カテゴリー「 単行本 」の記事
716件の投稿
夏だから普段読まないような本に触れてみようぜ第2弾。(改題・第一弾は横溝正史
一切の前情報なく借りてみた。本当は怪談徒然草が読みたかったんですがなかったので
じゃ加門七海作品を適当に、と。
タイトルと表紙(映ってる白いのは多分紙垂)と最初何ページかで
一家惨殺なホラーかなと思ったら民俗学っぽいホラーでした。
舞台……長野県鎌木村
主な登場人物
宮地紀之……民俗学者。諏訪信仰の謎を追いフィールドワークの最中に見つけたご神木から鎌を抜き取った。そこを村人に見つかり再度封印するため祭りに参加させられることとなる。
高藤正哉……鎌木村裏の祭りを司る神官の家の生まれ。ただし神官としては祖父の代で途絶えている
高藤梓……正哉の妹。自称生き神。序盤で失踪する。
天音……梓が心酔する占い師のサイト名。占いというよりは宗教的。
で梓を探して2人も長野へ行くわけですが……
シシガミ様がいるとか缶蹴り怖い缶蹴り怖いとか「奥山の大木、里に下りて神となる」で
あまつきを思い出したり「怖いんだけど途中でやめられない」本でした。
色々と書きたいこともあったのですがこれの文庫落ち先が富士見ミステリー文庫ということを
見てしまいすべてがかっ飛んでしまいました。
天使が開けた密室(富士ミス)が創元推理文庫に輸出されてるのは知ってたけど
こんな輸入もあるのか……
挿絵はCLAMPがしてるみたいですが出すレーベル間違えてる。
ちらっと見てみようと思ったはずが一冊読み切ってしまいました。
中高生向けのミステリレーベルで、とても読みやすかったです。
この話はミステリというか青春話という感じを受けました。
凪(主人公・17歳・女)はクラスメイトの雪絵(地味系・真面目)に
服が欲しいけどどこでどんなのを買えばいいか分からないからちょっとつきあってといわれた。
その後凪は雪絵の母から「雪絵が家出した行き先を知らないか」と聞かれる
パソコンのお気に入りに入っているブログやら何やらから雪絵探しを始めた
という話で。
調査が進むにつれて雪絵がどんな子かどんどん分からなくなってくる。
それでどうした、ヘェーと読んでいき最後まで読みきってしまった。
ネットで1回メールしただけの相手に急用だからって携帯番号メアド教えて
会って話した方が早い会えませんかのくだりはええええと思った。
いくら同性だからってそれは怖ーないかー。
↓ここからネタバレ
薬かがされたり麻薬ポケットに入れられたとか篠崎とか何が目的でーとかが
明かされなかった(私が気付かなかっただけか?)ような感じだったので
肩すかし感あり。篠崎は単に女の子に手を出したかっただけか。
いやでも麻薬はこれ以上詮索するなら……とか考えてた