カテゴリー「 一般文庫 」の記事

219件の投稿

知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫)

竹宮ゆゆこだった(ざっくりした感想)
あらすじは「お前は何言ってるんだ」っていう感じなんですが話の内容を強引にまとめるとあんな感じです。
23歳無職の枇杷と親友の朝野の小学校の時のまずよくて、プールいいなあっておもった。でんぐり返り、やってたわー。
枇杷と朝野の物語がもうほんとうにきれいなんだよ。でも23歳の枇杷は現実で時々スコップもって殴りに来てた。側溝組には空の広さも眩しい。
二人なら永遠になれるはずだったとかなーーーーー。
喪失と断罪と贖罪と代替品で。枇杷と昴は朝野を中心においてその周りをまわって相互補助みたいな感じで、読んでるほうもすごいぐるぐる回ってる感じあった。

枇杷の「私は家族のためにいろんなことをやってきたのに」っていうことが実はいなくても世界は問題なく回っていて、久しぶりに会った義姉は心配もしてないと思ったらちゃんと居場所を明らかにされていたとか、うまく言えないけどー透明人間(いなくなっても誰にも気づかれてないと思ってたけど朝野がいなくなってもだれかはちゃんと見つけてくれていた)みたいななにかが要するに「めっちゃゆゆこっぽい!!!!!!!」っていうところに落ち着きました。

あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)

紅玉さん・現代・お祭り・メインか少女じゃなくて男です。妖怪も出てきます。神社には妖怪が付き物なのでしょうがない。
私が祭りというとまず想定するのが阿波踊りでその次がえべっさんでな。
縁日の一角にある飴屋を営む叶義と牡丹。あやかしを見るをもった青年と作れないものはないという飴細工師である。キャラ飴を作ったりする中で妖怪飴もつくる。悩み相談的な、妖怪退治的な、なんかそういうのとあと才能の話。
雰囲気的には夜市とあまつき。全四話っていう感じで最初の一話ぐらいは攻撃力低いなー(でも生活に困難をきたす程度の腱鞘炎は俺覚えがあるので胸が痛い)と思ってたら真綿を持ち出してきてやっぱり鈍器もって殴りかかってきたのでいつものやつだーーーーーーーーーーー! ってなった。

皮肉屋の青年でなまえが叶義っていう時点でこいつは吐血しないなと思った。違いない。
私基本的に才能の話っていうか持ってる人とと持ってない人の話が好きなので……あと一宿一飯の恩義とか生きろとか。

「行く手を阻まれても、背中をどんなに押されても、ゆらいだりしない、フラットな気持ちが……一番強いんじゃないかとは、思います」

(P97)

うちの執事が言うことには (角川文庫)

年若い当主と執事の物語。若干のミステリ要素。短編集。

烏丸家27代当主についた花穎は若干18歳。父真一郎は当然の引退声明とともに前執事鳳をつれて旅に出てしまった。
花穎につくことになった執事は衣更月というこれもまた若い青年である。花穎は鳳が自分についてくれることを楽しみにしていた分がっかりした。衣更月もまた鳳が執事ではなくなり自分が使える主人が年若い青年でがっかりしていた。
わたし小説で執事というとジーヴスを連想するんですけど若い主人を助ける有能な執事というのではなくて、一緒に成長するというのはよいと思います。まあライトなんですけど。
そしてこの2人が心酔する鳳さんがスーパー執事(今出世して家令)なんですよ。まあだいたいパーフェクト執事です。よい執事です。

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

そういや一番最初のは読んだことなかったなと思って読んでたんですがスーパー胃が重くなる本でした。表題作のポトスライムの舟と12月の舟の2編収録で、ポトスライムはワープア、12月はパワハラと。淡々としているのにすごく怖い。
12月のツガワの頭がだんだんぼうっとしてくる感じとか、「みんなが優しくなった気がする」とか、V係長とか、生々しい! この感じ覚えがある! こわい!!!!! 重い!!!!!!!!って転がりながら読んでいた。読み終わる頃にはげっそり疲れていた(ので復帰すべく気分を変えようと外出した)

確か何かの対談系で津村さんが前に勤務していた会社がパワハラ系でっていうのを読んだ覚えがあるんですが、その時の体験はいってるのかなと思った。とにかく生々しい。そこに優しさなどない。脱出できれば勝ち、みたいな。こわいこわい。決して面白い本ではないんだけどすごい本を読んだ。

社会人必読なんて書かれているけどけっして「明日から頑張ろう☆」みたいな本ではないし、「働くってしんどいことだ」っていう感じで日常的に激務でフィクションぐらいは優しいものが読みたいっていうひとは読んじゃ駄目だと思う。

バー・コントレイルの相談事 (富士見L文庫)

富士見L文庫創刊ラインナップの2冊目。
横浜関内の小さなバーが舞台でそこに初めて訪れたメモ魔のOLとそこにやってくる常連客の話。
「すべての答えはグラスの中に」が決めせりふだったりするのかな。
バーテンダーが接客中に客が持ち込んできたトラブルの謎解きをするパターンなのかなと思っていたら割とこの酒うめえ! →ここのバーテンすごい→このバーテンは洞察力もカクテルに対する知識もすごいこの人なら……と打ち解けていく課程があってようやく「父が母にプロポーズとともに送ったカクテルを解明してほしい」という段階に。
バーテンと謎解きという時点で香菜里屋シリーズ連想するんですけど、ああいうのではない。
私は酒は飲むけどカクテルとかは飲まない、バーも行ったことないっていうかバーみたいなところって行く人もいないのでむかしドリンクラリー1でいったなあのレベルで。だからこう、場面が想像しにくいところもあって割とピンとこなかったところもごろごろ。あとバーといえばあれもそうだなQED 百人一首の呪

説明臭いっていうかうんちくの香りが時々するので。
そのへんはQEDあたりを思い出したな、バーの話はよいものだよ。

  1. 参加費を払って地図を渡されて1杯ぐらいはただのみできる。いつもはいかないような新しい店を開拓しようという企画 []

悪魔交渉人(1) ファウスト機関 (富士見L文庫)

現代で横浜が舞台。人気の薄い美術館で学芸員として働いている晶は悪魔(存在証明不可能生命体)を視認できる唯一の人物としてWMUAで悪魔交渉人としての夜の顔を持ち合わせている。
モンスターズ・イン・パラダイス (1) とかD.Gray-man (1)とかそんな方向。

悪魔が収蔵されているっていう帯文句だったから悪魔の能力を有した不思議アイテムかと思ったら晶の親友(だいぶ昔に死んでる)の体に憑依している悪魔である。よくしゃべる。最初からデレてる。割と下手に出てる方の悪魔。悪魔なのに甲斐甲斐しい。悪魔に会いに行ったらいつも死んだふりをしています。
あとあれだ晶さんちょう死相浮いてる。カナギと違うのはマジで何回か死ぬことだ。比喩ではなく。オールフィクション1かっておもった。でもひとたらしの才能はあると思うので実際死ぬ奴と死ねない奴でいいコンビになると思います。

そして時々ぐろい。物理的に痛い。基準範囲内のぐろさだからって読みながらギャーとならないっていうことではないのだ。ペンチとかやめて差し上げろ!
戻りたい眠りたい君もそう思わないかねとかいってる志藤のシーン(終わりぐらい)が1押しです。ああいう造形いいね! とりあえずドラマガは買って積んであるのでそのうち読みたい。今はまだもったいないお化けがうろうろしている。

  1. めだかボックス []

本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)

宮木あや子目当てで買ったら中田永一1がいたよ!
本がテーマのアンソロジーです。本といっても登場人物は作家とか創作とかそういう方向が多い。

中田永一「メアリー・スーを殺して」は2次創作小説を書いてるときだけは幸せだというもっさい女子が「小説は上手いけどメアリー・スーがいるのがいただけない」と言われて自分の中の中2心を滅するためにリアリティを身に付けよう小説のキャラがするようなこと(料理の描写のために料理教室に通う、コンタクトをしてみる、作中の人物が艶やかな髪をしているから自分もそうなるように手入れを学んでやってみる)やってみようそしてそれらを維持しよう、という。
これ昨日タイムラインで見た、と思いながら読んだ2

宮木あや子「校閲ガール」はこれ柚木麻子のやつでみたーーーってちょっとおもった。
ファッション雑誌の編集部に行きたかったが配属されたのは校閲さん。
せめて希望の場所にいけるように今の仕事をまっとうしようとする。

初見だけどっていう作家では沢木まひろと朱野帰子が面白かった。

  1. =乙一 []
  2. 好きなキャラのためにダイエットして見違えるようになった、という番組をやっていたようだった []
PAGE TOP