カテゴリー「 小説 」の記事
361件の投稿
ようやく読めました(前の人が2ヶ月ぐらい延滞してた
これが出たころは非ラノベ系雑誌とか書店POPとかネットとかでオーフェンの人が一般文芸に殴りこみ(意訳)みたいなのを割とみたような覚えがあるのですが、読後感からすると一般文芸?というところ。
いやとても面白かったのですが一般文芸というよりは児童書寄り?
DIVEとかバッテリーとか精霊の守人とかみたいな感じでまず児童書として出版されて数年の後一般向けで文庫落ち、みたいな。そんな感じがしました。
ところで無意識のうちに脳内で緋色の風車を再生するSH脳まじで自重(゚д゚)
加奈がおっさん殴ってカナスピカを連れて逃げているところが僕は一番大切なものを持って逃げようと?やつらが追いかけてくるあたりがシンクロしたんでしょうか。
桜庭一樹読書日記に載ってた本がふと図書館で目に入ったのでここで会ったが100年目の御縁と思ったので借りてきました。
キリハラキリコという子が書いた日記。
日記といってもそんなやつおらんやろ(゚д゚)というひとたちがたくさん出る。
例えば月に1回、1日は女子限定ラーメン100円になるラーメン屋さん。
この「女子」には厳密な判定がありおばさんは含まれない。店の奥には判定委員が控えており、おばさんに認定されるとその人は生涯おばさんであり、「そこのお姉さん」ではなく「そこのおばさん」と呼ばれるようになる。おばさん認定されたくなければこの店に来てはいけない。
他にもヅラかどうかを見分けられる(それ以外はできない)博士とか暦屋親子とか不思議ワールドである。
1学期から3学期まで、4月8日から3月30日までの日記がある。乙一の小生日記が好きな人なら読んでみるといいかもしれない。かなり笑えてしまうので読む場所には注意が必要。
元々携帯サイト配信のものらしく1日分はとても短い。携帯サイト配信といってもいわゆるケータイ小説的なものではなく森絵都のショート・トリップのようなもの。
「サノ。冷え性を女だけのものと思うな」
「つ、冷たい、先生離して……!」
「駄目だ、味わうがいい。不整脈、糖尿病、禿、数多の生活習慣病を抱えた中年男性の哀しき低体温を」
「い、いやあっ! ハゲは関係ない、先生、ハゲは関係ないわ!」
「馬鹿者。お前たちはその膨大な髪の毛によって頭部から放出される熱量を最小限に抑えている。しかし我が禿頭はちがう。毎分毎秒、想像を絶する熱量を頭部から放出しているのだ」(P173)
日常の謎系?
短編集で、主人公は元探偵今宅配便のドライバーの独身男性、寺坂脩二。
荷物を届ける先やご近所でトラブルに巻き込まれたり。で。
久々に読んでてキーーーーってなった。話自体はとても面白い。でも登場人物が!登場人物が!
いけ好かん女じゃ塩もってこい塩ーーーーーと思ったり(みどりのおじさん・銀幕の恋人)
ろくでもないひきこもりのクソボンがーーーーーーーーと叫んだり(透明な面影の前半)
とらドラの2巻を初めて読んだときのような、これはもしかして作者の術中にはまっているのかーーー(でもそんなの関係ねえ!)とか思いながら読んでました。最終話のウサギたちの明日は癒し。ほっとした。
いやもしリアルで身近に森田母とか利津子みたいな人いたらぶん殴るよね(゚д゚)
しばらくちょっと缶詰恐怖症になります。ああああこええええ
ファーガル・バムフィールドはある日コレクション趣味をもった。集めるのは缶詰だ。
缶詰といっても特殊な缶詰ではないし外国のものでもない。ふつうにスーパーで買える缶詰だ。ただしラベルが剥がれているもの限定。
特価品ワゴンで安売りしているラベルのない缶詰は何が入っているのかさっぱりと分からない。野菜入りかもしれないしふつうにスープかもしれないしもしかしたらペットフードかもしれない。その中身が分からない感に惹かれてかファーガルは1個2個とコレクションを増やしていく。開けずに本棚に並べてさらに3個4個と増やしていく。50個になったときさすがに息子の趣味はおかしいと思った母はこれ以上増やすのは駄目だという。欲しければ1個開けなさいと。
そしてようやくファーガルは缶詰を開けることにした。カラカラ音がする缶の中から金のピアスが現れた。ひとつ開けたから缶詰を補給してまた開けてみる。そこに入っていたものは……
ちょー直球タイトルである。表紙はポップだが中はそれほど明るくない。
というか途中から超展開になる。ラスト2章の恐ろしさは異常。正確には章タイトルが恐ろしさの所以。ずっと読んできてこの流れでこの章タイトルをみた時が恐ろしかった。震え上がった。夜中に読み進めてもいいものかちょー悩んだぜ……