アルビオンの夜の女王 -銀弾の君と炎の呪縛- (B’s‐LOG文庫)

シリーズ開始前は3冊完の予定だったけどもうちょっと続けられることになりました1ということらしい。3巻のあの終わりそうなムードはそれか。段々面白くなっているなあ。

そんな感じに第2部スタートな趣。フリーデルはツンデレだよね。
それはさておき今回のメインはセシア兄! シスコン兄! この兄はいい兄。
上に兄がいますが兄萌えは割とします。「こんなお兄ちゃんがほしい」とはさらさら思っていない、可愛がる/可愛がられる対象として自分を置いていないゆえの萌え。ひとことでいうなら「それはそれ、これはこれ」

何より漫才ちっくだったセシアとラゼリオンの仲が地味に進展しているのが驚きだ。
ていうかP231の最後ら辺な。ビズログさんまじパねえっす! っておもった。

  1. あとがきより []

本日がんばってメイン会場まで行きました。

やっぱり日本は細長いなあと思うことにはもう悠々とフルメタを読み終わっている人が続々といる中、まだこちらでは富士見は発売されておりません。読み間違えた1と思いつついやまだ読むものいっぱいあるんじゃんと思うこの頃です。いやわたしフルメタは踊るベリーメリー以降読んでないのでまずはそこからなのですが冴木忍……。

5

コンビニの商店街側に貼ってあった。びびる。

以前はデュラララ+バカテス その次はなんだっけ忘れたけど特設平台っぽいあの台の今が面白かった。
左に漫画の描き方指南書とか背景とか その上に原稿用紙 その右にバクマン既刊全巻。

忘れないうちにうみねこを予約しました。明日はシュタゲのうちわが配られるようです?
といってもわたしシュタゲTLで一世を風靡した失敗した(ryぐらいしか知らんのですが。

そして本日ブルーインパルスの予行飛行……! ちなみにメイン会場までは行ってません。

1

開始前。子供連れが多かったです。カメラの人もそこそこいた。
ブルーインパルスまじ格好良かったです。超はしゃいだ。なにあれちょうかっこいい。
超至近距離を飛んでいった。
頭上すぐのところを飛んでいったので、うっかり塩の街(電撃文庫版)の舞台に飛び込んだような気分に……。

3

写真撮れたのはこれぐらい。近くに寄ったときはキャーキャーいってました。
写真の雲行きから分かるようにこのあとスコールのごとき土砂降り。私は傘を持っていたので幸い逃げなくてもよかったですが足元は超濡れました。

明日も見ます。

4

晴れと雨の境界線。このあとどしゃぶりに。

  1. bk1でぽちぽちすればよかった。 []

よく見るブログのようにエントリの中に混ぜてもよいのですが、多分即埋もれてしまうので拍手レスを別に設けることにしました。→拍手レス

海が愛したボニー・ブランシェ (B’s‐LOG文庫)

ボニーは両親が亡くなるとほぼ同時期に王命で「ロランの乙女修道会」に放り込まれることとなる。
修道院ではほぼ監禁状態であったが父の遺作、軍船メレアグリナ号の進水式のため1ヶ月ぶりに故郷へ戻ることになった。進水式の場でボニーは両親を殺したとされる海賊ファド・ディアス一行に遭遇する。
濡れ衣だと主張するファド、ボニーは真実を求めてファド一行に同行することを決めた。

ビズログの新人賞受賞作品。色々とすごい。
そろそろビズログはビズログさんまじパねえっす! とか言われてもいいんじゃないだろうか。
そんな序盤からイヤボーンである。パンチラならぬドロ1チラである。いやモロだけど。
ほんのりBAD×BUDDYを思い出した……(ドロワーズ的に

海はいい。海賊はロマンだ。老海賊はまじときめく。
ナイフ口にくわえてマストを駆け上がるヒロインってなにそれかっこいい。
ラスト付近力ガ欲シイカ?のあとのボニーはFF6のトランスティナっぽいよね。あとボニパンという響きはゴマパン2を思い出す。

「幸運はいつだって前向きな人間に味方する。運ってのは、その場にいる面子、気概、ものの配置、天候、気温、風の向き、自然の摂理……ほかにもいろいろ、無数の条件が奇跡的に揃わないと起きない一瞬のことだろ。ところがこの船にはこんだけ多くの前向きな奴が集まってるんだ。そういう人間が乗った船は、誰かがいい風を呼び込めば、絶対に沈んだりしないのさ」

(P76)
  1. ドロワーズ []
  2. 良かったり悪かったりする魔女、ポムグラニット []

春狂い

とても美しい少女がいた。彼女を見た男は皆狂ってしまう。
彼女は幼い頃から男の欲望と暴力にさらされていた。幼稚園の昼寝時間には隣で寝ていた男児から。家ではお風呂に一緒に入る父親から。学校では教師から、クラスメイトから。成長してもずっと続く。
出口はない。

もうマジグロいの領域です。殴る蹴るだけで済むならどれだけ救われるものか。
死んだほうがマシというのはこういうことをいうのだろうなあ。何よりもウワァアアアアと思ったのは使用済みナプキン(数日経過)が現れたときのことです。あれはまさしくドン引きというにふさわしい。

ものすごいんだけど、えぐさ半端ないので人には薦められないし読む人も多分すごく選びそうな……。

うっかり「TOY JOY POP」(浅井ラボ)を初めて読んだ時をおもいだす。
これに比べればあれはまだ可愛いものだ。

ちょっと前、非少女小説読みによる少女小説TLが発生することがあり

まろん
@maronu
 少女小説でオススメはブラックシープとバイレとはなひらくとレッドアドミラルと金星特急だよ! 糖分が足りないのなら身代わり伯爵を読めばいいじゃない(マリー(2010-07-09 23:24:32) link

ということを言ってたのですがもうちょっと詳しい紹介などを……。
糖分が足りないなら身代わり伯爵を読めばいいじゃないから分かるように「恋愛がメインではない」作品に焦点を絞っています。
ほぼ新しい作品寄りで、冊数でいうと一番多く出ているので2冊です。
対象としては主に「ラノベは読むけど少女小説はほとんど読みません(男女問わず)」っていう人ってところで。

天涯のパシュルーナ (3) (新書館ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫 155)

あとがき曰く全5巻予定の折り返しポイント。2巻は半年ぐらい積んだので今回はすぐ読んだ。
今日も災厄が寄ってくるトゥラルクは国王主催の夜会に招かれ、夜風に当たるべく外に出た。どこにいっても人ごみでなるべく人が少ないほうへ歩いていったところ貴族暗殺計画を耳にする。

ヴァイラはじまったな、という感じ。
基本的にトゥラルクさんまじなむいっす! ていう感じなんだけど1今回はうお、かっけーと思いました。ローリング運命。

「無実の人間を陥れなきゃ守れないちゃちなプライドなんてくそくらえ! おまえたち、恥を知れよ。恥を! 自分たちが何をしているのか、何をしなきゃいけないのか、てめぇの頭で考えてみろ!」

(P240)
  1. 主にヒルクイット的に []

日曜日のアイスが溶けるまで (小学館文庫)

なんかすごいものを読んだ感はある。
現実と幻想の境界を認識できていない類の言動を繰り返し言動にも以下略である。
26歳OL、彼氏とは3年目、自分のことは後回しにしがちであるという性格の京子が主人公です。

テレビでふと見た競馬中継で「10歳の時初恋の人と出会ったこと」を思い出す。訪れた競馬場にある児童公園で、京子は「思い出のままの10歳の初恋の人」と出会う。

「日々の雑事の疲れの中(主人公)はふと初恋の人を思いだす。色々あった末、思い出は思い出として私はここで頑張ろう」みたいな癒しと再生の物語では一切ありません。
あらすじほどロマンチックでもないです。現実離れはしていますが幻想的というには痛々しい感じがする。
どこか別の世界に引きずり込まれそうで、現実に戻ってこられておめでとうっていう風の。

思い出と虚構が徐々に現実を呑み込んでいくというか。
悲惨な過去があるわけではないのに過去を思い出したことにより緩やかに狂っていく過程というか。
ここ4行が断定形じゃなくてふわっとしてますが、作品がふわっとしているのでこうだ! とは言いにくい。

うっかり私まで呑まれそうになった。吸引力がすごい。

悪魔のような花婿 (コバルト文庫)

スプリング男爵家の末娘ジュリエットは「不吉な13番目」の子どもで長身で、生家は貧乏ではないが9人の娘すべてに支度金を出せるほど裕福な家庭でもなかった。農業に精を出して品種改良をしてみたりで生涯を終えるのかと思っていたところ降ってきた結婚の話。相手は名門だが悪魔伯爵と怖れられるバジル家のウィリアム。

こう書くと非常にシリアスな話のような気がしますが一言で言うと「甘」に尽きる物語です。
新婚夫婦がひたすらいちゃいちゃしたり痴話喧嘩をするだけの話です。
血と肉の代わりに「お砂糖やスパイスそれから素敵ななにもかも」でできています。
なにひとつとして障害のないしあわせ結婚生活です。

あえていうならうなぎパイ的には1問題ありなんですが、まあそれはコバルトコード的に問題ありだろうと思うので、朝チュンと子どもができますのよ!対応なんでしょう。ていうか「床上手」「むらむら」はコバルト的にありなんだなあ、とおもった。いや床上手はせいぜい「あやして寝かすのが上手い」程度で使われてますが「むらむら伯爵」は笑った。

あとオールドローズ! サンホラー的にはオルドローズ! 魔女! ラフレンツェ! 忘れてはいけないよ!

続編は既に8月発売のコバルトに掲載予定らしい。この本はすごく面白かったけど童話的な予定調和の物語なので続きは読まなくてもいいかなっていう感じです。予定調和が悪いっていうんじゃないけど、要するに「キノの旅」なんだよね。シリーズとして続いたとしても、私の中では「2人はいつまでも仲むつまじく幸せに暮らしました」でいいと思います。

すごくどうでもいいことなのですが折込チラシの作者からの一言欄にあった「糖度高めのラブファンタジー」という表現にちょっと驚く。
いや「糖度」って少女小説読者界隈では珍しくもなんともない単語ですが、有川浩さんの講演会か公開収録かそんなので「読者さんは(自分の本を指して)糖度高いとかいう表現をされるそうで……(新鮮だとか驚きとかそんなニュアンスで)」て言っていたのをおぼえていたこともあり、いつの間にかまあまあ一般的な表現に? とかいうことを思ったりした。

  1. 婉曲的表現 []
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