エッセイ。
以前のエッセイは割と日常寄りのものや阪神のエッセイなども収録されたりしていましたが、この本はミステリ特化です。選評なんかも多く載っているのですが、トリックの創り方と探偵視点の迷惑な犯人ベスト9にときめいた。
火村英生は女性読者に人気があるらしい、キャラ萌えとかなんとか、という話あり。
わたしも火村助教授すきーです。准教授という呼び名にはいまだ馴染まないので助教授です。いいじゃないですか助教授でも。助教授の過去はまだないらしい。でっちあげるのは可能だけどしっくりくるのはまだないらしい。
安楽椅子探偵の話もちらっとあった。主に番組制作の側面から。
ゴールデン枠に移して視聴率アップを狙ってみませんかっていう話もあったようだけど、マニアックなものは受け入れられない・どの時点から見ても楽しめるようにとかクリアすべきハードルが多くてプロデューサー側からやっぱり無理ですよねということになったらしい。いつかまた続編が放送されることを期待しておく……
これはよい冒険もの。少女向けレーベルではあんまり触れたことのない雰囲気。
一応現代地球・日本がスタートの地ではあるけど今とはまた違う別の歴史を辿った感じの日本。
たとえば「都立高校」「東京駅の八重洲口」なんかがあるけどまだ赤線や日本から他国への橋が存在する。「漢字」は飾りであり記号で模様だ。
「金星」が花婿探しをしている。見事婿に選ばれればこの世の栄華は思いのまま。
金星は国籍不明・正体不明・ある日忽然と現れた美女だ。花婿の条件は一つ「生殖可能な男子」
金星の元へ連れて行くという金星特急と花婿募集ポスターがギリシャに現れて8年、世界各地にその特急列車は現れて一定期間ののち沢山の男を乗せて消えた。誰ひとりとして帰らない。追いかけたヘリコプターなどもすべて消えた。
自殺特急便といえるその金星特急に乗り込んだ錆丸・砂鉄・ユースタスの話である。
何もない空間で電車が1両分プレスされてしかもあるはずの死体が姿を消すのである。ときめきだ。
この巻だけでも相当の死者が出て容赦ない展開であるのに重くならないのは錆丸の明るくて好奇心の塊の性格によるところが大きいなあと思います。
1巻ではまだうおおおなんだそれ気になる! って感じの謎をひたすらふりまく話のスタートの巻。
季刊雑誌の連載がベースなので続きは最低半年後です。多分今出てる小説ウィングス買ったら続きが読めるんだろうけど本になったときのお楽しみにしておく。
例のあのユースタスは女フラグが立ってる件。無理ではないと思うんだ。錆丸は剥かれてたけど巻末の砂鉄視点短編によれば「外見がどう見ても男であればチェックがおざなりになる」なので無理ではないはず。
有川浩新刊キケンのサイン本即売会(notサイン会)が1/24に高知新聞社主催であるようです。開催はもう来週なのに告知はまだっぽい感じです。(ネット的にはまだで高知新聞ではもう告知うたれてるのかもしれません)
サイン会ではないけど特典カバーとかシリアルナンバーつきとか色々特典はあるようです。
あと同日に『ラブコメ小説大賞』授賞式&トークショーとかもあるようです。
こっちは招待客オンリーなのかよくわかりませんがとりあえず予約がいるとかそんな感じのもののようです。ちなみにラブコメ小説大賞というのは高知在住or出身学生限定の短編ラブコメライトノベルの賞です。ラブコメ短編小説大賞
まだ告知の類が有川日記にしかないので興味がある方はそちらかこれから出るであろう高知新聞社をどうぞ……。
あと月末ぐらいの波(PR誌)に新井素子さんとの対談が掲載されるとか。
とりあえず私は行きませんが! 日曜開催で高知とか遠すぎる。
徳島-高知間で特急がきれいに繋いでいるのが1日のうちで片手におさまる程度なのが拍車をかけてると思います。確か15時の次が18時とかです。大阪京都へ行くのに2時間3時間かかってもそれは「近い」と思えるんですが、高知へ行くのに3時間程度かかるのはとても遠く感じます。精神的に遠い。
短編集寄りといえば短編集寄り。
誠二波江美香による三角関係昼ドラ展開
粟楠会のおいちゃんと園原堂の話
トムさんとシズちゃんのおしごと(ヴァローナもいるよ!)の話
新羅とセルティのラブコメ展開
それと刺された臨也のその後。
以上の5本。
過去の話へのフォローがあったりかなり復習的な意味で善良的な一冊だなあと思いました。
あとがきで「デュラはあんまり新キャラが増えないので」って書いてあってそうかこれで「増えてない」の範囲内なのか……っておもった。いやデュラ新キャラ多いよね。
今巻は粟楠会のおいちゃんこと赤林とシズちゃんがよかったです。シズちゃんモテモテ1。
おいちゃん強い。罪歌に斬られた上で支配下から外れているのがすごい。
善人ではないけど憎めない人だ。
波江のあの顔はちょっとうみねこの顔芸を思い出す凶悪っぷりだよ!
トラウゴット・ガイセンデルファーはそのうちシズちゃんと一戦交えそうだなと思った。
あちぇらばーてんねんはパーデンネンにみえた。さんまの引き笑いがきこえた。
- 色んな意味で [↩]
NHKで美瑛の特集してた゜+.(・∀・)゜+.
余計な演出がないよい番組でした。演出がなくても美瑛の1年の風景だけで勝てる。
すごく綺麗だった。農家の人はすごい。自然の力はすごい。ジャガイモの花ってピンクのもあるんだな。
美瑛は存在が既にファンタジーだった。麦の収穫期の映像なんてホロがいてもおかしくない(゚д゚)と思った。
NHKオンデマンドで配信しますとかあった。再来月に再放送もあるらしい。
美瑛 丘の物語 - 見どころ|NHK ワンダー×ワンダー
北海道農家についての話は百姓貴族がよかったです。エッセイマンガです。
農家まじぱねえ。作者は鋼の錬金術師の荒川弘さんです。とても面白いです。