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ぼくは落ち着きがない

ガレオンが重かったので軽くてさくっと読める小説を……と再読。
初読の時のがきっちり感想を書いていたのでリンクを張っておく
部室という名前の書庫でだらだら喋ったり(メイン)本を貸し借りしたり、変なあだながついていたり、変な言葉が流行ってたり(ヤドゥー)高校生だらだら小説。

「携帯電話が今時アンテナつきで、しかもその先っぽが取れてて、中に入ると出てこなくなるから、先っぽにタコ糸をつけて引っ張れるようにし工夫してるっていわれた」

(P58)

電化製品列伝

電化製品が出てくる場面に特化した書評。
かつくらのブルボン小林名義のほうの連載を思い出した。

ジャージの二人

北軽井沢(堺雅人がいいともで言ってたことには群馬県の嬬恋あたりらしい)の別荘で過ごす父と息子の話。
脳内では30歳過ぎぐらいの父と10代か年齢一桁の息子の話を想像してたら息子が30代ぐらいのような雰囲気。特に何かするわけではなくってだらだらと過ごす日々。

ぼくは落ち着きがない

図書館小説。これは面白かった……
漫画でいうと共鳴せよ!私立轟高校図書委員会、ラノベでいうと生徒会の一存みたいな感じだ。

桜ヶ丘高校の図書室は「図書委員」と「図書部員」の2つでできている。図書委員は嫌々ながら引き受け2学期になるころには来なくなるクラスの代表1名。
図書部員は数代前に「このままじゃ駄目だ!(読みたい本も入荷されない!」ということで自発的に管理運営を行う部だ。

「望美、トンちゃんがさぁ『カツクラ』に載ったんだよ」(P13)

いきなりハートをキャッチされたところ。あのかつくらです。はい。

ところで世の図書委員はそんなになり手が少ないのですか。私が高校生の時は図書委員談合が毎学期ごとにありましたよ。

図書委員談合……誰が今学期の図書委員(定員2人)になるか事前に話し合って決めること。図書委員になるメリットはカウンターに入れること、掃除場所が図書室であること。ちなみにうわさに聞く「購入本の選択権」などは一切ない。

そういう健太郎だって、ついこのあいだ幸治と2人、次に買うべきテレビはプラズマか液晶かで激論を戦わせていた。動画速度が、とか、アリスパネルが、とか望美ですらなんとなしに聞いたことのある単語が頻出して面白かった。
(略)
議論がエキサイトした末に健太郎が放った「そんなに世界の亀山工場が好きなら亀山に住めよ!」という啖呵が望美のベスト賞で、「二人とも家で今使っているテレビはなんなの」と最後に部長に聞かれ「ブラウン管です」と口を揃えて終わったのも美しい着地と思う。

(P50)

それで文芸部の展示は当初の予定通り占星術の特集になった。演出の一環として、部室の床に悪魔召還のための巨大な魔法陣を描くことにし、シルバーのテープで円を描いたところまではよかった。
「悪魔召還? それは占星術というか、ゲームの『女神転生』だよね」

(P159)

いろんな気持ちが本当の気持ち

かつくらの連載の、ブルボン小林名義の方はよく見るけど長嶋有名義のは読むの初めて。
「長嶋有」は何をやっている人かと思えば小説家だった。
枡野浩一の何かに出ていたような覚えがあるので歌人だと思っていた(俳句もたしなむ人らしいが

これはエッセイで、ツボにはまったりしていたので小説の方も読んでみようと思った。
タイトルについての話があってにやりとした。

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