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約1年ぶりのカラクリ荘2巻の舞台はお彼岸。お盆とはまた違ってこの世とあの世が近くなる季節です。
足跡のように彼岸花が咲いてるって光景的にとてももえる。いいラフレンツェだ。カラーで見たいなあと思った。アニメというわけではなくてミギー絵で。脳内でシミュってみたら加熱して死にそうになった。
あとお魚紳士が裏の町長で吹いた。鮒大尽というなまえらしい。
「歩き出したら、後ろは振り返るな。何があっても後ろを見たらあかん。もしかしたら別の道と交差して、誰かが目の前を横切るかもしれへん。その時は、知らんふりしとけ。たとえ、話しかけられても、絶対に返事すんな」
(P226)
べりーもえる。川が時々異界への入り口になるとかもえすぎる。
サブタイトルの夢の通い路って倉橋由美子作品でそんなのなかったけと思った。桜庭一樹読書日記の欄外でK島さんが確か家守綺譚スキーにお奨めですとかって書いてた覚えがある(のでいつか読むリストに入ってる
昨日の1巻の感想が再読の癖にしっかり書かれていたのは八つ当たりのごとくこういう感じの話が好きな友人を積極的に釣りにいった結果です……(そして超欲しい言ってたので勝った!
ちなみに初読時の感想はこれ。
エッセイ。とても面白かった。箇条書きにすると
・島本さんが面白すぎる。ていうか赤裸々すぎる
・島本さんのお母さんが面白すぎる
・ユヤタンwww
※島本理生さんとユヤタンこと佐藤友哉さんは夫婦である
ファウスト部の合コンの話も載っていた。漫画漫画アニメアニメゲームであふれかえったようだ。
途中、私がトイレから戻ってくると、正面にいた西尾さんが
「島本さんは昔、なにか動物を飼った事がありますか?」
と、急に普通の質問をしてくれたのだが
「子供の頃に猫を飼っていたけれど、すぐに死にました」
と即答すると、西尾さんはうっと言葉に詰まってしまい、会話はそこで終了した。(P65)
「オタク(?)の生態」以降が個人的には「ずっとユヤタンのターン!」である。面白すぎる。座敷童とか同居人とかそんな感じだけど年月日とか〆のあの文とかからほぼユヤタンのことだろうと思われる。つかゲームしすぎである。
「ところで、君がViViに書いたエッセイのことなんだけどね」
彼がゲームをしながらふいに言った。
「僕はオタクじゃなくて、ゲーム脳だと思うんだよね」
ViVi読者の皆さんはおそらくあまり馴染みがないであろう、この用語。
どうも彼の話によると、ゲームばかりしているせいで自分の判断力が低下し、感受性が育たなかったり、現実との区別が希薄になることを言うらしい。
「ああ……それは、とてもぴったりな」
思わず同意してしまった。
それでは、私の元彼のTシャツを平気で着ていたり、私の行動をエロゲーにしかたとえられなくなったり、「君の顔にはなにかが足りないよね」という唐突な暴言を吐いて私を激怒させたりするのは、そうか、すべてゲームのせいだったのか!(P130)
祝・2巻発売。だけど1年ぶりの新刊で、ちょっと忘れていることが多く、30ページぐらいで読むのをやめて1巻再読。再読だというのにちょーにやにやしながら読んでしまった。
というのも最近のツボ具合+えりんぎホイホイを見つけたためですが。
「……私も小さい頃、お祭りになるとお面を買ってもらって、嬉しくてかぶって走り回ってたなあ」
(略)
「それでおばあちゃんに怒られたの。お面をかぶった時は、そんなにはしゃいじゃダメだって」
「どうして?」
「お盆にお面をかぶるのは、あの世から帰ってきた人が自分の顔を隠して、そこにいるのをバレないようにするためなんだって。だからああしてお面をかぶっている人たちの中には、死んだ人もまじってるんだって。お面をかぶってるのにはしゃいだりしたら、死んだ人に失礼だよってこと」(P245)
賽河原町は表側と裏側があり、裏側は妖怪が住んでいる。お盆は生者と死者の境目がなくなる。人間の世界と妖怪の世界の境界である空栗荘への引越しと、夏祭りの日の話。
さあ2巻を読む(*゚∀゚)