カテゴリー「 読了 」の記事

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金星特急 (4) (ウィングス文庫)

今年も絶賛ザベストを走っている金星特急。すげーおもしろい。

錆丸のあの生かされてる感。読んでてとてもどきどきする。あの手紙の中身はユースタス行きだろうか金星行きだろうか

冷静だから殺さず耳だけにしとくとかまじロマンだなー。首をがっぷりぶっ飛ばしてやりたい。
狙撃したい。あのアルベルトがもえすぎてたまらん。

「機械的に毒殺して回る君には、美学がありませんね。ただ暗殺や拷問の道具として使えばいいものを、毒の威力に振り回されている哀れな道化が君ですよ」
注射器ケースをからからと振って見せた。
憐憫の表情で彼を見下ろす。
「君は平凡かつ中途半端だということが、ご理解いただけましたか? --------この下民が」

(P162)

このシーンが超好き。たまらん。イラストとあわせてまじ美味すぎた。

夏草の本キチっぽさにはなんか心当たりがある。あれはでるたんが二次元に飛び込んだ。
新刊が出てないことにぶちぶちいったりブリタニカを身長計にしたり未読の本がなくなると微妙に機嫌が悪くなったり。夏草と三月のくみあわせはよいなあ。もえる。じつにもえる。三月の過去がくろくていい。

リアルイスタンブールあたりにいく旅行エッセイが読みたい。とるこ日記かkmpみたいなのがベスト。

金星特急はこのあとグラナダに行くのかしら。
悪魔(シャイターン)が出てきた時点で相当笑ったんだが、まじイベリア。
そして後半が地味にバロック! バロック!

あとがきが地味に笑いのドツボだった。
下着を気にしたり色を気にされたり形状を気にされたり性病の心配をされたりまじわろた。

そしてここで続くとか! 3巻に続いてこんなところで続くとか!
わたしは4巻もちゃんと待てた偉い子なのでちゃんと5巻を待つ。

六月の輝き

図工の時間にカッターで怪我した美奈子の指を美耶が触ると傷が跡形もなく消えていた。
その頃世間は超能力ブームに沸いていた。狭い町だったため「病気や怪我やなんでも治す美耶の不思議な左手」のことはあっという間に広まった。ろくでなしの美耶の父は美耶の左手で商売を始めた。

左手は良いことも悪いことも様々なものを生んだ。別れを作り確執も生んだ。
「特別ではなく」「僕はただ……」が好きだ。「六月の輝き」はせつない。たまりたまってせつない。

百億の魔女語り3 なんでこんなに不思議な妹ばかりなの? (ファミ通文庫)

話がごろんごろんと動く3巻。本当にハンドルの切り方が派手だ。圧力鍋すごい。
消えた妹アディリシアを探すアルト。しかし候補生でありながら勲章を受勲してしまい忙しさは増すばかりで有力な手がかりは得られない。一方エーマは自分の過去のルーツに直面する。

竹岡さんのもう一つの魔女の物語「東方ウィッチクラフト」をしみじみと思い出すと共に光炎のウィザードのこともふと。リティーヤとミカ周りが好きだった人は百億の魔女語りは結構美味しいんじゃないかと思いますよ。時々しまぱん見えてますが。ミカの「あんたにとってこの世界はどれぐらい確か?」という台詞を思い出します。

ラズベリーキスで目覚めて くちづけは一度でじゅうぶん二度するな (コバルト文庫 あ 22-1)

コバルトの新人さん。
サブタイトル長いよ! と思った。タイトル長文化はこんなところにも? っておもった。
ところで初見では くちづけは一度でじゅうぶん 二度とするな と読んだのでナニゴトダヨ! って思った。

おとぎ話風のファンタジー。
高名だった魔法使いの父が亡くなり、強欲で醜い義母と意地悪な義姉に遺産を奪われラズベリーは田舎の城と追い出されることになった。虫が食った毛布に地味な着替えと使い古しの道具類を持たされ「黒イチゴ城」と呼ばれる猛毒のイチゴが生い茂るエーアトベーレ城にたどり着いた。
誰もいない城の中を歩いていると礼拝堂のような広い空間に行き当たる。階段状に高くなったところに安置されたガラスの棺があり、中には美しい青年が眠っていた。ラズベリーは父が書き残した「くちづけは一度でじゅうぶん2度するな」という手紙はこのことかと、キスをすると青年が目覚め「お待ちしておりましたお嬢さま」と微笑んだ。

悪魔のような花婿みたいな世界観でダイヤモンドスカイ(主従)で童話的な物語。かなりベタ。べたべた。
主従というか割とふつうにキャッキャウフフしている。
すごくコバルトっぽい。その「コバルトっぽい」を他の言葉で置き換えることは出来ないんだけど、「初めて読む物語なのにすごく懐かしい気がする」が「コバルトっぽい」の正体の一部だと思う。
初見では二度するな=二度目のキスは何かの封印をとくきっかけになるんだよ! と思ったらただの親ばかなんじゃねーの とラストはある意味暗転に近いものがあると思った。

聖グリセルダ学院の祭典 (ルルル文庫)

春になりグリセルダ学院にも文化祭の季節がやってきた。
エステリアが立ち上げたラララ叢書の布教兼愛読者の会「ラララの会」に続々と加入する。ティエサのようにラララ叢書好きもいれば頭数のために入れられたものも下心ありありで入会したものも。
春からの入寮者としてようやくラエンハルス公の娘が入学してきた。ティエサが学生生活をおくるきっかけになった護衛対象だ。シアーハは入学早々演劇同好会のアマリアから「250年前の悲劇の王女グリセルダ」を題材にした物語の「影の特使」に熱心に勧誘される。
その頃学院で事件が発生する。

ルシン兄の再登場はよいな! ルシン・主様の小姑連合ふいた。ルシンはともかく主様は弱い壁だ。
あとティエサが「わたし普通者になる!」とか宣言しているのがアホ可愛い。そうやって宣言している時点で既に普通ではない。アホだ。ラストがびっくりするほど少女漫画! いや学園モノ的にこれは王道。
8月9月連続刊行! の場所はそこでいいのか? と思いつつ1いつかはあると思ったけどやっぱり月刊グリセルダがはじまるようだ。

  1. 巻末の宣伝ページでもよくねー? []

身代わり伯爵と白薔薇の王子様      (角川ビーンズ文庫)

短編集。
ちょっと古めの懐かしい短編があった。書き下ろし以外はザビで全部読んでるけど楽しい。
姫君の宝物と真夜中の料理教室が好きです。あれはよい。特にやばい。
時系列が1巻直後とか比較的最新刊に近いところとか割とすごく離れている。
そして書き下ろし! フレッドとセシリアの出会い! フレッドが感想を書いて発表しあおうとか言ってるシーンやおすすめ本をあれこれ上げているシーンで某Dkで変換してすみません。いやしかし手をつなぐとかやばい。大物を投げろとか挑発してるフレッドが愛い。

茨姫は嘘をつく。 (一迅社文庫アイリス)

宝石姫は微笑まない。の少し後の物語で主人公は変わっている。
読み切りといえば読みきりだけど、宝石姫は微笑まないの1冊まるごとネタ割り前提のあらすじがあるので、宝石姫未読ならそっちから読んだほうがいいかも。

本宮さん自身twitterで書いてたことだけどこれは確かに上下巻だな! あと1冊分ぐらい読みたい。セルツァの内面をあと1冊ぐらい掛けてお楽しみたい。宝石姫はセルツァが好きでこの1冊はまじごほうび過ぎる。
ちゃんと幸せになれよっておもった。

わたしてっきりディンドゥルがメインなんだと思ってて、中盤ぐらいまできてあ、ティサのほうだっておもった。
うっかりおっさんもえをこじらせていたからな。P109のやばさよ。2次元の煙草はロマンだな。
わたしあれだけ登場人物紹介もあらすじもみてたのにね。っだってディンドゥル格好いいからな。

プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜

最終巻(上)。4年目にしてついに終わりを迎える。
読んでてわーわーと叫ぶこと数度。未読でも全然問題ないレベルなんだけど、銃姫読んでてよかった! とかそのとき読んでてよかった! とかいろいろ思った。

いやほんとうに「明かされる真実」がすごい。あとジル語がジル語としてクライマックスだった。毎回クライマックスだけど今回はまじやばい。明咲さんもいいしごとしすぎである。いっただっきまーす

そけい部ってひらがなになってたから地味にどこだって思ったけど、鼠径部か。

すべての食べ物のなかで豚を一番に愛している。

ロレアン不憫。
リドリスがルシード好きすぎる。本当この子好きすぎるだろうと思ってた。シリーズ開始当初止むことのなかったラスボス感。なのでラストのあれでようやくきたか! と思った。でも2度目の生はルシードのために生きそうだなとおもわんでもない。

遅くても年度内には終わってしまうんだろうなあというさみしさ。

東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest ? (富士見ファンタジア文庫)

長編(前編)と短編4つ。
鈴鹿可愛いなーははは。でもそれをぶっちぎって夏目がアホ可愛い子だ。春虎はアホ格好いい子です。似た子です。夏目に気づいた鈴鹿のシーンが好きなんですが、基本的には夏目が愛しい1冊でした。
あとまさかの貴腐人。最近TLがリアルファンタジーで毎日がネタの嵐です。

雨の日のアイリス (電撃文庫)

感情を持ったロボットが出てくる、全力で泣かせに来る感じの物語です。

正式登録名アイリス・レイン・アンヴレラはロボット研究者のアンヴレラ博士のもと家事全般と話し相手として働くロボットだ。ごはんを作って博士の帰りを待ち、ある日はともに映画へ行き、ときにはアイリスひとりを受講生とした博士の特別講義が行われる。主人のもとなにひとつ不自由なく暮らしていたアイリスに非常な現実が襲い掛かる。

章タイトルの台詞がいきなり死亡フラグ。むしろ死亡フラグと若干の救いと絶望しかない。
シガレットケースを見つけたときのアイリスとかたまらない。
P96付近はツインシグナルのノベライズを思い出した。あれを読んだ時にはこういうのを見たことがなかったから乱丁とかなんかそんな感じのやつなのかなあとおもったのを覚えてる。

これだけいいことなしだったんだから報われてもいいだろうと思ったので終章の存在はよし。
「あったほうがいいけどなければないでおいしい」そんな感じ。

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