タグ「 響野夏菜 」の記事

8件の投稿

薔薇の純情 背徳の黒き貴公子 (コバルト文庫 ひ 5-92)

響野さんの新作。ヴァンパイアハンターの少女ふたり。
読み終わって気がついたんだけどわたしダブルヒロインってあんまり読んでないよなっておもった。
わたしのなかで検索してみたけどこのふたり(ジェーンとアニー)に近いのってちょーシリーズのダイヤとヴィアじゃねっておもった。

ジェーン(ユージェニア)とアニー(アンナ・マリア)は教皇庁所属のヴァンパイアハンターで、能力に恵まれた二人に回ってくる依頼は他のハンターには少々手におえないものと相場が決まっている。
此度の依頼はドルエイク伯レイエールの妹ナターリアがヴァンパイアに狙われているというところからはじまる。
ジェーンはひげ面の聖十二騎士マニアでアニーはイケメン好きの恋多き女という、毒も吐き会う女の友情がなかなかよいものです。ジェーンがたぶんかなり真祖に近いところにいるヴァンパイアであり、ヴァンパイアハンターなんだろうなあっておもう。とてもBBB。

秘密のお茶会のシーンがあって、「まるであの小説みたいね!」みたいなシーンがあって、課題図書……! っておもった。「皆知ってるのに私だけ仲間はずれ」感がなんとも。女の子がきゃっきゃうふふしているのはよい。耽美ーなのががよいと思います。153ページとかを見ながらこれだから銀髪ヒロインはよいのだと思った。

伏字上等な罵倒があって、コバルトのコード的にメンヘラはアウトなのかなと思った。
カタカナ4文字で最後がラで終わるのってメンヘラしか思いつかなかった。

姫さま、恋愛禁止です! -花婿はお馬の王子- (B's-LOG文庫)

トゥループ国の姫アリーは「この娘の結婚は祖国を繁栄に導く。しかし恋に落ちた相手と結ばれたら死んでしまう」という託宣を受けた。それからというもの、アリーが恋に落ちないように厳重に見守られ、恋を知らずに育ち16歳になってついに結婚を迫られる年齢になった。
目の前には典礼局が選んだ絵姿が置かれている。いずれも「愛のない結婚」に同意した者である。
その中でひとつ、馬面をした絵姿があった。首から上がどう見ても馬。クレール国の第4王子リオハルトは呪いのせいで今のような姿になっているらしい。誰かと結婚しなければいけないのなら、馬の姿なら愛せないだろうとアリーはリオハルトを選んだがどっこい、アリーは式当日に出会ったリオハルトに恋に落ちてしまった。
愛せないだろうと思ってた馬なのに、恋に落ちて結ばれたら死ぬよと散々言われてきたのに。

結局のところ、結婚式が終わってもアリーは生きていた。馬だったリオハルトは呪いが解けていた。

というところからはじまるバカップルの物語。もしくはあとがきによるところの「読むとニヤニヤしてしまうお話」。
だいたいあってる! あとがき漫画とラフを見てあれっと思って帯めくったら馬がいてしぬほどわろた。
まあSはMにご奉仕する生き物だってだれかがいってたからつりあってると思う。
25歳だけど「じい」のイケメン僧侶ラディムがもギップリャーギップリャー1でよいです。

いつ死ぬんだかいまいち分からない姫と元馬の王子はお互い惹かれあって、とりあえず手をつなぐ以上のことはせず、そもそも接近してたらラディムが邪魔しにくるんですが、おかまいなくいちゃついているのである。まあ「死の託宣」以外にも問題はあるんだけどいちゃいちゃしているのである。

とにかく「バッカwwwwwwwwww」ってキャーキャー読むのがただしいと思います。
いちゃいちゃしてるんだけど、恋愛特化! じゃなくてかなり笑えるラブコメです。
作品で例えるなら有川浩作品じゃなくて竹宮ゆゆこ作品。キャラで例えるなら死神姫のカシュヴァーン様アリシア破廉恥レーダートレイスみたいな。
あと27ページのイラストはめちゃイケを思い出してすごくシュールだと思います。

「あああああっ! コラーーーーーーーーーーっ!!」
お砂糖の焦げるような甘ったるい雰囲気を感じたのか、顔を上げたラディムが跳ね起きる。
教育係に絶叫され、アリーは驚いて夫の首にしがみついた。それがラディムをさらに逆上させたのだろう。わりと美形の僧侶は両手で髪を掴むと、天も裂けよばかりに吼えた。
「だから! あんたがたは仲良くしちゃいけないんだっつっとろうぐあああっ!!」
(略)
ふてくされた子どものような声を出しながらも、リオハルトがアリーを立ち上がらせた。それでもしつこく手をつないだままなのを見て、飛びかかったラディムが、手刀で別つ。
「とう!」
「きゃっ」
「痛たたた、乱暴だなぁ、ラディムは」

(P155〜P156)
  1. 魔法陣グルグル []

女神の娘の恋歌 一瞬の光、永遠の輝き (B’s‐LOG文庫)

完結。もう1冊ぐらいあってもよかった。本当に足の速いシリーズだった。
あとタイトルロゴに女神の鏡があることに3冊目にして気がついた。

キリヤナ、女神じゃなくてミーナのかーちゃん話に絡んで来るものだとばかり思っていた1が、影がようやく出る感じだったなあ。多く出てくる妖魔サイドに比べて「女神キリヤナ」「女神の娘の力」ってなんだったんだろうか、と思わないでもない。光の乙女欠格ということは、もしかしていたすのかなあと思っていたけど、事前事後ぐらいだと思っていたら、まさにいたしちゃってるなうの上やっちまったなうな描写もあってびっくりした。

ていうかあとがき……。
これはつまり女神の娘と闇の神はふたたび現れるフラグではないのか。不吉!

  1. 今巻でいうところのマライナっぽい感じで []

女神の娘の恋歌 光の乙女、闇の聖女 (B’s‐LOG文庫)

これはあれだな。兄だな。

なんか凄く急展開だった。今回は顔見せもしくは前振りでクライマックスは次の巻かなあと思ったら「マライナ」関係は凄い勢いで明かされた。そしてナリスフレイに胸キュンだった。いやレイヴェンの「俺を選んでくれ」にもばんばんばんとなりましたが。この足の速さだと次の巻で終わったりしないだろうかと思った。

女神の娘の恋歌 暁は伯爵、黄昏は魔王 (B’s‐LOG文庫)

堅実な面白みのシリーズ1作目。

グメーラ伯領に若き司祭ミーナ(本名マライナ)が赴任した。
グメーラ伯領にはパラディール教会がいくら司祭を送り込んでも数ヶ月で逃げ帰ってしまう評判の悪さだった。元々グメーラ伯領は人と妖魔の世界の境界に位置するため怪異が多いことや、15年前に前伯爵に追い返されたとも殺されたともいう司祭の噂から不人気な土地である。
現伯爵ナリスフレイは魔王伯と呼ばれているがミーナが拍子抜けするほど見目麗しい青年貴族だった。
そして赴任翌日からミーナは城で村人を集めた朝の祈りをはじめる。バラディール教会聖職者の朝の祈りは歌うことだ。アルトネリコ的なあれです。

野望のあるミーナ・腹に一物系の青年貴族ナリスフレイ・夜にしか現れない”ナリスフレイの不肖の弟”レイヴェン、そして堅物執事!と。美味しいです。わたしはレイヴェン派です。

欧米方向と同じく聖人あやかり系の名前が多いこの世界では、「光の女神キリヤナ」からつけられた娘は多くてもキリヤナの娘である「光の乙女・穢れた者 マライナ」とつけられる娘は少ない。母は何故この名前をつけたんだろうと思い悩むミーナとか、いずれは魔神ジャイナルに相当するものが出てくるのかとか思うととてもwktkします。

鳥籠の王女と教育係—婚約者からの贈りもの (コバルト文庫)

小国オーデットの王女エルレインには2つの呪いがかかっていた。
1つ、城から出ると死ぬ。2つ、彼女に触った異性はカエルになる。
そんな彼女に婚約話が持ち上がる。今までにも7人の婚約者候補がいたがいずれもカエルになり、そのままカエルとして短い寿命を終えた。新たな婚約者は西の魔法大国エリアルダの王子アレクセル。
王子より先にエルレインの呪いを解く魔法使い兼宮廷作法の教育係としてゼルイークが遣わされた。

いいロマンでした。王子も出てくるけどメインはエルレインとゼルイークでした。
ていうかエルレインという名前が脳内ではダブルアーツのエルーで変換されます。エルー可愛いよエルー。
あとオルフェリアの鎧がROのLKに見えた。

この作品とダナークが世界観が同じのようです。こっちのほうがダナークより相当過去の世界ですが。
楽しみなシリーズです。アレクセル父の登場が楽しみだー。

今夜きみを奪いに参上!-忘れられた楽園 (コバルト文庫 ひ 5-77)

空賊の話2巻。
めちゃくちゃおもすれーという話ではないんだけど、随所でにやーとできる本だ。S黄尾の印象が強いので、恋愛方面の進展がはえーなーと思った。

今夜きみを奪いに参上!—紅の宝玉 (コバルト文庫 ひ 5-75)

久しぶりの響野夏菜。
ていうかこういう感じのファンタジーは久しぶりに読んだ気がする。妙に新鮮だ。空賊で冒険で世界を駆け巡る系。ワンピースみたいだ。

ていうかこれ、アマゾンで見ると「出版社: 集英社 (2007/12/30)
未来過ぎ

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