悪魔のソネット  豪華客船は悪魔と一緒 (角川ビーンズ文庫 56-11)

ある日ジャスティンの元に校長会の面々が唐突にやってきた。目的は臨時校長会だったが「女が学校運営などけしからん。この学校は閉鎖するか否か決議をとろうではないか」という感じで危うく閉鎖になりかける。
決議は合同研修に持ち越されることになったが、その合同研修というのは各地の学校から成績優秀な生徒を数名招待して行う遊びの旅行のようなもの……だが事前に総合試験があり事実上国で一番の学校を決める学力体力が問われる総合試験だ。優秀な成績を収めなければシェルズバーン・カレッジは閉鎖になる? という話。

巻を増すごとに面白くなってるなあという印象。ルーナエはいいツンデレ。
あと漫才的なものとか恋愛成分もどーんと増量されてたとおもいます。校長会のちょっと前が第1のときめきだね! レクスが人間くさくなりつつあるけどそれは果たしていいことなのかーという。
「青少年の健全な育成に問題があるかもしれない顔面破壊兵器」とか「残念な料理の腕前」だったりレクスはなかなか散々にいわれてるな。ちゃんと見せ場もあるけどな。

複雑怪奇な下着ってどうなんだろうと思いつつ、軽い舞踏会用です!ということで納得することにした。

グレンゴーは名前から察するとグラスゴーかなと思った。
鳥取に似ているといわれたり「あんなところに何しに行くの何もないところよ?」とか他の本でちょくちょく見かける地名(なので1回るるぶ的なものを見た)(前者は桜庭一樹と後者は恩田陸の紀行文かなあ……)

「お前は何か勘違いしていますね。念のため言っておきますが、僕はお前への好意からこんなことを申し出ているわけではありませんからね!? ただの……そう、ただの気まぐれです。それに、魔法など使わなくとも、僕の美貌と頭脳さえあれば人間などいちころですから!」

(P198)