直木賞

祝・北村薫氏直木賞受賞。おめでとうございます。

芥川賞が発表されて直木賞はまだ選考中の時間帯に、プリンセストヨトミが文藝春秋刊だと知りそわそわする。さすがに今回は……!と思ったけどいつぞやの時も「これは鉄板」「北村先生受賞おめでとうございます」いわれてたのに蓋を開けたら……というのだったのでどきどきした。

この本は手元に

昨日ついったで本の処分についてのあれこれで一生手放さそうな本を考えた。とりあえず5冊。
ノリ的には「無人島に何持っていく?」みたいな感じです。

ちょー英雄 (コバルト文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)

これとワンピースのメリーが沈むところとSH生誕祭のメモリアルパンフということに。
砂糖菓子は富士ミス版もあるけどもうぼろいです。
あとスラムダンク(IH予選陵南戦でメガネ君が3Pシュート決めた時の巻)とかワンピの他の巻(長いあいだクソお世話になりましたの巻とアラバスタ編最終巻とチョッパー編のDr.ヒルルクの最期)
ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記もすごく捨てがたい。(わたしFF11プレイヤーではないけどこれはすごく好きだ

ちなみに本の処分は大体年1?2回です。
買いなおしとか基本しないので本当に不要だったりもう読まない本だけを処分する。

季節モノ

カスタム・チャイルド (電撃文庫)

このまえ自分の過去の感想読んでたら「梅雨の終わり?夏の始まりの話」って書いてて、つまり今ぐらいの時期だな! 読まないと! て読んでたら物語のクライマックスが今日(7/15)だった。なんという偶然。
超びびる。

音楽×小説

昨日の話もあって積読箱から砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないを出してくる。
もそもそ読んでいるとヘキサゴンが終わりに近づいていて、「泣いてもいいですか」が流れる。
びっくりするぐらい合ったのでうっかり泣きそうになる。ちなみに藻屑が鉈を背負って帰っているところだった。しかし砂糖菓子を読みながらだとまるで違う曲に聞こえた。びっくりした。
アンダーグラフのツバサとかZONEのsecret baseみたいな曲と思っていた曲が葬送の曲に変わった。

泣いてもいいですか

アレグリアとは仕事はできない

2編収録されている。ひとつは「アレグリアとは仕事はできない」もうひとつは「地下鉄の叙事詩」

アレグリアのほうは原題が「コピー機が憎い!!」ちょー直球タイトルである。
アレグリアは人間ではなくミノベの職場にあるA1?A3まで対応のプリンタ・スキャナ・コピーの複合機である。品番YDP2020商品名アレグリア、高性能が売りのその機械は1分働いて2分休み、取説にないエラーコードを吐き、メンテの人が来れば治る。キスよりも早くのあとがきに出てくるような複合機だ。
これはアレグリアとミノベの戦いの話である。超リアルだった。
コピー機に紙が詰まって中開けてみたけどどこにも紙がなくて、電源切ってつけてみても相変わらず紙詰まりエラー表示のままで「何が気に入らんのや!」と心の中で叫んだ みたいなことを思い出した。

「地下鉄の叙事詩」は早朝の満員電車の中での物語です。視点変更と内面描写、人身事故や痴漢。
ミカミ氏に著しく共感を覚えた。

ミカミは人を殺したくなることがある。それも1時間ほどのうちに何人も。凶器はハンマーがいいと思う。大きく足を開いて座っている男の股間を金槌でぶん殴ってズボンの下にあるものを潰してやりたくなる。吊り革と吊り革の間にいるくせに肝心の吊り革を持たず、すました顔で二人分のスペースを占領している女の後頭部を殴りたくなる。聴いているとノイローゼになってしまうような音楽をイヤホンから漏らしている男の耳を、釘抜きの部分で抉りたくなる。車両の真ん中で、でかいリュックを背負って馬鹿面で立ち塞がっている高校生の膝の裏に一撃を加えたくなる。乗客が乗って来ているのにドア付近に溜まっている連中の頭を鉄琴を演奏するように叩いてやりたくなる。前に並んでいる人間の斜め裏を取って影になり、少しでも先に電車に入ろうとする卑怯者は、電車とホームの隙間に五寸釘よろしく叩き込んでやりたくなる。

(P147?P148)

君に届けが連載再開してた。はええええ。なんか体感的には半年も経ってない気がするけどそんなに早くていいのかーっておもった。次号が楽しみだ。

このまえあすかに文学少女とか瑠璃の風とかビーンズエース作品が移籍してきてて、ビーンズエース知らないうちに休刊してたのかな……って思ったけど今日見かけた。身代わり伯爵が表紙でもうエピローグに入ってる。
目次見たらヤスダスズヒトさんがいてびっくりする。

昨日「23時から情熱大陸・川上未映子がでる」って覚えておくためにもPOSTしてたのに23:07に時計とquaint1719さんのPOSTをみてはたと思いだす。あわてて録画する。

リアル宵山にあわせて読みたいので宵山万華鏡は明日ぐらいから読み始める。
宵山は「一度行ってみたい」カテゴリに入ってたんだけど、映画鴨川ホルモーを見て行く気をなくした(人がゴミ過ぎる

昔の感想読んでたらカスタムチャイルドのところで「梅雨の終わり?夏の話」って書いてたから何!それは今読まないと!っておもった。

鬼ヶ辻にあやかしあり (ポプラポケット文庫)鬼ヶ辻にあやかしあり〈2〉雨の日の迷子 (ポプラポケット文庫)

名前は文庫ですが大きさは新書なので新書カテゴリに。
葉月さんが「白蜜姫は人外ロリ!」と主張していたので何があったんだ……と思いつつ読む。
児童書です。たぶん舞台は江戸時代で妖怪が出たりする。方向的にはあまつきと同じカテゴリ。
児童書ですが黒いです。ざっくり人が死にます。とても妖怪です。ちなみに白蜜姫はよい人外ロリでした。

えげつない内容なのに読了感はさっぱりしてます。すごい。

少女の腰までのびた髪は、かがやくような雪白でした。目じりがつり上がった目は、とかしての金をおもわせる、濃い蜜色でした。小さなくちびるはさんごのように赤く、無邪気さと妖艶さがただよっています。
そしてその小さな体からは、うっすら青い焔のようなものが立ちのぼっていました。まるで全身が青く燃え立っているかのようです。その焔に包まれているため、少女はよりあでやかに、あやしく、力強く見えるのです。
それはおそろしくも、魂がふるえるほど美しい姿でした。

(鬼が辻にあやかしあり2 P136)

ミッキーたくまし

エッセイです。
何回も死にそうになった。もの食べてる時に笑いのツボにがたんとはまる。
深夜帯読みは真面目にやばい。

しかし、自転車ですれ違いざまに見てみると、なんとその女の子は、大爆笑していたのです。しかも、面白すぎて声が出ない状態。わかりますか? 私はそれを「笑いのミュート」と呼んでいるのですが、とにかく彼女は、もう何が何やら、楽しすぎて、動けねぇ! といった様子。

(P55?P56)

そうか笑いのミュートか……今度どっかで使おう……とか思った次第。

「卵」と「玉子」が混じって「卵子」。
私とマイティ、「卵子チェックしろって」「これセクハラやろ」と脱力。

(P166)

天然にはまじで勝てません。
どんだけおもろいこと言うたろうと思っても天然が全部もっていく。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈18〉 (電撃文庫)

英国編はこれで終わりだけど物語のラストはまだ見えない禁書目録20冊目。

上条さんの体の頑丈さは異常。
ゴスメイドとかこの世界にはメイド衣装はいくつあるというのか。
シスター暴飲暴食モードのシーンがとても癒しだった。

あと禁書ってこんなにオノマトペ多かったっけ……って思った。今巻は始終戦いっぱなしだったせいかな。
「○○!! という?」という表現が今回はすごく多く出てくる。○○にはザリザリでもゴッキィィンでもバタバタでも好きなものを。多用されすぎて読みにくいなあ……とおもうこと数回。

デュラララ!!×6 (電撃文庫)

5巻の続き。面白いなー。
この前がんがん再読してた時も思ったんだけど一番おもろいと思った頂点は3巻だったんですが、盛り返したなー。
シズちゃん無双過ぎる。そして粟楠会の人々がすごい。強い。やばい。あと折原双子が好きだ。
澱切陣内もっと小物キャラだと思ったんだけどつえーなー。
あと帝人がずぶずぶ埋まっていきつつある。今後が楽しみだ。
○○強いしか書いてない。語彙が少なすぎてとてもアホのようだ。しかし強いのは正義。強いのは格好いい。

デュラララ番外編として臨也静雄新羅世代が高校生だったときの話が読みたいなー。
今回ちらちら昔の話が出ていたので、とても気になった。とりあえず次巻の後日談が楽しみだ。主にモテ期到来が。

まとめは今度更新します……

婚礼、葬礼、その他

初津村記久子です。
ヨシノは仕事上のことでも部下が相手でも、呼びつけるのではなくこちらから出向く側で同僚に「腰が低い人ですね」とか言われていた。そして自分は呼ばないけどよく誰かに呼ばれる側であった。
旅行に行こうと屋久島ツアーを予約したその日に結婚式に呼ばれる。旅行はキャンセルし幹事やらスピーチやら2次会準備やらに徹する。そして結婚式に行ったかと思えば会社関係の人の葬式に呼ばれる。
淡々と進む話のなかあちらこちらで揉め事に巻き込まれたりごはんを食いっぱぐれたりとにかく振り回されるヨシノ。
後ろからそっと苦笑交じりに「頑張れ……」と言いたくなる話だった。おもしろい。
同時収録の「冷たい十字路」は視点がくるくる移り変わり話が繋がったりする。1回読んだぐらいではあんまり分からない話。

「わたしはね、やっぱりあんまりでかい葬式とかはいいから、誰も関係ない人を呼び出さずに済むようにしたいですね。あと、孫ができたらかわいがって、何もちらつかせずに誰かにお見舞いにきてもらえる人生を目指します」

(P79)

真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

かつての弟弟子で幼馴染み、今上の帝・基(もとい)に彰(あき)は求婚される。
帝になってからは初めてだが今まで何度も繰り返され、そして何度も拒否してきたことだ。
彰は基に競技(決闘のようなもの)を申し込む。式神を戦わせた勝負で彰が勝てば自分の好きなようにするし基が勝てば彰を娶るなりなんでもしていいとした。勝負は1ヵ月後だ。

しかし問題があった。彰は式使いではあるが式神を使役できないのである。既に戦いの結果は見えている。ある日危険な目に巻き込まれ彰はとっさに式神をおろすことに成功した。やってきたのは美形で強いが記憶を失っている式神の司だった。

この世界の式神は「人外との契約」ではなく「死んだ魂を呼び戻したもの」です。
勝負を申し込むのですがメインは彰と司の日常でした。彰が司に惹かれていく様子でもいいです。
基は基本的に蚊帳の外ですね。

全体的な雰囲気は暗めです。彰は苦労人なので色々過去を背負っています。あと蘭は良いツンデレでした。設定とかはわたしが好きーな感じであるのですが、ラストがいただけませんでした。
デザートまで食べ終わった後再度肉が登場した気分。
あそこで帰ってきたのは誰なのか(9割司だと思いますが)とか仮に司だとしても期間限定の間柄であり「昇華は式使いの絶対の義務」と言い、空へ帰るシーンがちゃんとあったにも関わらず何で生き返ることが出来たのかとかが消化不良。昇華したと見せかけて戻ってきたなら一時はハッピーエンドに見えても先に待つのはバッドエンドじゃないの? と思うのです。「帝パワーでなんとかしました」とか抜け道があるならその辺説明がほしかった。途中の軽いエピソードならともかくラストシーンだから。なのでエピローグは蛇足だなあと思いました。
 

なんかあっちこっちの女性誌で読書特集が組まれてるなあ。
桜庭一樹がいるよと聞いたので日経ウーマンを初めて買いました。

日経 WOMAN (ウーマン) 2009年 08月号 [雑誌]

まだ全部は読んでませんが桜庭さんのところだけ読もうと思ってぺらぺら。
「(毎度のことだけど)顔が違う!」と叫ぶなど。

ちなみに来月のCREAにも桜庭さんいらっさるようだ。
CREA9月号(8月7日発売)
新世代ミステリ作家直撃インタビューのところが気になりすぎるので買うしか。

どんだけ好きなんだと思われそうだけどこの前ついったでみじかい眠りにつく前に 3 (ピュアフル文庫 ん)に桜庭さんの短編が載ると聞いて何が載るのかとぐぐってみたら「池上永一の初期傑作、桜庭一樹の単行本・文庫未収録作など」とかってなんだってーーー!と叫ぶような収録作品。買おうと思う。

7月はハードカバーも気になるのが超多いわけですが、ラノベと同じように発売日買いはしなくていい……と思ったので何冊かは来月送りにしました。

ふちなしのかがみスノウ・ティアーズ水曜日の神さま

この辺ちょー気になる

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