一迅社文庫アイリスが創刊されたのは2008年7月ですが、これがレーベルの新人賞から生まれた初の作品です。
和風です。雰囲気としてはちょっとレトロな感じで、アイリスの中では影詠みの天花と同じカテゴリにいそうな雰囲気。
今書きながら思ったけどこのサブタイトルエリアルフォースみたいだ。
この世界には妄執など負の感情を背負った者が鬼に変化して人を襲う異形が確認されている。
これらを退治するのが七宝と呼ばれる人形、そして息吹で七宝に力を与える七宝士がいる。息吹は自分の命を削って七宝に与え操るもので選ばれた者は短命に終わる。七宝士にはどうやって選ばれるかといえば息吹が強いとある日体に花紋と呼ばれる花びらのような痣が浮いてくるのだ。
七宝士となるのは大抵4枚以上、主が見つからない場合は3枚でも選ばれることがある。どちらにしろ花紋が現れるとそれに引き寄せられ鬼がやってきやすくなるため、それまでどおりの生活は難しくなる場合がある。
主従とか、当代の主のみの記憶を持つ人形と生まれてからずっとの記憶を持つ人形。
若くして死別することを何度も繰り返す。前の主への思いを断ち切れないでいるとか、そんな感じの。
檀いいよね。
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