宝石姫は微笑まない。 (一迅社文庫アイリス)

長期シリーズはまるで手をつけてないけど一冊完結っぽいので読んだ。
最初の印象は「MF文庫Jっぽいタイトルだなあ」でした。○○は××ない。

ルディーン王国前国王の娘、この世の宝石と謳われたセラティファーラ(ファーラ)は身を守るため、醜い風貌で寒村で暮らしていた。そこに2人の傭兵が現れた。ファーラが宮殿と共に燃え尽き死んだと思われたのが10年前、実は白金の騎士に助けられ生き延び、隣国ランディスケリアの王妃である叔母にひっそりと助けを求めたのが7年前。腕輪が叔母のもとに去年辿り着き、ようやく助けと迎えの手が伸びたのだった。
3人はランディスケリアへと向かう。

ファーラが「突然亡国の姫であると知らされる」とか「ひっそりと暮らしていた」とかそういうんじゃなくて、生きることを第1目的にして、騎士の指導のもと剣の修行をしていたり愚鈍な娘を演じている辺りがグッドなのです。
しかしなんだな融通のきかない四角四面コンビというのはなかなか萌えるな!
しかしわたしはセルツァのほうが好きなんだ。あの「いいひと」すぎるところが。

本宮さんあとがきに「床ローリング」とかあってびびる。スラングと思ってたら意外と一般名詞……?

8月も近づいてきたのでC78のお知らせです。
今回もラ管連「バカとラノベと管理人」で小説参加しています。2日目(土) 東地区 D - 16 bです。
表紙はこんな感じです→ラ管連:バカとラノベと管理人

プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜 (ルルル文庫)

長い道のりであった! リュリュカがとても殊勲賞だった。とても山盛りだった。豚のようだった。
仮面夫婦がようやく仮面を脱ぐまでの一冊。とても丁寧だなあ。ジル語がすごすぎた。密接したい。

ヒクソス云々と読んでいたらふとプリハーとしての終わりはどこなのだろうかと思っていたら、あとがきいわく終わりはもう見えてる感じらしい。銃姫と違いプリハーは直に繋がっているシリーズがあるため、ENDマークのその向こうの事情については若干うかがい知れるところがあるのだけどルシードの隣に立っているメリルローズははたしてどちらなのか。

リドリスがふつうにいい弟過ぎておかしい。この弟がこんなにいいヤツのはずがない、と疑心暗鬼の私が囁く。個人的にはラスボスはリドリスでもなんら不思議ではないと思っているので……。

後半になってガッと増えた挿絵ですが、ジルの顔が若干ロリ化したような……。

「いま、側にいて話を聞いてくれる人を愛して、何が悪いんですか。貴方には誰よりそれが必要なのに。人は弱い。貴方も僕も、いま生きている人間は誰でもね。だけど、人の心は人の体温でしかあたたまらない。
思い出は美しいが無味無臭です。貴方に触れて触れられ、貴方に声をかけ、貴方に笑いかけてくれる人がいれば、貴方はそれを手に入れて強くならなくてはならない。貴方に縋らざるをえない多くのアジェンセンの民のために??」

(P84)

イドに至る森に至るイドが一部機種にて配信がはじまったようです。
既に始まっているのはUGAのなかでも一部機種のようですが、8/2からはJOYでもはじまるようです。
8/1は混雑承知で借り暮らしのアリエッティを見に行くので2日はカラオケに……!
8月1日の県内は眉山山頂で空の境界&東方阿波踊りポスターが先着1000名に配布されるということで、とてもカオスな予感。

あとSoundHorizonの記事が載っているということで何冊か音楽雑誌を見ました。
WHAT's IN? 8月号は写真が通常版ジャケの実写のほう(壁画にもなってたメルメルのあれ)で、内容はFC会報とかぶっていることも多く1目新しい感じはあまりない。
Sound & Recording 8月号はぜんぶで5ページぐらい。主に3D中継について3ページぐらいあった。
どういう仕組みで中継されているのかとか。あとの1ページがライブについて。
はじまりはライブ中の写真が1ページぶち抜きでずどん。ライブ中のイドがどんと出てて、聖誕祭の写真をみたのはこれがはじめてでした。あの衣装こうなってるんだとか白のカラコンだ……とみた。

長らく中断していたIstria?kaliope?の続報が公開される。

とりあえず冬コミ以降ということで、年明けぐらいを楽しみに待ちたい。
そしてもうひとつあった!

志方あきこ オフィシャルブログ 謳う丘アルバムとIstoria?Kalliope?について

謳う丘コンセプトアルバムとかwktkしすぎだろうと思いつつAmazonぽちっとしてみたらもっとやばい世界が広がっていたのである。

志方あきこ/アルトネリコ3 イメージCD 謳う丘(仮)(初回限定盤)

2010年1月に発売され大ヒットを継続中のPlayStation3ゲームソフト「アルトネリコ3~世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く~」のテーマ曲である「謳う丘~HarmonicsTILIA~」を中心に、「アルトネリコ」の神話世界を表現する音楽CD。

●「謳う丘~HarmonicsTILIA~」のロングバージョンはもとより、ゲーム中でも使用された未発表曲「Ec Tisia ~Talifa~」に加え、志方あきこによる新曲を収録した、「アルトネリコ」ファンのみならず志方あきこファンにも堪えられない企画CDです。
●初回限定版は、小冊子を封入したアマレーケース仕様!

〈CD収録曲〉
謳う丘~HarmonicsTILIA~ ロングバージョン(仮称)/新曲4曲予定(各神話のイメージソング)/Ec Tisia ~Talifa~

〈初回版仕様〉
アマレーケース+A5変形サイズの小冊子を透明スリーブに封入予定
豪華アルトネリコ小冊子封入(ページ数未定)
・4つの神話伝承(歌の物語4編)
・各神話設定資料 など

? やべえ /

  1. ドイツとかミク起用の理由とか []

夢の中の少女—ひとり百物語怪談実話集 (幽BOOKS)

夏なので怪談が読みたい……そんな感じに借りてくる。
怪談と言ってもガチの恐怖話から虫の知らせ的スピリチュアル体験とかちょっと不思議な話とかいろいろ。
淡々とした語り口調でひとつの話はすごく短いけど、「さっきの話のひとの続き」があったりする。
五稜郭の話怖い。ていうか"みえるひと"というのは結構いるもんだな。
わたしは邪気眼的な「わたしって霊感あるの」みたいな人レベルでも会ったことがない。

夜行観覧車

前作よりもうちょっとライトに身近に。高級住宅地で起きたある殺人事件。
2つの家と1人の老婦人の話が交互に語られる。ラメポこと小島さと子のターンはすごい短いのになんであんなに強烈なのか。すごく生々しすぎる。身近すぎる。

とりあえず親が子どもをかばっているパターンじゃなくてよかった。坂道を転がり落ちるのはまさに刹那である。紙一重である。

彩花より明里のほうがウザく思える辺りが年があがってきた……ということなのだろうか。
高木俊介出演番組はヘキサゴンかな。どうなっとんねんがすごく島田紳助で再生された。

名探偵&ミステリ特集に火村さんがいたのできゃぴきゃぴした。 ? ときめきだ! /

初野晴特集

退出ゲーム以降のシリーズはハルチカシリーズと名付けられたそうな。脳内漢字変換は晴親です。どうでもいいです。

——今後の刊行予定をお教えください。
初野:七月に「退出ゲーム」の文庫版、八月にハルチカシリーズ第三弾「空想オルガン」、秋に「トワイライト・ミュージアム」の第2弾を出します。書きたいものは沢山あります。廃墟の遊園地を舞台にした幻想ミステリ、終末SFの長編、角川書店からジュブナイル長編、売れないミュージシャンと花屋を題材にした連作短編、神父とトイレを題材にしたダークファンタジー色の強い学園小説など。もちろんハルチカシリーズの第四弾も考えています。
担当:ハルチカシリーズは毎年一冊、夏頃に出る予定でお願いします。

書きたいものはたくさんあります、と言いつつ晴野さん兼業作家らしい。
9時-21時で働いてきたくめしふろ執筆だそうな。すごい。
あと廃墟の遊園地って「カマラとアマラの丘」が収録されたりするんだろうか1。ときめき。

湊かなえ特集

9月に往復書簡形式形式の中編×3の本が出るらしい。ときめき。

湊:これまでは「告白」が自分を引張ってくれていたと思うのですが、今後は「告白」から独り立ちしたいと思います。「告白」の人の本だから買おう、じゃなくて、湊かなえの本だから買おう、と思ってもらえるような作品を書いて、方向を定めていきたいです。

高里椎奈特集

主にフェンネル。ていうかこの写真ぴょんこちゃん。
9月にフェンネルの短編。薬屋の新刊はすごく頑張れば年内に出るかも?

鮎川はぎの特集

知ってるけど本当に2人だ……そして影響を受けた・好きな作家がすげー同世代2
設定・プロット担当:はぎのさん 執筆担当:鮎川さん3
6ヶ月連続刊行は担当氏と鮎川さんの間で決定。はぎのさんは事後承諾だったと。
やってみたら「やればできるなあと思うけど、相手は大変だろう」とお互いが思っている。
8月刊行の11冊目でひと段落?

フルメタルパニック完結記念賀東招二メールインタビュー

・今回の長編で別れは寂しいという方のために短編集は予定。お笑い短編のほか長編の補足エピソードを。
・(かなめとテッサ、どっちの人気が高かった?の質問に対して)男性のマニア層だとテッサの人気が高そうだけど総合的にはかなめのほうの人気が高かったのでは。

趣味の本棚・男装・女装

秀吉が「学園祭で女装もしていた」キャラとして認識されていたのが驚いた。いい意味で。
最近は男の娘どころかガチで女みたいな秀吉を見ることが多かったので、男ですよとした上で秀吉をとりあげてるのがなんかもうすげー新鮮。

あと裏表紙の内側のファミ通文庫の広告見てたらBADが冬からエースでコミカライズがはじまるそうな。

  1. あれは動物園だけど []
  2. 大学の頃は京極夏彦一辺倒。最近は米澤穂信。衝撃を受けたのは桜庭一樹。須賀しのぶは10年来のファン []
  3. 鮎川さんは「高瀬ゆのか」名義でノベライズもしている。 []

ローデンシュアの魔女?ハロウィンの夜に魔法のキスを (一迅社文庫アイリス)

デビュー作以来久しぶりのオリジナル作品。待ってたよ!

ローデンシュア6番地にある屋敷を15歳の魔女リジィが相続して引っ越してきた。
この屋敷には先住人がいた。魔力に囚われて屋敷から出られない幽霊が6人、大量の魔導具。
幽霊屋敷と呼ばれるヴィットリーニ家での奇妙な同居生活が始まる。

昔NHK教育で18:30からやってた海外のドラマ1っぽい匂いがした。ウルキエルはいつになったら出てくるんだろうと思ってた。後「ええ、この上にまだ学校へ行ったりするのかい!?」って思った2。あのプディング作りすぎたからうちに来ない? のシーンとかが私の中では海外ドラマっぽい感じなのだ……

仄明るい月光に、フレッドの体は白く透けていた。ゆらりと、まるで蜃気楼のように。
リジィの指先の、絆創膏のわずかな面積。彼が触れられる、わずかな部分。その上をさらりと撫でていく彼の指は、あまりに頼りない。瞬きをしている間に消えてしまいそうなほど。
なんとなく離れていくその指をつかみたいと思った。つかんで、まだここに「在る」ということをたしかめたい。

(P150)
  1. フルハウスとかアルフとかドギーハウザーとかやってた枠。翻訳ものの小説を読まず洋画もほとんど見なかった私が10代前半で触れていたほぼ唯一のもの。 []
  2. お屋敷の中だけで話が展開するものと思った []

トッカン—特別国税徴収官—

税金滞納者から問答無用で取立てを行う徴収官、なかでも特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。
舞台は東京国税局京橋地区税務署、言いたいことをうまく言えず「ぐ」と言い淀む鈴宮深樹とその上司である特官鏡雅愛の話である。税務署と聞いて「税務調査官 窓際太郎の事件簿」を思い出した私である。

がっつり呑み込まれた。特に3章4章。面白いんだけどなんか超刺さりました。ハリセンボンみたいになってるので誰かちょっとこれ抜いてください、という感じです。やめて私のHPはもうマイナスよ!

生きていくのって大変だ。
お金はあるに越したことはないけど怖い。

あわせて読みたい、で出てきたのは山本幸久「ある日、アヒルバス」と宮木あや子「野良女」1
colorful - ある日、アヒルバス/山本幸久
colorful - 野良女/宮木あや子

ある日、アヒルバス野良女

「安定したいんです。じゃないと、いつもぐにゃぐにゃした上にいたら、自分までぐにゃぐにゃしているように思えてくる。本当は、女として正しい道に行けたらよかったのかもしれない。もう二十五歳だし。だけどわたしはいつも詰めが甘いんです。最後の最後で結婚も失って、保険も失って、だったらわたしもうなんにも——」
いいながら、惚けた。目の前が真っ白になる。
「何にも、持ってないんだもの」

(P325)
  1. ただし下ネタを笑い飛ばせる人に限る []

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どうにも暑い日々が続いています。
なんかすごい入道雲が出ていたので写真を撮りに行きました。この時間、兵庫方面ではひどい大雨が降っていて、こちらも影響を受けているのか晴れているのに室内がすごく暗くなりました。

今日は図書館へ行ったり本屋へ行ったり。いつも通りです。
あすかで現代版赤き月の廻るころの現代版コミカライズが始まると聞いて、ちょっとだけ覗いてみるとおお本当に現代だ、と思うなど。ただしく現代パラレルなんですね。
なんとなくヘタリアにおける学園ヘタリアとか、Pixivにおけるデュラララとかを思い出す。

ザビは昨日げっとしてちょっとだけ読みました。
ビーンズ大賞はじめての大賞という「風水天戯」のイラスト担当はフジリューに大変動揺した。
しかし「大賞」「大賞」と言われていると「シュガーダーク……」と思うので期待値0で挑もうと思う次第。
つかビーンズ急に男装ブームだなー。(来月発売される花は桜よりも華のごとくも男装)

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