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ビブリア古書堂の事件手帖?栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

大輔は祖母の遺品のなかから「夏目漱石」とサインされた全集を発見する。一緒に「ビブリア堂」と書かれた栞も挟まっていた。この本は価値あるものなのかビブリア堂に持ち込むことにした。鎌倉の片隅にひっそりとある古本屋「ビブリア堂」の店主は現在入院中で病院へと案内される。
ここの店主は若くて綺麗な女性だ。本のことに関してはとても熱意にあふれた饒舌な人物なのだがそれ以外のことでは人見知りが激しく初対面の人間と話をするのはひどく苦手だ。
店主篠川栞子は持ち込まれた古書とそれにまつわる謎を解き明かす。

大崎梢の書店周りのミステリ作品とか野村美月の文学少女(ただし登場人物は20歳以上)という感じ。
こういうのは結構好きな感じです。2話が好きだ。

おちゃらけ王 (メディアワークス文庫)

もし四畳半神話大系の登場人物がリア充だったら。新釈 走れメロスでもいい。

元馬鹿者今怠惰な大学生である名雪小次郎のもとに腐れ縁の魔王1がやってきた。
もうすぐ夏祭りがやってくる。鳴鼓宮祭がはじまるまでに魔王は多くの人から借金を作る。金を貸した人は債鬼となって祭の間に魔王を追いかける。無事魔王を捕まえることが出来たなら借金清算、魔王が逃げ切ったなら借金は持ち越し。これに参加するためにわざと金を貸すものもいるぐらいの定着したイベントとなりつつある。
名雪は魔王に巻き込まれて祭りの間中ひたすら逃げ惑うことになった。
この祭りはなんだか妹もやってくるとかいう。おいどうなってるんだ! っていう。

一言で言うなら「森見登美彦氏っぽいよね」っていう。最近はあちらも普通に異能所持の人もいるので余計にだ。
\ おい魔王遊ぼうぜー / \ いいとも! / とかそんな仲のくっだらなくて最高の悪友がいてアホなんだか賢いんだかよくわからない可愛い妹がいてあれがあれなんだぜ。ダルガリアとかいってるけどなんだただのリア充じゃないか。大学は卒業できなそうだけど。
P313で妹ちゃんがもらったあの玉は要するにラピュタの飛行石だよね。\ 親方ー空から女の子がー! / 
次はモリミー風なにかじゃなければ読んでみたい。

  1. 通称。人間である []

真夏の日の夢 (メディアワークス文庫)

目次が既におかしい感じだったけど一枚めくったらもっと直球が来て非常にふいた。
演劇サークルの活動費捻出のために7人は心理学の教授の奇妙な実験に参加した。1ヶ月間外界と遮断されてひとつ屋根の下で暮らす。部屋の壁が薄いやら空気が薄いやら文句をこぼしながらそれなりに楽しみつつ日々を過ごす。実験開始から6日目、サークルの一員の雪姫が忽然と姿を消した。
帯に「青春ミステリ」って書いていたけどここまでの展開は予想外だった。すごい切れ味だった。
実になんと言うことでしょうだった。

19?ナインティーン (メディアワークス文庫)

19歳を描くアンソロジー。
2Bの黒髪がよかった。こういう「実体験をもとにしました!」と言われてもまったく不思議ではないような内容は、心の中のやらかいところを握りつぶしていくんだぜ。わたしは浪人してないし漫画も書いてないけど。
7と嘘吐きオンラインの人の絵柄にあとがきを放り込んで脳内コミカライズが開催されていた。

その次が「向日葵ラプソディ」で新刊出るたびに「よく出してるなあ」と思いつつ横を通り過ぎているので今回初めて読む。悠馬さんが好きです線の細くて芯の太そうな人はよいですね。某青い人も美味しいよ!

「19歳だった」はなんという「秋の牢獄」ならぬ「聖夜の牢獄」

バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)

ゴージャスをベースにしてファミリーポートレイトの後半を足した感じっぽい。
つまり自伝小説だったりどこまでが事実でどこが虚構なのか分からない感じの小説。

小説家を目指す僕は大学に入学して、コンパでぼっちなうのところを突然現れた全裸の男に絡まれた。
見た目はどう見ても変質者だけどコンパの参加者である。
僕の話でずっと続くのかというとそうではなくて語り部は1章ごとに交代する。話はゆるくリンクしている。
誰かの書いたものが誰かの光になっているというのは、いいなあ。4章は特に好きだー。
全裸が面白かったので遠巻きに眺めていた660円を買ってきました。

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3章は幽霊になった小説書きの話です。うっかり連想したのはコモリさんのけーこの話である。
幽霊だからね! 小説書いちゃってるからね! いやもうこれはしょうがない。
そんなわけでそんなコモリさんの小説が読める「バカとラノベと管理人」は現在通販絶賛受付中です。
既刊「らのさい管理人がこんなに可愛いわけない」あります。2冊とも私も参加してます。
詳細はこちらをご覧ください↓
「まいじゃー推進委員会!」「ラ管連」「ライトノベル積読会」三サークル合同で夏コミ同人誌の直販を行います。
以上宣伝でした。
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空の彼方 (メディアワークス文庫)

王都レーギス・トラマンテ通り、細い路地に隠れるようにある防具屋「シャイニーテラス」。
そこの女主人であるソラは客に3つのルールを課している。
ひとつめ、レーギスの住人であり、帰ってくる場所もレーギスだと決めていること
ふたつめ、生きて帰る為に最大限の努力をすること
みっつめ、帰ってきたらソラに旅の話をすること

で、話のメインはこの「あっちこっちへ出かける傭兵などがレーギスへ帰ってからのソラへの話」
物語の形態が独白だったり話を聞かせるところとか、連作短編だったりするところで湊かなえの「告白」を思い出す。ただし方向としては告白とはまったくの正反対、「善意」とか「人とのつながり」とかの心温まるちょっとええ話系。

殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)殺戮ゲームの館〈下〉 (メディアワークス文庫)

ある夏、関東の山林地区。
興味本位で自殺支援サイトに近づいた大学生オカルトサークルのメンバーはある廃墟のことを知る。
一時期騒がれた集団自殺の連鎖、その集団自殺に使われた廃墟が付近にあるという。ニュースでもネット上でもその正確な位置を知ることができなかったがついにそれを発見する。
そして11人は廃墟で目を覚ます。そこは救援を呼ぶことができず時間もよく分からない密室だった。
要するに人狼です。

ハラハラする感じもあるんだけどそれ以上に淡白だなあと思いました。
藍の冷たくって演出ばりばりの作為的な可愛さはよいね。

とりあえずインシテミルが読みたくなった! 5月に文庫になるけど待てない。

インシテミル

すべての愛がゆるされる島 (メディアワークス文庫)

インモラルだったり退廃的な話かと思ったら意外とそうでもなかった。むしろ数学で宗教だった。
外国のようで領土的には日本の島国で、赦されぬ想いに灼かれてる人が集まる島です。Arkですねわかります。
1人称で語り手が人知れず変わっていくし時間軸も一定である気がしなかったので、くらくらする。
しかしこのふわっとする感じは悪くない。

「そうだよ。ほんの1ミリグラムの望みは、絶望の千倍つらい」

(P109)

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)

現代で女子高生4人組それぞれの視点による4つの物語。
「少女」の物語というとよく桜庭一樹を連想するんだけどこれは三浦しをんの秘密の花園を思い出した。

好きなのは1章エカの話「春の繭」・4章シバの話「ガーデン・ロスト」
春の繭は読みながらだれかと文通したいと思った。エカの文通相手の話はなんかで読んだことあるなあ。桜庭一樹のエッセイだった気はする。そっちは筆跡変えてたようだけど。そういうのは割とあることなんだろうか。わたしもかつては文通相手を探してよく手紙を送ったりしたものです。でも大抵はほとんど続かなかったなあ。

ガーデン・ロストはシバ母の怒り方がとてもうちの母似で……。
いや進路とかそういう人生レベルで重大なことじゃなくてもっと心の底からどうでもいいことなんですが。

地の文は痛い+切ない感じですが会話は明るい方向なのでそんなに重くない話だなあと思います。

犯罪でもいい。病気だっていい。
笑わないで。いじめないで。軽蔑しないで。そのどれも構わないけれど、壊さないで。消さないで。せめて私達の意識の中から。
そして、ただ、愛させて。

(P66)

シアター! (メディアワークス文庫)

「シアターフラッグ」はファンは多くついているけどどうしようもなく赤字体質の劇団である。
主宰の春川巧はせっぱ詰まって兄の司に300万貸してくれと泣きついた。司は「金は無利子で貸してやる。その代わり2年を限度に劇団が得た収益のみで返済しろ。今日から俺が債権者だ。債務期間中の資金繰りと予算決済は俺が管理する。返済できない場合は劇団を畳め」と突きつけた。

小劇団が登場する小説はチョコレートコスモスとかコッペリアとか読んだけど主に裏方、しかも金勘定方面が前に出てくるのはわたしが読んだ中でははじめて。
有川浩作品は割と何にでも恋愛が絡んで来てもちろんシアターにも片想いが存在しているんだけど、主に兄弟愛! というのもちょっとレアな感じがした。手塚兄弟1とはまたちがう新鮮さ。
要するにわたしは兄ちゃんが好きすぎるという話である。

途中で出てくる「千歳が声をあてている少女向け変身ヒロインアニメ」はプリキュアかなあと思った。

この作品は沢城みゆき所属劇団の話を聞いて作りましたっていうのはあとがきとか解説とかダ・ヴィンチ 2010年 01月号にも載っていることですが、ネトラジ「沢城みゆきと12の夜」の12/26更新分でも有川さんがゲスト出演して主にシアターの話をするようです。
ちなみに現在配信中のは「有川浩に12の質問」っていう感じで、旦那への惚気とかかなり含まれてます。有川家はまじリアル植物図鑑でふいた(夫婦で散歩→野草収集→料理)。

読み終わった後、この春川兄弟なんかで既視感あるよなと思ってたんですがあれだよ巧=フェリシアーノ 司=ルートヴィッヒ。わたしの中でのはまり具合に相当笑った。

「守銭奴けっこう! 金は正義だ!」

(P59)

「よりにもよって業界のてっぺん持ってきて言い訳する奴があるか! 向こうが神だとしたらお前なんか脊椎発生以前の昆虫だろが!」
「せめて哺乳類にしといてよ!」
「やかましい、言い訳の浅はかさが虫並みだ! つーかシアターフラッグで初日の幕が開かないなんてことになったら払い戻しの金は誰が出すと……!」

(P117)
  1. 図書館戦争 []
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