カテゴリー「 一般文庫 」の記事

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夢のような幸福 (新潮文庫 み 34-6)

エッセイ。再読ドドド。



「少女の揺れ動く季節を瑞々しく描いた珠玉の物語」ってあらすじに書いてあるから梨木香歩か森絵都か瀬尾まいこか桜庭一樹かと思って読んでみた。
実際は姉弟の話でした。
ぶらんこ乗り@いしいしんじを西の魔女が死んだ@梨木香歩で割ったような感じだー。

おまえの前で今、この世でいちばんおそろしいものに生まれ変わってやる……!(P206)

三崎日和—いしいしんじのごはん日記2 (新潮文庫 い 76-7)

いしいしんじごはんにっき2巻。
園子さんVSアップル(アップルの動じなささは異常

体育館にパイプ椅子をならべ、両側のスタンド席からも見られるようにしてあるのですが、かえってこういう形のほうが、ヨーロッパの音楽ホールにちかいのだそうです。まず合唱隊はすわり、「セビリアの理髪師序曲」などを聞く。

(P199)

ブラギの幻聴が聞こえた。はいはい(・ω・)ブラギブラギ
ROプレイヤーなら一度は聞いたことがあるアレです。色んな思い出が駆け巡りました。

しをんのしおり (新潮文庫)

三浦弟が大学入学みたいなことではじまったからとてもびっくりした。
そんなに昔の本だったのか……!という驚き。

さて、そんな私が最近していることはといえば、「理想の高校生活作り」だ。これはどういうものかというと、制服のデザインとか時間割とかクラス名簿及び人間関係相関図とか校舎見取り図とかを勝手に制作し、自分の頭の中で理想の高校生活を築き上げよう、という遊び。

(P37)

っゃさんとえりんぎのひとを思い出した。ていうか学園系PBWの基本だよなこれ。

フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫 よ 29-1)

クラフトエヴィング商會の吉田篤弘の16+1の短編集。
短編同士が複雑にリンクしている(Aという短編はBという短編の中の登場人物が書いた小説のことでもある、とか)

「で、私の結論はこうだ。なるべく多くを読み、多くを聴くこと。つまりね、語られなかった物語をあぶり出すには、この世に語られた物語をすべて並べてみせることだよ。そうやって失われたものを包囲してしまうわけだな。包囲して輪郭を浮かび上がらせる」(P19)

家守綺譚 (新潮文庫)

西魔女が映画になるから梨木分を補給しないと!と思って久しぶりの家守綺譚。
明治大正ぐらいが舞台の短編。

—それは桜鬼ですよ。いつも疎水縁でぼうっと桜を見ていらしたでしょう。(P174)

桜鬼には「はなおに」とルビが振られてます。えりんぎのひとーーーー。

君知るや彼の国(P140)

↑はまだまだもっと長く続くんだけどとりあえずここだけ。
ヴィルヘルムマイスターの修行時代来たこれ。桜庭一樹で文学少女だ。3回ぐらい出会ったら「そろそろ読め」っていうお告げなのかなあと思う。

家守綺譚もいずれは続編が出るようです?(ダヴィンチ7月号より)
yomyomのあれは再録ではなく新作だったらしい。(とりあえず買って積んである。まだ読んでない

小説以外 (新潮文庫 お 48-7)

エッセイ。

それでも読む。面白そうな本を血眼で探す。読むことは書くことだ。人間は読みながら自分でも書いている。本を読まなくなったら、私は小説を書かないだろう。

(P54)

かねてよりビルドゥングスロマンというものに興味があった。
一般的に、「教養小説……主人公の人間形成の過程を描いた長編小説」と訳されているが、私は「成長小説」と解釈している。

(P383)

巻末の刊行リストを見ながらふと気づいたんですが、ユージニアとネクロポリスとエンドゲームが発刊3年目、つまり文庫落ちしてもおかしくないぜラインのようだ。エンドゲームはこの前蒲公英が出たからまあないだろうけど、ユージニアとネクロポリスは文庫落ちwktkだ。

千住家の教育白書 (新潮文庫)

千住家子供時代の話。千住家にストラディヴァリウスが来た日より前の話で、子ども達の中ではマリコとバイオリンの話が一番多い。題名こそ教育白書だけど「千住家の物語」だな。

「何を悩んでいる。人生には幾つかの鍵がある。その時がきたと思ったら、ひたすら頑張るだけなのだ。僕は最初から勝敗は問題ではないと思っている。そのチャンスを捨てる態度が好きではないよ。鍵は開けるべきだ」
マリコは目を輝かせて父親の意見を聞いていた。(P210)

いしいしんじのごはん日記 (新潮文庫)

日記本。2001.9.12から2002.12.31まで。
いしいしんじのごはんと創作と生活についてのあれこれ。

ぼくはサイン本に、一冊ずつちがうイラストをいれており、お客さんが店頭で好きな絵をえらんだりしていたのですが、青山ブックセンターでは、「クーツェ」以降、本にビニールカバーをかけることになりました。いわゆるビニ本ですな。これはいじわるのためでなく、本をきれいに保つためです。(P168)

間違ってないけどおかしいと思った。

日々ごはんのいしいしんじバージョンという感じ。えりんぎのひととかいかがですか(゚д゚)

三崎日和—いしいしんじのごはん日記2 (新潮文庫 い 76-7)

日記本。
確か先月ぐらいに「物凄く好きそうだけど今買っても読めないからやめとく……!」と思った本。やっぱり買ってしまった。同じ日に「いしいしんじごはんにっき」を買って図書館で日々ごはんの新刊を予約した。

どんだけ「おいしそうなご飯が出てくる日記本」に飢えてるんだ>俺

面白かった……
どこが面白いというのは書きにくいんだけど(だって日記だから)雰囲気がいいよ。キューピー3分間クッキングと乗馬と亀の日々。

漫画家さんの場合は、一社専属のようなかたちで仕事をなさってることも多いようだが、昔はともかく今の作家は大概何社ともつき合いがあるし、担当編集者もある意味ではライバルになるのだけど、一方ではお互いに手を取り合って、大勢の作家を囲うかたちを取っているらしい。以前、某社のとても正直な編集者が「要は編集者同士が手をつないで生け簀を作って、そこで魚を飼っているようなもんなんですよね」と私に洩らして、なるほど! とおおいに納得したのだった。

(P73)
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