ふちなしのかがみ

怪談だったりホラー風ファンタジーだったりする短編集。
表紙動植物でファンシーだなあ(*´∀`)と思いつつ裏表紙向けたら女の子の足が。つまりこの植物は女の子の体から生えているということか。びくっとした。

学校の怪談とか都市伝説とかときめきます。コックリさんとそれに類するものはやったことないけど7不思議とトイレの花子さんはよく信じてたなあ。うちの小学校の花子さんは体育館脇のトイレ(電気がつかない)の個室の一番奥にいるという噂でした。
小学校の時に流行るものって何であんなに出元不明なんだろう。そして一気に広がる。皆知ってる。
好きなのは「踊り場の花子」「おとうさん、したいがあるよ」「ふちなしのかがみ」です。
「踊り場の花子」は少しずつ詰め寄られる恐ろしさがあるなあ。

「おとうさん、したいがあるよ」は「現実と幻想の境界を認識できていない言動を繰り返し」な話だと思ってる。

君は本当に<現実>に存在している?
君のまわりの人たちは君のことを認識している?
君は自分が今、本当に生きてるって言い切れる?

(鳥篭荘の今日も眠たい住人たち2巻 P265)

これを思い出す。

全体的にどれも奇妙で不思議で変な話だから、「これはこういうことだ」っていうちゃんとした解答は不要だなあと思う。

理科室の中は、薄暗かった。黒い遮光カーテンが窓全部を覆って、圧迫感と閉塞感に満ちた息苦しい空間を作り出していた。誰が最後にこれをしめたのか、他の教室や特別室は、夜でも休み中でもカーテンなんかまずひかない。理科室だって、そうだと思っていた。
水道はどれもきちんと蛇口がしめられている。水は流れていない。
「花子さんの呪いは、階段に閉じ込められることです」

(P36)

ろうそくにひとつひとつ火を灯し、その炎が鏡の中にゆらめくのを確認してから、香奈子は鏡を背にしてゆっくりと立った。幻想的な炎の照明は、まるで自分が映画のヒロインになったかのように思えて、気持ちがさらに高揚していく。

(P179)

この前twitterでもそもそ「今年は完結するビーンズ作品がいつになく多い気がする」とか言っててそのときはそれで終わったけど今日ふと気になったのでデータを漁りました。

これを作るにあたりラノベの杜のDB検索をとても重宝しました。ありがとうございます。

こういう感じのデータ系を扱うのは初めてなので、どこまで探ればいいのかとか分かりません。
抜けとか間違いがあったら指摘お願いします。

プリンセスハーツ?初恋よ、君に永遠のさよならをの巻 (ルルル文庫)

賭博祭り編完結。
トーナメント決着以降のいろんな描写にきゅんきゅんごろごろでした。
ルシードのくせに格好いいよ! とか(サブタイトル的に)そっちに走るのか! とかナンセ組のその後とか、管理します以上の単語がごろごろでてきました。読んでる私がごろごろしました。かわいがりてー。
これは賭博祭編を通して今度再読したい。

あとがき曰く年内にもう1冊とか書いてらっさるので続きが早く読めるんだなあとわくわくする。
不穏な影が転がってますね(*゚∀゚)=3

こんな感じで7/6から7月末日までアンケートを実施しました。60名の方にご協力いただきました。ありがとうございます。

なかのひとの40代前後フィーバーはよくわかりませんが、概ね前予想通りの「20代?30代にかけて山がある」でした。思ってたより高校生以下が多かったなあという。

夏が僕を抱く

短編集。
幼馴染みラブと聞いて「檸檬のころ」みたいな方向を想像して読んだらどっちかというと「純情エレジー」とか「花が咲く頃いた君と」っぽい雰囲気だった。エロいという意味ではなく雰囲気として。でもエロありです。
幼馴染みラブなんですけど、甘酸っぱい方向を期待すると多分「び、微妙……」と思うのではないかと……
好きなのは「変身少女」と「遠回りもまだ途中」、その次に「夏が僕を抱く」かなあとおもった。

1話目の男子の名前が「鞠男」だったので本開いて小説本文1ページ目の1行目からふいた。
今何故かマリオカートDSが自分の中で超はやってる。超ブーム。

三味線ざんまい

三味線四苦八苦エッセイ。
三味線をはじめようと思った理由は生きる読書に書いたと冒頭にあったのでここでは省くとあったのでそのうち読むべきなのか……とおもうなど。

私は土地柄三味線はよく聞くのでもうちょっと具体的に知れた。
三味線は実際十年弾いて芽が出るやどうやという話をきいたのでとてもびびった。
でもよしこのはとても好きなので何回かやろうかと思った。今は回りまわって三線を弾いている(今2ヶ月半
三味線の人はどうなのだろうと思いつつ読んだ(三線四苦八苦エッセイとかあったら読みたい。できたら沖縄とは無関係だったり縁が薄い人が書いたのがいい。)
三線を買ったり調弦で悩んだり名取になったり演奏の会に出たりしている。

名取って長年修行を積んで師匠にそろそろ名前を取ってみないかといわれたり、師匠の推薦を受けて名取の試験を受けたりするもんだと思ったら違うようだ。まあ○○会みたいなので違うのかもしれないけど。

「もしもお名前を取るのであれば、つまりお名取さんですね。そのように手続きをしますけれど、どうなさいますか。それについてはお金も必要になりますから、こちらからは無理にお勧めはできないんですけれど」
名取をいただくとなると春日会の本部に行って、会長じきじきにお盃をいただく名取式が行われ、記念写真も撮影し、それ相応の儀式がある。

(P142?P143)

買おうかどうか考え中の本が多いのでもしかしたらすごく少なくなるかも。

今月読んだ本は41冊でした。(ラノベ15冊・文庫7冊・新書4冊・単行本15冊)
7/31まで粘ってようやく梅雨が明けました。
「7月は読む本がことごとく当たりすぎてやばい。そのうち超絶地雷を踏む!」とかいってました。
とても良作揃いでした。

面白かった本

悪魔のソネット  豪華客船は悪魔と一緒 (角川ビーンズ文庫)薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)ペルソナ4 Your Affection (B’s‐LOG文庫)

悪魔のソネット 豪華客船は悪魔と一緒/栗原ちひろ
薔薇の戴冠 クラシカルロマン/華宮らら
ペルソナ4 YourAffection/渡海奈穂

夜の朝顔 (集英社文庫)鬼ヶ辻にあやかしあり (ポプラポケット文庫)夏の階段 (ピュアフル文庫)

夜の朝顔/豊島ミホ
鬼が辻にあやかしあり1・2/廣嶋玲子
夏の階段/梨屋アリエ

宵山万華鏡植物図鑑星間商事株式会社社史編纂室

宵山万華鏡/森見登美彦
植物図鑑/有川浩
星間商事株式会社社史編纂室/三浦しをん

あと今月は妙に長文エントリをががががと書いてた。「読まないか」という感じの。
しばらく書いてなかったので実に衝動的犯行でした。

最近の胸キュンマンガ
夏っぽい小説
夏っぽいのに一冊付け足すなら文藝百物語かしら。

あと今ラノサイ杯やってますね。
少女小説読みの人も投票すればいいと思います。「自分そんなに読んでないんで」とか「オススメ……?」とか「わたし場違いなんじゃないの」とか難しく考えないで「これめっちゃ好きだー!」というのを叫べばいいと思います。投票期間は8月8日24時までです。
ちなみにうちの投票エントリ

文芸百物語

97年に東京・根津の古旅館にて行われた「百物語」怪談会の記録集。
井上雅彦、加門七海、菊地秀行、篠田節子、霜島ケイ、竹内義和、田中文雄、森真沙子による実録怪談。
100本のろうそくは木造旅館なので火災防止のためなし。
ガチで結界張ります、そのため途中退席・途中参加・通信機器の使用は厳禁。
死者を冒涜する発言は慎み、結界(盛り塩とお香)だけでは不安な人は各自お守りを持参すること

一つ一つの話は短いです。大体1ページ?3ページが多い。
少し不思議なちょっとええ話系から身に危険が及ぶ怪談まで。途中ずっと加門七海のターン!がある。
怪談中に奇妙な現象が起きていたようなんですが、章扉でさらっと流されます。
途中読み続けてたらまじでふらっとしたり、足の裏がぞわぞわしたり、血の気が下がったのか貧血っぽいことになったりした(ので飲みかけのコーヒーに砂糖を入れた)
読むのにとても体力を使う本です。
読みにくいとかそういうことはまったくなく、むしろのめりこんでしまう。時々本から戻ってくる→疲れる。

ついカッとなって図書館で本をガッと借りてきた(OMOI!

ウィングスが判型が変わって大きくなった。
とある本屋ではB5雑誌と以前までのサイズでは置く場所が違うんだけど、以前どおりの場所で置かれてた。それでもとなりで捜してたおねえさんは指差し確認してた。(ウィングスがない……もう発売日は過ぎてるはずだ……ん? なんだこれは……大きくなってる!)ていう心の声が聞こえるようだった。
あとシギサワカヤが登場してた。読みきりだった。来月もあるらしい。
荒川弘の百姓貴族は季刊ペースで載る様だ(次は10月発売号)少年よ耽美を描けはウェブウィングスに移籍らしい。これは9月創刊。

ゼロサムではどろ高が最終回を迎えてた。びびった。単行本は10月だそうです。
あと楽屋裏が2巻出てから1年経過したのでそろそろ3巻出ませんか。

梅佳世写真カバーの太宰治が全部揃ってておおおおと思ったり、ananの特集にびびったりした。

ひたすら本を読みたい期が近づいているような気がする(でも実際はそんな連続して何冊も読めない

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