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妖怪アパートの幽雅な日常〈2〉 (講談社文庫)

文庫になるとすごく薄くなるんだなあとびっくりした。いやもとの単行本でも170ページ前後なんですが。
半年の寮生活を経て妖怪アパート暮らし再度。
今巻はアパート中心(コメディ寄り)。アパート多めということはお食事のシーンが大変多いということで。
とてもお腹が空きました。ハラヘリィ。
しかし夕士と長谷の仲はこの巻から人によってとりかたが……ですね。

久しぶりに戻ってきたアパートの住人「古本屋」(その名前は通称。本名は全くもって不詳。職業は世界各地を飛び回って希少本奇本(魔道書含む!)集める売る)の収穫品の1冊にタロットカードの画集が出てきた。秋音いわく「なにかが封印されている」というその本はある夜夕士のもとを訪れて、という。

赤く染まった上空を、蝙蝠のような影が舞う。木陰から、壁の向こうから、天井の暗がりから、しきりにこちらを窺うモノがいる。姿の見えない足音や物音がする。「人以外」の存在が、潮のように満ちてくるのだ。
夕闇が落ちてきた庭には、葉陰に、花陰に、染みたような光の明滅が起こり始める。それは決して虫たちの囁き合いではなく、ゆらりゆらりと、不規則な動きを見せる。

(P150)

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (1) (講談社文庫 こ 73-1)

「児童書が一般向けで文庫落ちしました」シリーズ。
高校入学と同時に入居する予定だった寮が全焼した。何としてでも親戚の家を出たかった夕士は家賃2万5千円(賄いつき、ただし幽霊が出ると評判)のアパートに住むこととなった。しかしこの寿荘、通称「妖怪アパート」は出るどころか人ならざるものと同居したりたまり場になったりしている不思議空間だった。

こんな感じのものにときめく人にお勧めですっ[擬似家族もの][幽霊妖怪わんさか][料理の描写ががっつり]

「恐怖の報酬」日記—酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)

以前単行本版は読んで二回目。文庫版には横浜札幌沖縄のビール工場編も含まれています。

「私はいかに飛行機が嫌いか」というのと小説の話、酒の話、食べ物の話。

イギリス・アイルランドにはどんなところがあって、とか現地の人と触れ合ったりとかというのは少ない。写真はほぼない(本文下に白黒でプリクラぐらいの大きさのものがちらほらあるぐらい。
イギリス・アイルランドはどういうところなのか知るためのエッセイではなく、恩田さんがどんな人でどんなことを考えるのかが分かるエッセイだと思います。

土産物屋では、ミステリーサークルの絵葉書をいっぱい買い込んだ。人為的なものにせよ、宇宙人の仕業にせよよ、よくまあこんなヘンな模様を思いつくものだ。(P130)

去年ぐらいに「ミステリーサークルは僕らがこうやって作りました」っていうのテレビでやってたなあ。作成方法については忘れたけど「なんて夢がない。今更言わんでも」とか言ってた覚えがある。

※写真についての余談。
プリクラぐらいの大きさと書いたけど私は1シート12枚だか16枚ぐらいあったころのプリクラしか知らないので、現状に沿ってなかったらすんません。プリクラなんてもう何年もやってねー。

十角館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫 あ 52-14)

やっぱり凄いわ……
随分昔に1回読んでて、トリックはおぼろげながら覚えていたけど犯人が誰だったかは忘れてて帯の言葉通り「たった1行で世界が変わった」うおおおおおという感じで。あれは凄い。

インポケットのインタビューで今回の売れ行きがよければ他の館も改訂版が出る予定があるとか。迷路館はちょっと増量されるとか。それはちょっと気になる。

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

雪深い地域のある進学校。同じ学年の8人が学校に閉じ込められた。
電話は繋がらない。暖房はついてるけど誰もいない。入ってこられたけど出て行けない。
2ヶ月前の文化祭で誰かが飛び降りたのにそれが誰だったのか思い出せない。

図書館で何度も借りてた本がようやく文庫になりました。
今回は菅原関連について読み読み。
割と最初からあっちこっちに仕掛けられてたんだな。
ノベルスは3分冊だったのですが文庫は上下巻。かなり分厚いです。ほとんどは登場人物の描写とかに費やされてます。
そんなわけで久しぶりの昭彦祭り。
辻村作品の中で男前を3人挙げよといわれたら間違いなく昭彦コウちゃん秋先生ダヨ!

黄昏の百合の骨 (講談社文庫 お 83-5)

失踪してた百合骨を発見(n'∀')η
文庫では初ですがハードカバーで地味に2回か3回ぐらい読んでます。
この本だけでも読めますが麦の海に沈む果実を読んでからのほうが
楽しめる。

黒理瀬いいよ黒理瀬。
ジュピターを探して穴掘りをしていた人は呪われた宝石のイヴェールのようだ。
ラストがいいよ。そっちに行くんだ!?みたいな。

「朝日のようにさわやかに」で黒ヨハン!黒ヨハン!と祭りが開催されてました。

完結編らしい「薔薇のなかの蛇」が今メフィストで連載しているらしいので
今度また見てきます。

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