面白かったです。同人誌版も読んでたんですが他の人のこれがものすごく好きだとか、これがあるから生きていけるみたいな「信仰のありか」みたいな話聞くの、面白い。
わたしがここにいたら何の話するかなーって考えていたら時期的に今はリンホラだろうと思ったのでリンホラの話をします。
最初は浪費図鑑受けエントリにしようかと思ったら真夏の#おたく楽しいエントリになった。
これまでSound Horizonとうちの王様の話は散々してきたので、今回初めて目にするという人は以下のエントリをご覧ください。
colorful | アドベンドカレンダー企画 SH/LH「Revo」という人について
colorful | とある移動王国の国王陛下とローランの1年 #おたく楽しい
絶賛大規模ツアーを開催中、SoundHorizonのもう一つの名義、Linked Horizonの話をします。
SoundHorizonと違いLinked Horizonは原作ありき、他作品とコラボ前提のほうです。こっちも「Revoソロプロジェクト」ですがやっぱり大所帯となっています。Linked Horizonの話なので「うちの王様」という呼び名は正しくはないんだけど書きやすい呼びやすいほうに流れるのでそういうことにしてください。
現在やっているツアーはこのアルバムをひっさげた「進撃の軌跡ツアー」です。
進撃の軌跡ツアーの話
このアルバムには「進撃の巨人」の世界を彩ってきた音楽が原作の時系列に沿って収録されています。
バカ売れしたり紅白に出たり、大阪桐蔭高校のアルプススタンドでしばしば聞かれる「紅蓮の弓矢」
これまで配信版でしかなかった「紅蓮の座標」「自由の代償」のフル版、最新の「心臓を捧げよ」ほか、このアルバムのために作られたキャラクターに寄り添った曲も多く作られています。まあ寄り添うという表現が正しいかどうか分かりませんが、知らない人が見るとそういうものとして流れていく歌詞でも、見る人が見れば「死ぬほどネタバレ」「ここのメロディここで引用するか」など、原作を音楽で表現したものの数々で「やばい」と語彙を失ったファンが親指を立てて溶鉱炉に沈んでいく人が良く見られました。
わたしは原作にもアニメにも触れないままアルバムを聞いていて、しばらくしてから「曲のバックグラウンドが知りたい」と思うようになって、22巻まで読んでもう1回歌詞を見て音楽を聞いて、気づくことの多いこと多いこと。ライブに行ってから「ここのこれこうなんだ」と正解を知ることもあって、この感覚久しぶりだなと思いました。
国内30公演、国外5公演、北は北海道、南は鹿児島、岩手・仙台・新潟・金沢・高松そういう普段行かない初めて行くところにいっています。
当日券も出ているところが多くありますのでお近くに会場がある方は1回どうですか。リンホラは良く知らないけど進撃の巨人は好きだよという方にはとくにおすすめしたいです。「長く活動しているとお約束事が増えてくるものですが、今回のこのツアーはハードルを下げて進撃の巨人が好きという気持ちがあれば楽しめる作りにしています」という言葉の通りあらゆるころが進撃尽くしです。例えばスクリーンに映し出されるのは演者の姿ではなくアニメ映像です。
どういうことだ思われるかもしれないので実際の映像を見て見ましょう。今回はプロモがすごくてライブ初日の映像の一部がすでに公式に上がっています。
こういう感じのライブをやっています。
【ロングインタビュー】Linked Horizonが見てきた『進撃』の世界…新作『進撃の軌跡』10000字調査報告(3ページ目) | Linked Horizon | BARKS音楽ニュース
公式で一枚ものの一覧ページがない(ツアー前半とツアー後半で分かれている)のでバークスのインタビューページです。
逆に進撃の巨人には詳しくないあまり見てないサンホラリンホラファンでもまあ大丈夫かな、とは思います。わたしもどちらかといえばこちらの部類ですが、あの人が作る音楽が大好きなので楽しくないはずがなかった。でもまあ知ってる人ほど楽しいと思います。曲もMCもそうですが、ダンサーの振付ひとつとっても「この曲のここの振付ってあのシーンの再現じゃん!」ということがあちこちにあるので。
公演によってはMCがはじけ飛び過ぎて
メンバー紹介お題:「ハンジかジャンに一言」に対して、ジャンを選んだ歌姫に対して団長Revo氏:「(これまでハンジへの一言ばっかりだったのに)ジャンを選んでくれてありがとうございます!」「周りがサイヤ人なだけでジャンも強いんですよ!」とか
「クリスタとユミルの結婚式に行きたい」とかどういうファンミーティングだという非常に原作愛に溢れた人たちが舞台に立っております。
でも気軽に行ってよと言いにくいところでチケット代が少々お高めです。当日券が税込み1万円です。これは当日券だから高いわけではなくて、FC先行はプレイガイド手数料が必要だった分正直値段としては上でした。
エントリのはじめにソロプロジェクトですが大所帯です、という話をしました。
Linked Horizon進撃のツアーライブ参加メンバーは
Revo・歌姫5人。ギター2名・ベース・キーボード・ドラム・ストリングス複数名(ファーストバイオリン・セカンドバイオリン・ヴィオラ・チェロ)・ダンサー4名が基本構成です。これだけでも大所帯ですが、特定の公演ではゲストメンバーとしてティンパニだったりブラスバンドだったり合唱団だったりステージ上にいる人たちがさらに増えます。MCは時々ちょっとあれですがバンドメンバー無双の自由の翼・心臓を捧げよのすごさよ。
尽きない興味へのフック
サポートメンバーの歌や演奏が気に入ったから他の活動を追ったとか、この曲のここがもっとよく聴きたいからっていいヘッドホンを買ったとか、原作ゲームや原作漫画を買ったとか、これはSoundHorizonでの話ですが「この曲の背景が知りたいから歴史を調べた」とか、「ここ好き」と思ったところから色んな方向へつながっています。
そういう興味の入り口になるものってどういうのがきっかけになるか分からなくて、わたし今は舞台も時々見に行ってるんですけど、それの入り口になったのって「劇団シャイニングでの2次創作をしたいから劇場の空気を知りたい。つきましてはなんかいい舞台を見繕ってください」と友達にお願いして見に行った宝塚以外の初めての舞台が「インザハイツ」っていうブロードウェイミュージカルです。
CDも円盤も1枚で何通りも楽しめるようなどこまでも走っていけるような、興味を持った先で新たな道を見つけてずぶずぶ沈んでいけるようなおっそろしい作り方になっています。
年1回は必ずツアーがあるみたいな定期的に新曲が提供されたりしませんが、出会ってからこのかた13年あまり、いっとう愛してやまない音楽です。
千秋楽の川崎はもう完売ですが、それ以外の公演はまだ当日会場前でもぴあでも買えるのでよろしくどうぞ。
Linked Horizon (リンクトホライズン)|チケットぴあ