カテゴリー「 新書 」の記事

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夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

想定以上に攻撃力が高かった……。小説のほうはまるで読んでなくて第2図書係補佐とかは読んでる。
2章の「創作について」と3章の「なぜ本を読むのか」がすごくよかった。

僕が本を読んでいて、おもしろいなあ、この瞬間だなあと思うのは、普段からなんとなく感じている細かい感覚や自分の中で曖昧模糊としていた感情を、文章で的確に表現された時です。自分の感覚の確認。つまり共感です。
わかっていることことを分かっている言葉で書かれていても、あまり共感はしません。(略)自分の中で散らかっていた感情を整理できる。複雑でどうしようもなかった感情や感覚を、形の合う言葉という箱に一旦しまうことができる。

(P114)

これをやっていったのがこちらになります。

僕は僕の好きな小説を、みんなが読んで、一緒に夢中になれたらいいなと思っています。一方で、これが売れなかったらおかしいだろともまったく思いません。僕は面白いものが読めて幸せだし、今後も読み続けていきたいので、素晴らしい才能の作家さん達が自分の創作活動に手ごたえを感じて頂けるように読者として「これはおもしろいのだ」と全力で言い続けたいというスタンスです。

(P96)

何を想定していたかというとはいとあるアイドルですね。
colorful | S+h(スプラッシュ)デビュー1周年おめでとう!
それな! めっちゃそれな!!! というしかない「首がもげるほど同意」というあれに出会えた瞬間というのはすげーな!!って思うのよ。
かといって「自分は下手だしほかの人も書いてるからいいや」っていうのも嫌で自分が書きたいことは自分にしかないからできるだけ手は尽くしたいぞ。色んなことに対してこうかこうか? と考えてはいるけどうまいこと言語化できてる気がしないときはあるけど、それはそれだ。

本を読むことについてもまたそんなかんじでたくさんあったんですけどいちいち引用しきれないので、読みながら「それな」ボタンがとてもほしかった。攻撃力高いけど読むのもやめられなかった。そんな本でした。よかったぞ!

池魚の殃 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

鬼籍通覧5年ぶりの新刊。何か随分と様変わりしてしました……。
でも中身は一緒です。解剖して飯食う人々があって謎があって、解決します。
今回は「ミステリだと思ったらホラーだったよ!?」展開ではありません。
鬼籍通覧は壺中の天が最強にこわくておもしろいって思うんだけどあれはホラーだもんな。

いきなり崇が拉致られて真っ暗な空間で目を覚ますと言うシーンからはじまるのでなんだこれはと思う暗闇劇。最初から割と医学用語がぽぽぽぽーんだった。たんこぶって言わないで皮下血腫っていうみたいな。かと思えばアスピルが出てきたりする。まあ分からなかったら分からないでなんとかなるものだと思います。

相変わらず筧君がいいやつです。大型犬です。

解剖シーンは軽いノリで胴体から下ないよみたいなあるんですけど、あーこの唐突に大変なご遺体出てくる感じ懐かしいって思った。次はいつ読めるかなーーー。

活字アイドル論

AKB48裏ヒストリー ファン公式教本
ももクロ活字録 ももいろクローバーZ公式記者追っかけレポート 2011~2013
この2冊のメイキング本でもあった。わたしプロレスもAKBもももクロも大して知らない(名前をいくらか知ってるレベル)ンですけどこの本おもしろかった。
わたし+アイドル=シャイニング事務所なわけですが、まあだいたいそんな感じです。

あくまでも最高峰にあるのは、ライブの現場。
その次に映像作品があって、活字はあくまでも三番手。本当に一番下にある存在である。(略)ライブや映像では伝わりにくい、細かい部分を拾い上げることで、連続のドラマ性の部分を分かりやすく提示する……そういったものを複合的に提供する"副読本"が「活字アイドル」のポジションだと思っている。

(P166〜P167)

昔、海外の特派員から届いた一枚の写真から、必死になって想像を膨らませて、まるで現地で見てきたようなページを作ってきた経験を、いろんな意味で練り上げていったら、こうなりました、というような記事である。

(P184)

プリツイのひとことでSSを書く私みたいじゃないですか……なんていうか全般的に分かる分かる! 分かるよーーーー! だった。そういう本を作りたい、とおもった。
製作裏側を読んで楽しかったので裏ヒストリーか活字録かどっちか読んでみようかなとか、クイックジャパンのももクロ特集(SH特集があるのでいくつかは持っている)を開いてみようかとかおもっている。

ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)

魔山を追放された魔女、所属を失った軍人、「普通の女の子」になりたい娘、亡国の姫君。
居場所を失った4人の少女が呼び寄せられた古城ホテル「マルグリット」で女主人を目指す物語。
現主人リュシエンヌの審査に叶わなければマルグリットからも出て行かなければならない。
4人はそれぞれ与えられた塔で客をもてなすという試験に挑むことになる。

最初はばらばらで剣呑な雰囲気だったのが一致団結しだしたあたりでとてもほんわかする。
フェノンのところに来た客は千と千尋の川の神様っぽい。
まあ一推しはジゼットですよジゼット! 悪いがお祈りは心の中ですませてくれっていうあのイケメンぶりな。
あとマネーロンダリング笑った。

「あたくしはもうなにからも逃げない。そしてもうなにも諦めない」
彼女には力はなかった。国も、味方も、なにひとつ。それでも彼女は、強い瞳で今と未来を見据えてこう言った。
「戦うわ」

(P112)

ニッポンの書評 (光文社新書)

以前光文社のPR誌「本が好き!」で連載されていた書評術が本にまとまっていました。
2年ぐらい前に読んでショックを受けていたあれです。

ミステリじゃない小説はどこまでがネタバレが許されるのかとか、書評と感想文の違いはどこかとか、書評読み比べとか、書評論。こういう風にしてわたしは書評を書いていますというのよりは比較が多いなと思います。

ちなみに私が好きな書評家さんは藤田香織さんです。

新本格謎夜会(ミステリー・ナイト) (講談社ノベルス)

船上1で行われたミステリフェスティバルの模様を1冊におさめましたという内容。
1泊2日で謎解きのイベントやトークショーや作家を見つけてサインをもらえたりそんな感じの。
書いたのは大地洋子さんで、なにげなくふんふんと読んでいたら「おーちさん」って書かれてて、ようやく「あの人なのか!」と思い当たる2

麻耶雄嵩がまーやって呼ばれてたのが妙にツボにはまった。綾辻さんがあーやなのは知ってたけど3
綾辻さんが人夫を妊婦と聞き間違えたり我孫子さんが豆腐屋はハードボイルド! とかいってて、トークショーおもしれええと思った。

安楽椅子探偵の新作が見たいなあ。

有栖川 いやね、綾辻さんてね、人を騙すのが大好きなんで、これで騙せると思うと、そのトリックを話してくれるときって(体をかがめて口元を押さえて)くっくっくっく……ってすっごい嬉しそうに笑うんですよ。

(P141)
  1. 関西ではホテルで []
  2. かつくらでよくいるあのひとじゃないか []
  3. (オフィスめめで見た。と思い出したら鷺沢さんがいなくなってからもう随分と経ってしまったことにしんみりした []

魔王をプロデュース!? (幻狼ファンタジアノベルス)

厳しい顔立ちに立派な体格を持っているものの特技は治癒、しかし血は苦手。趣味はレース編みなど。
メィズ1は今日も元気に職安で仕事を探していたが職員にはばっさりと切り捨てられ「コワモテのあなたを募集」という求人広告を渡され、娘で生徒会長をしているベルに連れられ面接会場に行った。
立派な職場に家族と一緒に住めるまかないつきの社員寮。多少危険はあるものの高給の仕事につくことになった。……仕事内容は魔王の影武者である。

勇者に攻め込まれる魔王側の視点からの物語なんですが、魔王城での生活がいちいち笑える。
激しくコメディです。テンションが超高かったです。ドラクエにまるマをぶち込んだ感じでした。
「フォトショ魔法wwwwwww」とか「ひのきの棒と100ゴールドwwwwwwww」とか「職安てwwwwwwww」とか「デスペナは所持金の半額wwwwww」とかいちいち爆笑しながら読んでました。

「現実の単語を混ぜないでください冷める」とか「もっと世界観を大切に!」とか言ってる人は絶対読んじゃいけねえと思いつつ、まるマのギャグセンスがおもしろいと思うなら多分面白いんじゃないかなあという。
有能な娘まじパねえ。
面白かった。

  1. 表紙イラストの一番下の人です []
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