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金星特急・外伝 (ウィングス文庫)

金星特急外伝です。完結後の時間軸が多いのな。でもわたしごりーんともっていかれたの夏草と三月の出会いの話なので。なんだあのくっそせつないの。うおおお。
どれも家族の話です。家族になろうっていうのと家族になりたかったていうのと家族が増えたっていうのと家族の肖像ていうのと私に還りなさい
いやもう過去の三月がーーーーー錆丸のところで幸せにしてる三月がーーーー
親のことが心配でならないユースタスがー家族の同意ヾ(:3ノシヾ)ノシ((└(:3」┌)┘))
とてもいいものを読んだ。今続けて読んだら泣くけど構わぬ(ずびずびしながら読んだ

金星特急 (7) (ウィングス文庫)

終わっちゃったよなあという。もうほんとうに「物語の終着点」という言葉がふさわしい最終巻でした。

ネタバレしかないので感想は後半において前半は「俺と金星特急」についてかきたいと思います。
ついろぐさかのぼってたら発売日付近には毎回wktkしてる雰囲気がありました。ただのファン。
ウィングス文庫ってジャンル:ウィングス文庫っていうか、姫嫁姫嫁してないしかといってBL! みたいなレーベルでもなくてほんとうに独自路線なレーベルで、正直な話ほかの文庫に比べると単価高い。ちくま文庫か創元推理かみたいな。特に金星に関しては性別関係なくどうぞどうぞいってたな。
面白いものは面白いと叫んでいるんですが過不足無く最後まで読みたかったので草の根活動をした。とにかく推せる所では推した。影響力ありそうな大手1におもしろいよーおもしろいよーと囁き2、このラノでは1位推ししーの3この少女小説がすごいでもゆがみ無く。いやほんとうになんかオススメありませんかっていわれたら基本金星推しだった。
最後を見届けられて本当によかった。2010年1月刊からの楽しい2年間でした。ありがとうございました!
(でも鳩の派手マは来年いっぱいは続くんじゃぞ!)

  1. でるたんことbooklines.netの人 []
  2. 読んで感想書けよという流れ []
  3. 実際年間1位だろっていうぐらい面白いので []

金星特急 (6) (ウィングス文庫)

グラナダ到着&合流のご一行。錆丸さん再開できてよかったね!
いらっとして喉笛狙う三月素敵。
許されない恋をしている金星の下へ集められた女の子たちが花婿候補の行動を見守ってて、「ああ、そんなこともあったなァ」と気分は回想モード。あとグラナダが戦場になりそうとか各所でBGMが侵略する者される者でした。
錆丸が体も頭の中身も成長してて、でも砂鉄のやり取りはそのままで和んだ。
女装のまま派手にたかっているところがとても笑った。ユースタスが錆丸と(模擬戦とはいえ)戦ってたのであの震えてた錆丸がこんなに大きくなるなんてと成長を見守った。あとは蝶の子! 蝶の子! 夏草!ってはねてた。

書き下ろしはアルベルトの話がすごく好きで、うっかり頭がパァンとなるところだった。危ない。

こいつなら命を預けられる、ではなく、こいつなら殺してやれる、か。

(P172)

「この地ではキリスト教の宣教師達が世界氵語も広めたせいか、教会の教えに反するような『交流』をする時は、みんな現地語を使う習慣だ。普段は教会に遠慮して世界氵語しか使わない奴らも、この日のために祖父や祖母から教わった愛の言葉を相手に差し出す。宝物みたいにな」

(P278)

金星特急 5 (ウィングス文庫)

金星特急5巻。グラナダへ向かっています。
twiterでたびたび「鳩の子だよ!」って言ってたのは金星特急を読んでいたからです。
錆丸が本当に成長期だなあ。暁玲と揃ってがたがた震えていた頃とはわけがちがう。強くなってるなあ。

平和を願って作られた言葉が世界から平和を取り除いてしまったっていうあれがとてもいい。

233ページとかあのへんはやばい。砂鉄の癖に! ほらあとがきのほうのあれが来たら通帳出すわ。

「骨の砂漠を遥々と」のラストでうっかり三月に転びそうになった。転びそうになった!!!!!!
あのもえのかたまりぶりはやばい。血飛沫がぶしゅあっとかあれはやばい。とてもやばい。俺そいつ殺したいとか鼻血出るわ。そして錆丸の「俺、弟になるよ」にぶっころがった。ただでさえ夏草と三月はロマンがいっぱいなのになあ。そんな血を血で洗う展開なのにあの人に恋をする権利をくださいとかね! もうね! 

「こんにちは、世界の皆さん」
レンズに向かってにっこり微笑んだ。肩に、腰に、ふわりと赤い布が巻きつく、演出効果はばっちりだ。
「金星特急に乗り遅れた蝶の子でーす」
ばちんとウィンクをすると、辺りが一瞬静まりかえり--------凄まじいどよめきが起こった。

(P112)

金星特急 (4) (ウィングス文庫)

今年も絶賛ザベストを走っている金星特急。すげーおもしろい。

錆丸のあの生かされてる感。読んでてとてもどきどきする。あの手紙の中身はユースタス行きだろうか金星行きだろうか

冷静だから殺さず耳だけにしとくとかまじロマンだなー。首をがっぷりぶっ飛ばしてやりたい。
狙撃したい。あのアルベルトがもえすぎてたまらん。

「機械的に毒殺して回る君には、美学がありませんね。ただ暗殺や拷問の道具として使えばいいものを、毒の威力に振り回されている哀れな道化が君ですよ」
注射器ケースをからからと振って見せた。
憐憫の表情で彼を見下ろす。
「君は平凡かつ中途半端だということが、ご理解いただけましたか? --------この下民が」

(P162)

このシーンが超好き。たまらん。イラストとあわせてまじ美味すぎた。

夏草の本キチっぽさにはなんか心当たりがある。あれはでるたんが二次元に飛び込んだ。
新刊が出てないことにぶちぶちいったりブリタニカを身長計にしたり未読の本がなくなると微妙に機嫌が悪くなったり。夏草と三月のくみあわせはよいなあ。もえる。じつにもえる。三月の過去がくろくていい。

リアルイスタンブールあたりにいく旅行エッセイが読みたい。とるこ日記かkmpみたいなのがベスト。

金星特急はこのあとグラナダに行くのかしら。
悪魔(シャイターン)が出てきた時点で相当笑ったんだが、まじイベリア。
そして後半が地味にバロック! バロック!

あとがきが地味に笑いのドツボだった。
下着を気にしたり色を気にされたり形状を気にされたり性病の心配をされたりまじわろた。

そしてここで続くとか! 3巻に続いてこんなところで続くとか!
わたしは4巻もちゃんと待てた偉い子なのでちゃんと5巻を待つ。

金星特急 3 (ウィングス文庫)

\ 磯野ー羊追い祭りやろうぜー羊の首を落として血が噴出したらスタートなー /

という3巻です。
金星特急が停車したのは中央アジアの草原地帯、騎馬民族で傭兵集団の月氏がいる土地だ。
花婿候補はもれなくこの月氏の《羊追い祭り》に参加させられることになる。
月氏はトップに鎖様と呼ばれる首領以下黒鎖・赤鎖・白鎖の3つのグループに分かれており傭兵は鎖と呼ばれ、1グループ100人計301名の傭兵集団である。羊追い祭りの本番は「鎖の入れ代わり」をかけた戦いだ。
この時期に月氏の土地に踏み込むものはすべて「月氏に入りたい挑戦者」とみなされ月氏との戦いを余儀なくされる。
月氏は勝てばよし負ければ月氏から追放で、挑戦者は勝てば月氏の一員、負けたからといって殺されはしない。月氏も挑戦者を殺さないのがマナーとされる。

しかしこの軽快に流れる血よ! 羊の首を落とすからな! それ以外でも軽快に人が死にすぎだ。
目の消毒とかアルコール綿突っ込んだとか鍋いっぱいのプリンとかぎゅーんぎゅーんとする。
というか1ページごとにもだもだしすぎて読むのに超時間かけたぜ。

とたんに一鎖が投げつけたナイフを三月は長剣で跳ね上げ、頭を狙って撃たれた弾丸はひょいっと避けた。
天上のフェルトにナイフが刺さり、壁の骨組みに穴が開いたが、無名は何事も無かったかのように黙って料理を続けている。砂鉄もまったく動じていない。
(こ、こえー! 傭兵のじゃれ合いめっちゃこえー!)

(P109 )

この辺とかちょうもえるよな。射手座とか可愛いけどライフルを背負ってデートなんだぜちょうもえるぜ。
砂鉄の過去、ユースタスの正体、明らかになるもの多い中それ以上に増える謎。
錆丸の過去パートはちょうどJRの中で斉藤和義の「ずっと好きだったんだぜ」を聞きながらだったので脳内でなんか変な化学変化を起こしていました。

そして合計180リットルのゴミ袋わろたwwwwwww
ユースタスがまじ朽葉である。

金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)

これはよい冒険もの。少女向けレーベルではあんまり触れたことのない雰囲気。
一応現代地球・日本がスタートの地ではあるけど今とはまた違う別の歴史を辿った感じの日本。
たとえば「都立高校」「東京駅の八重洲口」なんかがあるけどまだ赤線や日本から他国への橋が存在する。「漢字」は飾りであり記号で模様だ。

「金星」が花婿探しをしている。見事婿に選ばれればこの世の栄華は思いのまま。

金星は国籍不明・正体不明・ある日忽然と現れた美女だ。花婿の条件は一つ「生殖可能な男子」
金星の元へ連れて行くという金星特急と花婿募集ポスターがギリシャに現れて8年、世界各地にその特急列車は現れて一定期間ののち沢山の男を乗せて消えた。誰ひとりとして帰らない。追いかけたヘリコプターなどもすべて消えた。

自殺特急便といえるその金星特急に乗り込んだ錆丸・砂鉄・ユースタスの話である。
何もない空間で電車が1両分プレスされてしかもあるはずの死体が姿を消すのである。ときめきだ。
この巻だけでも相当の死者が出て容赦ない展開であるのに重くならないのは錆丸の明るくて好奇心の塊の性格によるところが大きいなあと思います。

1巻ではまだうおおおなんだそれ気になる! って感じの謎をひたすらふりまく話のスタートの巻。
季刊雑誌の連載がベースなので続きは最低半年後です。多分今出てる小説ウィングス買ったら続きが読めるんだろうけど本になったときのお楽しみにしておく。

例のあのユースタスは女フラグが立ってる件。無理ではないと思うんだ。錆丸は剥かれてたけど巻末の砂鉄視点短編によれば「外見がどう見ても男であればチェックがおざなりになる」なので無理ではないはず。

ペテン師一山400円 (ウィングス文庫)

ウィングス文庫が10周年記念ということでカバーのフォーマットが変わった……あの高級感あふれる感じ好きだったんだけどなー。今は何かHJ文庫とか色違いのファミ通文庫だ。

表紙は男ばっかりですがBLではありませんよの詐欺師でコメディ。
母方の曾祖母フサが危篤と雲出家顧問弁護士から手紙が舞い込んだ。
亡祖母は雲出家を嫌っており、母ハル子はわざわざ三重まで行くのは面倒だなーと渋っていたところ、一人旅をしてみたい純太が代理をかってでた。フサの財産は30億ともいわれる。遺産相続ともなればと集められた親族は気もそぞろ。初めて会う純太には陰口を叩くが遺産相続にはフサが仕組んだゲームに乗る必要があった。

弱者からさらに奪い取る方向ではなくて詐欺してる人から奪い取る系だった。
メインは男ですが雲出家は見事に女傑一族です。ツンデレおじさんは良いキャラです。
とても面白かった。次巻にも期待。

パートタイム・ナニー (3) (ウィングス文庫)

超絶トラブルメーカーの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)と乳母(高3男子)剛の話最終巻。
1巻2巻と超爆裂コメディぶりを見せ付けていたナニーですが最終回のヴァイオレット危機はとてもシリアス方面を突っ走ってました。
砂男エレジー編よりはヴァイオレット危機のほうが好きだな。
しかし

「あと俺、目からメダパニ出るし」

(P16)

いきなりパンチ来た!と思いました。
まじでメダパニできてるよバブー……

シリアスだったのに最後に超爆弾キタヨ! 30本超吹いた。
このギャグ崩し方はよい。来るべくして来たなという感じ。ウェリントン伯爵は最終兵器。
サキちょー出世っていうか崇められてるよ。ラスト1ページのバブーがなんかやたらと可愛らしかった。

しかしそこもうちょっと詳しく!と思ったことも多くあり、レイラのドSっぷりとか

文化祭に伯爵夫妻とサキが乗り込んできたり、球技大会にラルとレイラの兄妹+リスターニャ国営テレビのカメラが突如現れたりと騒動はあったがものの、二人はそれなりにまっとうな学校生活を送ることが出来た。

(P247)

この辺。
その辺文庫本1冊ぐらい使って詳しく!!!!

これで終わりとは名残惜しい。ごちそうさまでした。

最終回が載ったウィングス(雑誌のほう)が店頭に並んでた時は私ミラコン(SHライブ)のため上京してたんですが、ライブ前に入った本屋でそれを見つけてsoundseaさんにdeltazuluさんに「大変だよナニーが終わったよ!!!!」とか言ってたことを思い出しました。



頭のいいアホの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)とその乳母(ただし男)の剛の話。コメディ。

プラチナブロンドって金髪なんだ!?とおもった。いやブロンドは金髪なんだけど、上にプラチナと付くと銀髪の印象があったのだ。いやウィキペ的には白に近い金髪で、母が真っ赤で、バブーがストロベリーブロンドだからちょうど混ぜた色なんだけどな(色の印象的に

そしてラルがとても私好みだ。王様ゲームのほうで、冒頭からこいつはネウロ的ドSの匂いがするぜーと思ってたら本当にドS言われてた。にやにやした。
とりあえず3巻もあるようなのでほっとした。なんか今巻で最後のような気がしていたのだ。杞憂だった。

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