赤き月の廻るころ  二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)

赤き月2巻。前作から物語内時間が1年が経ってます。恋愛成分は上がっています。おもろいです。
ツァーリアに行く×新キャラ登場なのでツァーリア組のターンかと思えばずっとジェラールのターンでした。
ところでジェラールは俺様キャラというよりはサドデレだと思うんですがどうでしょう。
ちなみにツァーリア組は中盤はほぼ出番ないです。終盤が凄かったけど。
あとジェラールとグレイグが取り合えばいいなあとか思います。とても思います。しかもグレイグは本人には気付かれないまるで報われないポジションがいいです。

グレイグといえば喋りが時々分かりにくいな、とおもった。

「……我が姫を助けていただきまして、まことにありがとうございました。ジェラール陛下、私がいたらなかったばかりに、申し訳ございません」
御身にお怪我などございませんか?
態度ばかりは丁重に謝意を示しながら、言外に、なんでもないならさっさと姫を放せ、と告げてくる。

(P103)

御身?は喋っているのか、心の声なのか、口には出してないけど暗にそう言ってるなのか。
内容的には明らかに喋ってるけど「」の外だしそういう空気をかもし出すのはその後ろがやっている……!
多分これに違和感を覚えるのはPBCのせいだなとおもった。
「()描写のくせにどう見ても喋ってる。C単位でそれをロールに反映していいのかどうかわからない」みたいな議論とか愚痴とかがあったのを覚えてる。1

あとこの世界の「火薬」は爆薬爆弾とほぼイコールで考えていいんかなあとか、火薬が最先端の技術って文化レベル的にはどのぐらいなのかなあとか、火薬の起源とか火薬の何たるかをぐぐったりした。
たぶん深く考えたら負けだ。
「火薬」だったらざっとした大きなまとまりすぎて2、危険性がよく分からなかったのでびびる。3

好きなシーンは崖から落ちて以降のレウリアとジェラールのあれこれと、180ページ周辺です(・ω・)ノ

  1. そしてわたしはこれをやるのでごめんなさいって思ってた []
  2. 人間に対して「おい哺乳類」と呼びかけるみたいな」 []
  3. 手持ち花火も火薬使用といったらそうだし []