マイナークラブハウスへようこそ!—minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫) (ピュアフル文庫)

書評とか日記とかで見て、あらすじを見てこれは買わんとあかん本ちゃうんかと思い立ち。
これはよかったです(*´∀`)桜蘭高校ホスト部からイケメンホスト成分を差っ引いた感じ。

大学付属で中高一貫校である桃季学園。山がまるまるひとつ敷地の金持ちの子どもが多く集まる学園である。学園で青春な小説です。主に舞台となるのはこんなところです。

学内の奇人・変人・はみ出しものばかりが寄り集まった、桃季学園の辺境地帯。並み居る先輩たちも一緒に入った新入生たちも、みんなもう青春、捨てちゃってるんじゃないかってぇくらい、誰ひとりとしてマトモではない(僕以外)。
弱小文化部ばかりが部室を置く、桃園学園事務棟、桃園学園。別名、マイナークラブハウス。

(P133)

桃季学園は部活も盛んなのだが、部活として認められるのは5人以上。5人以上いれば部費と冷暖房完備の部室がついてくる。5人未満の非公式の部活が寄り集まってできたのが通称マイナークラブハウスなのだ。

1話ごとに語り手が変わる。女子生徒へ男子生徒へ。またある生徒の保護者へ。
主人公はだれっていうのは具体的には出てこないんだけど、私は誰の視点にも出てきて謎を振りまいていくきゅうりの子「ぴりか」だとおもう。

ちなみに私とても好きなのは天野君とぴりかである。天野君はあの喋りが好きなのである。

「……いずれにせよ、腹立たしい。畑荒らしは、人類が農耕を営むようになって以来の、太古からの罪だ。人は、育てる者と盗む者に分かれる。獣であれば致し方ないが、盗むものに対して、僕は容赦ない。」

(P162)

というか3話は全体的にとても好きだ。かえるがいっぱいのあれとか。
2話の葬列ハーメルンご一行についていくところも好きだ。一言で言うならぴりか可愛いよぴりか
5話で畠山家(主にぴりか)が謎を振りまいていったので続刊がとても気になる。

「やっぱなー!! 俺、あの手の男はムッツリーニだと思ってたわけよ。」

(P146)

バカテスを思い出した。

宮内庁更新(゚д゚)!
NHK-FM「サタデーホットリクエスト」2009.2.7(土)公開生放送
陛下出演しちゃうらしい。とりあえず覚えてたら聴く。どのぐらいいるのかわかりませんが
番組自体は14:00?18:50という長さ。

そろそろRoman2巻の表紙出てるんじゃないかと思ってとりあえず遊生丸さんのサイトを見に行ったところ、サイン会の告知があった。
とらのあな(サイン会情報)
あととらのあな特典でイラストカードがついてくるようです。これは各地のとらのあなで。
表紙も載ってた。真ん中にイヴェール置いて並べたい(*´∀`)

バッカーノ!1931 臨時急行編—Another Junk Railroad (電撃文庫)

何で今またバッカーノなのかと思ったらドラマCDの特典小説+書き下ろしらしい。
ジャグジー一味が好きです(*´∀`)あの誰が喋ってるんだか分からないぐらい一斉に喋っててヒャッハアなところが。あとエルマーがちらちらでてきてた。

「そうだ、確かモーリってのは、一人じゃ海は割れなかったけど、兄弟三人でチョップすれば海を割れるとかそうういう仲良し兄弟の話だった気がする」

(P175)

ばけらの!2 (GA文庫 す 2-2)

2巻は買わないとかいってたのに買っちゃったよ……イヅナ可愛いよイヅナ。
好きな話は1話と3話です。1話のうちはラーメンがとても食べたかったとです(がまんした

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

君のための物語が好きだったので2作目を買ってみる。
しかしタイトルぐらいしか情報を入れず買いに行ったらあまりに色が違うので本屋で迷った。
2作目は学園+仲の悪い双子+ちょっと異能。可もなく不可もなく。普通でした。

ついったー経由で教えてもらった。
グラハー最終巻。
バースノベルスってナンデスカ。一応Amazonで探したらバースノベルスは出てくるけど1冊だけという謎。
ていうかあらすじが音源ネット流出か……

東京創元社メールマガジンヨリ。
3月に配達赤ずきんの文庫落ちと秋季限定栗きんとん事件(下)がでる模様。
栗きんとん2ヶ月連続だなー。

野性時代に冲方丁インタビューが載ってた。べらべらべらとめくってみる。
シュピーゲルのこれからとかマルドゥックの新作の話とか、いろいろと。

橋をめぐる—いつかのきみへ、いつかのぼくへ

深川を舞台にした短編集。
「九つの、物語」がとても好きだったので、それと比べてしまうのもあるけど、こちらは微妙だーと思った。
印象に残る話少なかったなあ。好きなのは「永代橋」「亥之堀橋」「まつぼっくり橋」

SHライブ(ミラコンのとき)に、事前にジブリレイアウト展を見に行ったのですがそれの会場がちらちら出てくる現代美術館でした。清澄白河から現代美術館までのんびり徒歩。現代美術館こちらなんて札があちこちにあったので方向音痴的にとても助かりました。
「東京駅まで車で10分程度なのに地方都市みたいなところがある」とかそんな感じの描写があったと思うんですが、その通りだよ!と思いました。商店街歩きながら、自分の普段の環境とあんまり離れてないので歩いててもホッとしました。

カフェ・コッペリア

最初はカフェ・コッペリアの人々がメインな連作短編かと思えば普通に短編集だった。
どれもよかったけどあえて選ぶならモモコの日記と笑い袋がよかった。次点がカフェ・コッペリア。
一応技術的にはちょっと未来の日本が舞台だけどそんなに現代とはかけ離れてない人々の話。
好きなのは笑い袋/カフェ・コッペリア/モモコの日記

温かい話だったり、微妙に黒い話だったり、これは凄くよかったー。

モモコの日記は最強にしょんぼりした。
でも私が11歳の時の今の11歳は別のいきものだよなと思いました……
ランドセルに黄色いカバーかかってる子(小学1年生の証)が「あ。auの新しい携帯でとるー」って言うてた時はえええええって思ったもんな……

幸せだ、幸せだ。自分は幸せなのだ。あたたかな空調の効いた家があって、食べるものに困らず、肉親と同居できて、幸せなのだ。嫁は忙しいのによく気を回してくれるし、孫は父親がいないにもかかわらず明るく育ってくれている。

(P241 笑い袋)

「精神のバランスを崩して思い込みを生じると、人間、何をするか分からないものよ。自分を罰する行為に耽溺するというか、耽溺しつつ言い訳に固執するというか、二律背反の悪い方へ悪い方へと引き寄せられていくのね」

(P169 エクステ効果)

光

美浜島を襲った津波。わずかに生き残った子ども達が秘密を抱えて美浜を出てからそれから20年。

直球に暴力の話だった。「大きな熊がやって来る前に、おやすみ」なんて目じゃねーなーと思うぐらいとても闇だった。最初から最後まで重苦しい雰囲気がたちこめている。読むときに息継ぎが必要だ。

罪の有無や言動の善悪に関係なく、暴力は必ず振りかかる。それに対抗する手段は、暴力しかない。道徳、法律、宗教、そんなものに救われるのを待つのはただの馬鹿だ。本当の意味でねじふせられ、痛めつけられた経験がないか、よっぽどの鈍感か、勇気がないか、常識に飼い馴らされ、諦めたか、どれかだ。

(P217)

秘密を呼び覚ます呪文を、いまは私が握っている。(略)でも、あなたがまた私を裏切るのなら、愛を装うのをやめて私を侮辱するのなら、その時はきっと、秘密は海の彼方から大波となってよみがえるだろう。

(P290)
PAGE TOP