カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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首の姫と首なし騎士 (角川ビーンズ文庫)

大陸の中心フォルモント国、建国してからまだ2代目のまだ歴史の浅い国である。
4番目の末娘シャーロットはとくに美女というわけでもなく、ドレスより暗い書庫で本を貪り読むことを好み、父王が連れてくる結婚相手はすべて自尊心を傷つけられるか失望して去っていった。非社交的な娘をなんとか政略結婚に使おうとして父はシャーロットに狩りに出ろ護衛にはアルベルト・ホースマンをつけるという。
アルベルト・ホースマン、代替わりしてなお建国の英雄初代国王ジョゼフ・フォルモントのみに仕える騎士。
「首なし騎士」と呼ばれ情け容赦なく首を刎ねる残虐さ・奔放さ・横暴さを備える男として恐れられている。

建国の王 亡き後も英雄の影に怯える2代目王 家族になれない王族一家 王たる資質 シスコン兄
そんな感じです。

シャーロットが「素直・健気・天然」とかそのどれにもあてはまらない子で、ローテンションで脳内垂れ流し長口上・多弁な子の一人称です。神様のメモ帳のナルミが女になった感じ。

首なし騎士アルベルトさん、自由です。とても自由です。これは俺様ですか? いいえこれは自由人です。
アルベルトはアルベルトで自分の目的のために動くのですがなにぶんふりーだむ。

恋愛よりもちょっと硬めの、でも溺愛兄は好きだなあというひとにおすすめ。

ザビでの告知を見たときはこの表紙イラストのモノクロで字がいっぱい置かれていたので、首から下は外付けみたいな感じと思って「首だけヒロインか……いつぞやのアトランダムみたいだな……」と思ったものです。四肢がそろっててよかった。

「常識人は最早あなただけよ、レイフォード。血迷った人間ばかりの国をしっかり支えてね」
「俺は、俺の可愛いロッティが王でも全く構わないけどね」
「もう駄目だわ、この国」

(P81)

“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)

学園の皇子ヒカル、ただし亡くなって現在は幽霊となって是光にとり憑いている。
ヒカルの心残りをはらすと約束したものの、その心残りの相手はひとりかと思えば何人もいるようだ。
ヒカルが次に示したのは古びたアパートに引きこもっている内気な少女夕雨だ。
ろくに太陽を浴びていないせいで体はひどく白くて儚げで毛布をかぶり世界を遮断している。
閉じた世界で「ここにいれば幸福なの」という夕雨。ヒカルは彼女にした約束を是光に教えることなく二人で一緒に考えて欲しいという。

文学少女でいうと蛍。花の名前を高らかにうたいあげるヒカルが好きです。
是光がだんだん恋に落ちていく流れがよいですね。とてもきゅんきゅんする。
ヒカルは是光といるととてもふつうの友達っぽくて忘れがちではあるんですが1いずれはもう喋ることができなくなるひと、もう砂時計は落ちきっている人なんですよねえ。切ない。

  1. 今回はそんなに出番多くなかったように感じますが []

ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫)

短編集的な。でも「短編」というほど短くもない手触り。
アインクラッド時代が2編、ファントムバレットの後の話が1編。アインクラッドはキリトLv1の話とアスナと初対面ぐらいの話。伝説の聖剣獲得クエストをすることになった「キャリバー」のほうはなんだかこう、ドリームマッチというかディシディアというか、キリトらしいPTだと思います。シノンさんまじかっけええええええ。

奇妙な殺人事件を追うことになった「圏内事件」はらふこふきたこれ! とかおもった。本当にこの時代を生きていた人なんだなあ。

カラーの1枚目はネトゲのパッケージ版っぽい。この巻はネトゲネトゲしてて大変面白かったです。
昔が懐かしかったです。

最強ギルドとか攻略組とか話とかになるとRagnarokOnlineの黄文字実況を楽しみにしてたころを思い出す。
メドレー・めっさんぐ・SBK! 分かる人はわたしと同じ時代に同じサーバーで生きていた人です。

私は結構スペックギリギリのPCでやっていたのとまとまった接続時間が取れないので基本ソロプレイヤーでした。そんな私にも所属ギルドがあって溜まり場があって固定PTがあったこともありました。ずっと忘れていたことなのですが最近妙にあのときのことを思い出します。今考えても私のRO全盛期はあの3人PTのときでした。ほんとうにもうガーデンロストだ。時間を巻き戻すことができたとしてもそれはよくても深入りするな、「犬はどこだ」初読で呼吸困難感を呈したあの二の轍を踏むなとしかいうことはできぬ。

当時のギルメンとは連絡手段がないこと多く1何人かはマイミクで何人かはここの存在を知っているんですが、東北在住の人もいただろうに今どうしてるんだろうと、でも学生時代の同級生やかつての同僚と同じようにもう話すことはないんだろうと思います。

  1. これは「まろん」と「ROのキャラクター」を分離していたことにもよるんですが。ROが初対面でリアルでも会ってみたい人というのはここ数年で皆もう会った。 []

レッド・アドミラル  宿命は絆を試す (角川ビーンズ文庫)

はい、レッドアドミラル完結巻。
2011年結婚したい二次元ランセが最後までやらかしておりわたしは大変転がりました。
海に漂着すればいいのに。二次元に飛び込みたい。
アルデアの誓いのような言葉でまた転がって1巻ではこんなことになるとは思わなかったけど、もう本当にな!

この巻は本当にモノクロイラストがすごくいい仕事をしていた。魂入ってた。圧巻だった。

あとはなまさか最終巻でランセが撃たれてああなるとは思いもよらず。
\ マジで! / と転がった。

P242以降はなにかとおもう。もうなにかとおもう。たましいのはんぶんはおれのものー。
膝ががくんとなる現象については覚えがあって、Marchen3D上映会のときに暁光の唄にさしかかったあたりで急に足から何かが引いていく感じがあってその後劇場が明るくなってもまるで立てなかった。ので同行者を立たせてつかまりたちをする。要介護状態だった。あれか、あれか……とおもう。

いい作品だった。ごちそうさま。

アルトレオの空賊姫 暁天の少女と世界の鍵 (一迅社文庫アイリス)

飛空挺 空賊 対する空軍 記憶喪失の少女。この世界では魔法と科学が交わりすべての魔法科学はヴォーパルを源にしてできている。この世界の飛空艇はその魔法科学の産物で、ヴォーパルは人の精神を喰らい魔力へ変え原動力として飛ぶ。
ヴォーパル探しに来ていたアルトレオ空賊団のお頭ヤウェトは脱出ポットのなかで眠る少女を発見する。イスカは名前と生き別れた弟以外の記憶を持っていなかった。イスカはそのままアルトレオ空賊団と行動を共にする。

迷走プラネットとかローデンシュアと比べると、イスカは本能のままに突っ走ったりしない。おとなしくても芯の強い、でも不思議な力に押し流されようとする不安もある。新しい引き出しを垣間見た。結構容赦ないPRGっぽい世界で、これが出るってアイリスすげーな! と思う次第。もっとやれ!

ちなみにわたしはヤウェトが好きです! 分かりやすいですね!

「じゃあ僕は……君が、君じゃなくなった時は、名前を呼ぶよ。イスカ」
考えるより先に、口がそう告げていた。
「君が戻ってくるまで、何度でも」

(P130)

フォーチュン・オブ・ウィッカ4  タロットは真実をうつす (角川ビーンズ文庫)

ミッドパレスに到着した七聖守護物対策室。ここではハイヅカの実家で滞在することになる。
ハイヅカは呼ばれるときもハイヅカだし地の文もハイヅカだから普段あんまり気にしてないけど「ハイヅカ」はファミリーネームなんですよね。灰塚さんちのご兄弟登場。弟のカイも兄似で可愛らしいです。

アイリが「ハイヅカ女の扱い手馴れすぎ」について質問してて笑った。うんそこは必要だな。

ミッドパレスは(向こうの世界ではどう表現されるんだか分からないけど)和風で、和風だから当然儀式も祝詞っぽい感じでもえた。祝いの宴席に呪いを添えてやろうううう(゚д゚)
wktkして読み終わったんだけどもあとがきからもう1枚めくってしょんぼりする。完結はもうすぐそこだ。

双界幻幽伝 宿敵は神出鬼没! (B's-LOG文庫)

幽鬼を見る珍獣系後ろ向き引きこもりヒロインの中華ファンタジー2巻。
ずるずると引きずり出され、人酔いしたり小荷物のように抱えられること数度。朧月は再び王都へやってきた。

要するにニヤニヤ系なんですが。
1巻と違って既にもう知らない仲ではない。傍目にはどう見てもいちゃいちゃしているバカップル状態なのに、本人の自覚には至っていない。気に入ってるのかもしれないと思うと同時に他の男に触れさせたくないが両立する! 張さんいわくまだ半開きの恋心! だだ漏れなのにまだ半開き! つまりはまだ本気を出していないということなのだよ。教育的指導を入れる星彩と張さんがとてもよい。バカップル+突っ込み役というのはよい。

そしてそのふたりをニヤニヤしてたら蒼刻と迅ががっつり持っていった。ちょーがっつりもっていった。
あの悪友分はやばい。おかしい。ちょっとだったのにもえのかたまりだった。いみがわからない。あそこらへんを中心に短編をたのむとおもった。

今回笑ったのは伏字ちょう多かったことだな。罵倒語がバラエティ溢れすぎだった。
ぎゃっぷもえ。

話とはまったく関係ないところで驚いたことには、読了は年100冊ぐらいですっていってたコモリさんが発売直後に買って、マッハで感想を書いていたことです
男子ラノベ読みもはまる双界幻幽伝! はいそういうCMちっくな部分でした。

花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)

この世界の花は人の血を吸いその身を喰らう。
花を殺せる特別な武器を扱える舞手・歌で花を縛る歌姫、彼らは花狩りと呼ばれている。
本来女しかなれないはずの歌姫の才能を持った少年クロード、クロードが歌姫になるなら自分は舞手になるといった少女ロゼ。そして2人は「明日も明後日もずっと守る。だから一緒にいよう」と幼い約束をした。
そしてふたりは残酷なかたちで引き裂かれた。一帯を花嵐が襲い、多くの犠牲者と共にロゼも行方不明になった。

それから5年、クロードはロゼと一緒に行くはずだった花狩り養成機関モント・フロステラの楽院にいた。
ただし女装で! 生き物の体を一時的に若返る薬を飲んでまで!

外見美少女の女装少年、つまりビズログではかなり珍しい少年主人公です1

クロードはロゼの名前「ロザリア・ルクローレ」を名乗り、圧倒的な実力を発揮し「真紅の小鳥」と呼ばれ歌姫候補の双璧美女になっている。そのクロードを助けているのが幼い頃からクロードとロゼの逢瀬を手助けしていたミュゲで、若返る薬も彼が調合している。ミュゲはクロード好きすぎだろと思う。

美少女双璧の片割れ「黄金の小鳥」ベルガモットはもっと気難しいというか気位高い感じなのかと思えば、割と気さく。ノワールは最初どんな子なんだとおもったら、おお! おおおおお! みたいな。拙者不器用ですから! 的な。104ページあたりからのノワールとクロード(ロゼ)の剣舞と歌の交流のところが好きで! 

男装少女の「ばれたらどうしよう」とその周囲の「何ときめいとるねんあいつ男やぞ(゚д゚)!」っていうあれがじゅうぶん楽しめる。あと「首なしシスカ」の肩にとまっているオカメインコがいじょうにかわいい。
まとまってはいてもまだまだ序章なので、もっと読めるといいねえ。望むなら子守り魔王より1冊でも多く読みたいねえ。

  1. ほかはアルケミストの誓約とか志麻友紀作品ぐらいしか思いつかない。ないわけではないけど男女CPかつ少年主人公は本当に非常に珍しい。 []

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と紫の約束 (角川ビーンズ文庫)

王都ルイスイトンから程近い小高い丘の上にアンとペイジ工房派はいた。
ここにあるホリーリーフ城を借りて作業作りに専念することにしたのだった。かつては優雅であっただろうその城館は荒れ果て、窓は割れ草が生い茂り幽霊屋敷というような趣になっていた。後からやってきたブリジットは愛玩妖精をつれていた。まだ彼女は孤立している。

新聖祭への作業がはじまったところ。幽霊騒ぎがあったりして、後はいい感じにシャルがデレている。
単純にデレたー! というのであれば前巻のほうが上なんだけど、これはよいデレであった。

生前のハーバートとの話が好きだなー。過去の話はいつでもきれいなものだー。

以下続く! という終わりではあるけど3巻に比べればなんてことはない。楽しみに待てる。

デュラララ!! ×10 (電撃文庫 な 9-39)

\ やべえ /

色々ある。とりあえずドタチンがどーん轢かれるところからはじまる。遊馬崎が珍しく出番多いですね。よいことです。堕天使エロメイド出過ぎだわと思ったらカラーのこれは……1
ダラーズが色々大変だった。というかこれははやく続きを。接続章は世界が崩壊しそうだった。混ぜるな危険的な。

  1. ジャッジメントですの! []
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