カテゴリー「 一般文庫 」の記事

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単行本版で何度か読んでたエッセイの文庫落ち。三浦弟の話ににやにやしていた。久しぶりにジロウくんネタを読んだためである。

〔MF文庫ダ・ヴィンチ〕吉野北高校図書委員会 (MF文庫 ダ・ヴィンチ や 1-1)

タイトルの「図書委員」それから帯の「胸キュン」につられて内容を確認せず買ってしまいました。
2ページ目を読む。「ん?」と思って著者略歴をみる。「ああ、やっぱり」と思った。
登場人物が全員阿波弁喋りよる(゚д゚)
徳島県内にある吉野北高校(おそらく著者の母校である城北高校)の図書委員会を舞台に恋であったり友情であったりの話。

作中の人物と同じように高校生の時の私はこれと似たような進学校の図書委員で、エヴァを見てたり、学年変わって貸し出しカードが2枚目(バーコード式ではない)になるような子で、ラノベやら本の話でべらべら阿波弁で喋りつくしてたわけですが、こうであれば青春的に絶賛勝ち組だったのではないかという、私の過去をすんげええええ美化及び誇張した小説が目の前に突然現れた感じで、恥ずかしいやらいたたまれないやらでついったーとかで叫びまくっていたわけです。

そんなわけで面白かったかどうかさえもまともに判断できないのですが、ぶっちゃけ標準語で読みたかった(゚д゚)

もし読もうと思ってる人がいたら会話のところを拾い読みしてみてください。最初ぺらぺら読んで意味が分からなかったら辞めておいたほうがいいかと。ガチの阿波弁であるため方言に馴染みのない方はとても読みにくいと思います。(私もリアル喋りはこんな感じです)

読みながらずっと思ってたことは
何だこの徳島県民のための小説はwwwwである。
「?やけん」「拭いてきい」とかならまだ何となく分かるだろうけど「いけるか!?(=大丈夫か!?)」とか「俺いぬわ(=俺帰るわ」とか関東とかの人分かるの? 大丈夫なの?とか思いました。

某あっきんぐがレインツリーの国を読んだ時に「関西弁が。背中がかゆい」とかいうようなことをいってた覚えがあるんですが、確かにこれはむず痒いわ(゚д゚)!
水際公園とかボードウォークとか郷土文化会館とかローカルな地名出てくるし。

ユージニア (角川文庫 お 48-2)

久しぶりに読んだー。
やっぱり単行本版であった冒頭の詩の部分はなくなっていた。
旧家でおきた大量毒殺事件を色んな視点から語ってみる。そんな話。
自分内恩田陸ランキングではTOP5入りしているやつですええ。

ただ、「話の最後ではかならず真実が明らかになってしかるべきだ!」と思う人にこの本は地雷になりかねないのでご注意をー。

その瞬間、あたしは悟りました。
彼女は幼い日、このブランコの上で誰かと取引をしたのだ。誰かが、ブランコを漕いでいる彼女に、お前の何かと引き換えに世界をやるがどうだい、と彼女に話し掛けたのだ。
そして彼女は取引に合意し、次の瞬間自ら手を放したのだ、と。

(P125)

東京夜話 (新潮文庫)

ぶらんこ乗りよりこっちが好きかも、と思ういしいしんじデビュー作。短編集。
「正直袋の神経衰弱」「クロマグロとシロザケ」「お面法廷」「クラブ化する日本」「クリスマス追跡」が好きだ。
正直袋?は一行目から吹いた。ヘタレ池袋(擬人化)がツボにはまった。池袋(擬人化)の田舎はどこでしょうか。
クロマグロとシロザケはマグロとサケの恋の話です。想像したらとてもシュールなんだけど、台詞だけ見てれば純愛だ……

解説(だと思われる)のところで、えいしいさんてそんな人なんだ!?て思った。びっくり。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

最近なんか疲れているので西魔女を読んで癒される必要があると思いました。

その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、誰がシロクマを責めますか」

(P162)

映画は結局こっちでは上映されずじまいでした。
映画館で見る情熱はあってもわざわざ借りてまで見る気はしないんだよなあ。

犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)

メディアマーカーによれば半年ぐらい積んでたらしい……まあ既に3回ぐらい読んでるから。最初に読んだ時はエマVS蟷螂のところの一文で凄く苦しくなった(表現的なアレではなく、本気で息ができなくなったのであった)のですが大分するすると読めるようになりました。時間は前に流れているなあ。

夜のピクニック (新潮文庫)

この前っゃさんが読んでたので読みたくなったフラグ。そして音声変換される罠。ふぉおお。
映画版の高見が背が高くてなんか違和感があったのだけどその訳が分かった。

高見という男、体は小さいのに声はでかい。
(中略)
高見は華奢な首を回した。色白で、女の子みたいに結構可愛い顔をしているのは認めるが、やはりうるさい。

(P132~P133)

映画版の高見はこれの真逆だと思うのだ。

そして映画地上波放送まだー。(邦画は1年2年ぐらいでやるからそろそろやってもおかしくないと思うんだ

クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)

約2ヶ月目の積み本崩し。読むのは多分これが3回目ー。
文化祭の話題だから読むのは後2ヶ月ぐらいあとでもよかったんじゃないかーとかも思いますが。

たしなめるような折木さんの声。わかっています。いまはいろいろ忙しいんです。そうでなくてもわたし、好奇心を持ちすぎだとしばしば折木さんに渋い顔をされています。重々、わかっているんです。ですが、どうしても、駄目です。知りたくて知りたくて、私、言いました。
「……わたし、気になります」

(P291)

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

Xちゃんは、田舎の高校生にしては珍しくポケベルを持っていた。……そう、ぎりぎりポケベル時代だったんです、一九九八年は!(P65)

何回読んでもノスタルジーなここ。
職場で歯磨き中に単音の着信音が流れて「今今日び珍しい着信音流れたなあ。ポケベルっぽい」っていったら5つ下の子に「ポケベルの音自体知らんわー」といわれたあの哀しさよー。

極め道—爆裂エッセイ (光文社文庫 み 24-1)

再読再読。
「半端なところで読むのをやめても大丈夫・笑えるの」という条件では三浦しをんのエッセイがお供になりやすいです。もう手持ちは読んでしまったが明日からは何を読もうか……

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