カテゴリー「 小説 」の記事

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酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)

これはどう見てもブギーポップスピンオフ。
この話で初めて上遠野浩平の話に触れる人から見たらかなり不親切な内容なんじゃないかなあ。私はすごい面白かったけど(*´∀`)

ブギーポップからはこんな人が出ます
オキシジェン(もしくは柊)・カレイドスコープ・寺月恭一郎(名前だけ)ダイアモンズ(名前だけ)

オキシジェンと健輔の話は凪の父ちゃんとイマジネーターの話みたいだ。

↓ネタバレ

ところで絵里香の先輩にして通称博士、ムーンリヴァーって末真さんなんだろうか

首挽村の殺人

岩手県鷲尻村。
雪深い過疎と高齢化の進む無医村に待望の医者、滝本志門がやってきた。
間もなく吸収合併でなくなってしまうこの村で次々に変死体が発見される。

おつかいさまが戸口に立ってるところをリアルに想像してぎゃーと思った。
人物描写がもうちょっと欲しかったなあ。主要登場人物紹介のところの女性の区別があんまりつかない。

鷲尻村むかし噺にときめく。
でも凄惨な歴史、村の現状、民間伝承、人食い熊が出た、変死体が出た、前の医者の恋人がやってきたとかいろんなことがばたばたと起こるのがちょっとあれだ。単品でも十分面白いからそんなに詰め込まないでいいよもったいないよって感じ。

れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)

配達赤ずきん図書館版
図書館業務の最中にあった謎を題材にした日常の謎の話。

ちんぷんかん

「はるがいくよ」のせつなさは異常_| ̄|○
泣くかと思った!泣くかと思った!

廻船問屋兼薬種問屋である長崎屋の若だんなの話。6冊目。
表題作ちんぷんかんは和算の問題がさっぱりと分からなかった。
若だんなの両親の話、「男ぶり」が好きだ。

塩の街

世界は緩やかに滅びようとしていました。
人が塩の柱になる「塩害」の危険にさらされている中出会った秋庭と真奈の話。

文庫版も一度は読んだ覚えがあって例のシーンがないだけで随分と変わるんだなあ。
番外編というかその後の話が4つ足されてて野坂夫婦の話があって嬉しかった。
あの2人好きです。それこそ秋庭と真奈より。ちなみに秋庭派か入江派かと言われれば入江派ですと。
陸海空で順番つけるなら海空陸。

呪(しゅ)の血脈

夏だから普段読まないような本に触れてみようぜ第2弾。(改題・第一弾は横溝正史
一切の前情報なく借りてみた。本当は怪談徒然草が読みたかったんですがなかったので
じゃ加門七海作品を適当に、と。
タイトルと表紙(映ってる白いのは多分紙垂)と最初何ページかで
一家惨殺なホラーかなと思ったら民俗学っぽいホラーでした。

舞台……長野県鎌木村
主な登場人物
宮地紀之……民俗学者。諏訪信仰の謎を追いフィールドワークの最中に見つけたご神木から鎌を抜き取った。そこを村人に見つかり再度封印するため祭りに参加させられることとなる。
高藤正哉……鎌木村裏の祭りを司る神官の家の生まれ。ただし神官としては祖父の代で途絶えている
高藤梓……正哉の妹。自称生き神。序盤で失踪する。
天音……梓が心酔する占い師のサイト名。占いというよりは宗教的。

で梓を探して2人も長野へ行くわけですが……
シシガミ様がいるとか缶蹴り怖い缶蹴り怖いとか「奥山の大木、里に下りて神となる」で
あまつきを思い出したり「怖いんだけど途中でやめられない」本でした。
色々と書きたいこともあったのですがこれの文庫落ち先が富士見ミステリー文庫ということを
見てしまいすべてがかっ飛んでしまいました。
天使が開けた密室(富士ミス)が創元推理文庫に輸出されてるのは知ってたけど
こんな輸入もあるのか……

呪の血脈

挿絵はCLAMPがしてるみたいですが出すレーベル間違えてる。

クドリャフカの順番—「十文字」事件

久しぶりに再読。
千反田と夜は短しの黒髪の乙女は方向は違えどカテゴリとしては
よく似ているような感じがする。

月光スイッチ

わたし(香織)とセイちゃんは不倫をしている関係で奥さんが出産のため
実家に帰っている1ヵ月半の間一緒に暮らしてみることにした。という話。

普通の話。悪くもないけどイイ!と言うほどでもない。
空色ヒッチハイカーのほうが好きかなあ。

不倫の話にしては綺麗すぎるなあと思った。もっとどろどろしてそうなものだけど。
メイン2人が恋人というよりは年の離れた兄妹みたいだ。
香織が三十路近いとは思えない(脳内では20代前半ぐらいでとまってた

今日はチャーハンを作ったのですが食べ終わってそういえば作中で
チャーハン作ってるシーンあったなあと思って見てみたら
私無意識に同じ作り方をしていた。影響されてる。

横溝正史自選集 6 (6)

夏だから古典ぽいのに触れてみようぜ第一弾。
ドラマ込みで金田一耕助に触るのは初めてです。孫の方が身近です。しかも漫画じゃなくて
堂本ともさか版のほう(わたしのせいしゅん(当時は剛派か光一派かというのがあってだな
7寸て何センチだとか刀自ってなんだとか時々辞書を引きつつ。

しかし登場人物が多いとくるくるします。
えーとえーといいながらいつもよりかなり時間かけて読んでました。

青年のための読書クラブ

丘の家のミッキーみたいなお嬢さま学校の100年間の話。
昔々に読んだ海外の翻訳物のような文体が印象的。

文体のせいか3章の冒頭でベルリンの壁どうのこうのいわれて
「ビンの中の手紙」を思い出したよ。東ドイツの少年がどこまでいくんだろうと
ビンに手紙つめて川に流してみたら西ドイツの女の子に拾われて文通するという話。
あの時はベルリンの壁ってドイツ真っ二つにしているもんだと思いました。
中学校ぐらいで国真っ二つとか万里の長城レベルやぞーと言われ目から鱗を落としてました。

つか3章は淡々と書いてるけどギャグの宝庫だな。
子供ながらにあの紫のふわふわの扇子は手触りがよさそうであこがれたものです。

というか暗黒ブックカタログ欲しいよヽ(`Д´)ノ

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