同時期に原稿零枚日記と全裸を読んだのでお題「作家」で本を並べるんだ! という電波を受信した……

ロード&ゴー

神様のカルテとかバチスタみたいな主に医療系と思ったらそうではなかった。熱い救急車の話である。

病人を搬送した帰り吐血して倒れた男性・悠木を発見する。隊長の筒井・機関員の生田・救急救命士の森の3名はただちに悠木を搬送するため救急車に収容した。森が念のため体を固定しようとしたところ悠木は叫んだ。
「動くなっ」「二人とも俺の言う事を聞け。聞かなければこいつを殺す」
長きに渡る救急車ジャックのはじまりである。

読んでてすごくハラハラする。相棒の2時間SPを見守るような気分。
救急車内の緊迫した状況、犯人とのやりとり、無線の向こうの司令官、消防無線の傍聴者1、マスコミ関係者などの視点により話は展開する。傍聴者は大筋には関わらず掲示板に集って実況したり、情報を求めてやってきた傍受はしてない人とか色々いて、ちょっと「海の底」とか「ネットワークフォックスハンティング」みたい。

映像で見たらどうなるんだろうと思ったけどこのスピード感は本ならではだ。
最初の数10ページは医療用語が多いけどそこからはもう本当に80キロで走らされる感じ。
視点変わったら多少ブレーキになるのかと思ってたけどアクセル踏みっぱなしじゃないか。
消防歌のシーンとガソリンのところまじかっこいい。

  1. 初めて知ったのだけど消防無線の傍聴は盗聴ではなくまた合法らしい。内容を話したりなどは違法だそうだが。 []

しまった明日だったらスタンプ2倍じゃないかと思ったのはお金出す直前。
GA文庫買ってないのにGA文庫のポストカードもらった。

それよりも今日すごかったのは電撃のぶっちぎりフェア関連の平積み。
電撃だから平台ずどーんと占拠してるのは全然不思議じゃないんだが、メディアワークス文庫が電撃文庫既刊の横でほぼ全作揃ってる勢いで平積みされていた。びっくりした。30作品ぐらいはあったんじゃないかな1。背表紙向けて平積みの間にささってるのがちょっとあったのでもうちょっと多いか? あんな好待遇のMW文庫はじめてみた。すごい!
この驚きを誰かと共有したいのになんでオフラインではラノベ読みの友人がいないのだ! としょんぼりしつつtwitterに投げる。10月まであるといいなあ。

帰ってきたらエンターブレインからお手紙が来ていた。
なんぞやと思ったら以前応募した春の乙女祭り2の死神姫のサイン入り複製原画&特製ペーパーが届いたのである。
ペーパーの内容はA4左半分に「恋するメイドと愛しの花嫁」の最中の話。これだけ短いのにカシュヴァーン様の残念さが全面に出すぎてトレイスの気苦労がパねえ。とても面白かったです。右半分は既刊案内とドラマCDのCMとこの冬「コミックビーズログ キュン!」でコミカライズがスタートするという内容3

  1. 各3冊程度。全裸だけちょっと多かった。あれこれしらねーぞ! っていうのもあった。 []
  2. 恥ずかしい名前だけど全プレである。パン祭りか! []
  3. 漫画家はだれかというのはない []

白と黒のバイレ    鳴らせ、再幕のブレリア (角川ビーンズ文庫)

最後の短編集。
ザビ掲載の二作に加えてがっつり書き下ろし。書下ろしにはリリアナとブランカの出会いとか、3巻の後の3人とか子ども達編とかも読めます。やばいっす。賞扉がなんか立体感があってとりあえず触ったりした。

ザビ分については既読。しかしあれですねセロは乙女ですね。
マリッジブルーだったり「好きな人の苗字と自分の苗字をくっつけて結婚後の名前を呟く」とかまじ乙女。なにそれかわいい。

リリアナがかっこいいのは子ども時代からでした。

子ども達編はおいしい。親となった3人にときめく。マルディシオンが寂しくないのはいいことだ。

「終幕のデクララルセ」が真・エピローグだと思います。
よい物語だった。ごちそうさまでした。

人形の館と鳥籠の姫 ダイヤモンド・スカイ (ルルル文庫)

帯の文句が「開幕」だしきっとシリーズ前提のはず。本宮さんの読みきりじゃないほう読むのはじめてだ。

17歳のディアは幼い頃から従者フォースと2人だけの世界で暮らしてきた。
2人が住む洋館には多くの《人形》が《魔術師》でもあるフォースの力によってかりそめの命を吹き込まれ、ディアの健やかな暮らしを助けた。平穏な日常は続くかと思われたがある日のこと……。

事前に「本宮の中二病要素が詰まっています」というのをみたんですが、カバー袖の登場人物紹介が既に懐かしい。
ついであとがきを読むと本宮さんが中学生の時に作った物語がベースらしい。
それはもう黒歴史的に懐かしく感じるはずです。「中学生が授業中にノートに小説書いたらこんな感じ」っていう感じが溢れてるんですよ。支離滅裂とかそういう意味でじゃなくていい意味で。
そういう意味ではただしく「女の子の中二病1」だなあと思います。

レプリカガーデンの2巻ぽいかと思ったら月の人魚姫だった。
あれだけ話動いててしかもまとまっているのに、最後まで来たら「まだまだ序章オブ序章です」ていう気になるのが凄い。

「ピレーモンとバウキス」派普通に読みたいと思った。なんかこういうのありそうだけどな。比翼連理的に。

「腐乱臭のする死体」描写があるのもすごいと思った。
あとね読み終わってからびっくりしたんだけどファンタジーかと思ったら宇宙だと……? スカーレットウィザード展開ktkrみたいな。まじびびる。あとフォースとかフィフスとかフラクタルチャイルドを思い出す。懐かしい。

続きも読みたい。

  1. はしか的なあれ []

安寧月間はまだ遠い

今月読んだ本は34冊(ラノベ19冊 文庫3冊 新書4冊 単行本8冊)でした。
そんな通常比かなり多めのラノベ読みだった8月。

面白かった本

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)レッド・アドミラル    潜入捜査は戦乱の幕開け (角川ビーンズ文庫 56-15)白と黒のバイレ    鳴らせ、再幕のブレリア (角川ビーンズ文庫 44-20)

colorful | クロノセクスコンプレックス2/壁井ユカコ
colorful | バカとテストと召喚獣8/井上堅二
colorful | レッドアドミラル 潜入捜査は戦乱の幕開け/栗原ちひろ

原稿零枚日記バカが全裸でやってくる (メディアワークス文庫)装丁を語る。小説家という職業 (集英社新書)

colorful | 原稿零枚日記/小川洋子
colorful | バカが全裸でやってくる/入間人間
colorful | 装丁を語る。/鈴木成一

そのた

私の8月はどこへ行ったのだという8月。なんかばたばたしてた。
阿波踊りは4日中3日遊びにいき、何かが切れたかのように本を買いました。
そんなわけで俺妹を一気買いしたわけです。あれはなんかが取り憑いた感じでした。
どうせまた買いに来るんだから今買えばいいじゃん的な。こんこんさんライクな。

挟み挟み読むあまりそんな桐乃ミルフィーユが発生する下旬。
きっとマチアソビ番外編ででっかい桐乃を踏んだからに違いない。
黒猫可愛い派ですが幼馴染みルートを希望せんとすー。

レッド・アドミラル    潜入捜査は戦乱の幕開け (角川ビーンズ文庫 56-15)

レッドアドミラル2巻。ところで1巻が失踪しっぱなしなのですがどこに行きましたか。
読みながらは「ロディアは(女だけど)精神的にイケメンすぎる」としか言ってない気がする。
ロディアはイケメンでランセは格好いいんです。ただしかっこいい≠イケメン。
ロディアは細字で装飾系のフォントっぽいかっこよさなんだけどランセは明朝系の漢字っぽいかっこよさだと思います。
意味分からないといわれそうですがDon't think Feeeeeeeeeel!の領域。
カロルは不憫可愛い系。

思ってたより話がごろんごろんと転がった。そしてわたしも転がった。
暴動な水兵を一喝するロディアさんまじかっけーっす。ガーニムとの一戦のシーンが好きだ。
あと「お前女だったっけ」って言われてて本人さえも忘れているところで笑った。
しかしあれだなP143以降のあたりが好きなんだ。ヒャッハア。

3巻は1月刊行予定ということで、年末前倒しで12月末にはもう出ていると思われる。
なんだもう3ヶ月も待てば続き読めるんじゃないかという事実。早いなー。でも長く読めるといいなあ。

アスファルのハレムの話はエティカヤ編を思い出すぜえ……とバルアン不可を思い起こす。懐かしい。

ストーリー・セラー

Story Seller収録のストーリーセラーをSideAとしてSideBを書き下ろした一冊。
文庫のほうは未読なので不明ですが、雑誌のほうと比べるとがっつり加筆修正されてるように思います。

サラリーマンの夫と作家の妻。彼らを襲った過酷な運命。書くことを諦めなかった妻の行方など。

有川さんのインタビューとかエッセイとかかなり追いかけて読んでいたので、作中の「作家でもある妻」の言動や作家になったきっかけが有川さんそのものとだぶっていて、初読の時すごく驚きました。そのときの感想がこれです
今回は旦那との出会いのシーンも含まれていたり、さすがに2回目なのでがっつり虚構の話としていただきました1

読書メーターの感想を見て驚いたことには「それなりに多くの人はこれを泣ける話として認識していて、実際読みながら大泣きしているらしい」ということです。
個人的には「足の裏がぞわっとする理不尽ホラー+愛」の話だと思っています。「泣ける話」ではない。

あとこの作品の夫氏は「よくできた夫」すぎて、個人的には「ある日空から美少女が降ってきた」「ある日資産家の令嬢であることを知らされてイケメンにかしずかれる身分になった」と一緒のカテゴリに入れたい。
いっそ胡散臭いほどによくできすぎている。

しかし書き下ろしよりStorySeller発表の3作がまとまった1冊のほうが嬉しかったやもしれぬ。
いや単にSS3は雑誌こそ買っていても絶賛積読中なのであれなのですが……。
ヒトモドキとか最強に気持ち悪い話 (※褒め言葉)なのであれはぜひともどっかに収録して欲しいな。

  1. 有川さんの夫氏との初対面はどっちかというとレインツリーの国なんですな。オフ会が初対面でしたというようなことを講演会かトップランナーの公開収録の時に聞いた []

今週は久しぶりに「土日休みの予定のない週末」だったので、土曜日は本を読み日曜日は本を片付けるという本読みデー。朝はうっかりいつも通り起きたので、新聞読んでマチアソビ番外編4000人来場にすげえ! と思ったりしてました。
今回もロープウェーアナウンスあって豊崎愛生アナウンスらしいんですが、今回は前回1と違い山頂開催、山に登る必要があるので前みたいにシャトルバスあるといいなあと思います。

題名のない音楽会のゲーム音楽特集にばったんばったんした後スーパーお片付けタイム。
途中板が歪んでいることに定評のあった3段目が突然崩落! 1回は直したもののさらに崩落(゚д゚)!
これは無理だなーと思いつつ3段目の板をそのまま下に落とす。収納力が低下したがしょうがあるめえ。
板だけ別途購入できないものかと思いつつたぶん無理である。
掃除の収穫としては購入後数日もしないうちに消失した森博嗣の小説家という職業を発掘したことです。

小説家という職業 (集英社新書)

昼過ぎに掃除を終えてアイガモ農法とはなんぞやのドキュメントを見てたらbk1便到着。
よき休日哉。

  1. 声聞きたい人だけロープウェーに乗ればいい。でも山頂には展望台以外はなくメイン会場は別の場所 []
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