北緯14度

セネガル旅行記。
セネガルという国はアフリカの北側西端の国で、首都ダカールはパリダカのダカのほうである。
言葉はフランス語で宗教はイスラム教らしい。でも本読んでるとフランス語よりウォルフ語喋れないのが大変そうだしキリスト教もあった。
いつもは紀行文とか読んでもどんな国なんだとか調べないんですが、セネガルはこの本読むまでは名前さえも知らない国で、せめてどこにあるどんな国なのかぐらいの情報は必要である……とwikipediaを読んでた。そしたらこれを読み始めた日の世界街歩きがセネガルだった。何たる偶然。

そこまで書いていいんかって思うぐらい内面書いてあった。最初はセネガルまでの同行者の編集氏に心の中で悪態ついてるところまで書いてらしたので後で気まずくなったりしないのかと思った。キャラクターズを初めて読んだ時のような気分だ。豚キムチはさらっと読めたけどこれはちょっと時間がかかった。

今、たった1ヶ月余で、もはや私には日本が本当に「在る」かどうか——あるに決まってるんだけど——その実感を失ってしまいました。もちろんメールのやり取りはできるし、日本のニュースもネットで見ています。でも、それはパソコンの中でしかなくて、どんどん架空めいてくるのです。もちろん私は日本語で喋るし、書きます。でも、セネガル人と喋っているとき、稚拙な会話しかできないくせに、日本語は自分の中から消えてしまうのです。

(P160)

光炎のウィザード  選択は唯一無二 (角川ビーンズ文庫)

ロードマスターのターン!
大人勢の出番が多く(しかも黒い。)エピローグにきゅんきゅんしたりそんな感じでした。今回はゼストガが一番割食った展開。非常になむい。
あとがき曰く次はミカのターンらしい。 イルザークとヤムセのからみがあるといいなあと思います。
とりあえず忘れないうちに全プレ応募する。多分紅葉の頃よりは早く到着するはずだ……

asta*でやってた喋々喃々の装丁がとても可愛い。

喋々喃々

とりあえず触った。あと今月のasta*は何かの反動かのごとく薄い。珍しい。
今月のasta*は方言エッセイで木地雅映子がいらっさった。

こないだの芥川賞の人がミュージックブレスユー!の人であることを知る。
既刊3冊ぐらい並べておいてあって全部に芥川賞帯がついていて初めて気がついた。

商品券1000円分もらったので何を買おうかとても悩む。
雪の断章VSビロウな話で恐縮です日記VSあたしと魔女の扉 の結果ビロウに決めた。
後は電撃の新刊とジャンプ。電撃は新人作品刊行だったけど今は積み本も図書館本も多いので「帰ったらすぐ読む!」ぐらいの引力がないと積んでまぎれてそれで終わりルートなので買うのはやめた。
ジャンプは銀魂が最強でした。死ぬほど笑った。「カセットの接触部分フーッってしてから差しなさい」とか年代狙い撃ちなネタたまにやるよなこのひとは(そして狙い撃たれる

いくつかの太陽—グラスハート〈5〉 (コバルト文庫)

朱音のキャラが変わったのは冒険者たちぐらいからだったかなあとか思ってたら、この巻ではもう朱音乙女化が始まっていた。グラハー第1部完のユキノストライクのスタートの、そんな巻。
懐かしいなー。

怪のはなし

加門七海実話怪談。
短いのがたくさん入ってます。東京やばい。東京怖い。

長じてのち、私は勘の鋭い知人から、
「春の東京は怖い」
と言われた。曰く、ものすごい数の死者たちが、特に下町では見えるのだという。

(P111)

「本当は怖い東京」エピソードはあとまだ3つ4つありました。しかし怪談徒然草に比べれば気軽に読める怖さでありました。単に怪談徒然草の怖さ加減がやばいという話なんだけども。

月末にうみねこEp4が手に入ったのでやり始めた。
やっぱり一週間ぐらいはかかるのなー。

ランブルフィッシュ〈3〉場外乱闘恋心編 (角川スニーカー文庫)

中間試験6日目、学内トーナメント第2回戦。
D班トップクラスの戦績をほこるRFヴァージニティとまりあのターン!

班長兼ヴァージニティ設計主任の深条海里過労でダウンにつき瞳子が班長代理を務めることになった。ヴァージニティの対戦相手はE班のドミニオンアリス。闘騎手は瀬能ちさと・設計主任は加藤優妃。瞳子のライバルにして天敵。

全体的に女の戦いです。レイドフレームも場外の人間関係も。
悪態は日常茶飯事です。マジ喧嘩もあります。騎乗科の格闘訓練を間近で見る彼女らの喧嘩は髪引っ張ったり平手程度などとうに越えて、マウントとってフルボッコです。飛び蹴りです。ボンバイエである。

祭理んストライクののち4回戦へ!

全員が口々に騒ぎ立て、そのたびに海里が壊れた人形のように首を振る。
その直後、まるでタイミングを見計ったように新たにドアをノックする音が響き、海里のポケットで携帯電話が鳴った。書類に埋もれたパソコンから、新しいメールの着信音が次々に届く。菜々美は、その瞬間、なにかがプツンと音を立てて切れる音を聞いたような気がした。
「——は、班長?」
ははははははは、と突然さわやかな声で哄笑したあと、海里はばったりと机に倒れ伏した。それきりぴくりとも動かなくなる。

(P36)

千年の時をこえて (エンタティーン倶楽部)

児童書寄り。
小学5年生の静枝は親からは危ないから行ってはいけないと言われている古びた神社に立ち寄った。そこは和歌を祭る古びたヨロズバ神社で、神主の老人と幽霊の男の子に会う。

ここには平安時代の男の子の幽霊が出るという。1回は姿を見たことがあるが2回目はない人がほとんどの中、静枝は1回目は上半身だけだったが、2回目ははっきりと全身が見え言葉を交わせるようになっていた。少年は眞駒

万葉集とささやなか謎解き、恋のはなし。

「待っているばかりなのがいやで、ほんとうは静枝に会いたいのに、わざと出ていなかったりして……。ぼくにできることは、静枝の声が聞こえたら、すぐに出て行くことだけなのに。」

(P129)

日本YA作家クラブができたということで最近ちょこちょこと名前を聞く機会があって、昨日作家リスト見て超テンションが上がった次第。寝る前なのに。ついったで星兎好きだーとか叫んでた。
で、asta*2008年12月号で、『金原瑞人×森絵都 かつて「YAってなに?」っていう時代があった』という対談がありました。YA作家クラブについての記述はありませんが、YAの黎明期の話を3ページほど語っておられます。

森 その頃は、「ヤングアダルト」という言葉はほとんど使われていませんでした。YAがこれほど広がってきたのはごく最近のことですね。
金原 僕は88年から3年間、朝日新聞で「ヤングアダルト招待席」という書評の連載を持っていたのだけど、全然定着しなかったの。「YAってなに?」みたいな感じで。森さんも最初は売れてなかったよね。
森 そうですね(笑)。90年前後って、おとなと子どもの中間の若い世代に向けた本自体が売れなかったんです。おとなむけか子ども向け、このどちらかしかなかった。私は当時中学生を書きたかったんですが、売れないからやめてくれという出版社も多かった。あさのさんも売れなかったとおっしゃってますね。

冒頭のその頃というのは90年前後のこと。
金原瑞人が敬意を込めて<YA三羽烏>と呼ぶあさのあつこ・佐藤多佳子・森絵都のデビューしたのがこの頃。

金原 『カラフル』が出たのが98年、そして2000年代に入るとヤングアダルトがブームになった。僕は88年からずっと「いいよ」と言い続けてきたから、今の状況はうれしいんだけど、この先もブームが続いて売れ続けるかどうかに関しては正直なところあまり期待してないんです。ただ、YAというジャンルが注目されることで、新しい作家がどんどん出てくると面白いな。

あとは森さんが中学生を書きはじめて、リズム?ランの話と金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話の話。

今から読むよという人にオススメの3冊(+α)

そんなわけでちょっと興味は湧いたけど何を読んだらいいのかという方に向けるオススメの3冊。
文庫で揃えてみた。

マイナークラブハウスへようこそ!—minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫) (ピュアフル文庫)妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)

マイナークラブハウスへようこそ!
→お金持ち学園の片隅に存在する変人揃いの弱小文化部のクラブ棟とその住人の話
(→もうちょっと詳しく

妖怪アパートの幽雅な日常:
→人間と妖怪が入り混じって暮らすアパートと高校生夕士の日常
ちなみに2巻以降は印象ががらっと変わるので個人的におすすめしたいのは1巻だけ。

DIVE!!(上)(下)
→高飛びのため青春かなぐり捨てで練習に挑む少年ズの話。

妖怪アパートの幽雅な日常とDIVEの紹介のときのエントリ

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)

桜庭一樹の青年達の読書クラブが好きな人は皆川博子の倒立する塔の殺人などもいいかもしれないとおもった。戦時中のとあるミッション系スクールの話。( →読んだ時の感想

冒険者たち—GLASS HEART (コバルト文庫)

章サブタイトルの The road, it's not over をみてあーこの頃はキックザカンクルー超好きだったなあと思い出すなど。マルシェ・イツナロウバとかガチで。初めて読んだときはライブのあとのシーンで、人が減っていくホールの中で肩を寄せ合って泣く女の子の気持ちは分からなかったし、音楽も健全な趣味だったなあ。
健全な趣味っていうか「あると楽しいけどなくても生きていく分には支障はない」みたいな。
今はもうSoundHorizonないと死ぬよ(゚д゚)ライブ中だらっだら泣くこともよくあることだー。

そして時期的なものもあいまって藤谷が陛下に見えてくる不思議……

「会場は、僕はオールスタンディングの大型ライブハウス希望してるんだけど、つまり東京大阪だと、<クラブ・ゼラ>系、最大二千人です。他の土地でいいハコがなかったらホールになります、一千から二千クラスで。(略)」

(P111)

「どうしてって札幌の人にサービスしたいから。5ケ所でステージあったら5回違ったことできたほうが面白いよね? 監督どう?」

(P126)

「つまり、ステージで力をセーブすることは考えてないわけですね」
「何のために?」
藤谷さんが真顔で答えた。
「不可能だよそんなこと」

(P145)

3次領拡は基本オールスタンディング(2Fに若干座席あり)のZEEP系で、Min1213人(仙台)・Max2416人(東京)11公演毎日女性ボーカルは代わり、固定なのは楽団とじまんぐだけ!
ステージで力セーブ云々は2次領拡の腰痛!が。

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