カテゴリー「 読了 」の記事

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黎明に向かって翔べ (角川ビーンズ文庫)

中華ファンタジー。
思ってたより硬かった。初期の彩雲国だと思ったら十二国記だった、みたいな。
いやわたしの中華ファンタジーの引き出しが非常に狭いだけで似てるとかそういう話ではありません。

時代的にはパルメニア・遠征王あたりとリンクしてます。
動物大好きへメロス=ソーンダイクが東の大陸にいたときの話がこれ。珊瑚が時々キトリに見えてくる不思議。

これとか遠征王とか昔のビーンズはこういうのも出てたんだなあとしみじみします。
私少女向けラノベでえろいのは遠征王程度でいいです。もうちょっと濃くてもいいんですが、そこに至るまでの話は嫌なんですあくまでもそれは通過点であるべき(゚д゚)

やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)

L25でやっていたエッセイ。
この連載をやっているということでL25読みたかったんだけど首都圏のみとか無理だし取り寄せできるみたいだったけど送料はんぱねーという感じだったのでハンカチを噛んでいた覚え。

この本は今までになかった「彼氏」の話が初めて出てくる。しかしこの本の最後のほうにはもうぱきっと心が折れた感じで彼氏とは別れるし作家業は休業して秋田の実家に引っ込むこととなる。

底辺女子高生に出てきた放課後自習の恋の話、1人称「オラ→あたし」と引き換えに失ったKくんの話がちらりとあったりする。

「日記はロマンです」「その桜がきれいな理由」「ほやほや」の章が好きだ。

都会のトム&ソーヤ〈7〉怪人は夢に舞う 理論編 (YA!ENTERTAINMENT)

段々分厚くなりつつあるような気がするトム&ソーヤ。前後編の前編のほう。
創也と内人作のR・RPG「怪人は夢に舞う」の脚本・宣伝・テストプレイの算段をつけはじめたがピエロという謎の横槍が入り始めたり、内人のもとに謎の美少女ユラが忽然と現れたり。
卓也さんの保育士にかける情熱とそれゆえのひっかかりやすさすげえ。

しかし「謎の美少女」というポジションへの胸の高鳴りがやばい。
続きが楽しみだ。続刊は(実践編)ということで「怪人は夢に舞う」のテストプレイ。

本格ミステリの王国

エッセイ。
以前のエッセイは割と日常寄りのものや阪神のエッセイなども収録されたりしていましたが、この本はミステリ特化です。選評なんかも多く載っているのですが、トリックの創り方と探偵視点の迷惑な犯人ベスト9にときめいた。

火村英生は女性読者に人気があるらしい、キャラ萌えとかなんとか、という話あり。
わたしも火村助教授すきーです。准教授という呼び名にはいまだ馴染まないので助教授です。いいじゃないですか助教授でも。助教授の過去はまだないらしい。でっちあげるのは可能だけどしっくりくるのはまだないらしい。

安楽椅子探偵の話もちらっとあった。主に番組制作の側面から。
ゴールデン枠に移して視聴率アップを狙ってみませんかっていう話もあったようだけど、マニアックなものは受け入れられない・どの時点から見ても楽しめるようにとかクリアすべきハードルが多くてプロデューサー側からやっぱり無理ですよねということになったらしい。いつかまた続編が放送されることを期待しておく……

29歳

8人の作家による「29歳女性」を主人公に置いたアンソロジー
最近30前女子がメインの小説を読むことが多いのでこれを読んでみた。
1人ぐらい満ち足りてる人がいてもよかったのではと思うぐらい仕事に悩んでる人と不倫してる人の話が多かった。仕事はともかく29歳なんでそんなに不倫するのか……

好きなのは宮木あや子「憧憬☆カトマンズ」と栗田有起「クーデター、やってみないか?」
あと書店員補正で山崎ナオコーラ「私の人生は56億7000万年」

金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)

これはよい冒険もの。少女向けレーベルではあんまり触れたことのない雰囲気。
一応現代地球・日本がスタートの地ではあるけど今とはまた違う別の歴史を辿った感じの日本。
たとえば「都立高校」「東京駅の八重洲口」なんかがあるけどまだ赤線や日本から他国への橋が存在する。「漢字」は飾りであり記号で模様だ。

「金星」が花婿探しをしている。見事婿に選ばれればこの世の栄華は思いのまま。

金星は国籍不明・正体不明・ある日忽然と現れた美女だ。花婿の条件は一つ「生殖可能な男子」
金星の元へ連れて行くという金星特急と花婿募集ポスターがギリシャに現れて8年、世界各地にその特急列車は現れて一定期間ののち沢山の男を乗せて消えた。誰ひとりとして帰らない。追いかけたヘリコプターなどもすべて消えた。

自殺特急便といえるその金星特急に乗り込んだ錆丸・砂鉄・ユースタスの話である。
何もない空間で電車が1両分プレスされてしかもあるはずの死体が姿を消すのである。ときめきだ。
この巻だけでも相当の死者が出て容赦ない展開であるのに重くならないのは錆丸の明るくて好奇心の塊の性格によるところが大きいなあと思います。

1巻ではまだうおおおなんだそれ気になる! って感じの謎をひたすらふりまく話のスタートの巻。
季刊雑誌の連載がベースなので続きは最低半年後です。多分今出てる小説ウィングス買ったら続きが読めるんだろうけど本になったときのお楽しみにしておく。

例のあのユースタスは女フラグが立ってる件。無理ではないと思うんだ。錆丸は剥かれてたけど巻末の砂鉄視点短編によれば「外見がどう見ても男であればチェックがおざなりになる」なので無理ではないはず。

デュラララ!!×7 (電撃文庫)

短編集寄りといえば短編集寄り。

誠二波江美香による三角関係昼ドラ展開
粟楠会のおいちゃんと園原堂の話
トムさんとシズちゃんのおしごと(ヴァローナもいるよ!)の話
新羅とセルティのラブコメ展開
それと刺された臨也のその後。
以上の5本。

過去の話へのフォローがあったりかなり復習的な意味で善良的な一冊だなあと思いました。
あとがきで「デュラはあんまり新キャラが増えないので」って書いてあってそうかこれで「増えてない」の範囲内なのか……っておもった。いやデュラ新キャラ多いよね。

今巻は粟楠会のおいちゃんこと赤林とシズちゃんがよかったです。シズちゃんモテモテ1
おいちゃん強い。罪歌に斬られた上で支配下から外れているのがすごい。
善人ではないけど憎めない人だ。

波江のあの顔はちょっとうみねこの顔芸を思い出す凶悪っぷりだよ!

トラウゴット・ガイセンデルファーはそのうちシズちゃんと一戦交えそうだなと思った。
あちぇらばーてんねんはパーデンネンにみえた。さんまの引き笑いがきこえた。

  1. 色んな意味で []

後はマのつく石の壁! (角川ビーンズ文庫)

水上都市ダルコ編終了というかようやく聖砂国編エピローグが終了したというか。
次男スキーとしてはコンラッドの帰還を喜ぶべきなんでしょうがえっらいあっさり帰ってきたのでびっくりした。え、本当に戻ってくるの? また出て行くんじゃないの? て思った。

しかしヒューブとかギーゼラとかニコラとか鏡の水底とか懐かしのキャラが出すぎだ。アニシナはいい。和む。続きはまた来年なのかな。今度こそ半年ぐらいで出るといいな。

創立!? 三ツ星生徒会4 そうして恋3は辿りつく (ファミ通文庫)

わたしは最近ゲームといえばペルソナなのでマハラギオンに読み替える!

そんなわけで三ツ星生徒会最終巻。
プロローグがいきなり数年後からはじまるのでびびる。本編がはじまるとヒロイン交代という感じで陽菜少な目葛城さん超増量である。
終盤の真の黒ぷににペルソナ4を思い出す。我は影(「゚д゚)「

体育祭とか生徒会選挙の話も読みたかったなあとか思いつつ(あと生嶋さんスキーとしてはとにかく出番を!と思ったり)よいシリーズでした。

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

読書日記3冊目。
カバーの印刷の関係で刷り直し→入荷が年内には間に合わない本屋も多いという記述を見てAmazonで予約扱いでぽちっとした。うちは絶対年明けになるなと思ったので。

持ったときの感触からして既刊より分厚いと思ってたけど書店はタイムマシーンより50ページ程厚い。
あと注釈が全体的に多い。ページをまたがるのでこれはどこに注釈があるのか・これはどこに対する注釈なのかと探した。注釈の存在はありがたいんですがせめて同じ見開きにあってもらえるのが嬉しい……

ネットで一通り見ているはずなのに、「あれ、ここ読んだっけ?」というところが結構あってびっくりする。特に序盤。横書きマジックか記憶が悪いのか……
この巻でファミリーポートレイトとか製鉄天使とかを書いている。製鉄天使は余裕でまだ積んでいる。
発売日付近に買ったのに自分で買ったハードカバーの本は後回しオブ後回しにされる傾向がある。
一読永劫でアイルランドへ行ったときの記述を読んで懐かしくなる。これは本放送と再放送とあわせて2回見た。この年末も再放送やってたけどガキ使→紅白コンボを優先させたので見なかった。

この巻の終わりで結婚式をしていた。結婚の報を聞いたのは日記が先だったか読書日記が先だったかとにかくすごく驚いた。まえに桜庭一樹日記とか桃井かおり(だったと思う)と対談してたときとかに「結婚しないと思う」とか言ってたので余計にだった。いつぞやのメールマガジンでユヤタンの結婚が伝えられた時以来の衝撃だった。

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