悪魔のソネット  探偵稼業も悪魔の仕事 (角川ビーンズ文庫)

最終巻まであと1冊。
今回は学校をでて首都で悪魔祓いのバイトです。パートタイムエクソシストです。
こう書くと別の作品みたいだ。

レクスは随分と丸く人間くさくなったなあと思ったり、料理の腕がひどかった(いい意味で)
あと犬のほうのエルデンにえらいきゅんとした。わたしももふもふしたいです。心行くまでもふりたいです。
猫派ですがもふれる存在は心行くまで触りたい。エルデンは犬だけどルーナエとレクスは猫もしくはネコ科だね。気位が高かったり警戒心が強かったりしてなかなか触れない類の。
あとお父さん! お父さんがラスボスかと思ってたらお父さん! すごい。

ラブコメからより恋愛方面に滑り込んだと思ったら急にがっこんシリアスルートに突っ込んでいった。
そしてわたしユリアンの過去にときめいてしょうがないよはっはっは。とても好物です。というか6章がとても「ずっと俺のターン!」だった。好きな要素ががっつり詰め込まれていた。ときめきすぎる。1
「嫌だ、やだ、そっちに行きたくないんだ!」は銃姫〈4〉のくつしたでどっかん☆で再生され、大聖堂の鐘の音は「タルタロスの滅びの鐘」で、追撃とばかりに志方あきこの?の冒頭2が脳内で流れる。
そして「血の供物は受け取った」は「あかいのありがとう」鼻血ものである。

不老不死的な存在が愛を知って共に過ごし衰えやがて死ぬというのはえらいときめくのです。
古くは100万回生きた猫、新しいどころでは鋼の錬金術師とかマギの魔法使い3とか。
次がラストです。楽しみだ。

愛するひとと一緒に過ごす、ほんのわずかな数十年。いつかは必ず終わると約束された温かさ。
それこそが、しあわせというものなのかもしれない。

(P220)
  1. 好きってことさ! []
  2. 鐘の音が入るのである。 []
  3. ちょっと方向が違うけど []

QED 出雲神伝説 (講談社ノベルス)

気がつけばQEDもこれで16冊目1
今回の舞台は奈良、それと出雲。卑弥呼とかもでてきます。
後半のQED?flumen?出雲大遷宮にはおそらく40代ぐらいになったタタルと小松崎が出ている。奈々はいない。
出雲地方では陰暦10月のことを御忌荒れというそうですよになんかときめく。2

この本は町内の遠足なバスツアーの中で読んでいて、嵐山とか籠神社3とかでてきてそれ今お参りしてきたわ(もしくは今から行くわ)というタイムリーさ加減。本に呼ばれすぎだ。

こういうところだった。

  1. 除・毒草師 []
  2. 神・貴人の誕生・降臨らしい []
  3. このじんじゃ []

ペルソナ3ポータブル

女主人公でクリアしました。今までP3もP3Fも微妙に触っているのに実はクリアしたことはない!
11月以降にはいったことがなかった!

聖誕祭DVDの発売日が着々と近づいております。あと約3日です。
フラゲを考慮に入れるとあさって発売だなげへへとか思いつつメールチェックをしてみれば支払い番号が!!!
コンビニまで走った。

Across The Horizonも終わりまして見に行かれた方のレポを読んでたらやっぱりすんごい内容だったようです。わたしはsoundseaさんの好意でパンフだけ手に入れることができたんですけど遺言の歌詞カードが入っててちょー驚いた。封筒入り歌詞カードなので万が一わたしが自殺でもしようものならこの手紙風の意図が取りざたされそうだな、と思いました。

日経エンタテイメントでSHの記事が載ると見たので現物を見に行く。
インタビューでもなく聖誕祭DVDBOXのレビューでもなくSoundHorizonを知らない人に向けて書いた紹介記事っぽい感じだったので買うのはやめる。

日経エンタテインメント ! 2010年 01月号 [雑誌]

嵐が表紙だったヨー。

12/20頃発売のアニカンRMusicの巻頭特集がSHなので(ということはおそらく表紙もSHであろう)そっちに期待する。

おさがしの本は

晴れた日は図書館へいこうの大人版、もしくは大崎梢の書店周りのミステリを硬派にした感じの作品。

和久山隆彦は大学で司書資格をとって公務員試験に合格し、1年目から希望通りN市立図書館勤務となった。自分はなんたる幸運であることかと思ったことだが徐々に現実に打ちのめされることになる。
入職7年、調査相談課の一員としてレファレンスカウンター担当になって3年目になる。

しばしば自分が司書なのか、それとも一種の倉庫番なのか分からなくなってしまう感覚に襲われた。しょせん図書館など知の宝庫ではない。単なる無料貸本屋か、そうでなければコーヒーを出さない喫茶店にすぎないのだ。少なくとも市民の目にはそうなのだ。入職の六年とちょっとの月日は、要するに、そう諦めをつけるための月日だった。

(P21)

なんだかすみません(:D)| ̄|_ とお詫びしたい気分になる。

わたしが利用する図書館は「レファレンスカウンター」と名前がつくのは県立図書館まで行かないとないので1利用したことはありません。ていうか図書館の人に言うことって「返却です」「これ借ります」ぐらいしかないんだよな。あとはもう「書庫の本お願いします」と「予約の本取り消したいんですけど」とか。パターンがない。2

レファレンスカウンターだけに「本探し」がメインであるんだけど、図書館存続・廃止論も登場する。
3話の「図書館滅ぶべし」がすごかった。
「図書館はN市に本当に必要か」派の副館長から「今からいう条件に合う本を探せ」研修を調査相談課に課された。その本を探しあてる経緯・ようやく見つかったその本が出された時は「密室トリックが探偵によって鮮やかに解かれた」ようなすっきり感があった。色んな意味ですんげえええと思った。
「図書館の今後を考える」のが図書館内限定・館長権限でどうにかなるようなものならおそらく3話が最終話なんだろうけど、図書館存続・廃止論はこの後も続く。

「N市の条例の附則を知らんのか」
相手はいっそう表情を険しくして、凛々と言い放った。
「潟田直次にものを言われたら、和久山隆彦は決して逆らってはならない。そう明記されている」
「ほんとですか?」
隆彦が目を見ひらき、問いなおすと、
「なかったか、そんな附則」
潟田はがらりと顔をくずし、含み笑いをしながら、
「では作るべく議員への運動を開始しよう」
この一連のやりとりを隆彦はいくたびか頭の中で再生しなおし、ようやく条例うんぬんはからかいの文句だと気づいたが、反撃のすべを思いつかない。

(P264)

書物というのは、ただ人間を助けるだけの存在なのです。最終的な問題の解決はあくまでも人間自身がおこなわなければならない。

(P283)
  1. 多分貸し出しカウンターがすべてを兼ねている []
  2. あと馴染みすぎる図書館になると「こんにちは」が入る。 []

光炎のウィザード  未来は百花繚乱 (角川ビーンズ文庫)

ぶあつい。最終巻でした。オールスター出場でした。
そんなわけでネタバレ防止のための続きを読むモード。でも短いです。

矢上教授の午後

多摩に存在するとある大学、広大なキャンパスの一角に位置する第1研究棟別の名をオンボロ棟。
夏休みのある日雷雨による停電と出入り口にうっかり看板をおいたことによりオンボロ棟は密室と化した。
外には出られない・落雷と基地局の故障か固定電話も携帯電話もネットも不通で外部への連絡は不可能。
そんな状況で死体が見つかる。

細かく章が区切られており視点変更が多い。視点変更のせいか緊迫感とかはあんまりなかった。
ゆるゆる読めた。おもしろかった。

「現代日本は、絶対人間が孤であることを許さない、とね。一人で静かにしていたくても、電話は鳴る、どこに行こうと携帯電話で追いかけてくる、いや、昨今はおのれの居所まで突き止められてしまうらしい。それがなんと。東京都下で名実ともに閉ざされた空間が出現し、殺人事件まで起き、その一員に加われた」
馳部は毒気を抜かれた思いで、熱弁をふるう老教授の顔を見ていた。

(P167)

マノロブラニクには早すぎる

asta*連載途中ちょっとだけ読んでた作品。

小島世里は翻訳文学の編集者志望で出版社に就職したのだが、配属になったのは女性向けファッション誌編集部だった。ちなみに「20代のキャリア志向がさほど高くない女性」向けの異性ウケを重視する雑誌である。これまで服や時計や靴は機能性重視で選んできて、学生時代はテニス部所属でジャージ率が高かったためさほど興味はない分野だったがこの編集部はそうはいかないのである。
女性編集者の成長を描く物語と思えばもうひとつの線が出てくる。

ある日見知らぬ中学生が世里の会社に訪ねてくる。自分は二之宮太一と言います、カメラマンの二之宮伸一の息子ですと名乗る。父息子ともに初めて聞く名前だが、「あなたは父のことを知っているはずだ」と敵意をもって詰め寄られる。話を聞けば世里は「父の浮気相手」認定され突撃されたのである。1
というのも太一の父は少し前に川に流され死亡した。事故死ということになったが父の死に疑問を持ち2浮気相手(だと思った)世里のところへやってきたのだ。そして世里は太一の手助けをすることになる。

しかし全体的には編集者としての日常に重点が置かれていた。企画が成功した、成功したから妬まれて嘘情報をつかまされた、企画にトラブルがあった解決した上よりよいものが出来たとかそちらのほうが楽しかった。
カメラマン死亡の謎関係は正直すごくどうでもよかったのだけど、いきなり事件の顛末・責任を感じての自殺未遂・動機の吐露など土曜ワイド劇場展開がはじまる。えー(゚д゚;)とおもう。

野心というのは、ドロドロとしたマグマのようなもので、そばにいる人に火傷を負わせるばかりと思っていたし、実際に火傷を負わされたのだが、仕事への強い愛情ゆえに生まれてくるそれは、大事なものでもあるんだなと詩織を見ていると感じるのだ。
そして自分に足りないのはその野心なのかもしれないと世里は思う。

(P241~P242)
  1. とても早計だった []
  2. 誰かに呼び出されたのでは。女と一緒にいたのではないか []

図書館へいく

本いっぱい買うのに図書館でいっぱい借りてきてしまった……今日こそは本当に手ちぎれるかと思った。
スーパーの袋とかに重たいの入れて持ってると指の先が痺れてくるあの感じを肩でやってしまった。
(ばっかじゃなかろうか!)

あと図書館でラノベ作家も多く載っているよという噂をきいた日本幻想作家事典を見る。
本当にすごく多く載っている。須賀しのぶ・栗原ちひろ・妹尾ゆふ子・剛しいら・雨川恵・瀬尾つかさ・風見周・水戸泉のあたりは確認した。ちなみに杉井光・支倉凍砂は載っていなかった。菅原孝標女はいた。

日本幻想作家事典

禁帯出だしいい値段するので到底買えませんが片っ端からめくりたい衝動に駆られます。

うみねこ

うみねこEp6のことを思い出したので重たい鞄にふらふらしながら「女子どもはお断りの店」へ行く。
別に入店拒否されるわけではないけど扱っている主な商品がエロゲーなのでとても入りづらいのである。
でもリアル店舗でうみねことか東方とかはここでないと売ってなかったりする。あととかあとアニカンR MUSIC で主に扱われるようなアーティストも多く置いている。予約ファイルが出てくるまでの間ふわっとしてたらイヤホンしてないのに「死せる英雄達の戦い」が聞こえてくる。思わず2回振り返る1

お誕生日会

twitterで見てユヤタンのお誕生日会@ニコ生を見ています(現在進行形)
松原真琴さんとか渡辺浩弐さんとか北山猛邦さんとか滝本竜彦さんとかでてます。
ユヤタンがタッキー2と一緒にケーキ入刀したりしていた。
ユヤタン本人はかわいらしいひとだなあ。「滝本くんに電話してごはん食べようっていったんだよ!(6年目で)」とかいってた。あとマツバラさんはジャージだった。

ファウスト部合宿の時のファウストはまだ置いてあるので時々ぺらぺらめくっている。
昨日は飯野賢治×太田克史のtwitter対談を見ていました。

カレンダー!

今年もこの時期がやってまいりました。

cirtronworks*製カレンダー2010の販売がもうすぐはじまります。
というかわたしはメルマガ先行予約でぽちっといたしました。今年もちょーかわええです。楽しみです。

冬コミの話

今年は冬コミに1枚噛みました。ラ管連でまた本を出すのですがそこに小説参加してます。
色々とまたはっちゃけた本が出来上がっています3。ちなみにわたしは会場にはいません。

コミケに関わるのは07夏コミの時に「非メディアミックスオススメラノベのペーパー作るからなんかよろしく」と言われて以来4なので3年ぶり2回目です。
下旬になったら宣伝エントリ書きます。よろしくお願いします。

  1. 店内BGMでした。背後に音源がある []
  2. ジャニーズではない []
  3. カバーすごいです []
  4. ちなみに文学少女で書きました。わたしは現物もデータもうっかりもらい損ねたので持ってる人もしいたらそれ非常に貴重です。 []

ころころろ

いつもの独立した短編かなと思ったら長編寄りの連作短編でした。
若だんなの子ども時代の話から始まる。
若だんな(当時12歳)と日限の親分と親分が連れてきた沙衣による、目の病に霊験あらたかな生目社の再建を廻る騒ぎとその顛末。初恋の話でもあった。
色々あって話は現代1に戻る。
朝起きると若だんなの目から光が失われていた。相変わらず病弱ではあるけど視力を失うほどの目の病ではない、かといってなにかに取り憑かれている様子でもない。仁吉と佐助は光を取り戻す方法を探す。

いつもより家鳴の出番が多い気がします。

「喰われるのは、嫌?」
余りに何気ない問いであったから、佐助もさらりと返す。
「そりゃ、生きていけなくなるからね」
「でも、喰いたいほどいとしく思う事が、あるかもしれないわ。喰われたいほどの思いにさえ、出会えるかもしれない」

(P163)
  1. しゃばけワールド内の []
PAGE TOP