもあるかなと。

評判を聞いて期待値を随分高いところに設定してしまってたらしく、絶賛するほどではないですが、いい話だったなあと思います。

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