カテゴリー「 読了 」の記事

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池魚の殃 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

鬼籍通覧5年ぶりの新刊。何か随分と様変わりしてしました……。
でも中身は一緒です。解剖して飯食う人々があって謎があって、解決します。
今回は「ミステリだと思ったらホラーだったよ!?」展開ではありません。
鬼籍通覧は壺中の天が最強にこわくておもしろいって思うんだけどあれはホラーだもんな。

いきなり崇が拉致られて真っ暗な空間で目を覚ますと言うシーンからはじまるのでなんだこれはと思う暗闇劇。最初から割と医学用語がぽぽぽぽーんだった。たんこぶって言わないで皮下血腫っていうみたいな。かと思えばアスピルが出てきたりする。まあ分からなかったら分からないでなんとかなるものだと思います。

相変わらず筧君がいいやつです。大型犬です。

解剖シーンは軽いノリで胴体から下ないよみたいなあるんですけど、あーこの唐突に大変なご遺体出てくる感じ懐かしいって思った。次はいつ読めるかなーーー。

デュラララ!!SH (電撃文庫)

デュラ第1部完の少しだけ未来。
来良学園も新入生を迎えた。その中には秋田から上京した三頭池八尋もいた。恐怖に敏感で臆病だった少年は、降りかかる敵意を退けるために目を狙うことも顔面を蹴り続けることも抵抗はなかった。自己防衛のための鍛錬もかかさなかった。化物と呼ばれ育った少年は池袋の数々の都市伝説の話を耳にして憧れ進学を決意する。

首無しライダーに憧れたものは皆失踪するという事件が池袋で頻発していた。

八尋が個人的に雨霧八雲と同じ箱に入ったよ! 実際シズちゃんと喧嘩して初めて負けたわ俺なんか普通だわって言ってたかと思ったらシズちゃんからダウンとかいろいろ奪ってんよ。YABEEE。第1部キャラは「リンクされた別作品のキャラクター」程度の影を落とす程度かと思ったら割とがっつり出てくるのな。シズちゃんの昔は探偵になりたいと思っていたのかわいさよ。幽と探偵ごっこでもしたのかと思った。
あとセルティ可愛い(定型文)
世代交代感はあるけど正しくシリーズ1巻だなあと思いました。

狩兎町ハロウィンナイト 陽気な吸血鬼と機械仕掛けの怪物 (ビーズログ文庫)

博多豚骨ラーメンズと2賞同時受賞したやつ。
ビズログだけど恋愛ものじゃない。そもそもメインに女子不在で、かといってニアホモ枠じゃなくて、アドベンチャー枠1
だいたいサブタイトルで説明している系なんですが、吸血鬼に狙われた少年陽太と自称ダークヒーローの陽気な吸血鬼(よいやつ)
博多豚骨ラーメンズと比較すると視点は固定されていて、こっちのほうがライト。
殺人あり、命も狙われる、でも吸血鬼のブラッドさんのキャラもあってか暗くはない。
でも面白いのはどっち? って聞かれたら私は博多豚骨ラーメンズのほうがいいよって言う気がする。この辺は純粋に好みの問題だな。どっちも現代が舞台で、ちょっとありえない要素が入ってる2

  1. そんなのない []
  2. 殺人鬼とか吸血鬼とか []

カーマリー地方教会特務課の事件簿 (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

ふるーーーい、しかしとても有名だったオンライン小説が書籍化されて戻ってきました。
ソードアートオンラインがオンライン小説だった頃と同じ時代を生きていたはずです。

レストラニクス聖教国神教会騎士団の若き騎士ジークフリート、あみだくじに負けて東方教区随一の殉職率を誇るカーマリーへ異動を言い渡される。カーマリーは不死の魔物・悪魔がやたらと発生しやすい土地で、死体がふらふら出歩いていたとしても驚かないような土地だ。

なんか耽美ーな表紙ですが性別は特に選びません。というかぽにきゃんブックス自体がよくわからないレーベルなのでとりあえず置いていた場所から判断して少年向けカテゴリに放り込みますが、どうなのか? とりあえずさっき引き合いに出したSAOですが、こっちは宗教周りの設定が割とがっつりあります。最初は割とコメディですが、ページ開いた時の字面がみっちりしてて黒いのと「殉職率No1」を誇るカーマリーを舞台にしてますのでヘビーな展開も含まれます。まあでもグロくはないので大丈夫です。

昔読んだよ好きだったよという人は記憶を思い起こしながら読むとよいかと思われます。

カーマリー地方教会特務課の事件簿 (2) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

続刊は5月3日発売1

  1. 祝日なので前倒しだな! []

本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)

宮木あや子目当てで買ったら中田永一1がいたよ!
本がテーマのアンソロジーです。本といっても登場人物は作家とか創作とかそういう方向が多い。

中田永一「メアリー・スーを殺して」は2次創作小説を書いてるときだけは幸せだというもっさい女子が「小説は上手いけどメアリー・スーがいるのがいただけない」と言われて自分の中の中2心を滅するためにリアリティを身に付けよう小説のキャラがするようなこと(料理の描写のために料理教室に通う、コンタクトをしてみる、作中の人物が艶やかな髪をしているから自分もそうなるように手入れを学んでやってみる)やってみようそしてそれらを維持しよう、という。
これ昨日タイムラインで見た、と思いながら読んだ2

宮木あや子「校閲ガール」はこれ柚木麻子のやつでみたーーーってちょっとおもった。
ファッション雑誌の編集部に行きたかったが配属されたのは校閲さん。
せめて希望の場所にいけるように今の仕事をまっとうしようとする。

初見だけどっていう作家では沢木まひろと朱野帰子が面白かった。

  1. =乙一 []
  2. 好きなキャラのためにダイエットして見違えるようになった、という番組をやっていたようだった []

上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部

年収1000万を越える世帯は日本では10%程度しかいない。実際のところ少ないがその1割を相手に百貨店の年商の3割をたたき出す。女の園・百貨店において唯一の男社会外商。
関西の富久丸百貨店で、定年を2年後に控えた有能な外商員葉鳥氏はある日退職届を出した。
葉鳥氏の抱える顧客は百貨店にとってVIPばかり。若手外商を育てるという名目でなんとか引き止めた百貨店は各地から有能な若手を選りすぐり引き合わせた。そして羽鳥氏の目に留まったのは鮫島静緒という田舎のパン屋から百貨店へ販売員として進出し、契約社員として企画をばんばん成功させた女性である。
月間ノルマ1500万、まるで未知の世界である。

「教養とは、振る舞いです。手間暇をかけた身なりと、正しい日本語と落ち着き」

(P84)

静緒の試験は続いている。葉鳥氏がやめる3月までに外商に残れるかどうかが決まる、という。飛んでいるお金の額が違う。トッカンのぐーこ同様がむしゃらだなあと思いました。こっちはバツイチアラフォーなんですが。

ゴールデンタイム (8) 冬の旅 (電撃文庫)

わたしのタイムラインでは痛くて重くてしょうがないから読んでいられないと脱落していって、わたし以外誰が読んでるんだろうと思うゴールデンタイムが完結。最終刊は最初から最後まで鋭利なナイフだったね。
パニック状態の描写凄まじい勢いがありすぎる。思わず落ち着かない気分になってお皿洗って食器片付けてごみ捨てて本の整理してコーヒー淹れた。
学祭の阿波踊りのシーンは今まで読んだどんなものより鳴り物の音が聞こえた(でもわたし基本的に県外の大学連は認めてない1。)

街中でふと自分が誰か分からなくなって待ち合わせをしてて名前は分かるけどその人の顔は分からなくて、かといって自分の家も分からないって怖いなーーーリンダいてくれてよかったなーーーー。

178ページの、あれ。こーこさんマノロなのすげーと思いつつルブタンでぐぐった。
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目玉飛んだ。

すごい重いし読んでる間騒ぐレベルなんだけど好きなので次も読むと思います……
でも次はそのナイフもうちょっと丸めてください鈍器でもいいので。

  1. 飲んで公道で騒ぐだけで身内受けの域を越えないから []

伊藤くん  A to E

私が語りはじめた彼はみたいな感じで、伊藤くんというきっと何者にもなれない系クズに振り回される女性の話。
そんな男と女の話で好きなのは聡子と実希の話です。
男を切らしたことがない割に好きなのは実希といる時間な聡子とさばさばしていたと思ったら重たい系だった実希な。百合な……。
ふふーんと読んできたら伊藤くんEでちらりとみえる伊藤くんの内面が重くて重くて死ぬ!!!! っておもった。不意打ち鈍器だった……。

無花果とムーン

ある夏、地方のある町、お兄ちゃんが死んだ。「食べたら死ぬ」レベルのアレルギーの、周りからも気を使われていたアーモンドを食べて。

かなり砕けた口語文体の1人称。パープルアイ1でもらわれっ子の月夜と急逝した兄、奈落。
・地方
・大人にならないまま死んで行った下の兄
・地銀で働いている上の兄
・夏
・少女(複数)
・口語文体
ということで少女には向かない職業やら砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないを連想するなというのは到底無理な話なんですけど桜庭一樹の少女の話がまた読めるとはなーと。桜庭一樹発売日に買って積んでるんですけどもったいなくてなんか読めない……!
ピンク色のもやはここにもあって、月夜はもやの中に飛び込んだけど藻屑とか葵と違って周囲の手はちゃんと届いた。あとこれは幻想成分が強い。生者と死者なーーー。
UFOカフェとか出てくるからちょっとイリヤの空UFOの夏を思い出した。苺苺苺苺苺という命名はやばい。1×5かよ(゚д゚)
あと、乞食が表現的にアウトのようで乞*という表記になっててびっくりした。

  1. 何かの比喩ではなく本当に目の色が紫 []

死神姫の再婚 -甘き毒の聖母- (ビーズログ文庫)

久しぶりの死神姫だ。絵本つきを買うかどうかで1回保留にしたら次買いに行くまでえらい時間が空いた。今回から新章。お前アホじゃないのか度があがっているのですが今度はクルセージュ編です。いきなり豪快に朝チュンしたりしていたからまんまとご懐妊にひっかかったわけですが、ミリアムとクレメアの関係が最強にSacrificeだなあと思いました。
死神姫ももう18冊目で少女向けの長期シリーズってわたしすごい勢いで脱落率高いんですけどまだ当分美味しくいただけると思った1冊でした。

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