4月馬鹿ネタはやるつもりなかったんですが、巡回先でエア新書ネタをやっているのを見つけて電波を受信したのでゐんどさんのネタに別方向から乗っかってみました。ホラ100%です。栗田麿は自分のハンドルからいじりました。
書影はアマゾンになかったので他から引っ張って来ました。
噂のらのさい!解説本を見つけたので読んでみた。
らのさい!のほうは既読だけど感想はまだ書けてない。ちなみにのべるのぶろぐにはもう読んだ人の感想がいくつか集まってるのでそっち参照。
意外に面白いとかツンデレの無駄遣い(だがそれがいい!)とか結局内輪ネタだろとかこれはひどいとか、評価いいか悪いか真っ二つっていう感じなんだけど、なんせ読んだ人が皆口揃えて言っているのは「冒険しすぎ」「文体ばらばらだなあ」ていうこと。
全体的に謎が多すぎるんだよね。作者も出版された経緯も謎だらけ。謎本が出るのも分かる。
羅漢連さんはこれがデビュー作なんだけど、何かしら賞とってデビューしたわけじゃないらしい。
羅漢連=有名作家の別名義とか、本当は一人じゃないとか、巨大な組織がなんかの陰謀をもって動いてるとか、実は謎の爆破事件に巻き込まれもう死んでるとか噂だけが一人歩きしている。
らのさい自体もすごく小部数しか出回ってないらしくて、しかもなんか出版社を名乗る人が回収に来たって本屋で働いてる友達が言ってた。回収に応じなくてもその自称出版社の人は帰ったていうから不思議。たしかそんな感じの小説あったけど現実にもあるもんなんだなあって思った。その辺の事情がまとめられたのがこの本でした。
GA文庫が熱いと思うのです。
3月に読んだ本は42冊でした(ラノベ22冊 文庫5冊 新書3冊 単行本12冊)
たぶんハードカバーが少なかったので、その分がラノベに流れた……しかし多い。
今月はうっかり運タロ部に入部しました。あと2月はほとんど本を買わなかったので3月はリバウンドのように買いまくりました。
幻想ギリシャと現実を行ったり来たりしています。ついに領拡まで約半月になりました。
以下今月の5冊ー。
イデアマスター/若木未生
鳥は星形の庭におりる/西東行
とらドラ10!/竹宮ゆゆこ
喋々喃々/小川糸
秋期限定栗きんとん事件(上)(下)/米澤穂信
私アンゲルゼは1巻だけ読んであとは未読なんですが
(でも同人誌アンゲルゼが出るまでには読むつもりなんですよ)
発売当時、葉月さんがアンゲルゼ最終巻のあとがきが不吉だー言ってたから
それだけ見に行って不吉だー!と思った。
ここまで前置き。
でそれに関する話が出ていました。
今年は一般向けの仕事が続きますが、スケジュールはふつう一年以上前に決まることなので、別にコバルトさんと何かあったとかではありません。
アンゲ1巻あとがきで書いた「コバルト向けのネタがない」というのは恥ずかしながら本当で、このシリーズが終わったらしばらく考える時間が欲しいということは、シリーズ開始前からすでにお話しており、了承も得ております。
コバルト卒業とかではないのでほっとしました。
最初1巻2巻はしんどくても3巻までは読むべきだと思いますといったさりさんの感想がよく分かりました。
この巻から雰囲気がなんかがらっと変わるよ! 何か文章が詰まってる。ハートはまだ残ってるけど2巻とはえらい雰囲気が違う。
話は寮内合コン(酒も飲んじゃうぜ!)ではじまるのでおお、学園モノっぽいな! と思ってれば叫び声に鈍い音。《魔法使い》ははいることができない結界。急!転!直!下!な展開でした。
いきなりメインっぽい枠で死人出たよすげーなー……
某ねこねこ幻想曲をおもいだすなど。
あの口から登場する虫は想像したら普通に気持ち悪いですね。鳥肌たった。あと《運命の輪》こえー。
一区切りつくから5巻まで突き進むといいですといわれました。(でも5巻なんか待ち受けてそうな気がする……
「Magecianのカードに宿る者の協力者として、Magecianこと《魔法使い》を助け、Loversこと《恋人たち》とのFehde——戦いに勝利を得んことを誓うか」
《魔法使い》はおごそかな調子でたずねた。きかれたあたしは即座に回答。
「誓う!」(P228)
メール便優先でぽちっとして28日に出荷されたbk1便が今日届きました。
私はメール便4日圏内の住人なので最初何が来たのかと思いました(届くの明日だと思っていた
クロネコ進化したんかな……っておもった。
しかし今月はよくラノベ読んでるなあと読書メーターを見ながら思うなど。
文庫になるとすごく薄くなるんだなあとびっくりした。いやもとの単行本でも170ページ前後なんですが。
半年の寮生活を経て妖怪アパート暮らし再度。
今巻はアパート中心(コメディ寄り)。アパート多めということはお食事のシーンが大変多いということで。
とてもお腹が空きました。ハラヘリィ。
しかし夕士と長谷の仲はこの巻から人によってとりかたが……ですね。
久しぶりに戻ってきたアパートの住人「古本屋」(その名前は通称。本名は全くもって不詳。職業は世界各地を飛び回って希少本奇本(魔道書含む!)集める売る)の収穫品の1冊にタロットカードの画集が出てきた。秋音いわく「なにかが封印されている」というその本はある夜夕士のもとを訪れて、という。
赤く染まった上空を、蝙蝠のような影が舞う。木陰から、壁の向こうから、天井の暗がりから、しきりにこちらを窺うモノがいる。姿の見えない足音や物音がする。「人以外」の存在が、潮のように満ちてくるのだ。
夕闇が落ちてきた庭には、葉陰に、花陰に、染みたような光の明滅が起こり始める。それは決して虫たちの囁き合いではなく、ゆらりゆらりと、不規則な動きを見せる。(P150)
ついったーで話題だった本。ホワイトハートの新人さん。多分単巻ものでファンタジー。
あらすじでは「迷宮ファンタジー」と銘打たれてますが、迷宮街クロニクルみたいな迷宮にもぐって戦ったり財宝で一攫千金とか死と隣り合わせみたいな本ではありません。
祖母の弔いに故郷アラニビカ島へ向かう貴族の一行。その令嬢プルーデンス(13歳。祖母の影響で年の割には知識が豊富。孤立しがち。可愛げはあまりない)が黄金比の美しさについて語ったり大人たちの陰謀に巻き込まれたりする話。アラニビカへ渡るまえに伯爵が雇ったオスカーと名乗る蒼い衣をまとった吟遊詩人が現れた。周りは歌がすばらしいと絶賛するがプルーデンスはその詩人がとても胡散臭いものに感じられる。
聡明さゆえに孤立する少女と胡散臭い詩人っていい組み合わせですね。
基本口先三寸だけどたまに真理をついたりもする歌のうまい詩人というとオペラシリーズの詩人が脳内検索ではHITするわけですが、あちらよりは相当健康的な雰囲気(部分的に性的な意味で)。
地味めの話だけど神話とかプルーデンスの変化とかがすごくよかった!
「ああ、そういう人もいるね。いろんな人がいるよ。無慈悲で浅慮なのに愛される人もいるし、優しくて相手を理解しているのに、愛されない人もいる。この世は不公平で不条理で、割に合わないことばかりだよ。プルーデンス」
(P107)
「なにも考えずに泣いたり怒ったりするのは、罪がないことだと思っているのね。でも私はそんなの嫌よ。それは安易で浅はかなことだわ。可愛くないとかひねくれてるとか言われたって、私は我慢するの。そして最初から泣かずにいられる方法を考えるわ」
「プルーデンス……」
「私はたしかに子供で小さくて、無力よ。でもだからって私を弱くしないで!」(P158)