心と響き合う読書案内 (PHP新書)

これはよいブックガイド。
FMラジオでのしゃべりを本にしたものだそうです。紹介されるのは主に文学作品ですが、本読みであれば読んだことはなくてもタイトルは聴いたことある・あらすじ知ってるぐらいの有名どころが割と多いです。たとえば「こころ」「走れメロス」「チャーリーのチョコレート工場」「モモ」「アンネの日記」「ファーブル昆虫記」

まえがきでも書かれてるけど小難しい話は一切ありません。選ばれた本は色んな方面に広がっています。
「なんだね君は」と気になる本が多いこと多いこと。
こういう「この本のここが凄いんだよ」ときゃっきゃしながらすごく興味を惹くというのはすごいと思う。
とても理想的。

らったったと本屋へ行ってPR誌をいただくことにする。
そういえば壁井さんがブログで「本の旅人に寄稿した」とかなんとか書いてたなーと思って手にとる。

インタビュー 桜庭一樹   Σ(゚д゚;)えっ

しかもGOSICKに関する話でした。カラーページ含む合計14ページでした。

・ソヴュールはフランス・イタリア・スイスに隣接。
・可愛い先生だったり元気な女の子だったりエンタメに必要な人を入れたら「格好いい男の子」がいないことを指摘されてはじめて気がついた。なのでドリルをおろしたイケメングレヴィールを入れた。その反動でドリルが二股になった。
・売れなかったら1冊で終わる予定だった。発売3-4日後に重版の知らせを聞いた。
・GOSICKは「これが売れなかったら次がない」という状態で書いた仕事を続けられるきっかけになった本。
・エンタメから外れて暗くなったり重くなったりしないように自制してたけど3巻まで書いて自分の中に溜まったものがあってそれが表に出たものが「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」

挿絵あり版についての言及はなし。

??さて、このシリーズの今後の展開は
桜庭 あと、二、三冊出したら終わりにしようと思っているのですが、今回こうして第一巻から新たに刊行が始まったばかりなので、執筆のスタートはもうちょっと先になりそうです。世界は変わっていくけれども、一人で世界と対峙するのではなく、子供同士ではあるけれど、助け合ったり信じあったりできる人がいるという状態で、いい方向に持っていきたい。ヴィクトリカの超人的な頭脳でというよりも、不安だけれども頑張る、大事な人がいるからもうひと頑張りするという、一弥が持っているような、普通の人の普通の要素で運命を変えられることができるはずだ、と思います。

刊行順は1月にGOSICK3 青い薔薇の下で 3月にGOSICKs春来たる死神
以降隔月にGOSICK4・5・s2・6・s3

(2011/1/26追記)
2011年3月 GOSICK7 5月 GOSICKs4(野性時代連載ベース+書き下ろし) 6月or 7月 GOSICK8 完結。

「このライトノベルがすごい! 2010」投票が締め切られました。
投票締め切りは10月上旬でしたが9月新刊は「この投票候補を崩せるものがいるとは思えないぜ!」ということで9月上旬に投票を済ませました。今年も協力者の末席にお邪魔しております。

投票したよエントリを書きたい→まだ投票期間の始めだし万が一にも扇動みたいになったら嫌やのー→今書かないと思い出せなくなるよ→ならば書くだけ書いて予約投稿にして放置だ!

ということで公開日は10月7日ですが、書いたのは9月2週目です。

続きまして基本異世界のファンタジーのターンです。
このシリーズは予定ではあと2回ぐらいかなあと思います。
今回は「世界を廻るファンタジー」です。異世界じゃなくても旅はロマンだと思う。

日々ごはん〈11〉

高山なおみ日記本も11冊目。予告されている最終巻まであと2冊。
収録されているのは2007年3月から8月まで。この巻は高山さんが割と頻繁に中国に出かけている。
その間はまとめで日記が入るのではなく「スイセイ留守ごはん」としてスイセイ氏の日記が載っている。
自動車教習所に入校したり練習したりしているのですがその練習法に転がる。凄い。

この前買ったyom yom (ヨムヨム) にいしいしんじさんと一緒に高山さんの日記が載っていた。yomyomのこの号は「だれもがすなる日記」特集がされているので、興味のある方はどうぞ(n'∀')η
ここに載っていないもので面白かったものといえば

今朝子の晩ごはん (ポプラ文庫)ビロウな話で恐縮です日記とるこ日記—“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記

この辺かしらー。
日々ごはんとか今朝子の晩ごはんは正しく日記なので、「人の日記を読むのが好き」という人ではないと多分面白みはないと思います。

ネットワーク・フォックス・ハンティング (スーパーファンタジー文庫)

最近twitterで聞こえてくる15×24の感想などを見ていたらどこでどう繋がったのか、ネットワークフォックスハンティングが読みたいなあと思ったので図書館から取り寄せることにした。
捨ててないと思うんだけどどこいったんやー。

この本が出版されたのは96年の4月であとがきに書かれた日付から察するにこの物語が書かれたのは1995年ごろです。なので利用されるネットワークが「パソコン通信」だったり「超高速の通信カード」が32kbpsだったりするんですがまあそれは時代の雰囲気ということで。

舞台となるのはT市、100階建ての商業施設と住居施設と駅とが一体化している、ひとつの街機能を有する超高層ビル「フロンティア360」1。ネットワークフォックスハンティングというのはこの小説内のルールに従うと「パソコン通信を利用し、鬼である狐はヒントを出し、ハンターは居場所を推理する」ゲームです。2

このたびの狐狩りの報酬は「オフ会参加権、集合場所はフロンティア360入り口前」。
一度フロンティア360内部を見学してみたいわたるはフロンティア360へ急いでやってきた。
そして午後1時45分、T市にM8の直下型の地震が発生する。T市はあっという間に廃墟も同然となり街機能は麻痺し、フロンティア360は崩壊こそしなかったものの阿鼻叫喚の舞台となる。
単身こっそり住居施設を見学中だったわたるは地震によりがれきに足を挟まれ身動きが出来なくなる。
わたるは病気により声帯をなくしており声が出せない。持っていたパソコンとPHSで、パソコン通信を通じて助けをもとめる。

物語はわたるのみに重点を置かれて書かれるのではなくフロンティア360の内外、「うちの家内を助けてくれ! せめてお腹の子を助けてくれ!」という人や「人々を救うためにこの惨状を伝えなければならない」とビデオカメラで撮影して送ったマスコミ関係者や消防士や警備員や設計者やフロンティア360に関わる人々も描かれます。

災害なので誰も傷つかないなんていうのはありえません。死者も当然ながら出ます。
パニックになってエレベーターや階段に殺到したり、生命の危機に立たされたり、崩れ落ちた街を見て呆然とする人々の描写もあります。
しかしメインはそこじゃなくて「助けたい」の一言に尽きる物語です。
ここで何が起こってどう動いてどう着地するのか覚えていても足の裏がぞわぞわするすんげえええ話です。

  1. 再読しつつ脳内に思い浮かべたのは六本木ヒルズでした []
  2. ついったったー向けに言うと「twitterを利用して写メったり○○なう!とかいったりして居場所を特定するゲーム」です。 []

身代わり伯爵の告白 (角川ビーンズ文庫)

シアラン編クライマックス手前。
ミレーユもこれだけ大きくなりました、とふと思った。主に恋愛的に。
今度はいろいろあってフレッドが行方不明になってフレッドが演じている「ミレーユ姫」をミレーユが演じることになりました。しゃっぷるのいつぞやの話のようです。

アンジェリカが素敵過ぎる件。フレッドを女にして変人度を高めた感じでした。
ミシェルが女で未来の大公妃と知った時の第5師団の方々の言動が面白すぎた。ジャックなむ。

「だって好きなんだもん、しょうがないじゃない!」(P214)と「死にそうなぐらい狼狽しているだけ」(P242)とか「絶対好きだと認めさせる。俺はもう一切遠慮はしない」(P243)でパーンパーンと撃ち殺される。
ていうか全体的にミレーユの口からそんな単語が出てくるなんて……のオンパレードだったな。
凄くときめいた。この巻のミレーユは全体的に暴走特急乙女号である。

古来から悪役が部屋にお香を焚く場合は何かしらのフラグだ! と思ってたらきたこれー!と叫ぶ。
このお約束を裏切らない感は好きだ。つづき はやく

「わたくしは物語の中の殿方しか愛せませんの。現実の殿方について興味があるのは、殿方同士の関係性……主に熱い絆に関することくらいですわ。わたくしにとって現実の殿方は単なる観賞用に過ぎず、個人として好きになることはありえません。あ、もちろん美少年と美青年限定ですけど(以下略)」

(P110)

生誕祭DVDBOXのショップ特典が告知される@宮内庁
DVD-BOXのほうで、4枚収納可能な木製DVDケースだった。木製か……

今日はDVDBOX VS ブルーレイという話をちょっとしていた。
わたしはPS3あるけど再生環境がすげえええ限られるので1DVDBOXの予定です。

第三次領土拡大遠征凱旋記念『国王生誕祭』コンプリートDVDボックス

生誕祭DVDBOXになんか画像登録されててびびった。え、これなの? いやこれメモパンの表紙じゃね?
「砂塵の彼方へ」の時も別の写真が登録されてたことあったしまだジャケは分からない。

  1. 兄部屋にある []

身代わり伯爵買ってきた。なんかマメレージキャンペーンなるものがはじまっていた。
商品(景品?)は特に欲しいのなくて、あえていうなら身代わり伯爵かなーって感じでリストみてたら随分と鬼ですねこれ。
少年陰陽師&彩雲国の小冊子もらおうと思ったら応募券が80枚必要で、応募券は1冊1枚(例外あり)で、新潮社みたいな特に期間を定めない企画ならともかく「1年」と明確に期限が切られています。
ザビとか関連商品とか既刊作品1とかも可能のようですが、ビーンズは毎月刊行されるのは大体4冊?6冊なので1年と区切られてしまうと、ザビ2を買って1年間毎月の新刊を全部買っても80には届かないという罠なんですね3
10/2追記
応募券の点数の割り振りには一部例外があるようです(コメント欄参照のこと)

友達に協力してもらうとかオクで応募券を落とすとかならまだしも、応募券だけ取って本は古本屋に即売られたり廃棄されたり帯だけ万引きされるような事態にならないといいなあ、と思う。

ちなみに身代わり伯爵は20枚ですが地味にきついといえばきついです。
1年で20冊ってあっさり達成できそうだけど、今買ってるペースからするとび、微妙……と言わざるをえない。

10/2追記
現実を見るために去年の購入記録を調べてみた。
08年10月新刊から09年9月新刊のうち、新人作品・新シリーズ1冊目は2ポイントと仮定して計算してみた。
今年買ったビーンズ作品をカウントしてみる。新刊に限定するため古本屋で購入した高殿円作品と霜島ケイの那智と銀狼を除く。

赤き月×2* 封印の女王×2* 佐和山×1* マギ×2 光炎×3 まるマ×1 彩雲国×2 ミリセント×2 身代わり×4 ソネット×3*

合計22冊26ポイントでした。*は新人作品もしくは新シリーズの1作目が含まれるものです。
軽くクリアしているように見えて新人作品全買いがそれなりに影響してるもんだと思われます。

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雑誌のほうのコバルトでなんか官能小説特集してて、次号から宮木あや子さんの連載がはじまるらしい。
どの引き出しの宮木あや子作品が連載されるのか分かりませんがコバルト飛ばしてるなあ。

ところで三浦しをんの爺萌え小説は本にまとまるんでしょうか。
わたしできたらあれは雑誌じゃなくて本で読みたい……

  1. ただしマメレージキャンペーン帯のものに限る []
  2. 期間中に刊行予定は2冊とのこと []
  3. 間とって5冊として12×5+2=62 []

「現物見てから考える」が多すぎる。

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