タグ「 三川みり 」の記事

9件の投稿

シュガーアップル・フェアリーテイル    銀砂糖師と水の王様 (角川ビーンズ文庫)

ミスリル・リッド・ポッドの状態は変わらず悪いまま。ミスリルをなんとか生かしたいと願うアンは瀕死の状態からよみがえったラファルとエリルを探すため、シャルとミスリルとともに旅立った。
今回から新章突入! ということらしいんですが個人的にはペイジ工房編以降はずっとひとつながりだと認識しているので特に変わりはありません。戴冠式のシーンと「彼は、王だ」がすごく好きなんだけど、それ以外はまあ、うん。そろそろ潮時なのかなあと、とおもいます。

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と虹の後継者 (角川ビーンズ文庫)

銀砂糖妖精編終わり。
妖精商人から妖精を買って砂糖菓子職人として仕事をさせ適性を見定める、の巻。
妖精の歌がいい。シャルがよくがんばった!あとはあれだなあ。ミスリルの死亡フラグ。

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫)

銀砂糖妖精編開始。
カバー袖の表示が○○編とかいうのに変わったので「簡単に終われない」ゾーンに入ったのかなあという気がします……。
ペイジ工房を離れて僕と一緒に工房作らないといわれて返事を悩んでいるうちに王家からの召集がかかった。
集められていたものは各派閥の実力者と未所属の職人、いずれも若く才能ある職人ばかりだ。
依頼人は王妃マルグリット。依頼内容は重要、いずれ銀砂糖子爵への候補者となる。ただし依頼を受ければ途中放棄不可、依頼によって得たすべての情報は他言無用。覚悟のないものは去れという条件がつけられていた。

明かされる王家の秘密と長年にわたって囲われていた銀砂糖妖精。
大樹から生まれ600年のときを生きるルル・リーフ・リーンは妖精王リゼルパに仕えたこともある、銀砂糖を扱う妖精の最後の生き残りだ。銀砂糖妖精が持つ技術は人間より格段に高い。しかしルルの寿命が尽きる日も近く技術が失われる日も近いということだ。技術を残すためアンたちが呼ばれた。

シャルが心配している様が大変よいな。蓑虫状になっているアンの傍に座るシーンとかわたしは大変好きだ。
あとキースがとても青少年らしい。焦りとか所有欲とかなんかもてあまして、ぶっちゃけむらむらしてる感。超青い。

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と赤の王国 (角川ビーンズ文庫)

新聖祭に向け砂糖菓子作りを続けるペイジ工房。
工房の代わりの城を借りてから難題が続いていたがここにきてラファルの襲撃がはじまる。
シャルの生まれなんかに触れられたりしつつ、新聖祭編はこれで終了。

暖炉を用意しろ とかってあれこれしているシャルにほのぼのする。かなり深刻なシーンだったけど。
そして意外と重かった「ずっと」!
先日銀砂糖師の全プレとしてシャルが生まれた当時の話が掲載されてて、これはどこかで回収されて再録されてほしいなあと思うばかりです。

妖精王とか出てきたので、そろそろ真夏の夜の夢とかチェンジリング・シーを読むころなのかな……
いずれ読もうと思ってまだ読んでいない。

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と紫の約束 (角川ビーンズ文庫)

王都ルイスイトンから程近い小高い丘の上にアンとペイジ工房派はいた。
ここにあるホリーリーフ城を借りて作業作りに専念することにしたのだった。かつては優雅であっただろうその城館は荒れ果て、窓は割れ草が生い茂り幽霊屋敷というような趣になっていた。後からやってきたブリジットは愛玩妖精をつれていた。まだ彼女は孤立している。

新聖祭への作業がはじまったところ。幽霊騒ぎがあったりして、後はいい感じにシャルがデレている。
単純にデレたー! というのであれば前巻のほうが上なんだけど、これはよいデレであった。

生前のハーバートとの話が好きだなー。過去の話はいつでもきれいなものだー。

以下続く! という終わりではあるけど3巻に比べればなんてことはない。楽しみに待てる。

シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と緑の工房 (角川ビーンズ文庫)

シュガーアップルフェアリーテイル4巻。
すごくもやっとした3巻でしたがこの巻はよかった。わたし単にラドクリフ工房派が気に入らないだけんじゃないのか……? この巻のブリジットはそんなに嫌いではない。むしろ逃げ道が用意されてなくて可哀相だなと思う。

いやーアンとシャルが。あの一目でもいいから会いたいんですと焦がれる感じがやばいです。ときめきです。
75ページからはもう激しくずっと俺のターン! すぎた。ラストも死ぬ思いだった。死ぬ思いだった。あのシーンのためだけに銀砂糖師に昇格してて良かったと思う。あの二人の関係として今まででは一番やばい。よいデレだ。あの「それは恋だ!(ばーん!」には至っていないシャルの心境が楽しすぎる。

はじめて工房を作った砂糖菓子職人の名前が「イーノク・ペイジ」と見た瞬間「そんな銀砂糖で大丈夫か」「大丈夫だ問題ない」っていう単語が見えた。

「俺は誰かに、助けられたことはない。どうすればいい? お前が俺を助けるというなら、俺は何をすればいい。教えろ」
「た、助けられる人は、何もする必要はないと思う。ただ待ってもらえたら、それでいい」

(P82)

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と白の貴公子 (角川ビーンズ文庫)

前巻から月日は流れること9ヶ月、1巻からは1年経ち、早くも品評会の季節になりました。
個人的には予想外すぎる展開をした3巻でした。いやえ、もう銀砂糖師になっちゃうの? っていう。いや春らしいイベントとか夏らしいイベントとかシャルとすったもんだーがあったりして5冊か6冊ぐらいかけて銀砂糖師になるもんだと思っていたのだ。時間を進めるのは簡単だけど戻すのは(短編を除いては)無理だからなー。あと2巻のときも思ったけど序盤の地の文ではなく「説明文」と短編の種蒔いてる感が気になります。

いや、しかしそろそろ「後半の小公女セーラ」展開はなんとかならんのですかね。ラドクリフ派がメインで出てくると途端にこう、なあ。ジョナスに見せ場をあげてください(2回目)アンにベッキーかせめてアーメンガード的存在をあげてください。ジェームスはこれ以上いりません。
あとキース・パウエルが黒幕に思えて仕方が無いこの頃。
読後感はあまりよくない。後味の悪い話は愛すべきところですが、いやーな感じの顔になるあれだなあ。
簡潔にいうと最初から最後までストレスのたまる展開で溜め込んだまま続いてしまった。
4巻では一番いい挽回をたのむ。店頭にあった小冊子では春先に発売予定ってあった。

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫)

帯が「この少女小説がすごい」で笑った。なんというこのラノ。

「銀砂糖師と黒の妖精」から2ヵ月後、冬の話。現王族と同格のフィラックス公はある触れを出した。
「銀砂糖師かどうかは問わず、優秀な砂糖菓子職人を求む。公爵が気に入る砂糖菓子を作ることができたら1つ千クレスを支払う」
砂糖菓子の最低価格が大体1クレスであることから、公爵の目にとまった職人には「とんでもない大金」と「王族と同格のアルバーン家が認めた」という名誉が転がり込む。
アンはそのお触れを受けてルイストンからフィラックスまで移動する。

早い自覚だった。シャルはかわいいやつだ。
ジョナスは相変わらず1「腕はいいはずなんだけど小物のチンピラ」だった。このままレギュラーキャラになるのであればもうちょっといい目をみせてあげてほしいです。今のジョナスは脇役以上悪役未満なんだよな。
求)見せ場
「駄目な子ほど可愛い」ならぬ「駄目な子ほど先行きが気になる」という感じ。

冒頭からいきなり「ここあなた未読の短編ありますよー」っていう感じの台詞がいくつかあって気になったのでザビを開く。おおこれだ。とりあえず短編を読んでから本編へ戻る。個人的にはささいな会話であれ「文庫未収録短編を元にしたなにか」というのはあまり好きではない2のです。

楽しい話でした。「シャルは愛いやつだなあ」で大体が語られてしまう。
巻末によれば3巻は既に12月発売でほぼ確定しているようなので、ペース速いなあと思った次第。

  1. というか2ヶ月程度で劇的な改善は見られなくて当たり前とも思うんだけど []
  2. ビーンズでいうと「何故かザビ短編で地味に重要な設定が長編に先行して明かされる」彩雲国 []

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 (角川ビーンズ文庫)

ビーンズの新人賞受賞作品。
人間が妖精を使役するハイランド王国。一流の銀砂糖師だった母亡き後アンは母と同じ銀砂糖師を目指すことにした。銀砂糖師は聖なる砂糖菓子を作る特別職。王の許可なく銀砂糖師を名乗ることはできない。
危険な道中の用心棒に妖精商人から戦士妖精を買い一路王都を目指す。

ザビで見た「児童文学っぽい」という選評に違わず、確かに既存ビーンズ作品よりは児童文学っぽい内容です。イラストもよい相乗効果。柔らかい雰囲気を作っている。

この世界の人間と妖精は使役する者される者。それもけっして対等な関係などではなく明らかに人間優位。時に殺伐とした支配関係です。ハリポタの屋敷しもべ妖精が近いなあと思いました。
心を許してなるものかと口悪くかつ頑なだったシャルがアンにもう片方の羽根を触らせたときは心を許したよ! 今この人デレたよ!と思いました。

ジョナスがちょー美女と野獣前半のアラン王子っぽいな!1と思いました。
児童文学寄りラノベにまた新たな傑作が誕生、と思います。

ちなみにこれ以外の私が思うところの児童文学寄りラノベというと

世界の終末—必殺お捜し人〈9〉 (富士見ファンタジア文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)シュガーダーク  埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)GOSICK—ゴシック (富士見ミステリー文庫)

この辺りです。

  1. この人の話聞いてない感じが! []
PAGE TOP