三連休ですね! 行楽シーズンですね! 旅立ってますか家でごろりごろりしますか。
私は来週京都に行ってきます。平日ですが超観光シーズンの京都なので人ごみにもまれてきます。
旅エッセイ特集です。
書いてから思ったことですが、以下に挙げた本は食べ物の描写ががっつりあるのばっかりですね(とるこ日記のぞく)いかに食に傾いているかがよく分かります。


チェンマイ アパート日記。

チェンマイ アパート日記。/k.m.p(ムラマツエリコ・なかがわみどり)
タイ北部のチェンマイでアパートを借りて1ヶ月暮らしてみる。
主にイラストと漫画と写真と、女の子っぽい丸い手書き文字。
アパートで暮らしていくための買い物とか、屋台でごはんを食べる(←凄くおいしそう)とか、チェンマイでの暮らしのあれこれ。
コームローイの写真が写真サイズ小さいのに空いっぱいに広がってて綺麗でとても好き。
k.m.pの旅行本ではエジプト・ベトナムの辺りは怒りだったり愚痴的なものだったりするのが多いのですがこれはそういうのがほとんどないです(あるにはあります。
ページ数の割にいい値段してて、半端にでかいので置き場所に困るのですが文庫落ちはしないだろうし、図書館にもないし、万が一文庫になることがあってもこのレイアウトでっていうことはないと思うので買いました……。


とるこ日記—“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記

とるこ日記/定金伸治・乙一・松原真琴

k.m.pが異文化コミュニケーションを超楽しむ旅だとすればとるこ日記はその真逆。

この本には、これからトルコ旅行へ行こうと思われている方に役立つような耳より情報や、海外旅行をして見識を広めようかなと思われている方々の参考になるような文章は、まったく何も一切合切書いておりません。むしろこれ以降の文章は、引きこもりが海外に連れて行かれたらどんなふうに引きこもりが悪化するのかという興味深い実験の結果発表なのです。

(P27)

もともとWEB連載だったものを本にしたもの。飛んでもらえるとポップアップでツッコミがあったりして変則的です。それを本にしているので読み方も変則的な感じになります。
メインの日記本文(左ページ)を定金さんが書き、他の2人は注釈(右ページ)で突っ込み入れ。読むところがあっちこっちに飛ぶので、最初はとても読みにくいです。慣れても結構読みにくいです。
お互いの罵りあいっぷりが妙にツボにはまる。
一番ツボにはまったのはカッパドキアの章。


旅ボン~イタリア編~

旅ボン イタリア編/ボンボヤージュ
「引きこもり作家、海外旅行へ行く」その2。イタリア10日間の旅。
引きこもりなので担当さん(同行者)に言われてパスポートを取りに行ったりスーツケースを買いに行ったりするところから始まる。観光先は「イタリアの観光地といえば」誰もが知ってるような有名どころがほとんどです。王道っぽい。
基本的に漫画です。「ガイドブックになったりはしないけど笑える系」旅行記。
超描き込まれてます。


フランス日記—日々ごはん特別編
フランス日記/高山なおみ
料理家高山さんが新しい本(じゃがいも料理)のためフランスへ旅立つ。
日々ごはんは元々高山さんのWEB日記を書籍化しているシリーズなので、普通に日記です。料理家ゆえか、出てくる食べ物が基本どれも美味しそうでよだれがでます。

桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~

Q61 これまでの全作品で、特に愛着のあるキャラクターはいますか?
●海野藻屑=腐野花 同じ人なので。

っていってるのがずっと謎で(???ってなってた)小説新潮の豊島ミホのエッセイを見てしょんぼりした後、その隣にあった小説現代をぺらぺらしてみた。
桜庭さんのロングインタビューが載ってたので読んでみる。ちょうど↑の疑問に答えてくれる文があったのでそこだけ5回ぐらい読んだ。砂糖菓子でお父さんに殺されずに藻屑が育ってたらどうなるかっていうのを書いてみたのが「私の男」の花らしいです。で、「私の男」の後の花の話がファミリーポートレイトだとかなんとか。同じ人がこういう世界で育っていたらどうなるかーっていう話だと思うんだけどもおおおうっておもった。ちょっとあのインタビューは来月になったら図書館へいってコピーしてくる……

今朝のブックレビューちゃんと見れた。他の2人の話はなんかキリっとしてる感じだったんだけど桜庭さんのは面白かった。川上弘美さんとの対談の話を今日2回見てしまったので(テレビで1回、↑のエッセイで1回)原文を当たらねば……と思う次第。

明日22日発売の「小説新潮」12月号、特集「作家になる道 Part2」に「休業の理由」というエッセイを書かせていただきました。
(略)
このブログでは一切触れてきませんでしたが、来年の一定期間、休業を予定しております。しかし休業までまだ刊行予定が単行本4、文庫2、確実にありますしその準備が終わるまで「休業」とはいかないので今ここで詳細を語ることは控えさせていただきます。というか、スムーズに休みを終えれば読み手側への影響は一切出ません。来年は今年と同じペースで本が出ます。

しょんぼりしつつ、その6冊が何かを探してみる。

その確実な文庫の2冊(発行年月日はAmazon参考
ブルースノウ・ワルツ(2004年5月)
陽の子雨の子(2006年3月)
夜の朝顔(2006年4月)
エバーグリーン(2006年7月)
この次は神田川デイズ(2007年5月)なのでこの辺だと……

単行本4になりそうな、連載作品を探してみる。(ブログをがさーっと遡ってみる。
純情ポルノシリーズ(小説新潮でやってたやつ。書き下ろし&修正を加えた上で来年本になるらしい。)
廃墟の女王(週刊アスキーで連載してたやつ。全20回。今年10月頭に終了)

「Feel Love」に連載しているらしい幼馴染みシリーズ
あとあっちこっちのアンソロジーに載ってたやつを1冊にまとめるとか……(ももいろのおはかがぎゃふんだったなあ
リテイク・シックスティーン(星星峡連載中)はまだかな。

とりあえず明日(月曜日になるかも?)小説新潮を見てくる。

<追記>
「豊島ミホ 休業」で検索してこられる方が大変多いので告知板としま(豊島ミホ公式)の休業関連エントリのリンクを置いておきます。
器(1/14)-告知板としま
書き置き(11/21)

・腐女子彼女が映画になること(漫画の単行本の帯で知った
・確かTBS系列でやってたドラマの魔王と伊坂幸太郎の魔王は何も関係ないこと(ずっとそうだと思ってた

七つの海を照らす星

家庭では暮らせない子どもが生活する児童養護施設「七海学園」が舞台の日常の謎系の連作短編。
私(北沢春菜・24歳・七海学園2年目の保育士)がであう謎と学園の七不思議。

これ好きだー。具体的には「今は亡き星の光も」「血文字の短冊」「夏期転住」
血文字の短冊は冷たい校舎のHEROみたいだなー。虐待とかDVとか無戸籍児童とか扱ってるテーマは重たいのに軽めで読めた。

葉と葉子のふたりごと

東京在住の岸本さんとニューヨーク在住の渡辺さんの往復書簡なエッセイ。
容姿の話とか友達の話とか人間関係の話とか。おしゃべりを聞いてる感じでした。

BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)

クロニクルの手前まで読んで2週間ぐらい放置していたという……
「強い吸血鬼の育て方」と「自由と虚ろ」が好きだー。
クロニクルは奴隷達の英雄を聞きながら読んでたら思いのほかあってる感じがした! 

おとなのごはん日記

1ヶ月のうちの10食分×1年間のごはん日記(ごはんは写真ではなくイラスト)
食べるのは魚・野菜・豆のみで、肉・卵・乳製品は食べないそうです。まじで?みたいな。
肉は食べなくてもどうにかなるけど(我が家の食卓に上がるのは基本魚と野菜です)卵と乳製品切りは無理だ。
ちなみに漢方の先生に薦められたというだけで、菜食主義ではないそう。

竹取物語

絵本サイズ。最初は竹取物語のワンシーンの版画+古文。
最後までいったら今度は江國香織訳の竹取物語。高校時代を思い出してなつかしやー。

都会のトム&ソーヤ(6)≪ぼくの家へおいで≫ (YA!ENTERTAINMENT)
IN塀戸といいはやみねさんジョジョ好きすぎんだろ!

コンビニは、竜王グループがチェーン展開してる『シャドウ』——シャドウは影という意味だ。"影のように、あなたの生活に寄りそいます"というのが、名前の由来らしい。
ぼくは創也にきく。
「"生活に寄りそう"というのなら、"そばに立つもの"ということで、『STAND』って名前にしたらよかったのに」

(P67)

あと若干ガンダムネタが。

内人+創也VS特殊任務部雑務課+AKB24(人工知能なホームセキュリティ)
おいしくいただきました。トムソーヤは本筋を楽しみつつ大きいおともだちに向けられた小ネタを探すのが楽しみです……

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