イベント続きです。その2です。毎年恒例のはなはるフェスタです。
以前と比べて随分と総イベント数は減ったように思いますが今年から阿波踊りが一箇所増えたりしています。
大体ここがわたしの毎年の阿波踊りはじめなのです。

お昼の回から行きましたがエントランスステージに設けられた桟敷(両サイドあわせて1200人強収容可能)は開始時間前に満席となり、桟敷下に人の輪ができはじめているころでした。

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ええですなあ。血が騒ぎます。
今日はもう一か所だけにとどまりましたが、よしこのありの連が2つありました。ええはじまりです。

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基本的に提灯らヴなのですが扇もありだなあと思いました。ここ綺麗に揃っていた。

しかしやはり残念なのは首から立派なカメラぶら下げた還暦過ぎぐらいのおじさんがた。
そんな人ばかりではないと思うのですが、この手のイベントだと「撮影場所さえ確保できたら人の迷惑など顧みない」厚顔無恥なひとが多くて困ります。あなたのそのでっかい鞄邪魔なんですけど。後ろに下がってくるな。あと撮影場所確保のため新手の痴漢かスリかと思うぐらい密着してくるので正直気持ち悪いです。

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心の清涼剤殿様連。去年の夏は演舞場でお会いすることができなかったので大変嬉しいです。
このあと「殿様連と踊ろう みんなで阿波踊り」みたいな企画が用意されてまして、もうフライングして殿様連が踊っている最中に踊りながら入っていくおばちゃん。それがまあ巧いの。
ちなみにスタッフの人に止められてましたが「踊りたい人みんなで踊りましょう」がはじまったらもう一番に踊りこんでいました。おばちゃんかわいい。
ていうか今回はなんかみんな巧かったです。近くでみてたどこかの連の踊り子さんなんでしょうか。

ラーメン博を横目に通り過ぎ美波町ブースが凄い人だかりなので見に行ったら新鮮な魚を安価でっていう店でいわしがいっぱい入ってるの1パック(100円)買いました。夜食べたけど美味しかった。

うろうろしてたら凄いのを見たんだ。

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徳島にブルーインパルスが来るだと……! ええもう絶対見に行く。
見たら分かるとおり15分程度の短い時間ですが広告みながらすごくきゃあきゃあいっておりました。楽しみだ。

南の子供が夜いくところ

短編集。
たぶん南太平洋の島が舞台なんだろうけど、今の関心ごとが南米であることもあり1私の中ではコンキスタドール到来のアステカあたりで再生される。紫焔樹の島とか特にねえ。

「紫焔樹の島」と「夜の果樹園」が好きだな。その次が「十字路のピンクの廟」

  1. (コルテス将軍に続けー! []

文學少女の友

読まず嫌い。のときも思ったけどジャンル小説読みの項は興味深い。

L文学解体新書からの引用文のあとについてきた

<学生時代から本好きだった>この仮装読者はウェブサイトの自己紹介欄にきっと、「活字中毒」で「乱読気味」ですって書くんだろうな。

(P172)

に思わずブログの紹介文を読み返すとともになんだかすみませんという気分になった。

「ほっこり」とか「リラックス」なんてこと言うせいで、新手の等身大市場かと誤解する人もいるようですが、スロウライフ市場はアンチ等身大、美意識優先という点で、あのゴスロリ市場に匹敵する人工性&バリバリ暗黒な妄想力を持っています。

(P176)

L文学完全読本

2002年に出版された本。文学少女の友から流れてきた。
L文学というのは斉藤美奈子氏が名付けたジャンル名で、コバルトとか少女小説を祖として、

L文学の定義はしにくい。これはたぶんに「気分」の問題だからである。しかし、そうはいっても何も定義しないわけにはいかないので、先に大きな枠だけ設けておきたい。
第一に、作者が女性、主人公も女性、読者層の中心も(おそらく)女性であること、第2に、SF、ファンタジー、ミステリー、ホラーといったジャンル小説を除くリアリズム小説であること(とはいえ、これらの中にもLのテイストを持ったものは多数含まれているのだが)

(P93)

高校生に今好きな本を聞いてみたって言うコーナーがあって、これが2002年だから私と同世代の人が多いのではないかと思うんですがまーみごとに本読み面をしてるんですね。言ってしまえばクラスの中心からは離れたところにいそうな感じの。ところで「高村薫と長野まゆみが好き」って言う女子高生はちょっと腐っぽいオーラが感じられるのですがどうですか。だってその辺の年代って「惚れたって言えよ」が一世を風靡したあたりじゃないんですか。
わたしがあそこにいるとしたら「火村助教授が好きです。最近はフォーチュンクエストとかオーフェンとかも読んでいます」とかいってるんでしょうか。

ドリンクメニューが一次領拡のドリンクメニューを思い出します。ココア使いサラバントとか超懐かしいネーミングセンス。一次領拡のドリンクは檻の中の鉄観音とかABYSSビールとかありました。
とりあえず飛行機の手配も終わり(明日忘れず引き換えてこよう)あとはホテルのみ。
まだ4月中なのにばたばたと準備が終わっていきますなあ。

天国旅行

「心中」をテーマにした短編集。最初の話がいきなり青木ヶ原樹海で死ぬに死ねかったおっさんの話からはじまるので黒っぽい話が多いのかなと思ったら救いのある話が多かった。
かと思ったらきみはポラリスだった。救いがある話もあるとはいえ全体的な雰囲気としては薄暗い。光が指すかそのまま沈んでいくかは話次第。

ほかのひとが「心中がテーマの短編集だしました」っていうなら多分「えっ」って思うんだけど、
まあしをんさん文楽好きだしね。文楽と心中は切っても切り離せない存在だからねと普通に納得した。

好きなのは祖母の初盆にやってきた不思議な男の話「初盆の客」
私は子供のときから夜毎に不思議な夢を見る。江戸時代、私は愛する夫とともに暮らしている「君は夜」
丘の上の高校に通う地味派に類する私・亜利沙と派手グループの頭目初音とある先輩の死。その顛末「炎」

SINKも好きだな。この永遠に埋まらない虚感はよい。

なんだか“文学少女”見習いの、初戀。を思い出す。

今日こそ船に乗るんだ=====(ノ゚д゚)ノ

( ゚д゚)    [本日の整理券配布は終了しました]

   ショボーン>λ........

まさにこんなかんじ。ということであっちこっちうろうろしてみることにしましたよ。

スタートライン—始まりをめぐる19の物語 (幻冬舎文庫)

ショートショートです。1編大体10ページ程度。
がっつりと読みたい人には向きませんが色んな味が楽しみたい人にはいいんじゃないかと思います。

執筆者:
光原百合・三羽省吾・金原ひとみ・恒川光太郎・三崎亜記・中田永一・伊藤たかみ・島本理生・橋本紡・宮木あや子・柴崎友香・津村記久子・中島たい子・朝倉かすみ・藤谷治・西加奈子・中島桃果子・万城目学・小川糸

豪華です。

はじまりの物語ということでちょっとええ話系でしめている作品が比較的多い中宮木あや子の「会心幕張」が異彩を放っている。いい意味で。それ以外では津村記久子「バンドTシャツと日差しと水分の日」と中田永一「恋する交差点」と朝倉かすみ「とっぴんぱらりんのぷう」が好きだ。
一番よく分からなかったのは西加奈子「トロフィー」だな。どういうことだ! と思って3回ぐらい読んだ。
バンドと?のはライブの当日、それも行くまでの話なのですがそれがいい! とてもときめく。
6/19が楽しみです。

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 (角川ビーンズ文庫)

ビーンズの新人賞受賞作品。
人間が妖精を使役するハイランド王国。一流の銀砂糖師だった母亡き後アンは母と同じ銀砂糖師を目指すことにした。銀砂糖師は聖なる砂糖菓子を作る特別職。王の許可なく銀砂糖師を名乗ることはできない。
危険な道中の用心棒に妖精商人から戦士妖精を買い一路王都を目指す。

ザビで見た「児童文学っぽい」という選評に違わず、確かに既存ビーンズ作品よりは児童文学っぽい内容です。イラストもよい相乗効果。柔らかい雰囲気を作っている。

この世界の人間と妖精は使役する者される者。それもけっして対等な関係などではなく明らかに人間優位。時に殺伐とした支配関係です。ハリポタの屋敷しもべ妖精が近いなあと思いました。
心を許してなるものかと口悪くかつ頑なだったシャルがアンにもう片方の羽根を触らせたときは心を許したよ! 今この人デレたよ!と思いました。

ジョナスがちょー美女と野獣前半のアラン王子っぽいな!1と思いました。
児童文学寄りラノベにまた新たな傑作が誕生、と思います。

ちなみにこれ以外の私が思うところの児童文学寄りラノベというと

世界の終末—必殺お捜し人〈9〉 (富士見ファンタジア文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)シュガーダーク  埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)GOSICK—ゴシック (富士見ミステリー文庫)

この辺りです。

  1. この人の話聞いてない感じが! []

レプリカ・ガーデン 時無しの人形師と人形の女王 (B’s‐LOG文庫)

「人形と人間の恋」な読みきりシリーズ完結。最後に超いいのきたこれ。セレネ好きだ。
好きな順に並べると3>1>2です。読みきりですが1巻アーセル救済ルートともいうよ。
そして好きなカップルと書けと言われたらバラッドセレネというよ。5章がどう見てもご褒美であるよ。
先がないカップルとかとても好きです。いやふつうに幸せな人たちも好きですが破滅前も好きです。
ヴェネツィアなカーニバルがロマンである。

なんというかもう「好きだー」とひとことに凝縮されると思います。

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