カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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ベネズエラ・ビター・マイ・スウィートに続く2冊目。
前巻が綺麗に終わってるのにどうやって続けるんだと思ったら同じ世界観の別の人物が主人公でした。
前巻はイケニエビトの話でしたが、今回はタマシイビトの話です。
今回は恋愛です。明海と実祈もちょっと出てきます。
あと背景として事件も起こってます。京都で起こる連続殺人事件、通称首もぎ殺人。
首がとんでもない力でもぎとったような酷い避け方をしており、現在4件発生しておりそのいずれもが身元不明。
チャチャは"調子に乗っているところを見ると親切心からその鼻を折ってやりたい"性分の持ち主で、周りからは「女帝」「魔性の女」と呼ばれる大変に口の悪い女の子だった。
そのチャチャと小学校からの付き合いの晴之がメインの2人。
チャチャ弟がまた攻撃の矛先になりがちで女装の上妊娠検査薬を買いに行かされたりとよくできた不憫なこです。
○○すぎのところが異様につぼりました。あの頃に戻れなすぎとか僕が壊れすぎ&君を壊しすぎとか。というか読んでたらとてもクレープが食べたくなりました。
どっちかといえばベネズエラのほうが好みですが、こちらもよいです。
ていうかチャチャという名前は脳内では先に某赤ずきんが来るので大変でした。
「「しっぽ髪のお姉ちゃんと仲良くしすぎないほうがいいよ。
じゃないと消えちゃうかもしれないよ。
誰にも覚えてもらえなくなるかもしれないよ。
それは本当に寂しくて寂しくてたまらないことなんだよ。
それでもいいの?」」(P58)
双子もしくは双子的なキャラというのはよいですね。
エルティーナ出てないのに存在感がありすぎる。
今までのキャラ総出演みたいな感じでとてもたくさん出る。ディネロがよい(*´∀`)
たくさん出てきてみんなアリシアとカシュヴァーン突いていくから面白い。
カシュヴァーンが今回出番少なかったけど、出てるところが基本アリシアに対してデレッデレである。
「俺の見る幻覚では、俺の理性が邪魔してお前の言うことがまともすぎた……だが……やっと、やっと無事に会えた」
(P184)
あと嫉妬に喜ぶとか、どんだけー(゚д゚)
後セイグラムはティルナード好き過ぎだろう。
1巻当時からユーランは私の脳内イメージでは「短髪小太り中年」なので挿絵とのギャップに悩みます(ていうかまじで一瞬認識できないという)どこでそんなイメージがついたのか分かりませんが。あっという間の退場でした。
読点多用キャラ(ディネロ)と三点リーダー多用キャラ(レオニア)が同じ巻で出てくると読むテンポが崩れる。ディネロはともかくレオニアはやばい。ちょっと前に銀魂で「シルエットだけでそのキャラが分かるように修正してから出直してー」みたいなのがあったけど、誰が喋ってるのか分かりやすいけど読みにくさが異常。
オペラ好きな人は多分好きなんじゃないかなと思う栗原さんの新作。1話完結の恋愛ものです。退廃的です。とてももえる。
舞台はヴェネツィアっぽい感じの退廃的な水葬都市。
この世界の人形は喋るし寝るし夢を見て恋もする。といっても全てではない。
かつて魔法使いが使ったという魔抱石の気まぐれに選ばれた人形だけが魂持ちとなる。
イファもそんな魂持ちの人形のうちの一人だった。
豪奢なドレスはよいですね(*゚∀゚)
イファにどぎまぎするアーセルはよいですね(*゚∀゚)「手、繋いで」に撃ち抜かれた。
P183ページ以降、特にP196付近のフォルトナートとイファのシーンがとても好きだ。
あらすじの「初めての恋に落ちたら性別を与えられる」から松村栄子の紫の砂漠っぽいのかなと思って読み始めて、バラッドが出てきた瞬間脳内で詩人キターと叫ぶ。詩人といってもオペラのソラではなく、サンホラー的にバラッドといえば詩人なのである。iPod出してきて辿りつく詩を聞いた。
「お前の胸の魔抱石は呪われている。その石は何度も人形に使われ、そのたびに当たりに不幸をまき散らしてきた。その石を使った人形は、ひとに恋してその姿になった途端にあらゆる人間を魅了し、血まみれの惨劇を生む」
(P89)
レーヌ・ミシェルですね分かりました!っておもった。ちょうど深紅だし。
ぼくは中性体でも少年人形として作られました(女装とか無理です!)→あなたのことを女性としか扱いませんのでだいじょうぶですすぐ慣れますに超吹いた。
次があるとしたらあとがき曰く同じ世界の別の恋の話?
ていうかあとがき面白かった……ドレスとか犬に吼えられるとか引かれるとか。
「恋は流行り病だが、愛は不治の病だよ、イファ。お前の中にも病魔は潜んでいるようだ」
(P180)
さよならピアノソナタを読んでいる間、高岡尚がにょきっと生えてきたのでふらふらと再読。
中断して6年になりますね(LOVEWAYは短編集だし私テンブランク派なので)
若木未生公式ブログによればグラハー最終巻はコバルト以外の出版社から文庫以外の形態で出る模様。
哲朗が格好良すぎる件。
というか私は1巻から哲朗(とエビチリ)が好き過ぎる件。
3巻で解消されたのかと思ったらナオはやっぱりナオでした。
「ああ、そうか。別の女か。ナオはほんと女にだらしねえからな」
「僕もそう思う。ナオミはもっとしゃんとしないと」
「ジュリー。こういうろくでなしの隣にいると幸せになれねえぞ。もっといい相手見つけろ」(P40)
もう本当にこれに尽きるよねっていう。
コリアム@ちょーシリーズがにょきっと生えて「だからあなたはろくでなしなのよ」って言って去っていった!
ナオが家にやってきたときの真冬が可愛らしいです。というか地味に日登美がおもろいな。超淡々としてる。
「おれァ好きな女を最後までつかまえてらんなかったの! おまえのそのクソへタレは遺伝だ、ほんとごめんな! ガキは親を選べねえからそこはあきらめろ! でも、おまえはまだ間に合うから! 間に合わせるから!」
(P287)