カテゴリー「 読了 」の記事

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九つの、物語

橋本紡作品ではこれまで「凄く好き」とか「とても面白い」と思ったことは多分なかったと思うんですが、この話は凄く好きだ。
きょうだいモノとか家族モノになると急にストライクゾーンが広がる私です。
1章のラストで目玉がごろんと飛び出て、ラストは確実に兄は消えてしまうと思っていたけど、7章ラストからの展開がせつなすぎる。
兄ちゃんのキャラが好きすぎるんだな多分。

ていうか毎章ごとに出てくる料理がおいしそうでこまる。たべたい。

美女と竹林

エッセイ?
森見登美彦氏のブログであるところのこの門をくぐる者は一切の高望みを捨てよのような文体で語られる日々(※ブログを書籍化したものではありません)

登美彦氏の本上まなみさんについて(野性時代の対談及びトップランナー)の辺りが面白すぎた。苦節10年のはずがあっさり叶ってしまいあばばばばとなっていたということである。
あと明石氏は堀北真希がすきすぎると思う。
明石氏が司法試験に受かって実務修習で徳島に行くことになったというくだりで、友達の友達の彼氏(司法関係者)が「早く徳島を出たい……俺転勤決まったらそれにかこつけてプロポーズするんだ……(意訳」と言っていたことを思い出した。

「面白いだけで生きていけたら、なんの苦労もありませんなあ」と、高橋留美子著『めぞん一刻』の中で四谷さんも言っている。筆者はこの意見に深く賛同するものである。
たしかにオモチロイことは認めるけれども、これは過酷な道である。
人間としてダメになるよ! ホントに!

(P76)

妃は船を沈める

火村サイド中編集。残酷な揺り籠のほうが好きだな。ラスト付近の対決が好きなんだ。

黄昏色の詠使いVII  新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫)

新キャラがまたどーんと出てきましたね。そろそろ細かい登場人物紹介が欲しくなってきました。
個人的にはエイダとアルヴィルのシーンが好きだ。むしろアルヴィルが好きだ。ある意味クルーエルとネイトのシーン以上にニヤニヤしていた。

ラスト付近のアレがトロイか!とか思った。

不連続の世界

「月の裏側」の塚崎多聞再登場の巻。中編集。
私は月の裏側がそんなに好きなわけではないのでうーんと思ってたけど、悪魔を憐れむ歌は好きだな。不吉ーな感じがいい。

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)

下巻がもうじき出るので再読ドドド。
文学少女最終巻でたら元ネタにあたって行こうと思うんだ……

マルタ・サギーは探偵ですか?7  マイラブ (富士見ミステリー文庫 54-9)

あああ終わっちゃった……
カラーページが秀逸だ。あとラストの見開きのマルタとバーチが。
あとやっぱりアウレカはいい。またカード戦争のコールが聞けてよかった。
でももう1回ぐらいストラグルのシーンが見たかった。

ていうか薄いなあ(本の厚み的に
番外編とかcollection of sがどっかで出たりしないだろうか(おそらく富士ミスではもう無理なような気がするんだよ

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

最近なんか疲れているので西魔女を読んで癒される必要があると思いました。

その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、誰がシロクマを責めますか」

(P162)

映画は結局こっちでは上映されずじまいでした。
映画館で見る情熱はあってもわざわざ借りてまで見る気はしないんだよなあ。

死神姫の再婚 -私の可愛い王子様- (ビーズログ文庫 お 3-4)

前回が微妙すぎて切ろうかな……とも思っていましたが、今巻はとても面白かったです。カシュヴァーンは苦労性だな。ていうかちゃんと経験あったんだな。アリシアは日常的に腹を痛めているがいいと思います
あと今巻はノーラと後半のエルティーナがとても可愛かったです。

カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫 し 3-2)

約1年ぶりのカラクリ荘2巻の舞台はお彼岸。お盆とはまた違ってこの世とあの世が近くなる季節です。
足跡のように彼岸花が咲いてるって光景的にとてももえる。いいラフレンツェだ。カラーで見たいなあと思った。アニメというわけではなくてミギー絵で。脳内でシミュってみたら加熱して死にそうになった。

あとお魚紳士が裏の町長で吹いた。鮒大尽というなまえらしい。

「歩き出したら、後ろは振り返るな。何があっても後ろを見たらあかん。もしかしたら別の道と交差して、誰かが目の前を横切るかもしれへん。その時は、知らんふりしとけ。たとえ、話しかけられても、絶対に返事すんな」

(P226)

べりーもえる。川が時々異界への入り口になるとかもえすぎる。

サブタイトルの夢の通い路って倉橋由美子作品でそんなのなかったけと思った。桜庭一樹読書日記の欄外でK島さんが確か家守綺譚スキーにお奨めですとかって書いてた覚えがある(のでいつか読むリストに入ってる

昨日の1巻の感想が再読の癖にしっかり書かれていたのは八つ当たりのごとくこういう感じの話が好きな友人を積極的に釣りにいった結果です……(そして超欲しい言ってたので勝った!
ちなみに初読時の感想はこれ。

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